>>250 桐那医駄論(きりないだろん)
関連→ 摂呈未数(せつていみすう)
物体が光速に限りなく近い速度で移動すると、特殊相対性理論からも裏付けられるように
ウラシマ効果によって年をとるのが遅くなるというのは有名であるが、
逆に物体が超低速で移動することによって年をとるのが早くなることはあまり知られてはいない。
ただし逆に完全に止まってしまうと時の流れ方が元に戻るという問題があるため、
現実ではこの論理は証明できないとされている。
この理論を打ち出したのは中国の桐那(きりな)という医師であるが、
発表した当時、学会は「これはありえない駄論だ」と彼の理論を一蹴し、
これを「桐那医駄論(きりないだろん)」と呼び、さげすんだという。
しかし、彼の後を継いだ摂呈 (せつてい)がさらに詳しい研究をし、
この理論が適応できる速度(これを「摂呈未数(せつていみすう)」と呼ぶ)を計算してからは、
これは正しかったと一般的に知られるようになったことを忘れてはならない。
なお
>>250の状態は、宇宙空間が無重力で外力がなかったことから考えると
塾長の乗っているロケットの速度が摂呈未数になったことで年をとるのが早くなり
ひげが伸びたと仮定されているが、はたしてこの仮説が正しいのかどうかは
今となっては知ることはできない。
民明書房刊 「科学的解釈の不自然さ(改定二版)」 より