「ミノタウロスの皿」、どうも違和感があるんだよな。いや、
話的には普通に読めるのだけど、何か読後に違和感があると言うか・・・。
要は、「言葉を話す様な普通の人間が食われるのがおかしい」と
主人公は言っている訳だよな。
でもあの星ではそれが当たり前であり、かといって地球ではウシが人の
言葉を話もしないし、食用として流通している。
ようするに、足下(主人公)はなにをいわんとすておるのか。
知能がある生物を食うのはけしからん!ってこと?
地球の理論ではありえないって言いたいだけだろ
ある少年が、疎開先の少女と普通に仲良く暮らしてた。
ある日、地方の超有力者が、少女を妻にほしいと「有難い話」。
少女の家族は喜んだ。少女も、まあ喜ばなきゃと喜んだ。
これで家族も村も豊かになる、よかった、よかったね・・・
ただ一人、少年だけが暗い表情。
「金持ちに買われる結婚イクナイ!」なんて言えない。
自分だって、村では金持ちの家の方だったし。
結局、仲のよかった少女は、にこやかな顔で大賑わいの結婚式。
少年は、どうしても、どうしても、式場に行く気にならなかった。
戦争が終わった。少年は疎開先を後にした。
村が見えなくなったその後で、彼は泣いた。
・・・ってとこかなあ。
F先生は、某村に疎開してて、その時の体験が色濃い気がする。
>>406 「クジラを喰うな!」の理論と大差無いけど。
>>405自体が何を言いたいのかあまり分からないけど…
「ウス(人)がズン類(牛)に喰われるなんて頭では理解できても感情ではどうしても納得できなかった」
てところじゃないか
それまでに自分の中にあった「確固たる常識」というもは滅多なことでは覆らないという話じゃない?
あれだけ(家畜である)ミノアのために頑張ったのに,何の疑問も持たずに(家畜の)ステーキを食べる,とか
ミノタは文化の違いを受け入れられない主人公を笑う話じゃね?
皮肉話というのか?
しかしズン類は家畜(人)と地球人を分けて扱ってたが
見た目は同じなわけでそこに違和感ないんかw
ルーズというかまったりしてるというか…
単に惚れた女が殺されるのを防ぎたかっただけじゃないのか
あの話、ミノアが不細工だったら印象が全然違ってたよなw
宗教論に置き換えてもいけそう=ミノタ
他人のアラはよく見えるが、自分が持ってるアラには気付かないとか。
結局あの主人公はジャイアンなんじゃね?
俺の文化は俺のモノお前の文化も俺のモノっていう
415 :
愛蔵版名無しさん:2009/02/07(土) 16:35:14 ID:Z6+SrWj8
人間と牛の立場を逆転させて書いただけだろ
最後の待望のビフテキのコマで皮肉ってオチをつけてあるところが重要。
初めて読んだ時は、いかに人間は自分たちの都合のいい理屈を
ふりかざしているかと言う事を考えさせられたよ。
もっと深読みするとウスはいけにえにされることを結構名誉に思ってることが興味深い。
そんでミノア人もそれなりに食糧としてのウスに敬意を払ってるところがまた面白いw
ブタは卑しいから食べない、牛は神聖だから食べない、なんて人間の宗教性のよくわかんなさを鋭く突いてる気がする。
「待望のステーキをほおばりながら、俺は泣いた」というのがポイントだな
待望だったステーキもミノックス星の出来事を体験した今、素直に喜んで食べられないのか
それともやっぱりステーキを楽しみにして食べている自分が嫌になって泣いたのか
あそこで「ステーキを食べることができなかった」だったら、積み上げたものが
一気にチープになるからね。
俺が好きなのは、「ロボットをひろったよ」かな。
ああいうほのぼのしたものほど、逆に裏側で起こっていることを想像すると怖すぎる。
「ロボット」のやつはみんなが憧れるメカだけど、普通の日常にいたらかなり迷惑、ってところが好きだ。
ところで、あのおじさんはラストどうやって家に帰ったのだ?w
鉄人な
初めて読んだときの感想は「もったいねえええええ!」だった
あれで「鉄人兵団」のザンダクロスを鏡面世界に隠す、という設定の発想のもとになったんじゃないかと思う。
そうと勝手に考えるとF先生のアイデアの構築性と着眼点はやはり天才的だw
「わしはアニメではないのだ」は名台詞
「ロリコンだったかな?」も名言だw
424 :
愛蔵版名無しさん:2009/02/09(月) 10:37:09 ID:RC873qSJ
ほらごらんなさい、実は私マニアでしてな…乱食パーティのブルーフィルムコレクションをしておるんです」も名言
最近ドラのエロ画像とかうpされてるけど、先生はもっとド強烈なヤツ先に描いてるから恐ろしいよw
>>417 「ステーキうめー」と「ミノアかわいそう」
が相変わらず連結できてなく
まるで成長していない、何も理解していない
ってオチだろ
そういえば状況的に自分からステーキ食べたいって頼んだんだな
「ミノタウロス」はもちろん傑作だけど、超短編モノもすごい斬れ味なんだよな。
神業じゃねえか?と思ったのが「大予言」www
短編は面白いけどタイトルの付け方がなんだこりゃってのが多くて残念だ
考える足って人間が考える葦であるのパロディなんだぜ?
