1 :
愛蔵版名無しさん :
02/12/13 10:52 ID:mtNNz/na 夢枕獏等、一部には評価が高い樹村みのり。 花の24年組の一員でもあります。 知ってる人、好きな人、いるかなぁ。
2ゲット?
3 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 13:26 ID:AxHm0gi1
「おとうと」を読んで泣いた
4 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 13:29 ID:LN6Maeto
小さい女の子とお母さんとおばあちゃんと、そのうちに下宿している3人の女子大生のマンガ、何ていったっけ? 好きだったけど、単行本はでてるの? ソ連の大韓航空機撃墜事件があった頃、社会党の機関紙に4コマ書いてたのを覚えている。
5 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 13:40 ID:EaLVU1wE
「まもるくんが死んだ」とか「解放の最初の日」の 回想を交えた話での心理描写が絶妙だったな。 あれは漫画表現のひとつの頂点だと思うが・・・・。 とにかく復刻してください!!(涙
6 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 13:46 ID:EaLVU1wE
なんてあちこちリンクたどってたら、 「リアル国家論」って本に「解放の最初の日」が載ってるらしい。 教育史料出版会 2000年8月15日 編著:宮台真司・宮崎哲弥・他10名だって。
7 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 13:57 ID:EaLVU1wE
8 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 15:00 ID:mtNNz/na
>>5 〜
>>7 さん、ありがと。
(1)のまま倉庫行きにならなかっただけでもうれしいのに、
いろいろ調べてくださったんですね。
何年か前に、ヘルスワーク協会(これどういう出版社なのかな?)から
作品集が出てますよね。
>>4 さんの社会党にしても、
>>6 の「リアル国家論」(←これ持ってます)にしても、
どうもイデオロギー寄りっぽくって、・・・・う〜〜〜ん・・・・
ただただ作品として、一般ぽい出版社から復刻してほしいなぁ。
なんちゃって、「海へ・・・・」とかベスト3にあげちゃいそうな
自分が言うのも変ですが
9 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 15:05 ID:EaLVU1wE
少女漫画とか詳しくないんだけど、この人ってどういう位置づけなんだろ。 青林堂なんかだと、古い作品だけで選集組んだりってよくあるけど。 最近も辰巳ヨシヒロの傑作短編が出ててなかなかいい企画だった。
10 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 16:41 ID:3LF6kljB
ものすごく力量のある人だと思うけど、 寡作だなあ…今も描いておられるのだろうか。 「まもるくんが死んだ」は文春文庫か何かに収録されてるのを 読みました。大傑作ですね。
11 :
愛蔵版名無しさん :02/12/13 23:15 ID:r5fqJ5Hp
さっきリアル国家論を書店で見つけて久しぶりに「解放」再読。 傑作だけど、確かにあの本に載ってるのってなぁ〜。 あとがきでも「小林よしのりの漫画と対極にある」みたいな感じに書かれてて、 なんか利用されてるみたいでキツイ。
12 :
愛蔵版名無しさん :02/12/14 13:28 ID:BDYO9gSE
1です。
>>11 そうなんですよね。
自分が樹村みのりに衝撃を受けたのは、”反戦”とかの”思想”ではなく、
その”視点””視線”だったのだろうと思いますし・・・・・。
でも、ああいった視線の導き出すものが、
リアル国家論的スタンスになってしまうのはわかる・・・・・。
このジレンマをどーしたらいいものか・・・・・・。
ちなみに「ローマのモザイク」なんかも好きなんですが、
「マグダラのマリア・・・・」(題が正確に出てこない)って読んだことないのです。
読んでみたいです。
「
13 :
愛蔵版名無しさん :02/12/16 17:35 ID:nk508XHS
今はミステリー、サスペンス系のレディコミで名前をよく見掛けます。 去年読んだ、女子高生コンクリ殺人事件の裁判をモチーフにしたドキュメンタリー風の作品が印象的でした。
14 :
愛蔵版名無しさん :02/12/16 23:33 ID:49MajWCx
裁判ものってなんか力入ってそう。 「まもるくん」も映画「12人の怒れる男たち」がヒントになってるらしいね。
15 :
1 :02/12/17 15:10 ID:EuvSUMd+
実は漫画、あんまりは読まない方なので、 レディースコミックまでは気づきませんでした。 これからはちゃんとチェックせねば。 でも、女子高生コンクリ殺人事件の裁判ものですか・・・・・・ やっぱりご自分でも社会派って意識が強くあるのでしょうか。 「病気の日」(これは小六の娘も大好きらしい)みたいのはもう無理なのかな。
16 :
愛蔵版名無しさん :02/12/18 00:59 ID:YxuB1Cgl
笹生那実さんという漫画家さん(現在はもう引退なさってます) が樹村みのり先生の同人誌を作られますよ。 冬コミでは「はみだしっ子」のスペースにいらっしゃるそうですが、 樹村先生の本も一緒に売られているんじゃないかと思います。
17 :
愛蔵版名無しさん :02/12/19 12:06 ID:SuAEZb0g
スレが下がりすぎてるので age!
18 :
つらいぜボッキちゃん :02/12/20 01:22 ID:SEesL8kk
姉貴の愛読書の月刊少女コミックでデビューしてた記憶あり まだポーの一族が載ってた頃だ
19 :
愛蔵版名無しさん :02/12/20 01:33 ID:ZkK0AkNa
確かに『別冊少女コミック』にも描いてたけど、 デビューは『りぼん』だと思われ。
20 :
1 :02/12/20 11:13 ID:HwOLkunh
>>16 さん、情報ありがとです。
その笹生さんというのはどんな漫画描いてらした方なのでしょうか?
「はみだしっこ」のスペースっていうものなるほどねで、うふふです。
>>17 さん、ども、お手数かけます。
>>18 >>19 自分がリアルタイムで読んでたのは、『コミック』でした。
でも、デビューはたしか『りぼん』ではないかと。
まだ、現役高校生だったのでは。
自分も埼玉の女子高出身なのですが、樹村先生の描く女子高風景は
「そーなのよーー」ってくらい当時の感じがでてました。
自分よりはかなり上の人ではありますが。
21 :
:02/12/20 13:01 ID:gsMusovk
「解放の最初の日」が載ってるCOM70年5・6月合併号を持ってます。 当時、大学二年生だったそうです。オトナだよねー。
22 :
1 :02/12/23 14:25 ID:lSv/wntS
>>21 それは家宝級ですね。
ほかには、どんなのが載ってるんでしょうか?
ほんと、オトナですよね。
いい意味での青臭さもない・・・・。
なんであんなに見据えることができたんだろ。
時代の雰囲気がそうだったんでしょうか?
リアル世代の方、いるかな?
23 :
21 :02/12/23 18:10 ID:yr/qMOhC
>>22 さん
他には、「火の鳥」「サイボーグ009」その他、
藤子不二雄A,赤塚不二夫、松本零士、青柳裕介などが描いてます。
読者漫画投稿コーナーに、諸星大二郎の名前があります。
巻末の作者近況・樹村みのり
『現在、某大学の二年生です。学生にとって楽しい楽しい春休みも、
原稿を描くのに追いまくられっぱなし。桜の花がうらめしかったとか。』
あと、「まんがカウンセリング」という小コーナーで、
「生きた絵を描くにはどうしたらいいのでしょうか?勉強方法を教えてください」
という読者からの質問に、「樹村みのり先生」として回答しています。
『私自身、いかに作品を真実らしく見せるか、全体のストーリーに苦心し、
コマのすすめかたや一コマの構図のとりかたなどをくふうしています。・・・
・・・(中略)・・・
とにかく、肌で感じることをまんがにすることが大切ではないでしょうか』
で、おなじみの自画像イラスト。
24 :
16 :02/12/27 00:27 ID:cjje9ECq
おおっ!久しぶりに見にきたら、このスレがまだ生き残ってたので超カンドーしたよ! 冬コミ、笹生那実さんのスペースは「西2ホール か 35b」だそうです。 自分は残念ながら年末・年始関係なく仕事で冬コミには行けないのだ・・・悲しい(号泣)。
25 :
愛蔵版名無しさん :02/12/27 00:41 ID:cjje9ECq
↑大事なことを忘れてた! 28日(コミケ初日)だそうです。
26 :
1 :02/12/27 16:10 ID:qEMEEMCN
>>24 いえいえ、ほんと皆様のおかげです。
10超えるとは思ってませんでしたもん。
しかし・・・コミケ・・・・私も行けない・・・・。
田舎の子持ちの主婦には年の瀬はちと・・・・・
東京のパトレイパーオタの友人に行ってもらおうと連絡とってるとこです。
ところで、ここ見てると男の人のレスでは、というのが多いようで。
事実、自分がリアルタイムで読んでたとき(中学)も、女の友達のなかには、
はっきり嫌い、という人がいたくらいで。
確かにふつーの少女漫画の枠とは違うとは思いますが、
1で書いた獏さんや竹内オサムさん(だったかな〜、定かではないが)など、
男性ファン多し、と見たのですが、どうしてかな?
「開放・・・・・」みたいならなるほどな、なんですけど、
どっちかっていうと「菜の花畑」とかにきちゃってるみたいですよね。
>>23 漫画カウンセリングのコメント、らしーようでいてふつーでなんかおかしいです。
まじめなんでしょうね。
しかし、009に火の鳥かぁ〜〜〜〜(感無量)
私ごとですが、我が家の老犬が心臓発作を起こすようになってしまい、
ここにちょいちょい来られなくなりそうです。
(犬ケンけん物語〔←字違うと思う〕みたいな状態)
よろしかったらテキトーにageてくださるとうれしいです。
でも、ま〜、落ちるのもよしですね。
27 :
愛蔵版名無しさん :02/12/29 08:46 ID:27vFWbvx
>>26 ラジャー!1さん、了解です♪
またしてもスレが下がってるので ageるぞ!
