http://www.diabloart.jp/blog/col_00000224-thumb.jpg 中篇、長編ものが増えた事と、それらがワンパターン化しつつある事が気になるかな。
ヒデヨシが正義というか、元々トリックスター的に事件を発生させて物語を駆動させていく役回りの
キャラに、事件の解決・大団円までやらせるもんだから、なんだかなあという感じだな。
ますむら氏本人もギルドマで出来上がったパターンを越えようと努力してそうな感じだけど、途中経過が
変わってるだけで、結論が同じなんだもんなあ(ヒデヨシの陽エネルギーで陰エネルギーを粉砕)。
指輪物語の劣化コピー。長編戦記ものではキリエラ戦記が一番バランスいいかな。
ラストへ向けての盛り上がりはなかったけれどテーマもそこまで押し付けがましくないし。
それから、不思議世界の不思議ガジェットや不思議植物、不思議現象をテーマにずっと
やってきてるんだけど、ネコの森になってからキャラ立ちが顕著になってきてるよな。
これは編集側の方針もあるのかもしれないね。
萌えまでいかないにしてもキャラを立てる事が最近のビジネス上必須条件のようだし。
テマリが妙にキツいキャラになってしまってるのも、見た目がツキミ姫と区別がつきにくい
フーコがあっという間に消えたのもその辺の影響なのかなと思ってる。
でも、キャラを立たせようとすると、どうしても背景まで触れる余裕が無くなるから、
以前持ってた濃密な空気感が段々希釈されてるように感じるんだよなあ。
それは作者が老いて才能が枯れただけかもしれないが。