銀と金2 闇の錬金術師

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324愛蔵版名無しさん
小泉 「困ってるんだ・・・我々とライブドアの関係を民主党に強く追及されててね・・・」
    「世論も我々が堀江を押してたのに反発が強まってるんだ・・・なんとかならないかね・・・?」

銀   「フフ・・・10日もあれば充分かと・・・・・・・」

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森田 「本当に大丈夫なんすか・・・・・・?銀さん・・・いや疑うわけじゃないけど なんせ日にちがないですから10日で世論を覆すなんて」
    「そんなの本来無理な話ですよね なんかスキャンダルでも握ってるんですか・・・?」
銀   「スキャンダル・・・・・・?そんなものないさ」
森田 「じゃあ買収ですか・・・?」
銀   「いや金は使わない そんなもの使わなくても 打つ手はあるんだよ森田・・・・・・今回に限り効果抜群のやつがな」
    「(ピ・・・ポ・・・)巽か・・・・・・?これからそっちへ行くから遠藤を呼んでおいてくれ」
森田 「遠藤って誰ですか・・・?」
銀   「新聞記者さ これで夜にはすべて手はずが整うだろう 一晩で永田を落とす 世論が覆るまで10日もあれば充分さ」
325愛蔵版名無しさん:2006/02/24(金) 14:31:47 ID:6vGkpL8s

----------------------  その夜  ---------------------------------------------------------------------------

永田  「平井君といったね・・・・・・噂は聞いとるよ 東京地検特捜部の懐刀大変な策略家と聞く 先のライブドア問題でもそのほとんどの情報を特捜部にリークしたそうじゃないか」
銀   「クク・・・それはまたとんでもない話 私にそんな力はありません しかしこうして永田先生にお会いして 正直ホッとしました」
     「なかなか話がわかりそうなお方ですし 私と特捜部との関係も熟知しておられる様子 それなら話は早い 特捜部からメールの写しを預かっております」
永田  「・・・・・・・・・・・・・・メール・・・?これは・・・・確かなのか・・・・・・?」
銀   「間違いございません ただし・・・・・・言うまでも無い事ですが 例の政治改正法案採決の時 賛成票を投じていただくのが条件です」
永田  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった・・・・それじゃメールの詳しい出所を・・・」
銀   「おっと・・・それはまだお教えしかねます」
永田  「え・・・?なにをきさま・・・」
銀   「保証が先です 今ただこのメールの出所を明かしては あなたが裏切りこのメールを表沙汰にした時 こちらはただバカをみる展開」
永田  「そんなことはせん・・・!」
銀   「はい しないでしょう あなたはしないと思います しかし私どもとしては、はいそうですか、とこのメールを渡すわけにはいかない 保証が先・・・・・・」
     「その保証とはつまり・・・・・・来たる党首答弁 その席でこのメールを公開すること・・・・・!正式に公開したあとなら言わば我々と同じ穴のムジナ 利害が完全に一致する」
     「あなたもこのメールの出所を世間に晒せない さらせば採決の票を売ったものとして政治生命を完全に失う これほど確かな保証はない おわかりですか・・・?この理屈・・・」

永田  「・・・・・・・なるほど・・・・・・・特捜部はいい刀を持っている わしがもし6年早く銀二という刀に巡り合っていたら 今頃鳩山の下でくすぶってはいなかったろう うらやましいよ特捜部が」

銀   「クク・・・ククク・・・」
326愛蔵版名無しさん:2006/02/24(金) 14:33:03 ID:6vGkpL8s
森田  「どういうこと・・・・・これ・・・・?なんか紙切れ見せたらあの先生 驚くほどあっさり寝返っちゃって ねえ銀さんなにが書いてあったんですか・・・?あのメール」
銀    「フフ・・・・・・ほら・・・」
森田  「いいんですか・・・・・・・・・・・・・・?ライブドアから武部の次男に至急3000万送金・・・・・・?どういうことですかこれ・・・?
銀    「フフ・・・・・・日本の選挙ってのは自民党だけはどうなるシステムではない 何か不祥事も起してくれなければ話にならない」
     「この喉から手が出るほど欲しいスキャンダルを 東京地検特捜部が保証しようってんだから やつが飛びつくのも無理はないのさ」
森田  「はあ・・・・・・しかし・・・・・・銀さんいつの間に特捜部からこんなメール・・・・・・」
銀    「バカ・・・・・・特捜部が漏らすわけないだろ こんなもの・・・・・・・・」
森田  「えっ・・・?でたらめなの・・・?」
銀   「ああ・・・このメールはライブドアの社内メールを真似て新聞記者が作ったものだ」
森田  「え〜〜?じゃあ特捜部はこのこと」
銀   「むろん知らない」
森田  「はあ・・・・・・し・・・しかし・・・いいんですか・・・・・・?こんなこと独断でやっちゃって」
327愛蔵版名無しさん:2006/02/24(金) 14:33:41 ID:6vGkpL8s
銀   「フフ・・・森田・・・・・・・このニセメールって手の一番の妙味は その独断で動く・・・という点にあるんだ 特捜部のうかがい知るところでないという点が最も大切」
     「この件がハッキリすれば 当然やつは騒ぎ出す 特捜部にねじ込むかもしれない しかし・・・・・・特捜部としてもなんともいようがない 本当に知らないことなのだから 知らぬ存ぜぬで通すだろう」
     「結局奴はオレを恨むしかない それでいいんだ 悪事はあくまでオレで止める 依頼主に届かせない それがオレたちの仕事だ」
     「それに・・・・・・自民党とIT企業のスキャンダル その貴重なネタを たかだか白票ひとつで買おうっていう やつのハラも下衆なのさ」
     「自民党の汚職ってのは特捜部の捜査員が自分の人脈・金・頭・器量のすべてを賭けて勝ち取るネタ そんなネタをサッと横からいただこうなんて
     「そんな下衆は足を取られて当たり前でね(銀二メールに火をつける)」
森田  「あ・・・銀さん・・・!」
銀   「フフ・・・仮に永田がオレにねじ込んだとしても オレも知らぬ存ぜぬで通すだろうな それでなんの問題もない なぜなら・・・」
     「そんなメールは・・・・・・・・・初めからありはしなかったのだから・・・・・・・・・」