28 :
愛蔵版名無しさん :02/12/29 20:43 ID:ac9Vf10X
初カキコです。 「リカの想い出」ではじめてこの方の作品を読みました。 古本屋で「歪んだ鏡」というのを見つけたので買ってみました。 ジョニ・ミッチェルていうシンガーがお好きなんですね。
29 :
愛蔵版名無しさん :02/12/30 07:10 ID:QerZOggS
心にジーンとしみる作品を書き続けてる作家さんですね。 地味だけど、見る目のある人はちゃんと見て評価してる。 私も好きです。 『エロイカより愛をこめて』の最初の方で、脇キャラ描いてるの見た時 「ああっ、これ樹村みのりさんの絵だ!」って、何か嬉しくなっちゃいますた。
30 :
愛蔵版名無しさん :02/12/30 13:00 ID:hJTxok6k
「カッコーの娘たち」「あざみの花」「悪い子」・・ いい作品かいてますよね。 みのり先生がザクセンハウゼンに行った話を読んだ後、旅行中急に 私も強制収容所に行きたくなってダッハウだけど行きました。 みのり先生の漫画にケーキがでてくると 何故か食べたくなります
31 :
1 :03/01/02 13:13 ID:dGfp1apl
あけおめです。
年を越せないかに思えた我が家の老犬も、なんとか無事に新年を迎えました。
今や、お外犬だったのに暖かいリビングにいられるし、
薬を包んで飲ませるのでささみは食べられるし
(「病気の日」の陽子ちゃんは苦い薬をのんでましたが)
本犬としては”病気の日ってステキなの”状態でしょう。
(お散歩には行けないけどね)
>>29 見る目のある人、いっぱいいるはずなのだから、
とにかくど〜んと(打ってから”ど〜んと”という言葉がなんと
似合わない作家だとオモタガ)新版を出してほしい。
出版社の方、夢枕獏さんがよろこんで帯の文書くそうですのでよろしく。
エロイカ、チェックしてみます。
>>30 「ローマのモザイク」のコミックスのあとがきでも、
漫画みて自分と同じとこに行った方がいた、漫画の力ってスゴイ、と、
いうようなことを書いてられましたね。
ケーキの件は>>23の”真実らしく”が成功してるってことかな(W
ところで、ダッハウはどうでしたか(スレ違いですが)?
32 :
愛蔵版名無しさん :03/01/02 16:39 ID:BBxVGa8t
「かわいくなる薬をのんだんでしょ?」という台詞がすごく好き。 子供の頃こんなこと言われたら、さぞかしうれしかろう。
33 :
愛蔵版名無しさん :03/01/02 16:45 ID:VxZFIpwc
34 :
30 :03/01/08 21:18 ID:q2bsfHjw
>1 ダッハウはガス室がなく政治犯を主に収容していたところなので アウシュヴィッツなどと比べると悲惨さは少ない感じでしたが 収容されてた人の使ってたベッドなどとても狭く 部屋を見ていく内にとても辛くなったのを憶えてます。 小学生の社会化見学の場所にもなってて 帰りのバスは彼らでギュウギュウでした。 ダッハウ自体は静かな郊外の街でした。 今手元になくてタイトルがわかんないのですが 子供服のデザイナーとスカートが苦手な女の子の話。 アレもすごく好きです。 最後の方で二人がベッドインしてしまった時はアレレ??? って感じたけど・・・
35 :
愛蔵版名無しさん :03/01/11 12:15 ID:xpDIMNwq
>29 あ、私もそれ、思いました! パンツを売るデパート店員さん、 樹村さんの絵ですよねっ?
最初に名前を見たのは、江口寿のすすめパイレーツで。
長島監督が樹村みのりタッチになって考え込むシーンだったっけか。
>>32 の
>かわいくなる薬をのんだんでしょ
というセリフはパイレーツの中にもあったね。
樹村作品ではどこに出てくるの?
最初に読んだのは海辺のカイン。主人公の女の子がめちゃ好みで可愛いかった。
ぱふだかで見た樹村さんも作中の人物に似てて可愛いかった。
アホウなファンですまそ。
37 :
愛蔵版名無しさん :03/01/13 22:23 ID:Wgqcd0QN
ああ!樹村みのりの名がこんな所に! ボクはいい年のオッサンなんですが、もう30年近く前に親戚の家で読んで、初めてマンガで感動する経験をしたんです。 それまでは、少年マンガばかりですので・・・ あの作品、読みきりだったけど、いったい何と言うタイトルだったのだろう。
38 :
愛蔵版名無しさん :03/01/13 23:02 ID:wZMb1idZ
秋穂みのりなら知ってるが
39 :
29 :03/01/13 23:25 ID:???
>>35 そうですそうです^^。デパートのパンツ売り場の女店員さん。
ショーケースから山ほどパンツを出させたあげく、
1枚を値切り倒すジェイムズ君にウンザリしてました。
「あんなお客はじめてです!」って。(w
40 :
愛蔵版名無しさん :03/01/15 21:51 ID:5Y+R3Bnn
>>36 かわいくなる薬・・・は、菜の花畑シリーズの最初のほうの一作です。
「あら!この家にこんなかわいい子いたかしら?」という台詞につづく言葉。たしか。ウキャー
>>40 菜の花畑でしたか。読んだけど忘れてました。
江口寿もかなりのみのりファンなんでしょうね。
樹村作品にハマった男の人は、樹村さん本人をたまらなく
好きになってしまうと思います。自伝的な作品も多いし。
私も学生時代は樹村さんのような人とケコーンしたいと思ってました(w
どこでどう間違えたか、隣でいびきをかいている女性は(以下自粛
42 :
41 :03/01/17 23:07 ID:u+d+lT1i
すれストすまん。 実家に残ってた「海辺のカイン」を読み返してみました。 母娘関係って樹村作品には幾度か出てきますよね。 男なので実感としては、いまいち分からない所があるけれど、 子供の頃に親に容姿を悪く言われたり、 単なる失敗を悪意のある行為に受け取られて傷ついたってのは 同じ覚えがあります。だから読んでて自分も癒される部分がありましたね。 大人になってしまうと、些細なことの様に思えるのですが、 だからこそ同じ事を子供にやってしまいかねないっすね。気を付けよ。。
43 :
41 :03/01/17 23:40 ID:???
で
>>34 さんもアレレ??の問題のベッドインですが、
フロイトが女性の患者に抱きつかれたという話をどこかで読みましたが、
セラピーのような事をしているうちに、女性が女性を好きになってしまう
こともあり得るんでしょーかね?
男同士に置き換えてみると、最初からソノケがないと難しい気がします。
つーか読みたくねー(W
44 :
41 :03/01/18 00:16 ID:lXUZqQ08
樹村さんの作品は、繊細な絵だけ見てても気持ちいいですね。 特にこの80年前後の絵が個人的には好きです。 ま、なにはともあれ主人公の展子タン萌え〜(w
45 :
1 :03/01/20 14:46 ID:TDUQkM0E
お久しぶりです。 41さん、スレストにさせていまい、すみませんでした。 たくさんのレス嬉しく読みました(そんなこと言わずに奥様をお大事に)。 でも、実は前の自分のレス以降は読んだことのない作品の話が多い・・・ (前にも書きましたが、あんまり漫画に詳しくないのです) ”お前、このスレ立てる資格ないよ!”と突っ込まれてしまいそうですが、 リアルタイムで読むチャンスを逃してしまうと、 取り返しがつかない(?)んですよね。 だからこそ全集きぼーん!! で、母娘の関係はまさに「母親のむすめたち」というのがありますが、 ・・・・・言ってしまっていいかな・・・・・正直ピンとこなかった・・・・。 そういうの樹村作品ではじめだったので、 どうしていいか(?)混乱した覚えがあります。 樹村さん自身にかなりのトラウマがあるのでしょうか、う〜ん。 でも、樹村さんが理想の女性って方、やっぱりいたのですね。 同性で自分と似てるな、と思う私にとっては、 やや女っぽい可愛げに欠けて見えないかな、なんて思ってたのですが。
46 :
41 :03/01/20 22:54 ID:???
そういえば、デビュー当時のスザンヌ・ベガは、 まさに「カイン」などの樹村作品に出てきそうな雰囲気でしたね。 その後彼女も「女らしさ」「可愛らしさ」とやらに目覚めたそうで、 急に化粧が濃くなったりしました。私個人的には引いてしまいましたが。 私なぞも「男らしさ」に乏しい人間ですが、そのことで引け目を 感じることは少なかったですね。女性の場合は違うのかなぁ? その人らしいほうが魅力的だと思うのですが・・・
47 :
41最後の打者にはならねぇ :03/01/20 23:24 ID:cNnmeKYf
「若い時は自由でいて心が不自由でつらかったねぇ」 「だけど年とると心が自由になっても他は不自由になるし」 とてーも印象に残ってた「菜の花畑」に出てくる会話ですが、 そんなもんかなーと思いましたね、読んだ当時は。 さて、20年経ってみると、心が自由になったとゆーより 図太くなっただけでんな、私の場合。どーよ、皆様方(ネタフリ
48 :
山崎渉 :03/01/23 14:46 ID:???
(^^)
49 :
愛蔵版名無しさん :03/01/24 17:44 ID:/Zs0vg+O
うわ!私の立てたスレにも山崎渉氏が降臨するトハトハ・・・・
今更ですが
>>16 さんのおっしゃってた笹生さんのHPいってみました。
愛とリスペクトが溢れてました。
同人誌は通販でも買えるようなので、注文するつもりです。
>>41 自分は、図太く、というより柔軟になった、て感じかな。腹が立たないですよ。
1%がOKならば、ま、いいか、と。日々結構楽ですね。
友人と死期が近いのかもね、なんて笑ちゃったりしてますが。
>「若い時は自由でいて心が不自由でつらかったねぇ」
「だけど年とると心が自由になっても他は不自由になるし」は正解でしょう。
でも、その代わり許せないことの輪郭は、よりはっきり見えるようになったかな。
だけど、樹村先生は若い時にすでに
その言葉が出てたんでしょう、う〜〜ん、スゴイ。
50 :
愛蔵版名無しさん :03/01/27 08:35 ID:GNesxocN
ブロンズ社版『菜の花畑のむこうとこちら』を古本屋で見つけて買いました。 復刊されたせいで以前より価値が下がっているかも知れませんが、 昔から憧れていた本だったので素直に嬉しい。
51 :
山崎渉 :03/01/28 18:20 ID:???
