【荒野で】北斗の拳、総合スレ8【野グソ】

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今週の産経新聞のライバル物語(月〜金)は「原哲夫VS堀江信彦」です。
とりあえず今日(月曜)の分を書いてみる。

第2話はすでに完成していた。
昭和58年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった拳法マンガ「北斗の拳」。
経絡秘孔(ツボ)に衝撃を与えることで人間の内部を破壊する「北斗神拳」の伝承者が、
核戦争後の無秩序な世界で活躍する
−そんな奇抜なアイデアで、第1話は読者アンケートの人気第2位になっていた。
画はデビュー直後の原哲夫(42)、原作は「ドーベルマン刑事」(画・平松伸二)で
ヒットを飛ばした武論尊(56)。順調な滑り出しを遂げた二人に対し、
担当編集者の堀江信彦(48)は第2話の描き直しを求めた。
「これでは、ケンシロウという人間が描き切れていない」
第2話で、主人公・ケンシロウは自分の村に種モミを運び届けようとする老人に出会う。
暴力集団に襲われた老人は、「種モミさえあれば米ができる。そうすればもう食料を奪い合うこともない。
争うこともなくなる。今日より明日なんじゃ」と語るが、最後は殺される。
これに怒ったケンシロウが、北斗神拳を駆使して暴力集団をなぎ倒す・・・。
原稿に目を通した堀江は「ケンシロウが老人の苦しみにどう反応し、
どういうふうに怒ったのか不明確だ」と考えた。
第2話全21ページのうち、後半13ページの描き直しは、連載開始直後としては異例の事態。
精密なタッチの絵を描くために時間がかかる原にとっては大きい負担だ。
後に『ジャンプ』の人気ナンバーワンを独走する「北斗の拳」は波乱の船出となった。