26巻のあとがきより―抜粋―
『正直に言うと終了を決めた直接のきっかけは、テレビドラマ化でした。テレビ局の方にドラマ化の許可を
出すための条件の中に、ゆーじと妙子だけは変えないこと、という一文がありましたが、多くの方が感じた
ように、ゆーじは変え「られて」いました。
私は、もうこれ以上わたし以外の誰にも変えられずに、読者の方々の中の「いいひと。」を守ること、
そして同時に多くの読者の方に切ない思いをさせてしまった、その漫画家としての責任として私の生活の
収入源を止めること、その二つを考え連載を終了させようと思いました。
このことはドラマの制作発表直前にゆーじと妙子の名前はドラマでも変えないで使うことを許可した
ときに決めていたことだったのですが、決して作品を描くことを放棄したわけではないということは、
終了を決めてから描ききるまでの二年間の「いいひと。」を読んでくださった皆さんには
わかっていただけると信じています。』
と高橋さんは綴っておられます。勝手に載せてスイマセン。