エリア88 F【8】Eクルーセイダー

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37愛蔵版名無しさん
今からSSを投下します。
今週放送分「砂の銃弾」のあらすじを自分なりに解釈して自分勝手にシナリオを作ってみますた。
面白くないと思いますが、援護射撃よろしく。

第8話 砂の銃弾 あらすじ
エリア88が反政府軍の狙撃手の標的となった。
地上要員は滑走路に出られず、パイロットたちもまた、離陸前に狙撃されることを恐れ、出撃できない。
エリア88は、たったひとりの狙撃手の前に、その機能を失ってしまう。
だが、この状況を打開すべく、基地司令のサキは狙撃手を発見、始末するための策を練る。

ttp://www.web-newtype.com/contents/anime/data/bangumi/aa/area.html
38砂の銃弾:04/02/22 17:24 ID:???
砂漠のど真ん中、エリア88に2機のC−130輸送機が降りたった。
機首にはドル袋のマーキングが施されており、ひと目でマッコイのものだと分かる。
基地に到着し、格納庫に入ると、ひと息つく暇もなく荷物が降ろされる。
それを見た傭兵たちは砂糖にむらがる蟻のように一斉にPXのカウンターに殺到する。
「30_機関砲弾を補充してくれ!」
「俺が頼んでおいたエンジンの部品は積んできたか?」
「押すな押すな、ちゃんと一列に並べ!!」

格納庫
グスタフ 「・・・よし、これで電装品の修理は完了だ。」
シン 「周りがこうも砂だらけじゃ、こうやって定期的に格納庫に入れて掃除しなきゃならんから面倒だよな・・・。
    田んぼや畑に囲まれた日本の田舎の訓練校が懐かしいぜ。」
新庄 「よせやい、そんな事聞いたらこっちまでホームシックになっちまう。」
ミッキー 「ようマッコイじいさん、景気はどうだい?」
マッコイ 「ふふふ、おかげ様で大繁盛よ。仕入れも順調だしな。サイドワインダーの最新型が入ったんだ。1本100jでどうだい?」
シン 「今までのやつみたいにどっかから仕入れてきた練習弾に無理やり信管と爆薬を取りつけたやつみたいな事はないだろうね。
    たまに当たる前に爆発するんだよ。」
マッコイ 「馬鹿言え、こいつはれっきとしたメーカー純正だ!性能は保証付きじゃ!」
キム 「はいはいはーい!それ僕買います!」
ミッキー 「キム、こないだの大戦果でがっぽり稼いだからってあまり調子に乗ってるとまたメシにありつけなくなるぞ。」
キム 「Σ(゚д゚;)ハッ!!」
39砂の銃弾:04/02/22 17:25 ID:???
ブリーフィングルームでの回想シーン
サキ 「敵の大規模な反抗作戦近しとの情報があった。こちらも当分の間、偵察の密度を従来の倍にして行う。」
傭兵 「えーっ!?」
    「確か偵察でも燃料はこっち持ちだぜ?」
    「冗談じゃねえぞ。」
サキ 「悪いが、偵察の燃料分だけこちら持ちにするのは不可能だ。何ガロンは偵察に、何ガロンは戦闘に使ったと明確に区別できるなら話は別だが。
    なお、命令拒否は5千jの罰金だ。では、偵察メンバーの組み合わせを発表する・・・」

全ての準備が完了し、滑走路に向けてタキシングを開始する2機のスカイホーク。
スロットルを開き、機体がゆっくりと動き出す。
すると突然、先頭のスカイホークのエンジンが爆発を起こした。
整備兵 「何だ!?」
     「エンジン・トラブルだ!急げ!!」
盛大に炎をあげるジャクソンのスカイホークに殺到するグスタフたち整備兵と救急車。カメラマン新庄もそれに続く。
ジェス 「ドジめが。」
爆発を起こした機体を避けて滑走路へのアプローチを開始するジェス。
すると今度はキャノピーが吹き飛ばされた。
風防ガラスは粉々に砕け散り、あとに残ったのは首の無い死体のみ。
それを見た整備兵のひとりが叫ぶ。
「狙撃兵だ!!」
「やばいぞ、逃げろ!」
蜘蛛の子を散らすように一目散に格納庫へ逃げ出す整備兵たち。
その様子をカメラに収めようと無我夢中でシャッターを切る新庄。
その様子を見たグスタフが彼の肩を掴んでジープの後部座席に引きずり込む。
グスタフ 「馬鹿野郎!死にたいのか!?さっさと乗れ!」
ひとり取り残され、やっとの思いでコックピットから脱出したジャクソン。
そんな彼をあざ笑うかのように、銃弾は彼の身体を真っ二つに切り裂いた。
40砂の銃弾:04/02/22 17:27 ID:???
サキ 「狙撃兵だと!?」
知らせを聞きつけて執務室を飛び出し、コントロールタワーに向かうサキとラウンデル。
そこでは全員が身を伏せて、ガタガタと震えていた。
その理由はすぐに解った。コントロールタワーの窓ガラスに巨大な弾痕が刻まれており、
そのすぐ近くには首の無い死体と夥しい量の血の流れがあった。
サキたちに気がついた兵士の一人が頭を低くするようにジェスチャーを送る。