(^^)
52 :
愛蔵版名無しさん :03/02/01 06:56 ID:quy+XJAB
「水の町」の”だって人は生きていかなければなりません” 時々、心の中でつぶやいてる。 「平成狸合戦ぽんぽこ」、好きな映画なんだけど、 これ観た時もこの言葉が浮かんできた。
53 :
愛蔵版名無しさん :03/02/06 13:55 ID:HqeaFSh4
あげ♪
岡山の姉妹の話。 宮澤賢治・漫画館で樹村先生が描いていた「ひかりの素足」のようで・・・・ 「ひかりの素足」では兄は助かったのだけれど・・・・・ 落ちそうなのにsageでごめん。
55 :
愛蔵版名無しさん :03/02/13 20:40 ID:dy5vXIz2
カルナバルの季節ですねage
56 :
愛蔵版名無しさん :03/02/16 02:04 ID:IQuP+erd
樹村さんて、猫もお好きなんでしょうかね。近頃新作と思われる漫画いくつか立ち読みしましたが、猫が主人公になってるものが何編かありますね。
57 :
1 :03/02/20 13:41 ID:/2kPi6rQ
お久しぶりでございます。レスが50を越えるなんて思わなかったので嬉しいです。
>>50 ラッキーでしたね。古本屋にはまずないもの。みんな宝物にしてるんだろな。
>>54 ・・・・・・・・・ですね。
あの本の中には故坂口尚先生の作品も載ってますね。
樹村ファンには坂口ファンも多いのでは、と思いますが、どうでしょうか?
>>56 新しいのでは猫、多いですよね。
私としては「犬・けん・ケン」=犬派の印象が強かったので、意外だったのですが、
子供時代の自分を描くには、”対するもの”として犬がいいのに対し、
今の自分を投影するには、猫がいいのでしょうか。
樹村先生自体、犬的から猫的にかわったような感じってあるのかな。
ところで、私は読んだことがないのですが、
映画のお気に入りの場面の漫画がありますよね。
やっぱり、ここにくる方が”私も好き”って感じの映画があがってました?
(ちょっと教えてチャンでスマソです)
58 :
573 :03/02/20 13:42 ID:AYHOWXiY
59 :
愛蔵版名無しさん :03/02/28 01:38 ID:LOYuA1cn
ほぼ全部持ってる。 サイン入りも一つある。 売ったらいくらになるのだろう・・・
60 :
1 :03/03/04 14:01 ID:2SJq7q3d
おいくらなら売っていただけますか? 昔(決め付けている)はサイン会とかもあったのですか?
61 :
59 :03/03/04 22:17 ID:cfwQ85LH
なぜか買ったらサインが入ってた。 トップレディカラーシリーズ 樹村みのりの付録に付いてたポスターや そのほかの単行本のサインに酷似。 売りたいというよりなぜそこに サインがあったのかが知りたいのです。 一応調べてみたらヘルスワーク協会のもの 以外にはフラワーコミックスワイド版の ポケットの中の季節がないだけで 単行本で手に入る作品はすべてあるようです。 26年前から必死に集めたたまものでしょう。 一度まとめて鑑定団に出そうかな・・・・
62 :
59 :03/03/04 22:23 ID:cfwQ85LH
サインがあった本は菜の花畑のむこうとこちらです。
63 :
59 :03/03/04 22:31 ID:cfwQ85LH
90年代以降のものはありませんね・・・ どうやったら手に入りますか?
樹村って、国賊女土井たか子の伝記漫画描いてた非国民だろ。
65 :
59 :03/03/12 09:10 ID:DfI71O1H
もうこないか・・・
66 :
愛蔵版名無しさん :03/03/12 15:58 ID:vCWRv7M9
ローマのモザイク、っていうんですかね(ログ読みました) 遺跡を見にいく話でしたっけ?コミックスではなくて掲載紙(忘れ)で 読んだ覚えがあります。あの雰囲気を時々思い出して 何ていう作品だったっけ・・・と悩んでました。ありがとう>このスレ
68 :
1 :03/03/15 06:35 ID:cNCEM0ZG
59さん、ありがとうございました。
なんか、ニュー速みたいなレスが入ってきたので、
危ないなあ、そろそろ落し時かな、と放置してました。
あげてくださったおかげで、
>>66 >>67 と嬉しいレスが入り、ホントに感謝です。
>>66 こういうことは、スレ立て人がやるべきことなのでしょうね。
実は漫画に詳しくなく、事情や情報にも疎い私って”1”失格・・・・・
ありがとうございました。
で、どれにしようかな。
持ってないのは勿論読みたいけど、
自分の人生観に影響まで与えた、既に読んだものの中から、選びたいと思っています。
大勢の人に読んでもらえたらいいな、と思うので。
ポケットか星(今、星がトップですね)かな。
>>67 さんみたいな方がひとりいただけで、
スレ立てた(実は初スレ立て)甲斐があったというものです、うるうる・・・・
雰囲気、と書いてらしたけど、単行本ではなく、掲載誌で読むと
他の漫画との空気の違いかくっきりしてより印象に残りそう・・・・
こういう作品と厳しい作品と両立しているところが、樹村先生の魅力だな、と。
で、「星に住む人々」に入ってますので、ぜひ1票を!
69 :
59 :03/03/16 02:32 ID:pcTAyTpS
とりあえず一票入れました。<復刊
70 :
愛蔵版名無しさん :03/03/16 02:33 ID:u2eD4ePN
学生の頃、一度だけ喫茶店で読んだコミックスに載ってた短編で「海へ」とかいうのが未だに忘れられません。 ベトナム戦争中の兄妹の話で、妹が戦災で失明してしまう話でした。あの二人、あれからどうなったんだろう、なんて、時々自分で続きの話を想像してます。
兄は妹を米兵相手の売春婦に仕立てて小金を貯め、サイゴン陥落直前に妹を捨ててアメリカに亡命します。 残された妹は「アメリカ帝国主義の尖兵に股を開いた反革命分子」として人民裁判で絞首刑を宣告され、 市民たちの嘲笑を浴びながら街灯に吊るされて死にます。
続編はないはず。
>>72 は荒らしかもしれないけど、
現実にそういう可能性がなかった、とは言い切れないことが悲しい。
75 :
愛蔵版名無しさん :03/03/25 00:57 ID:83cr6zaY
>>72 は荒らし確定。
正真正銘の共産主義者の樹村先生が、共産主義者を悪く描くはずがない。
救済age
77 :
愛蔵版名無しさん :03/04/08 21:36 ID:rXarVxmd
偶然立ち寄った古本屋に樹村みのりさんの「雨」があった。(3000円で) 内容は全く覚えていないのだが、昔床屋さんで単行本読んで 大泣きしたことを思い出した。 あの本ってどういう内容だったか覚えている人いたら教えて下さい。 女の子と風船の絵が断片的に記憶の隅に残っています。
『雨 樹村みのり初期短編集』 収録作品 ・雨 ・トミィ ・風船 ←77さんが印象に残ってるのは、これだと思われ ・トンネル ・にんじん ←ルナールじゃないよ ・まもる君が死んだ ・こうふくな話 ・翼のない鳥 ←短編というよりは中編 個人的には、「まもる君が死んだ」「こうふくな話」が この中では好きです。
79 :
山崎渉 :03/04/20 00:28 ID:???
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
80 :
愛蔵版名無しさん :03/04/21 15:10 ID:jBqtov+M
復刊、むりぽそう・・・・゚・(ノД`)・゚・。
81 :
愛蔵版名無しさん :03/05/09 13:53 ID:wNQ7bu+3
「菜の花畑」に出てくる歴史の先生、 テストは持ち込み可で論文形式、って 歴史を教える者にとってはやってみたいひとつの理想の形。 かくいう自分は、歴史を教える勇気(?)がなくて、 教師にならなかった者なのですが、 今年中学校に入った子供の社会担当のベテラン先生(男)がそれをやってる。 期待しつつ、親から苦情がでないか、はらはらしてます。 チョト板違いっぽいはなしで、ごめんなさい。
「雨」3000円は高いよー。 1000円以下で買える。 探す手間考えたらなんともいえないけど。
具体的なタイトルが思い出せないんだが確か「FLIGHT」だったっけか。 ロック喫茶かなんかで知り合った女の人に強く惹かれるんだけど、 バイト先の会社の係りの人がその女の人と昔付き合ってて、それに気がついたのは 自分ひとり。 黙ってれば誰にも分からないけど、それぞれ自分にとって大切な二人を結び つけたあと、一人海へ。 「海が見たい、海が見たい」ってモノローグ、波打ち際にたって紙飛行機を 沖に飛ばし、「憧れはいつも胸を焦がす」「…GO FLIGHT!」かっこよすぎて泣けた。 短い話で、高い高い樹の上に登ったら丘の向こうに遥か遠く見知らぬ世界が 広がっていて、それに心をとどろかされる話とか…(長い連作の一部だったか) 自分がリアル厨房で遠い世界に対して憧れを持ってた時代に、本当にジャスト ミートで心臓を直撃された。 前のレスとは少し意見が違って、この人はいつまでたっても青臭い。 そこが若い頃はしびれる部分で、年月を経ると政治的なプロパガンダのとこが (ほんの少し)鼻についてくる。でも、上記初期作品はどれも記憶に残る名品ばかりだ。 多分一番好きな作家さんの一人だと思う。 自分実は今漫画家やってるんですが、しかし自分でやればやるほど、アレだけ青臭く 感じた樹村さんの手法を商業誌でやることがどれだけ大変か、その堅固な志に改めて 驚かされます。 すごいな。やっぱり天才だ。 長文スマソ。でも久しぶりに見た樹村さんの名前に次から次と連想が浮かんできて、 また読み返したくなりました。実家にまだあるかなあ。 でっかいポスターつきの豪華本?よかったっす。 ああまた長くなる…。
/⌒ ̄゛ヽ, /゛, ∧ \ i ヽ. / ノ / ) 川 | ,ヽ. || | | || L、| |ヽ | /| \⊥≧゛ ヾ^ |.| |)ノ/ || |ヽ ゜ノ‐| || ,||| /L/ L|\.(二I⌒|r‐:,゛( __i゛ ゛‐^/ i‐‐| |∠|゛^, ___ (¬ f〜ヾ| |ノ^,,|〃 /゛ノ゛|人_入__ノ^| ヽ|^,,L | //| ヽ__王;; ノ|入 ヽ/ |, ゛ /| ̄|_ノi゛`) /;;;;,,,,_ _ノ^|;;;| |´ /i_/ (Y‐・゛` |;;;‐、__// ̄〆 ゛゜ \;;;;;/ く/ヽ| (/ 保守
>83 Flightですね。
86 :
85 :03/05/21 00:11 ID:???