F作品の特徴の1つに「発想の転換」というのがある。
良いものが悪い、悪いものが実は良い?みたいな。
その上で巻き起こる騒動や皮肉が作品の核を成す。
「気楽に殺ろうよ」は正にその典型(自分意見)。
「大予言」もそう、「USDマン」もそう。
「分岐点」もそうかな?
そんな私は「流血鬼」(当時小学生だった)は一番好きな作品。
そう考えると「ミノタウロスの皿」もSF短編第一作目(?)としては
分かりやすい作品かも?
そんなに難しく考える事はないよ。
「気楽に殺ろうよ」って可哀想だよね。
主人公はまるで悪くないよねえ、あの話。夢でも見てたのかな。
ノスタル爺
山寺グラフィティ
ユメカゲロウ
他にもタイトル失念でここに挙げられないけど、好きな作品は多いな
>>436 俺と好み似てるなw
ノスタル爺を初めて読んだ時は衝撃だった。
なんか醒めそうで醒めない夢の中を漂ってるみたいな不思議な気持ちにさせられる
「影男」のオチがイマイチ腑に落ちない。誰か解説してくれ。
隣のおじいさんに関する記憶は消えちゃった、ってわけかな?
爺さんはヒロインの生まれ変わり。
ヒロインがライオンに襲われて死ぬことで爺さんの存在ができる。
だからヒロインが死なない=爺さんは最初から存在しなかったことになる。
→主人公やヒロインは最初から爺さんに会ってないことになる。
じゃなかった?
今手元にないからうろ覚えだけど
他のスレに誤爆してしまった
サンクス!
なるほどね。ありがとう
441 :
436:2009/03/03(火) 23:21:15 ID:???
郷愁漂う作品が好きだな
あの情緒が
人間一人の生命は地球よりも重いんだ
その地球にどれだけの人間がいると思ってるんだ
って何のセリフだっけ
いけにえ
いけにえもよくわからんオチだったな
全集きたけどSF短編がでるのはいつのことやら…
全集の中にSF短編も全部含まれるのでは?
SF短編PERFECT版ってもう手に入らないんですかね。
オークションでも一冊4千円台のがあってちょっと厳しいし・・・
今度のF全集できっとSF短編が全部読めるようになるだろう
今度何か出るのですか?
>>451 オバQが発売されるのか。
ジャングル黒べえも出るかな?
>>451 これって第一期が33冊あってそれを毎月2,3冊ずつ1年かけて発売していくってわけだよね?
で、その後2期、3期って感じなんだよね?
さんざループしてる話題だと思うので申し訳ないんだが、
T・Pは絶対にでいきなり研究室から誰か飛び出してったのは何かってやつ
あれ、該当シーンのページをまるまる飛ばした方が
前後のコマが綺麗につながる気がしない?
だから、自分はあのシーンは話が規定のページ数に足りなくて
ねじ込んだんじゃないかと邪推してるw
だとしたらF先生は実質6ページで
あのレベルの話が書けるってことだけどな・・・凄すぎる