サキ 「弾はどこから飛んできた?狙撃兵は見えたか!?」
赤ん坊がハイハイするような体勢で兵士に近づき質問したサキに、兵士はこう答えた。
兵士 「ここから、2機のスカイホークがやられるのが見えました。そのすぐ後です。彼の頭が吹き飛んだのは・・・。
    ですから、狙撃手の正確な位置は誰も知りません・・・。」
サキ 「・・・・・・」

司令室
ラウンデル 「地上要員たちはすっかり恐れをなして、今は格納庫の中で震えております。」
サキ 「さもありなん。彼らは普通の兵士と違って銃弾が飛び交う場所には慣れておらんからな。」
ミッキー 「空に上がれないんじゃ、俺たちだって奴らと同じだ。離陸する前に撃たれたんじゃ、こっちは手も足も出せねぇ。」
ラウンデル 「たった一人・・・たった一人の狙撃手の前にエリア88が機能しなくなるとは・・・。」
41愛蔵版名無しさん:04/02/22 17:27 ID:???
幼少サキ→サキ(×入り)の変化は一応納得出来るが
リシャール小→大が最初読んだ時べっくらした。
髪もいきなり金髪線入ってるし、目が根本的に変わっちゃったから。

42砂の銃弾:04/02/22 17:28 ID:???
ブリーフィングルーム

サキ 「恐らく敵は、1000メートル以上離れた場所から大口径のライフルで狙撃してきたものと思われる。」
傭兵 「1000メートル!そんな遠くから狙撃なんて出来るもんなのか!?」
サキ 「ソ連製のPTRD41のような対戦車ライフルなら十分に可能な距離だ。問題は誰がそれを扱っているかということだ。
    この狙撃手・・・並の腕ではあるまい。」
シン 「どういう意味だ!?」
サキ 「反政府側も傭兵をやとったということさ。奴らもなりふりかまっていられないというわけか・・・。
    まあ、連中の事情はさておき、まずは『この見えない敵』をどう始末するか、誰か良いアイデアがあれば聞こう。」
ミッキー 「地上部隊に狙撃手の排除を要請したらどうだ?」
サキ 「さっき隣の85基地のヘリ部隊に応援を要請したが、つい先ほど第2次攻撃隊を出発させたばかりでこちらに回す兵力の余裕はない、と言われた。」
ミッキー 「くそっ、てめぇのケツはてめぇで拭けってわけか。」
グレッグ 「COIN機(対ゲリラ戦機)のOV-10ブロンコが一機あったはずだ。
      狙撃手の正確な位置はわからんが、弾の飛んできた方向は大体わかってんだ。
      適当に当たりを付けて機銃掃射するか爆弾を投下して煙幕を張るってのはどうだ!?あれならコックピットは装甲板で覆われているから・・・」
サキ 「格納庫から出たとたんにエンジンか爆弾をやられるのがオチだ。」
キャンベル 「夜になるのを待って爆撃するのはどうだ?」
サキ 「それまで敵が待ってくれるならな・・・。私ならこんなチャンスは絶対に見逃さん。」
43砂の銃弾:04/02/22 17:30 ID:???
掩兵壕内部

