【巴寿司】将太の寿司 九貫目【鳳寿司】

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570愛蔵版名無しさん
───ボクの名前は将太。心に傷を負った中卒寿司職人。小樽出身でうっかり体質の愛され坊ンズ♪
ボクがつるんでる友達は工事現場に行ってるシンコくん、親方にナイショで
アナゴの煮ツメを作ってる佐治さん。訳あって豆腐屋の娘の婚約者になってる小政さん。
 友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日も佐治さんとちょっとしたことで口喧嘩になった。
男のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時ボクは一人で築地を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
 「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい魚屋を軽くあしらう。
「坊ンズー、ちょっと買っていかない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
築地の男はカッコイイけどなんか生臭くてキライだ。もっと等身大のボクを見て欲しい。
 「すいません・・。」・・・またか、とセレブなボクは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっとダウンの男の顔を見た。
「・・!!」
 ・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。ねっとり、ふうわりとした感覚がボクのカラダを
駆け巡った・・。「・・(あ・・!!・・ボクはなんてバカなんだ・・!)」
男は百目の辰だった。連れていかれて船に乗せられた。「これがイカのちょうちんだ」目利きを仕込まれた。
「ガッシ!ボカッ!」ボクは死んだ。納豆弁当(笑)