加筆修正内容(1/4)
主に角川版で加筆修正やエピソードの削除などが行われています。
底本を講談社に設定し、虫プロ版・角川版と比較します。
朝日ソノラマは入手していないので割愛します。ただ、講談社とほとんど
同じという話ですが未確認です。
過去スレ内で複数証言のあったものは採用しましたが、単独のもので
私が確認ができなかったものについては割愛しました。
虫プロ・講談社はほぼ一緒なので、特記項目以外は同じと見て欲しい。
セリフの細かな変更点は割愛(時事ネタ、差別ネタ、誤植など)
加筆修正内容(2/4)
5黎明編…虫プロ版だと、日食の描写が間違っている。
角川版だと冒頭6ページのナレーションがカット。
狼バリエーションが違う(グランプリ型からファミコン型へ)
中盤、ヒミコの妄想7コマがカット(火の鳥の生き血が欲しい!)
なお、この7コマは虫プロ版にもないので、講談社版でのオリジナル?
6未来編…角川版では各都市の距離が違う。また、12時にニュースは角川のみ写植。
あとは手書き。
11羽衣編…被爆者団体の抗議により、セリフも話もコミックス時に大幅変更。
雑誌初出時の作品は未収録。
本来は13望郷編のプロローグとなるべき作品
13望郷編…羽衣編の続き。羽衣編のおときはこの時代の人間。核戦争で被爆し、
父の機械で過去にワープしている。後の望郷編とは別作品。
加筆修正内容(3/4)
15望郷編…漫画少年連載時は、ロミは牧村に殺される。
ムーピーを見つけるのはカインの孫。
単行本時にロミが牧村に殺される前に寿命で亡くなる。
ムーピーを見つけるのはカインの子に変更。
最後の牧村の「星の王子様」朗読が追加される。
角川で更に大幅変更。意味こそ変わらないが、セリフもほとんど変更。
またエピソードの順序も何箇所か入れ替えている。
ロミ達を斡旋した不動産屋が、ジョージの死後来訪する部分がカット。
ロボットシバが名無しのロボットに。カインがシバを母と慕うシーン、
ロミに破壊されるシーンがカット。
カインの人肉食いシーン、ロミへ肉食のススメ、カット。
鳥と睡眠中のロミの交信カット。女が生まれぬわけを明らかにしていない。
シド、名前キャラから背景キャラに降格。ノルヴァまるまるカット。
ロミ、電気ショックで仮死状態から頭を打って仮死状態に。
ズダーバンの要求がムーピーからエデン17の位置に変更。
加筆修正内容(4/4)
14乱世編…弁太(この時の名前はまきじ)とおぶうが兄妹。
16乱世編…清盛と義経の犬と猿への転生シーンカット。
清盛の500歳の誕生パーティカット。
角川では義経は矢の集中攻撃を受けて死亡、朝日では弁太に撲殺。
17生命編…連載時、青居はテレビ局に乗り込む前に銃殺。
クローンだとはっきり明記される。
角川・講談社の場合はホンモノかクローンかグレーな終り方
19太陽編…ハードカバー下巻で加筆変更。変更前は以下。
お茶の水と猿田が兄弟で、大友がお茶の水の息子。
猿田が火の鳥によって視力を失う。
光から戻ってきたスグルを巡り、イノリとヨドミの修羅場あり。
マリモが転生した女性の名前がさおりからヨドミに変更。
望郷編漫画少年連載時:
ロミが子供を作った男性は、ジョージとカインのみ。
ジョージ→生まれたがカイン。カイン→生まれたのがロトたち6人。
カイン負傷後のロミの冬眠中、エデン17に食糧危機。
カインは自分を6人の子供たち食料にと、身を捧げて命を捨てる。
カイン死亡後に『複数のムーピーのメスたち』がエデン17にやってくる。
そしてムーピーのメスたちは、ロトたちの記憶を元にして、ロトたちが唯一知る人間女性の姿=ロミに似た姿に化ける。
そして『ロトたち6人(つまりロミとカインの息子)』が、複数のムーピーのメスたちと結ばれて子孫を生む。
ロミは「カインはどうしているのだろう?」と考えながら冬眠から目を覚ます。外の風景は一変していた。
カインは死んでいた。 息子のロトたち6人は、異星人ムーピーのメスとそれぞれ結ばれて、子供をたくさん作っていた。
さらにそのムーピーのメスは、自分の姿によく似ていた。
ショックを受けるロミ。ロトたち息子と会うことも少なくなり、数日だけおきてすぐ冬眠が続く。
ロミは冬眠するので生き続ける。
ロミの息子たちは、人間の寿命が尽きて死んでいく。
ロミの息子と結ばれていたムーピーのメス(寿命がかなり長い)は、ロミとよく似た人間の姿でいる意味がなくなり、
元々の不定形生物の姿になる。=コムの母親。
なお、後年ロミがコムと初めて会った時に
「コム・・・確かエベル(ロミとカインの三番目の息子)の30番めの子供だったわね」
と語っているのは上の展開を踏まえている。
朝日ソノラマ版:
ロミはカインとの間に7人の子を設ける。7番目のセブが生まれた年にカインが事故に会い、
ロミ冬眠。その間エデン17に食糧危機→カイン、身をささげて死亡。
ロミ、冬眠から目覚め、ロミとカインの最初の息子であるロトと夫婦となり、また子供を授かる。
しかし男しか生まれないのは変わらず。
ロミとカインの息子達の末っ子のセブがロミと二人だけで暮らそうとしたが
ロミに拒否されて荒野に旅立つ。他の息子達がセブを敵視していたうえ
(女の子を出産させるため)セブを殺してロミに肉を食べさせようとしていたのを知って ロミ冬眠。
ロミの冬眠中、火の鳥はムーピーを一体調達してセブに与える。
ロミの姿となったムーピーとの間にセブは女の子(触角の生えた例の姿)をもうける。
ロトとその兄弟達は死亡し、ロトの息子達だけが生き残っていたところに
セブとその娘達がやってくる。娘達と子を作るように言い残しセブは去ってゆく。
ロミ、冬眠から目覚め、触角の生えた人間達によって街が築かれていることに驚愕する。
ロミ、エデン17の住人の願いで女王となる。
太陽編角川文庫版(変更前はハードカバー初版):
スグルがラーゲルに来るくだりが変更。説明的な台詞やコマがカットされた。
重症のヨドミを介抱する一連のシーンが描き直し。
囚人達の暴動シーンの順番が変更
所長がボロボロになりながら暴動のリーダーがスグルだと告げるシーン、驚愕するナンブと怒る大友のシーンがカット。
所長の死、崩壊するラーゲルのシーンカット
果安と山部王が犬上里に到着、里に向かう犬上のシーンの順番が変更。
↑の変更前のルベツの乗り移りのシーンは大伴連吹負が語る流れになってる。そのため変更前だと犬上は近江内紛の原因がルベツだと気づいている
大海人と犬上の会話が追加
猿田と大海人の新宗教宣言が連続したシーンが時代に沿ってそれぞれ宣言する形に。
マリモがヨドミに転生のシーン追加
「別れ別れになってから一千年もたつよ」、「狗族のふるさと」のシーン追加
で最後は「誰にも圧迫されないほんとに自由な世界へ!」→「誰にも圧迫されない狗族の世界へ!
〜テンプレここまで〜