ボッシュ 「どうだ、基地の方に何か動きは見られるか?」
エラー 「いや、今のところは何も・・・」
掩兵壕の中には迷彩服に身を包んだ二人の兵士。
そのうちの一人はサキの言った通り、スコープを取り付けたソ連製のPTRD41 14,5_対戦車ライフルを構えている。
さらに壁際には砂漠での持久戦に備えた水や食料、敵兵を迎撃するための機関銃にRPG、そして充分な量の弾薬が置かれている。
ボッシュ 「88の連中も、まさか基地のすぐ近くの砂山の下にこんなコンクリートで囲まれた狙撃陣地を作られるとは思いもしなかっただろうな。
夜陰にまぎれてヘリやトラックで資材と人員を運んできて、チマチマと工事を進めて、3ヶ月もかけてやっと完成したんだ。これでやっと戦える。」
エラー 「連中は一騎当千の強者ぞろいと聞いていたけど、だからってこんなもんわざわざ作るなんて時間と労力のムダじゃないか?」
ボッシュ 「連中を甘く見るな。反政府軍はあの外人部隊に幾度となく痛い目に遭わされているんだ。空で勝負したんじゃ勝ち目はない。
      それなら飛べないようにすりゃいいじゃないか、という単純な発想さ。その為に俺たち傭兵部隊『マークV』が呼ばれたんだ。
      中東での初仕事だ、失敗は許されん。その為に手間は惜しまないさ。」
エラー 「任務遂行のためには仲間をも殺す・・・おれたちの戦ったあとには草木一本残らない・・・なんて言われているみたいだが、
      ここにゃ元々草も木もありゃしない・・・あるのは砂ばかりか・・・」
ボッシュ 「ふふ・・・やつらにはその砂に埋もれて消えてもらうさ。あと数時間でな・・・。」

ブリーフィングルーム

キトリ 「基地全体を鉄板か何かで覆い隠せりゃいいのにね。
     基地の周り全部は無理でも格納庫の前だけでも目隠しできれば、あとはロケット・ブースターを付けて短距離で離陸できるんじゃない?」
傭兵 「無理だな、薄っぺらなジュラルミンなら腐るほどあるが、そんなんじゃ盾にはならんだろ?」
サキ 「・・・・・・!」

44砂の銃弾:04/02/22 17:32 ID:???
格納庫

サキ 「じいさん。」
マッコイ 「何じゃサキ。アメリカまで防弾ベストを買い付けに行けとでも?」
サキ 「お前さんのC−130輸送機を徴発する。」
マッコイ 「な・・・何だって!?」
サキ 「整備兵、すぐにトイレから鏡を外して持って来い!自前の鏡も全部だ!急げ!」
整備兵 「は・・・はい!」
サキ 「キトリ。」
キトリ 「何か思いついたようね。あたしのお陰かしら?礼ならいらないわ。」
サキ 「お前も自分の手鏡を持って来い。」
キトリ 「ガ━━(゚Д゚;)━━ン!」

整備兵たちの手によって次々と鏡が外され、トイレから格納庫へと運ばれていく。
整備兵 「鏡を持って来いなんて、司令は一体何を考えてるんでしょうね?」
グスタフ 「さあな。何か考えがあってのことだろう。」
整備兵 「あ!ひょっとして鏡で太陽光線を反射させて目くらましにするとか。」
グスタフ 「今の太陽の位置を考えな。格納庫に光が入ってこないのにどうやって反射させるんだ?」

格納庫

サキ 「これで全部か。」
整備兵 「で、これを使って何をするんです?」
サキ 「まず、これを適当な大きさに切って、次に鉄板を使って・・・」
レーダー手 「大変です、敵編隊約30機、真っ直ぐこちらに向かってきます!編隊の中にかなりの数の戦略爆撃機がいる模様!」
サキ 「やはりな・・・敵さんも待ってはくれないようだな。」
45砂の銃弾:04/02/22 17:33 ID:???
掩兵壕

エラー 「おっ、格納庫のシャッターが開くぞ。ボッシュ、敵が動いた。」
ボッシュ 「フン、無駄なあがきを。エラー、遠慮はいらん。コックピットか吸気口に一発ブチ込んでやれ。」
エラー 「OK。」
ボッシュ 「で、機種は何だ、ハリアーか?」
エラー 「いや・・・あ、あれは・・・戦闘機じゃない・・・!」
ボッシュ 「何だと!?」

4基のアリソン社製ターボプロップエンジンの轟音を響かせながら、C−130輸送機2機がゆっくりと格納庫から引き出された。
ハーキュリーズ(ヘラクレスの英語読み)の異名を持つその巨体は、格納庫入り口と平行になるように機首を横に向けた。
その時、コックピットのガラスが砕け散った。
エラー 「よし、これで動けなくなった。」
しかし、輸送機は何事もなかったかのようにゆっくりと動き続けている。
ボッシュ 「?!」

