プロレススーパースター列伝35 お35とだったぜ
わしの名はアントニオ猪木。50年の永きにわたり、日本のプロレス界を見守ってきた
レジェンドの生き残りだ。しかし、わしの寿命も後わずかだ。死に臨むにあたって、
わしは未来を占ってみた。その時、プロレスラーの子孫の恐ろしい所業を見たのだ。
わしには、もうどうする力も無い。おまえに最後の望みをつないで、
プロレススーパースター列伝の伝説を話そう・・・。
神々がまだこの地で暮らしていたころ、平和なこの世界に大異変が起こった。ジャイアント馬場が出現したのだ。
ジャイアント馬場は、全てのものを闇の中へ吸い尽くす恐ろしい男だ。この地も後わずかで消滅するところだったが、
神々はこの世で最も光り輝くレスラーアントニオ猪木を生み出し、それをジャイアント馬場と戦わせたのだ。
光と闇が激しくぶつかり合った後、アントニオ猪木の光はジャイアント馬場を包み込んでしまった。
計り知れない闇の力を封じ込めた猪木は、いつしか燃える闘魂と呼ばれるようになった。
そして神々は、彼を新日本プロレスの社長としたのだ。全ては、これで終わるかにみえた。
しかし、今から5年後の人間は、愚かにもこのジャイアント馬場の遺伝子に手をだそうとしている。
もしこれに秘められているエネルギーを開放したなら、その瞬間にこの地、
この宇宙が無と化してしまう。そうなってからでは遅いのだ。
ジャイアント馬場を本当に人の手の届かない宇宙の果てに葬り去らねばならない。
だが、それをするにはわしは年を取りジャイアント馬場を永遠の闇の中に隠してくれ。
もしおまえが失敗したなら、プロレスの未来はもう無いかもしれぬ・・・。