あぁ… 何故Fが全角で… 鬱だ…
死にかけてるね。保守しとこうかな。>1さんはどこにいったのだ。
88 :
1 :03/05/23 13:45 ID:CSP4Matu
すみません、1です。 なんだか荒らしの格好の標的になりそうな気もして、 落とした方がいいのかな、と放置してました・・・・ 正直、そこを突かれると辛い・・・・ので・・・・ なんで、○井たかこ物語なんて(読んだこと無いのですが)描いたんだろ・・・・・ あくまで政治的なものは抜きの、まっさらな感性で描いていて欲しかった・・・・ なんか・・・・ばかりになってしまいましたが、 ときどき新しく来られる方が、とても熱く語ってくださるので、 やはり荒らしを恐れず、細々ながら続けた方がいいかな、と。 今後ともよろしくお願いします。
89 :
山崎渉 :03/05/28 10:24 ID:???
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
90 :
愛蔵版名無しさん :03/06/02 20:03 ID:sQe+l2F2
age
91 :
愛蔵版名無しさん :03/06/03 22:46 ID:q9Sg5HuL
>なんで、○井たかこ物語なんて まあ誰しもだまされるさ。 良い作品の話だけしようよ。
92 :
愛蔵版名無しさん :03/06/09 23:31 ID:Bj0i5+k0
実は24年組と同学年。
タイトル忘れたのですが、「−−−の夏」という本に 凄く感動したおぼえがあります。ーーーの部分わかるかた いらっしゃったら教えてください。
94 :
愛蔵版名無しさん :03/06/10 00:49 ID:JixodLpS
初めて読んだのは小学生の時「冬の花火」で、 その後じょじょに単行本を買っていったんですが、やっぱりいいなあ…と。(年がバレますな) 好きな漫画家さんの一人です。 ついでに、同じ小学生の頃、図書館で読んだ こんな本などを思い出してしまったり… 「絵にかくと変な家」。
95 :
名無しんぼ@お腹いっぱい :03/06/10 22:22 ID:Oon6Fy0i
>>93 「ジョーンBの夏」では?
はじめまして。樹村みのり、すばらしい漫画家だと思います。
「24年組」というのは私の中では「萩尾望都、大島弓子、樹村みのり」のことです。
当時世の中的にもそうだったハズなのに、いつのまにか樹村みのりはいなかったかの如きになっているのが不思議、というかはっきり言って不満でした。
途中から、あるいは現在、どのような作品を描いているのか(探していましたが)わかりませんが、過去描いた作品のすばらしさになんら変わりはないと思います。
このスレを立てられた
>>1 さんに感謝!
96 :
愛蔵版名無しさん :03/06/10 23:51 ID:drXWZgBj
最初に読んだ作品が「ローマのモザイク」で、なんてヘンな漫画だろうと 思いました。この感じは大島弓子さんの「海にいるのは」を読んだ時にも 感じました。 思うに……、見たこともない接したこともないものに初めて出会った時、 ひとは戸惑うものなのでしょう。 樹村みのりさんの描く「困ったように笑う顔」が好きです。 「真創世記・地獄編」と言う宗教書を読んでいたら「天使は人間界に転生 して、さまざまな職業に就いています。漫画家もいるのです」と、あって 「あ!樹村さんのことだ」と思いました。今でもそう信じています。 大友克洋のデビュー前の習作が「ぱふ」で紹介されていました。もろに 樹村さんのコピーでした。 20年前、樹村さんがミニコミ紙で紹介していたカーソン・マッカラーズの 短編小説「哀しきカフェの物語」を、最近ようやく見つけて読みました。 大好きな人と交わした約束を果たしたような良い気分です。 ちなみに僕は男ですけど。
97 :
1 :03/06/17 18:01 ID:yv2y1c9a
>>95 >>96 うう〜〜、PCの調子が悪い間にこんなうれしいお言葉が・・・・・感涙
(しかし、落ちる寸前でしたね。間に合ってよかった・・・・)
実は漫画に詳しくないのに、初めてスレ立てた甲斐がありました。
>>95 当時はただ読んでいただけで、そういったマニア用語(?)の知らずにいたので、
樹村さんに位置づけなど、考えもしなかったですが、”大物”だったわけですね。
それがなぜ、埋もれてしまったのか?
私もそうなのですが、樹村さんのファンって、
いわゆる漫画好きと微妙に違うのではないかと・・・・・どうでしょうか?
ふと目にして、それが棘のように心の刺さったまま・・・・というか。
>>96 >樹村みのりさんの描く「困ったように笑う顔」が好きです。
それは”困ったように笑”いながらも、生きていくしかないことを、
樹村先生が大切に思ってるからだと思うのです。
98 :
93 :03/06/17 22:08 ID:???
>95 ありがとうございます 他の本も読んでみますね。 多分きっと感動する気がします。
99 :
96 :03/06/17 23:10 ID:???
やっとレスがつきましたかー! 「わたしたちの始まり」ってあったでしょう。 あそこで、クラス全員が賛成に手を挙げる中、ひとり反対に挙手した 少年の心が痛いぐらいに判ります。その後ガラスを割った気持ちも。 1さんも、きっとそうですよね!
100 :
愛蔵版名無しさん :03/06/17 23:11 ID:CvCkGrJ9
アタイこそが 100げとー
101 :
愛蔵版名無しさん :03/06/24 18:19 ID:QKL0d94k
樹村みのりの、きまじめさが息苦しいほどのものになる前の、 たとえば「神さま」の話でも、親友がお持ちを噛み切りながら 「そんなのジョーシキよ〜!」と言う場面や、 「政治・社会」のことでも、リンチ殺人が発覚してきた頃のキャンパスで 「なんかこうなるともうついていけないって感じ〜」とか ベトナム戦争終結の日、市内に最初に足を踏み入れた若き兵士の描写など、 まだ思想が固定する前の柔らかかった頃のユーモアや素直さ、瑞々しい感性が 好きでした。 もちろん、今も作者の思想と作品は切り離して考えますが。今、どのような作品を 描かれていらっしゃるのか寡聞にしてわかりません。
最後に読んだのがグレープフルーツに載った猫の出て来る 身辺雑記風のマンガでした。 「うちの子がね うちの子がね」 と、猫を子供のように可愛がるマンガ家を、 彼女は本当なら子供のいる年齢なのでした と、突き放すナレーション。 そのあと、平成元年のあの恐ろしい女子高生コンクリート 殺人事件裁判の、樹村さんによる傍聴記をどこかで読んだ 憶えがあります。
記憶がおぼろげなのですが、「マンガ少年」で 「パサジェルカ:女船客」を部分的に読んだことがあるのですが…。 原作の映画自体が未完の作品だったこともあり、 どうアレンジなさっていたかが気になります。 ご存知のかた、お教え願えませんでしょうか。
104 :
1 :03/06/25 13:59 ID:SCu7jURQ
私が樹村先生について語りたくてもなぜか語れない・・・・
それは今の先生が”息苦しいほどの生真面目さ”に取り込まれているからかも、
と
>>101 さんのレスを読んで、気づき(?)ました。
余裕を持って自らを笑うことが出来た人だったのに、
どうして
>>102 さんが書いたようなギリギリした自嘲になってしまったのか。
それだけ、社会の現実に対する絶望が、
先生を追い込んでいるのだろうとは思いますが・・・・
>>99 ていうか、女のくせに(わ〜〜〜!!ジェンダー丸出し!)
ひとり手をあげちゃう方だったかも・・・・・(w
>>103 強制収容所のユダヤ人女性と女性看守が、大西洋を渡る客船で
再会する話でしょう。確かに読んでいるのですが、映画の方を
観ていないため、どうアレンジされているのか判りません。
お役に立てず、申し訳ないです。
106 :
103 :03/06/26 01:34 ID:???
>>105 あ、いえご返答ありがとうございます。
映画はエンドマークはちゃんと出るのですが、最初のほうのシーンの
フィルムが現存していないせいか、スチル画のみのシーンがいくらか
あるのです。そのへんを樹村先生がどうなさっているのか
気になってたんです。掲載されている単行本が判れば、自分で
確かめるのですが。
107 :
103 :03/06/26 01:42 ID:???
う、うわ何とごちゃまぜの記憶になってたんだろ。 「パサジェルカ」のエンドマークというものは存在しません。 後半が監督の急死のためごっそり抜けているのです。 失礼いたしました。
108 :
105 :03/06/26 05:29 ID:???
うーん、毅然たる彼女に惹かれた主人公が、好意を寄せて、 あれこれ尽くすんですが、ことごとく空振り。 グラウンドを全裸で走らせて、脱落者を処刑する競技で、 彼女はガス室送りにされかけるが、主人公の助命嘆願で どうにか助かる。周囲は同性愛かと冷笑、彼女も軽蔑した 視線を向けるばかり。 ドイツ敗戦の混乱の中、彼女は死んだものと信じ込んでいた 主人公、客船の中で思わぬ再会。富豪の令夫人に収まった パサジェルカ(女船客)は驕慢な笑みをたたえて去ってゆく。 同一人物であるのかどうか、確たる答えを与えぬまま…。 こんな話でしたね。あー、いかにも樹村さんらしい。原作が あるだなんて思えない。
109 :
103 :03/06/26 21:15 ID:???
