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ロンマンガン・シティ
宇宙モノではなくなり、近未来の都市を舞台にした警察ものロボットアニメ
女性警官が主役、地球の都市が舞台、パトカーとおまわりさんを模した拳銃と警棒を持つ主役ロボ、
などの基本設定がここでだいたい固まる
しかし、この時点ではイングラムに相当する主役ロボ・バトローラーはパトカーが合体変形するスーパーロボットアニメだった
(ただしこの時点で、「うさぎの耳のような突起物の着いた頭部」「パトライトが着いている」などのイングラムに通じる特徴が決定)
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機動警察パトレイバー(初期案)
この時点でようやく出渕裕と、のちに「未来放浪ガルディーン」を作ることになる火浦功が参加
舞台が架空の未来都市から「第2次関東大震災被災後の東京」に変更になった
またこの時点では「街の交番や警察署にパトカー感覚でパトレイバーが配備されている」という設定であり
特車2課のような特殊なチームだけがパトレイバーを動かしているという設定ではなかった
主人公は野明の原型となった速水翼という女性警官
内輪ネタで「火浦係長」なる中間管理職キャラもいた(後藤隊長の原型?)
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火浦が抜けて代わりに伊藤和典が参加
「ポリスアカデミー」のようなノリでやる事を提案
高田明美がキャラクターデザイナーとして交際していたい伊藤の伝手で参加
ゆうきが大ファンである「戦闘メカザブングル」のプロデューサー鵜之沢伸にプレゼン
しかしTVアニメ化は却下され、先ずはOVAで結果を出してからと言われる
この時に監督探しが始まり、白羽の矢が立ったのが干されてて仕事がなかった押井守
押井は既に固まっていた主役ロボットのデザインに難色を示し、もっと不格好で小型な主役ロボを提案したが
将来のテレビアニメ化と商品化が前提だった、「鉄人28号のような」巨人的なロボットが活躍するという条件の企画だったので、
周囲の猛反対に遭い却下される
(ただし押井が提案したパトレイバーのデザイン案は出渕がブラッシュアップして脇役の96式改として登場)
ヘッドギアのメンバー参加・集結順は
ゆうきまさみ(シェーラザードからパトレイバーまで全ての企画立ち上げに参加
「白黒で桜の代紋やパトライトが体に着いた警察ロボ」「ウルトラマンや鉄人28号へのオマージュ」
「原田知世似のショートカット美少女主人公」「警察組織のロボVS作業用ロボレイバーマシン」
「悪の組織シャフト」「科学特捜隊風の警察組織」「人が死なない非戦争ロボットアニメ」などの設定・企画の方向性の発案者)
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出渕裕(彼とSF考証設定担当だった火浦功が参加してからタイトルがパトレイバーに固定)
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伊藤和典(彼が参加してから特車2課隊員の設定が固まり、「ポリスアカデミー風の学園コメディノリ」ということで決まる
ただし「学園青春ドラマ+SF」というコンセプトは実はシェーラザードの段階にも既に在った)
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高田明美(具体的にキャラクターの絵を起こし、外見が固まる)
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押井守(イングラムのヒーローロボット然としたイメージを変えようとするが、却下される。
特車2課棟が湾岸の埋め立て地帯にあるという発案だけ採用)