『コントロールよりチャーリー01へ。機首をちょい左だ。』
『OK。』
コントロールタワーとC−130のコックピットでは、珍妙な光景が見られた。
全員が窓から頭を出さないように身をかがめ、トイレの鏡と金属板で作った即席のペリスコープで外を覗きながら指示を出しているのだ。
『チャーリー02よりコントロール。敵の発砲炎を確認。座標を送る。』
『コントロール、了解。』
46砂の銃弾:04/02/22 17:34 ID:???
一方、格納庫では整備兵とパイロット達が出撃準備に追われていた。
サキ 「良い知らせだ。つい先ほど、敵狙撃手の位置が判明した。」
傭兵たちのあいだに「おおーっ」と歓声が上がる。
サキ 「そこでだ。まずキム。敵の潜伏している場所をお前のハリアーの30_機関砲で掃射する。」
キム 「は・・・はい!」
サキ 「狙撃手の排除を確認したら各隊は敵編隊の迎撃に向かえ。先頭はシンの00セクション、次にミッキーの青セクションだ。」
シン 「わかった。」
ミッキー 「まかせとけ!」
フーバー 「ん、今気づいたんだが、何であんたまでパイロットスーツを着てるんだ?」
サキ 「今回は私も出撃させてもらう。」
ラウンデル 「何ですと!?しかし、サキさま!!」
サキ 「私がこんな危機的状況を傍観していられる人間でないことは知っているだろう?地上での指揮は今回お前に任せる。エンジンをかけろ!」

2機のC−130輸送機が横一列に並び、エラー達のいる掩兵壕からは格納庫入り口がほぼ覆い隠されてしまった。
その後ろから上昇を開始したハリアーが見えた。真っ直ぐこちらに向かってくる。
エラー 「くそっ!調子に乗るなよ、撃ち落してやる!」
PTRD41の銃口がハリアーの吸気口に向けられる。
しかし、ボッシュがそれを制止する。
ボッシュ 「待て、こっちの位置がバレた以上、ここに留まるのは無意味だ、脱出するぞ!」
キムのハリアーに搭載された30_アデン機関砲が唸りをあげ、砲弾に掘り起こされた砂があたりにもうもうと立ちこめる。

次の瞬間、弾は掩兵壕を直撃、その中にあった弾薬に引火して大爆発を起こした。
47砂の銃弾:04/02/22 17:36 ID:???
それを確認したシンのF−5EタイガーUが先陣を切って滑走路へのアプローチを開始する。
シン 「コントロール、こちら00セクション、風間真。離陸する!」
「コントロール、了解!」
けたたましい轟音を響かせながら、鋼鉄の荒鷲たちは次々と離陸を開始した。

シン 「敵編隊をレーダーで捉えた。これより攻撃を開始する!アターック!!」
88は動きが取れないと聞かされていた反政府軍は虚を突かれ慌てるが、それでも数に勝ることを知って反撃を開始する。
たちまち、敵味方入り乱れての空中戦が始まった。

キトリ 「そんな腕であたしと勝負しようなんて、顔洗って出直しといで!!」
サキ 「アラーの加護があらんことを!」
垂直尾翼にアスラン王家の紋章が描かれたクフィールとMiG21がすれ違う。
その瞬間、MiGは火を噴き、煙を吐いて墜ちていった。

反政府軍の機体が一機、また一機と落とされていく。
その様子を地上から見上げるのは、辛くも掩兵壕から逃げ延びたボッシュとエラーの二人。
ボッシュ 「エリア88・・・噂どおりの連中だな。まさに野生の雁(ワイルド・ギース)と呼ぶにふさわしい・・・。」
エラー 「この借りは必ず返す・・・それまで首を洗って待っていやがれ・・・!」
ボッシュ 「その前に俺たちが生き延びることを考えたほうがいいな・・・。」
二人の前には広大な砂漠が広がっていた・・・。
エラー 「( ゚д゚)ポカーン・・・・・・」
48砂の銃弾:04/02/22 17:39 ID:???
以上です。>>41さんサンクス。
とりあえず、自分の頭ではこれくらいが精一杯。
まぁアニメの方は間違いなくこれよりつまらなくなるでしょう(泣)。