>>105 >こんな話でしたね。あー、いかにも樹村さんらしい。原作が
>あるだなんて思えない。
全くですね。イメージ的には映画に忠実であるようだし、派手なアレンジは
ないみたい。でいて、樹村先生のカラーをも裏切らないようなら、作品は
先生の筆力のみならずもともと相性が良かったのでしょう。
さてと、掲載本探してみます。
まもるちゃんが死んだ しか知らない。
111 :
1 :03/07/04 14:45 ID:Wq25ymYU
>>103 >>105 〜
>>109 その作品、全く知りませんでしたので、興味深く読ませていただきました。
で、「早春」を読み返してみたら、これも同じようなテーマなのかな、と。
この女同士の感情の話、前はなんとも思わず、わかったつもりだったのですが、
「母親の・・・・」を読んだせいか、よくわからなくなってしまって・・・・
同性に対する敬愛にありようって、難しいです。
>>110 そういう人、多いかも。
中学時代の友人で、「とても嫌な感じがして、大嫌い」と言い切った人がいました(泣)。
良くも悪くも、インパクトがありすぎて、
性に合わない人にはトラウマになってしまう可能性が無きにしも非ず・・・
ところで、樹村先生は映画がお好きのようですが、
こんど高松宮記念世界文化賞を受賞したイギリスのケン・ローチ監督って、
先生のまなざしに似てると思っているのですが、
ご存知な方、いらっしゃいますか?
先生は映画がお好きなのですね。
キネ旬などにも連載されていたようですし。
112 :
1 :03/07/04 14:46 ID:Wq25ymYU
すみません。下2行、消し忘れです。
113 :
愛蔵版名無しさん :03/07/05 22:44 ID:odb60GQM
>>1 さん
ケン・ローチ監督作品観たことないのですが、おかげでちょっと興味わいてきました。
また、「つらい」という話になってしまうのですが、ある時期から作中、同性に向ける主人公の(ひいては樹村みのりの)まなざしがつらく思えてきました。
「悪い子」などの作品では、「人間の心に対する深い洞察」に思えた鋭さが、鋭いだけでゆとりや寛容のないものに思えてきて、、。
例をあげれば、「明るく皆の人気者の女性がよく見ればこどもっぽい言葉使いで、、」という話など。
「トラウマ」や「母親の娘」という言葉が一般的でなかった頃にすでに人の心理の奥にあるものを描いたのは凄いと思いますが、そういう西洋の観念とは別の人間の捉え方、他人に対してもっとおおらかでユーモアのある
ものも描いてた方、描けた作家、だと思うので、、、、
こう書くと初期の作品ばかり賞賛してそれ以後を認めていないかのように聞こえるかもしれませんが、そうではないのです。
また、これは樹村みのり、ひとりの問題ではないのかもしれません。
24年に生れた子どもたちがどんなものを見て聞いて読んで育ってきたのか、、(実生活では親や祖父母周りの大人たちは戦前の日本の生活、ものの考え方をまだ残してたと思うのですが、、)
樹村みのりが「だって、私は子どものときからずっと強制収容所のことばかり思ってたのですから」とその作品の中に書くとき、
(私は樹村みのりより下の世代ですが)「それ、わかる」と思いました。
人間ってなんだろ?と考える者なら人間がしてきたことに当然目が向くでしょうから。
しかし、それでも「強制収容所」のことが(極東の少女の)人生のテーマになるのはやはりなにかちがうと思えるのです。
話がとんでしまいましたが、真面目で物事を深く考える女性(人間)の生き方、政治、宗教との関わり方、について思い巡らすとき、
今でも樹村みのりのことを考えてしまいます。
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
115 :
愛蔵版名無しさん :03/07/21 17:39 ID:Xdp7NDZc
age
116 :
愛蔵版名無しさん :03/07/21 17:40 ID:fFFf0IKF
117 :
愛蔵版名無しさん :03/07/23 06:17 ID:ySf3DAez
TV「大草原の小さな家」の主人公が樹村みのりの絵そっくりに思えた。 TV映画「長靴下のピッピ」の女の子も樹村みのりの絵そっくりに思えた。 フランス映画「地下鉄のザジ」の女の子も樹村みのりの絵そっくりに思えた。
118 :
愛蔵版名無しさん :03/07/28 23:52 ID:pYjXJL9m
age ます
やせぎすの女の子が正面を視ている、そんな印象がありますよね、 樹村さんの描くヒロインって。
120 :
愛蔵版名無しさん :03/07/29 01:13 ID:6yxwxGj/
樹村みのり作品に対して私は屈折した思いがあるのですが、 私は、保守的な樹村みのり作品が好きで、自立してほしくないと考えているのですね。
121 :
愛蔵版名無しさん :03/07/29 01:17 ID:6yxwxGj/
続き 社会意識に目覚めてほしくない。という意味です。
社会意識は初期からあったと思うけど、キナ臭いところに関わりだしたのは80年代半ばかな。 似たような内容の作品が続いたあげく寡作になっちまった頃だな。 作家としての行きづまりが、実際の政治の世界へのコミットに向かわせたんだろうか?
123 :
愛蔵版名無しさん :03/07/30 23:17 ID:Qci4/vAB
コミケットに向かえばよかったんだよね
124 :
愛蔵版名無しさん :03/07/30 23:42 ID:a9n9blwe
樹村みのり作品の中で「病気の日」、好きです。
125 :
愛蔵版名無しさん :03/07/31 00:19 ID:nf1qweV1
「病気の日」から自分の世界が確立したという主旨の発言を、本人もしていた。
全くしらない漫画家だけど、スレの雰囲気が良いですね
128 :
愛蔵版名無しさん :03/08/01 22:16 ID:/BmLY/Hc
私も「病気の日」好き。 自分の世界は「雨」「風船」とか、ごく初期から確立してたと思うけど。
(^^)
130 :
愛蔵版名無しさん :03/08/06 23:37 ID:LN50tYDn
漏れは40近い独身のオサーンだが、リア厨のときにハマった。当時のフラワーコミック、サンコミックの単行本は実家に現存。
131 :
1 :03/08/11 09:49 ID:NOND5G5t
1です。 最初の方に書いた我が家の老犬が死んでしまい、 しかも最後の最後で私の症状への判断ミスもあり、 書き込む気力がなかなかでませんです・・・・ 死ぬ1ヶ月くらい前から、「犬けんケン」の第一話のシロのように、 重たそうな首輪をはずしてました。 漫画の死んでしまうシロとだぶるので、外したくなかったのですが、 あまりに重そうだったので・・・・ いろいろかきこんでくださった方には、 いろいろ考えさせられ、 また、嬉しい言葉もありで、お返事したいのですが、 なにしろ樹村先生の話は重くなってしまいがちで、 今のぼーっとした頭ではなかなかまとまりません。 落ち着いたらまとめてかきたいと思っておりますので、 懲りずによろしくお願いいたします。
132 :
_ :03/08/11 09:49 ID:???
133 :
_ :03/08/11 09:57 ID:???
>>126 >>96 高橋佳子?
はい、そうです。でもあの本の文章は、かなりの部分SF作家
平井和正の代筆らしいです。あの教団にいた経験から「幻魔大戦」
の後半が新興宗教の内紛劇になってしまったとか。
プチコミックで樹村さんとささやななえがカップリングして特集
されたでしょう。表紙は二人の女性が抱き合う絵で、それぞれ
お二人が描いているんだけれど、絵の上手さが違うなー、と
思った。ささやさんには悪いけど。
135 :
愛蔵版名無しさん :03/08/15 02:49 ID:7JsOg4xw
>1さん お気持ちお察しします。。。 どうぞ、こちらのことは気にかけずに、、 落ち着かれたらまたよろしくお願いします。 「犬けんケン」シリーズ大好きです。 うちにもいつも犬がおりました。。
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
樹村さん、デビューが14才でしたっけ? こりゃ天才少女だ…。
138 :
愛蔵版名無しさん :03/08/18 01:45 ID:mbZxztf0
りぼん付録のカラーシリーズ「二人だけの空」か、「雨」がデビュー作だっけ。
実家に母親が(丁度俺を身籠ってた頃かな?)買いだめて 単行本読んで好きになりました。けどあんまし単行本見つからない・・・。
140 :
愛蔵版名無しさん :03/09/08 21:01 ID:O3xv9Pyo
>>137 >>138 24年組のデビューは樹村先生に限らず、
中高生のうちというのが多いのでしょうか?
いまもそういう早いデビューの人って、いるのかな?
>>139 復刊はどうなったのかな?
そうだ、名前忘れてたけど、きっと「犬けんケン」だったんだ、 特集で読んだのは。 お父さんが、何か奇抜な名前にしようとさんざん考えて「そうだ、ジョンにしよう!」 というところや、大きな白い犬が子供にマジックで眉毛描かれてしまったことなど 覚えてます。
142 :
愛蔵版名無しさん :03/09/09 16:31 ID:f7OFOW5T
>>141 憶えてるー!最後に飼った犬がコロちゃんだよね?
何処にも単行本売ってないよ。。
「菜の花畑」シリーズって、少女マンガ家らが西武線大泉学園駅の 近くで共同生活していた頃の楽しさを反映しているのでしょうか?
今日古本屋で「あざみの花」「歪んだ鏡」「ジェーンBの夏」を購入しました。 「ジェーンBの夏」が高かった。。。これから読みます、楽しみ。
1さん、そろそろ再起してください。 あなたが立てたこのスレが、ずるずる暗渠に呑み込まれつつ あるんですよ。 みんなの樹村先生への想いも、読むことが出来なくなるのです。 それでも平気なんでしょうか?
