「銀の鬼」茶木ひろみ先生の作品を語ろう「かのこ」

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316愛蔵版名無しさん
みなさまへ - 茶木ひろみ      2008/06/03 (Tue) 00:28:59
”銀の鬼目覚め4”の構想がまとまりました。
何故こんなに長く苦しんだのか、自分の漫画家生命まで賭けるほど苦しんだのかが…わかってきました。
私は旧“銀の鬼”での、十年とふぶきの甘く切ない愛の世界を死という形で、ある意味救ったのでした。
そして自分自身も力尽き、ペンを折りました。
でも、長い時をかけていつも何かが私に語りかけていたようでした。
「お前の生み出す愛はあれなのか?あれでいいのか?あんなものなのか?」…と。

その声に引っぱられるように、私は何かを探し続けました。一体何を探していたんでしょう?
甘く優しい愛?それももちろん。あたたかく安らぐ愛?それももちろん。
でも、それだけじゃものたりない…何か。
その何かがわからなくて、長い間幽霊のように漫画界をさまよっていた気がします。

そして続編”銀の鬼目覚め”は
復刊ドットコムのブッキングさんによってチャンスを与えられ、この世に誕生しました。
でも私は本当はまだ、その”何か”が見つからなくて、探しながら描き続けていたのです。
でもついに最近見つけました。ここまで苦しまなければ見つからないものだったんですね。
本当に精神的には崖っぷちまで行きました。
そして今もまだその上にいるようなものです。ふふふ
それは何と異世界で見つけました。どこのことだか皆さんにはお分かりですね。
多くは言いますまい。でも今考えたら、やはり行く必要があって行ったのだとわかってきました。
作者がいくのは危険だと、やさしく温かく諭して下さいました。本当にありがとうございました。
無事に戻ってこれたのは、そんな皆様のおかげです。
そして異世界で出会った読者様のおかげでもあります。温かいんですよ、あの方たちは。

出会ったすべての方たちに支えられて、”銀の鬼目覚め4”は誕生しようとしています。
その何か…とは、一言で言うならば、やはり鬼の愛でありましょう。
私はそれをみつけました。
目覚め4は魔性の作品です。でも、それこそが銀の鬼の愛なんです。
皆様お楽しみに…。