金田一少年の事件簿case87 [転載禁止]©2ch.net
人生にとっていちばん大事なのは、目に見えないものですよ。
心は目に見えないし、神も仏も目に見えません。
だけど、その目に見えないものが、人生を本当に左右させているんです。
戦後の日本人は、金や物といった目に見えるものばかりを大事にしてきました。
外国人がびっくりするほど勤勉に、もとにあったものを取り戻そうとしました。
お茶碗一つ取り返したら、今度はお盆が欲しい。その次は机も欲しい。
着るものがあったら、次は飾る宝石が欲しい。その情熱によって、
何もなかった日本は世界で有数の経済国になったでしょう。
でも、そのとき心はどうだったのでしょう。
幸福を守るのはお金ではなく目に見えないものなのに、それをどう扱ってきたか。
だからこそ、いま最も疎かにしてはならないのは心です。
祈りです。そして知識ではなく、人に優しく振る舞い、困っている人たちを助けようとする智慧です。
たとえあらゆる物が消えてしまっても、体が残れば必ず心は残る。
心さえ失わなければ、人はなんとかやっていける。
私たちはその心を大事にしていかなければなりません。
自分のためではなく、誰かのために祈る心。自分以外の人のための祈りは、
いつか報われるときがくるからです。