147 :
1 :03/10/01 17:37 ID:1TVkyGjD
す、すみません。 犬の四十九日も過ぎ、立ち直ってはきているのですが、 気を紛らわすにはいいか、と引き受けた野暮用で首が回らなくなってしまいまして・・・ そんなわけで長くは書けないのですが、 その野暮用がらみで調べてものをしていたら、 「ナビィの恋」の中江裕司監督が朝日新聞のコラムで樹村先生を取り上げられているのにあたりまして、 実は私は「島唄」(「島唄」のPVは中江監督の手によります)のTHE BOOMの大ファンでもあるので、 同じ感性で繋がってるにかな、とうれしかったです。 このことについては、語りたいことがいっぱいなのですが、 時間がないのでこの辺で。 懲りずによろしくお願いいたします(なんかこればっか・・・・)。
148 :
1 :03/10/01 17:40 ID:1TVkyGjD
1さん、いろいろ大変なご様子ですね。 このスレッド、細く長く続けましょう。
150 :
愛蔵版名無しさん :03/10/02 19:56 ID:5FOz1/Ub
1さん、コラムの紹介ありがとうございます。今、読みました。 中江裕司監督、いいこと書いてる。(「ナビィの恋」も心に残る映画でした。) 1さん、THE BOOMの大ファンなんですね。樹村みのり、中江監督とどうつながっていくのか、 今度時間のあるときぜひ!書いてください。たのしみにしてます。
検索したら図書館に宮台の「リアル国家論」と「ジェンダーなんたら」があるらしい。 今度借りてみよう。読むのが怖いけど・・・・。
ところでね、友人のマンガ家志望青年が、 「女の描くマンガは全部ダメだ!」 と豪語するから、 「まぁ、これを読めよ」 と、プチコミック樹村特集を渡したところ…、 絶句していましたよ。
おー!樹村みのりさんのスレがあるとは!! 姉の影響でリアルタイムで読んでました。 小学校低学年でしたが、今でも脳裏に焼き付いてます。 「贈り物」「翼のない鳥」なんかが好きでした。 他にも、タイトルが思い出せない印象的な作品がいくつも。 ちょっと探してみようかな。
なかなか無いよね。古本屋でたまーに見かける度かっさらってます。
155 :
1 :03/10/22 13:45 ID:mzu8WOxg
まだまだ仕事に追われている1です。
新しくこのスレ見つけて下さった方、ありがとうございます。
とりあえずTHE BOOMと中江監督との関係はこんなとこで見ていただけます。
よろしかったら覗いてみてください(BOOM事務所の回し者ではありません)。
ttp://www.shirous.com/shirayuri/index.html 私はもちろん今もBOOMのファンなのですが、
以前に比べユーモアや余裕がなくなってきていて、
なんだかなぁ、とも思っています。
デビュー当時は
我ながら良く書けた文だ。3枚も書いた。
こおろぎが便箋に止まった。失礼な奴だ。=i「星のラブレター」)
なんて歌詞もあったのですけどね。
誠実であろうとすればするほど、
がんじがらめになって身動きが取れなくなってしまっている・・・
そんなところ、樹村先生との類似を見てしまいます。
長いファンは、その生真面目さゆえの結果だとわかっているからついて行けますが、
ふっと目(耳)にした人に伝わるだろうか?
(でも
>>152 さんの友人の漫画家志望さんには伝わったのですよね。
あくまで、その方がプロ思考の人だからかもしれませんが)
この人って70~80年代の現役バリバリの頃結構世間で有名だったっんですか?
157 :
153 :03/11/13 00:52 ID:uxqPoMuN
まんだらけで見つけて買ってきました。 「こうふくな話」。まだ涙が止まらない…。 はふー。
まんだらけにもあんまり無いよね。。。
今日「雨」読んだけど絵が少しきつかった。 フライト辺りが一番好き好き。
160 :
愛蔵版名無しさん :03/11/15 20:46 ID:1421AP4b
こんなところがあったんですね。参加させてください。 前にささやななえさんのことが出てましたが、「海辺のカイン」に出てくる 子供服のデザイナーの女性のモデルは、ささやななえさんではないかと 思っているのですが。プチコミックの対談でも、映画の趣味が合っていた みたいだし、下世話な冗談にのってしまうところや、後発の同業者の 運の良さを嫉妬するところなど、どうしてもささやななえを連想して しまうんです。多分樹村みのりとささやななえの間に、「海辺のカイン」 に出てくるようなことがあったんではないか、と邪推?しています。 それから、「母親の娘たち」は、「海辺のカイン」の続編のようなもの ではないかとも思ってます。「母親の娘たち」の水島麻子が上野舞子に 紹介した年上の女性と、「海辺のカイン」の子ども服のデザイナーは、 同じ人物がもとになっているのではないかと。
「母親の娘たち」って嫌な話じゃないんだけどなんかもう読みたくない。
「母親の娘たち」という言葉も、その意味することも、 すっかり定着した感がありますね。 今はもっとちがう母娘の捉え方がむしろ必要に思えます。
今日古本屋で「星に住む人々」「海辺のカイン」見つけて買いました。幸せ。
にしてもカキコが無いスレだ。
「土井たかこグラフィティ」がどこにも売っていない・・・凄く興味深い作品なのだが・・・
あれはレアですね。ヤフオクで理不尽に高いのを買うくらいしかないかも。 にしても樹村みのりの近作で政治的な本に載ってるのは結構キツイ。
167 :
1 :03/11/21 07:04 ID:JqkqNFuj
1です。
リードは下手だし、たまにしか来られないし、
過疎スレにしてしまってすみません。
12月20日までは、たぶん火を噴くような忙しさだと思いますので、
よろしくお願いいたします。
ところで、
>>160 の見方はショックでした。
私は漫画に詳しくないのですが
わりと誰もが想像してしまうようなシチュエーションなのでしょうか?
・・・ソレハチョトイタイ・・・・
そのイタサが魅力でもあり、且つ諸刃の刃でもあり、
このスレの進み辛さもその辺のイタサにどう触れてよいやら、
原因があるかもしれません。
ちゃかしたり、軽く語ったり、ヲタ的重箱の隅をつついてつっこんだり、
って樹村先生ではしにくい・・・・???
でも、ここでは、しちゃっていいかな、と(あんまりない?)。
ネタお待ちしてます。
168 :
愛蔵版名無しさん :03/11/22 14:50 ID:/EPwy3lD
んーーー??? 160は全然違うと思う。すみません。 創作物ってそんな単純な生まれ方はしないと思う。
169 :
愛蔵版名無しさん :03/11/23 19:42 ID:GYlwFwKJ
リアル国家論って、解放・・・だけじゃなく文章や写真も載ってるんですね。 写真初めて見ました。 「自分の物語を豊かにしていくのが個人の確立だと思っています」という 言葉、いいですね。
>リアル国家論 正直あの写真はちょっとビックリしました。例の自画像のイメージしかなかったので。 でも我が母親と同い年だしな・・・・。うーん失礼。
171 :
愛蔵版名無しさん :03/12/01 22:55 ID:M8ajFxjs
前髪、短か杉・・・・ そういえば、母子家庭で、地方の大学の夜学に行くため 家を出て行く妹が主人公の作品のなかに、母に前髪を短くきられた写真を見ながら 「前髪はせめてこれくらいでなければ。 でないとおでこがますますめだってしまう」ってありましたね。
直接的に政治っぽいのはいやだ、と思いつつ、 樹村先生に、今の状況に一言物申す作品を書いていただきたい、と思う今日この頃。。。
>172 樹村先生だと イラクに取材に行きそう
174 :
愛蔵版名無しさん :03/12/11 19:47 ID:FgmOkf+t
行きそうだ
175 :
愛蔵版名無しさん :03/12/12 07:59 ID:C2eJs38Q
「俯瞰図」「鳥瞰図」のことを考えてたら、樹村みのりの作品の中に 自分の町のある日が写し出されてる「航空写真」が出てくる話があったことを 思い出しました。思い出した、というより、この話は忘れられない。 (なのに、題名も話の筋もぱっと出てこないのですが、、) 自分が日常接してる、自分にとっての世界、をちがう視点から見たときの 新鮮な驚きや、リクツでなく本当にああいう「一瞬」一瞬の連なりが 「生」なんだー!と思え、その一瞬をいとおしく思う気持ち、大事にしたい と思う気持ち、、、、がこの作品のおかげで持てるようになったノデシタ。 (実際の自分がそんな風に暮らしてるかといえば全然ダメだけど、サイテー のサイテーのラインを超えない抑止力に、、、樹村みのりの‘作品’の存在って 私にとってそんな抑止力になってくれてます。)
176 :
愛蔵版名無しさん :03/12/12 08:40 ID:IqMv38aD
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>>175 「航空写真」を少女が見て推理する話は「犬・けん・ケン物語」
のような気がする
178 :
175 :03/12/14 23:06 ID:???
>>177 どうもありがとう。
自分どの作者のどの作品もこんな調子できちんと覚えてなくて、、。
「犬・けん・ケン物語」読み直したくなりました。
「なんでうちの○○はカワイイんだろ?」「‘うちの’ワンちゃんだからだよ」
といった会話(不正確)を思い出します。
でも、‘うちの’ニャンコじゃなくてもなんで「うちのニャンコ」は
カワイイんだろ?(笑)
この人の漫画は辛い時によく読みます。
「ぱふ」の特集号まだ持ってます 「窓辺の人」良かったなぁ
181 :
180 :03/12/23 08:36 ID:???
「ぱふ」の前身の「だっくす」(1978年11月号)の間違いでした.
今、NHKの映像の世紀の再放送で サッコとバンゼッティの話が出てきた。
>>181 お!偶然。俺も今日それを100円入手しました。
先生の長めのインタビューを読んだのは初めてです。
我が家のお宝になりました。
樹村先生とは関係無いけど読者ページ?のワースト漫画投票上位に
「がきデカ」「東大一直線」「まことちゃん」とかが入ってるのが
なんか笑えた。
ふと検索して辿り着きました。
樹村みのりさん・・・古本屋さんで探したっけなあ。
新刊ではなかなかお目にかかる世代ではなかったもので。
リアル世代でもなかったし。
で、探してた最中、コンビニのレディスコミック(といっても非桃色遊戯のやつ)に
「樹村みのり」の名前を見つけて
男のくせにしばらく買い続けました。
・・・もう10年前の話か・・・。
ある月、その雑誌「Belle ROSE」(秋田書店)の廃刊連絡が
前触れもなく最終ページに載っていて、愕然としたのを思い出します。
定期的に樹村みのり先生が連載されておられたのに・・・。
上にもある
ttp://www.nemesys.co.jp/neko/minori1.html で検索すると
「二月の九日間」〜「今日までそして明日から」までリアルタイムだったんだなぁ。
で、上記サイトの下のほうにある「Hiミステリー」、検索したら現在進行形の
雑誌です。(いかにも、な表紙ですが・・・)
2003年12月号目次に樹村みのり「また明日、ネ」というのがありました。
新作なのでしょうか?
このスレを検索して、出ていないようなのでアドレスを書いてみます。
〜宙出版 on the web〜
http://www.ohzora.co.jp/
185 :
184 :03/12/28 21:43 ID:???
186 :
184 :03/12/28 21:49 ID:???
「Belle ROSE」は少年画報社でした スレ汚しすみません・・・
188 :
184 :03/12/29 22:16 ID:???
ここに書いた事を契機に、段ボール箱を出してあれこれ読み返したら
初めて読んだ時の気持ちを思い出してしまいました。
特に『贈り物』。
空気と風と日当たりさえ感じさせてくれるような気がします。
>>187 いえ、私もこのスレッドを見てから探したので・・・。
あと、
>>185 で「もっといいサイトを"見つけ"ました」なんて
実に失礼な書き方でした。
前々から"ある"んですから。
反省。
189 :
1 :04/01/03 19:01 ID:731j+44p
あけましておめでとうございます。 昨年は大変お世話になりました(汗) 今年こそ樹村先生のような視点が見直される年になるとよいのですが・・・ (早々に小泉さんたら・・・泣) 本年もよろしくお願い申し上げます。
デビュー40周年ですね
191 :
1 :04/01/13 14:31 ID:uliTbikH
やっと、年末までのどたばた&そのまま新年の疾風怒濤から正気に戻った1です。 で、落ち着いたら無性に音楽が聴きたくなって、 「ジーザス・クライスト・スーパースター」のサントラを 特によく聴いているのですが、 この映画でのヒロイン(?)マグダラのマリアについては 樹村先生も描いていますよね。 読まれた方、いらっしゃいますか? 「ローマのモザイク」でペテロについては切なく暖かい眼差しでふれらていますが、 マグダラのマリアについてもそうなのでしょうか? 秋口、野暮用で検索してて、 中江監督が樹村先生のファン≠ノヒットしたというのは、 マグダラのマリアを検索した結果ずるずるとつながったのでした。 で、なぜ、検索をしていたかというと、 属している合唱団がとある宗教曲を歌うことになり、 その楽譜には、副題(?)として De Sancta Maria Magdalena≠ニ書いてあるのに、 指揮者の先生(合唱界ではそれなり高名で、宗教曲を得意とする)は 聖母マリアと勘違いしてるので、説明する必要(やな役目)があったからなのです。 というわけで、マグダラのマリアって、日本ではかなりマイナーなんですよね。 でも、私にはマリアはペテロと同様にキリスト教が なぜ世界宗教になりえたのかを体現してる重要な人 (イエスの復活に最初に立ち会うという名誉に なぜ罪びとであった彼女が選ばれたのか)なのですが。 樹村先生も、同じように感じられたのか、そうではないのか、関心があります。
192 :
1 :04/01/13 14:39 ID:???
あ・・・クリスチャンではありません。
聖書にマリアは3人登場するがその中でマグダラのマリアが一番好き、 と樹村みのり明言してたと思いますが、どの本だったか、、 >1さん 今年もこのスレにときどきお邪魔させてください。どうぞよろしく。 その曲を歌うコンサートの日は近々なのでしょうか。 いい日になられますことを…
同じ話が違う単行本にいくつか入ってるのがちょっと困る。
195 :
1 :04/02/02 17:42 ID:53W6slM7
>>193 さん、すぐにレスを下さったのに遅くなってすみません。
今年もよろしくお付き合いください。
聖母マリアを讃える歌は星の数ほどあれど、
マグダラのマリアを歌ったものはほとんどありません。
神の一方的で理不尽なお告げにただ従った聖母
(それは過酷な中世を生きた人々にとって、
自分だけなくマリアもその運命を受けいれたのだ、
と思うことは、癒しであったと思います。
運命=現実は変えられるという流れが興ったとき、マリア信仰は輝きを失います。
それは産業が出遅れた東欧南欧でカソリックが残ったことで、逆説的に表れています)と違い、
マグダラのマリアは自らの意思でイエスに従い、
男達が怖気づいていても、ひとりイエスの埋葬されている墓場へ向かう人だったわけで。
樹村先生が、一番好きと言われるのは分かるし、嬉しいです。
年末のばたばたというのは、実はこの曲も歌ったコンサートのことで、
疲れがでたのか1月半ばから、流行ってもいないインフルエンザになってしまい、
ベットで本を読んだりの毎日でした。
そこで「戦争論妄想論」を読み返していたのですが、水木しげる先生のマンガの
勇ましいとなんとなくキモチがいいんだ≠ノつまされてしまいました。
勇ましい(=男らしい)快感の罠・・・樹村先生がジェンダーにこだわるのが分かります。
イエスだって、無力でかっこ悪く死んだから、この人は信じられる人だ、
となったのだと思うのですが、どうでしょう・・・・・
なんだか一人語りになってしまったので、恥ずかしいのですが、おちそうなのでageますね。
「運命=現実は変えられるという流れ」と 産業の関係はむしろ逆じゃないでしょうか。 カルヴァン派とか。 マグダラのマリア観の変化は、1さんはたぶん ルネサンス期を想定しているのだと思いますが、 本当は近年のフェミニズム神学と深く関係してます。 どうでもいいことですが。 ところで私は最近、樹村みのりを知った者なんですが、 土井たか子グラフィティってどんな内容なんですか? すごく気になります。
>土井たか子グラフィティ タイトルまんまの内容です、表題作の他に「となりのまあちゃん」 「駆け足東ヨーロッパ」「ジョ二・ミッチェルに会った夜の私的な夢」 「映画の中の名場面」収録してます。 個人的には読む必要ないと思いますけど・・・。
>>197 10年くらい前に古本屋さんで見かけたんだけど、
他の収録作がダブっていたので買わなかった思い出が・・・。
土井さんって あまりいいイメージ持ってなかったし。
1さんはマグダラのマリア観に変化が 現れたなんて書いてないですね。 マリア信仰のことと取り違えてました。 いずれにしてもイエスと親密な関係にあって 自主的に動いた女性というイメージが作られるのは 1970年代以降です。漫画の世界でも 巨人の星の星明子ねえちゃんは見守る女性でしたが、 野球狂の詩の水原勇気は自ら野球をする女性で、 このあたりに女性観の変化があるんでしょう。 ほんと、どうでもいいですが。 何気なく買った本の中に収録されていた 「おとうと」でものすごく感動して泣きました。 他にどんな作品があるんだろうと思って検索したら 土井たか子・・・うーん。
>>199 土井たか子グラフィティはちょっとアレですが・・・。
単行本化されてる作品はどれも素晴らしいですよ!
若くして人の成長と喪失を描くに秀でた作家と思います。 作品のベースは、無作為なパッションそのままですが、 それを高度なテクニックで表現されていると感じます。 彼女のような作家はいつの時代にも稀有ですね。 個人的には「贈り物」が好きです。 私の過程に於いて、何を失い何を手にしたのだろうと考えてしまいます。
202 :
愛蔵版名無しさん :04/02/12 20:50 ID:4CszZjgV
発行年の1989年といえば15年前・・・ マドンナ旋風の年のようですね。 あの時の土井たか子はとても 人気があったような気がします。 今で言うと少し前の小泉ぐらい。 社会党が一番調子コイてた頃なので、 ”つい”描いてしまった類のものなんでしょうか。 私は政治にはまったく興味がないので 漫画として面白いかどうかだけが気になります。 水木しげるのヒトラーとか藤子不二雄の毛沢東といった 例外的な傑作も、この手の伝記ものの中にはありますし。 「贈り物」、探して読んでみようと思います。
ヤフオクでもチョロチョロ出てますね。3000円とかはボリ過ぎだけど。
そこらの古本屋で普通に売ってるものだと思ってた・・・
ブッコフで見かけたのは一回だけだな。
「カッコーの娘たち」ですか・・・。 これ読んでベン・シャーンの画集を手にとったんだよな。
「おとうと」、何にこんなにも惹かれたのかというと、
>>201 さんの言うように「人の成長」のテーマ的な部分はもちろん、
何よりあの絶妙なユーモアセンスです。
あと、たぶん、ちょっと硬めのペンタッチ。
海辺のカイン読んだのですが、20数年後の今の感覚だと ラストがあれではつらすぎです。 主人公の女の子が結構好みのタイプだっただけに。 人気がなかったみたいだし打ち切りっぽい終わり方ですね。 あとがきの人も書いてるけど、もっと続き描いてほしい。
んー、そおですかぁ。 主人公の純粋さが上手く出てて、 印象的でとても好きなラストなんだけどなぁ。 非常に美しいラストだと思いますよ。
失恋で終わるラストに私が慣れていないだけかも。 つらいというのは主人公の愛が受け入れられずに終わったことです。 20年前は同性愛に対して今ほど寛容じゃなかったということを考えれば、 ああいう終わり方しかなかったのかなと思いますが、それにしても もう少し主人公の女の子が幸せになってほしかったよう。 むしろ大きな教養小説のワンピースみたいな終わり方だなーって思いました。 続けて『母親の娘たち』を読むと、海辺のカインと同じモチーフが いろいろ展開されていて、その辺のもやもやが少し解消されました。 特に「今日までそして明日から」。1980年から1994年の間に、例えば 性のあり方一つとっても、社会もずいぶん寛容になったのを感じます。
『星に住む人びと』、ゲットしました。これは結構好きかも。
私も2年前にローマに行ったときに「ローマのモザイク」 の主人公と同じようにカタコンベに行こうとしましたが、 あんないいおじさんには出会わなかったですよ。 事故渋滞に巻き込まれるわ、道に迷って カタコンベは見つからないわで結局行けずじまい。 でも作品に出てくる家とか建物の背景がまったく あの漫画のとおりでしたね。
『星に住む人びと』で先生が書かれていた実名のかた二人。 今何やってるんでしょうね。
まったく根拠のない想像で言うなら、教職とかに就いていそう・・・ 『海辺のカイン』とかだけ読んだ印象だと三原順の『はみだしっ子』に はまるような人が主な読者層なのかなと思いましたが、 『星に住む人びと』読むとまた違いますね。 「水の町」、困民党って、あの秩父困民党事件のことなのですかね。 取り上げる事件がなんだか思いっきりユニーク。 初出が'75〜'76年で単行本になるまで6年も かかっているのはなぜなんでしょうか?
216 :
愛蔵版名無しさん :04/03/06 14:23 ID:hsq8hwFa
>「水の町」、困民党って、あの秩父困民党事件のことなのですかね。 取り上げる事件がなんだか思いっきりユニーク。 埼玉出身だからかも。 女子校出身でもあるみたいですね。 どこなんだろう。 熊谷女子だったら、秩父からの子も大勢きますし、 高校の郷土部(?)などで、よくテーマとしてとりあげると思います。
海のない県に生まれたと書いてあったからどこだろうと思ったら、 埼玉でしたか。埼玉の女子校ってイモ女しか知らない・・・
「わたしたちの始まり」と「星に住む人々」は、熱いネームがビンビン来ますね。 私の中学校のときの国語教師がポール・ニザンの詩を授業で読ませたことを思い出します。 自分にとっては「ローマのモザイク」が一番良かったです。 「ローマの休日」みたいで。筋書きもちょっとだけ似ている。
フライトが泣けます。今の自分と主人公が似た様な境遇なので・・・。
せつねえなあ・・・
猫系のアンソロジーに載ってるやつ読みましたが・・・ 最後のシーンは、いわゆる綿の国星手法ですね しかしポーリッシュソーセージってなんだろう。 ポーランド風ソーセージ?
「猫のファンタジー2-猫といっしょの冒険物語-」幻冬社 本体750円+税 ISBN4-344-80368-X ですね。収録作品は、 中山星香「魔法使いたちの休日」 水野英子「猫の事務所」 和田慎二「雪の夜にポン!」 花郁悠紀子「アナスタシアのすてきな一週間」 坂田靖子「硝子越しの猫」 猫十字社「星の子猫たち」 樹村みのり「猫の木」 いまいかおる「ネコネコ♥こねこ」 別府ちづ子「美ねこ どらねこ」 のp135-158の24Pが樹村先生が・・・あ、違う本?「ポーリッシュソーセージ」 も出て来ないし、最後のシーンは姪っこたちがトモコおばさんにひろった子猫を 飼ってもらおうとするシーンだし・・・ ちなみに、「猫の木」露骨に別離からの癒しがテーマですね。 わたしは、アナスタシアが懐かしかった。
amazon.comで注文してきました。ちゃんと「猫のファンタジー」1巻があるんですね。失礼しました。
『風と雲と犬たちに』(幻冬社バーズコミックス,2004/03/12) 樹村 みのり 坂田 靖子 池田 さとみ ささや ななえ 戸部 けいこ 別府 ちづ子 『猫のファンタジー』(幻冬社バーズコミックス,2003/10/24) 市東 亮子 中山 星香 花郁 悠紀子 坂田 靖子 めるへんめーかー 猫十字社 樹村 みのり 立原 あゆみ ポーリッシュソーセージはポーランドではkielbasaというそうです。 ドイツのソーセージほど味がシンプルでなく、イタリアのものほど スパイスが入っていない。 花郁悠紀子さんって波津彬子さんの姉らしいですね。
ありがとうございます。>ポーリッシュ・ソーセージ 樹村先生はポーランド文学好きですよね。タデウシュとか、名前が出てきたことがあるし。パサジェルカ書いたし。 影響受けて、聖週間とか、灰とダイヤモンドとか読んだよぉ。あとで映画があるの知った。 花郁悠紀子さん・波津彬子さんの姉妹って、本名が「開発」さんというお名前で、ペンネームにするとき、姉妹で 分けたって噂を聞きましたけど、本当ですか? 本当なら、荘園の開発という関連で、そういう名字があってもおかしくないとは思うのですが・・石川県だし。
「猫の木」読んで一番驚いたのは「ペットロス」がテーマだったこと。 これをテーマにするような漫画ははじめて見たので。 ペットロスという言葉が日本に紹介されたのは1990年代後半で 人口に膾炙するようになったのは、つい最近のことだから、 非常に先見性があるというか問題意識が高いというか、 とにかくものすごくユニークな作家だなあという印象です。 「カッコーの娘たち」も読みましたがこれもすごい。 英語のcuckooという言葉が「精神病患者」という 意味の隠語だということは一切説明なしなんですが こういうところがまたクールでかっこいい。
>>225 ローマのモザイクに引用されてたシェンキエヴィチも
ポーランドのキリスト教文学ですよね。
映画の灰とダイヤモンドは主演の男がかっこよかった・・・
花郁悠紀子さんについてはアンソロジーで漫画を初めて
読んだぐらいなので何も知らないです・・・
>226 母娘関係を解明したいと思っていた(1983年頃)と、 「母親の娘たち」河出パーソナルコミックスのあとがきで 書いておられますね。「カッコーの娘たち」もその文脈じゃ ないかと思うのです。娘側からの母娘関係、まだ触れた メディアがあんまりない間の作品で、先見の明ですね。
先見の明っていうと、なんだかそれで得をしたり儲けた 感じがするのでちょっと違和感がありますが、 テーマが新しいものだったという点ではそのとおりだと思います。 「母親の娘たち」の「母娘関係」というのは、たぶん 70年代にフェミニズムの立場からエディプス=コンプレックスが検討されて、 「母=娘」関係をフロイトの理論とは違うかたちで捉えなおそう という議論の結果出てきたものを指していると思います。 (あんまり詳しくないので長く書くとボロが出そうなのでこの辺でやめます)
「カッコーの娘たち」は母親がちょっと特殊な状態ですから そういう文脈から少し外れるかもしれませんね。 それにしてもヒッピーに対する作者のまなざしには なかなか興味深いものがあります。 すごくクールですよね。 ずっと下の世代の読者から見ると、 子供の名前にFreeってつけちゃうあたり「アイタタタ」って 苦笑いするしかないのですが、当時の読者から見たら どういう位相にあったのか知りたいものです。 反発を感じるのか共感を感じるのか。 ながながと理屈を書いてしまいましたが 私はとにかく最後のシーンに涙。涙。涙。です。
作者と同年代の人たちより、下の年代の読者が多かっただろうと思うので、 やはりアイタタタな感想は多かったと思います。菜の花畑とかはいいけど、 Flightのマリエさんとか、名前の付け方とか容貌とか、やっぱり昔の人と 取った。ああいう髪の長いタイプ・・・すきだったけど。
気になったのでカッコーの娘たちひっぱり出してきました。1978年だった。 普段買わないmimi買ったの思い出した。グラハム・ナッシュやニール・ヤング が登場人物で似顔絵で出てた。リア厨のとき、ニール・ヤングのファンだった から嬉しいような、いやなような。しかもわかいときのニール・ヤングをハン サムに書いてあったので、尚更。
>>232 何でチョイ役なのに名前がついているんだろ?と思ったら
そういう意味があったのですか!盲点、盲点。
こういうネタは時代がずれるとまったくわからなくなりますね。
なるほど。
230です。。ちょっとわかりにくかったかもしれません。 ヒッピーの登場人物が自分の子供にFreeといういかにも ヒッピーがつけそうな「痛い」名前をつけちゃったこと、 に苦笑いなのです。 そしてフリーセックスや共同生活を行う彼らヒッピーに対する 樹村みのりさんのまなざしは客観的で冷静で、 決して共感に満ちたものではありませんよね。 そこに反発したりする人もいたのかなと思ったのです。 Flight 読みたいよ〜。
Flight、古本屋で見かける度に不憫になって買ってしまう。。。 今手元に3冊。友人にあげてます。
>221 やっと入手してよみました。諏訪野ちび猫は、猫耳があるけど、こちらはありませんでしたねっ。 >233 わからなかったかもしれないので、少し解説。ニール・ヤングとグラハム・ナッシュは、CSN&Y (クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング)といういわばフォークグループのメンバーで、 一番有名な曲は、きっと、"Teach Your Children"じゃないでしょうか。 ニール・ヤングのソロの一番のヒットは、「孤独の旅路」"Heart of Gold"かな。
>234 236です。身の回りにヒッピーの方はいなかったので、何とも。 菜の花畑以降の読者の年代にはほとんどいなかったのでは ないかと思うのですが、田舎者なのでわかりません。
フォークって五つの赤い風船ぐらいしか聞いたことがないんですよね。 ジョニ・ミッチェルすら名前しか知らないし。
ジョーンの属す社会変革を目指すグループにも ベッキーの属すヒッピーにも距離をとらざるをえない ビリーは一番、作者の本音に近いような気がします。 最終的には母親との和解の物語になると思いますが、 複数の登場人物を対置して主人公の位置を確かめているようなところが、 自分のアイデンティティを探し求める話のように読めて、 たくさんの要素が詰まっている作品と感じました。 昨晩NHKアーカイヴスでなぞの転校生見ていて、 ああいかにも70年代的なドラマだなあと思ったのですが、 樹村みのりさんは不思議なくらいSFも 「核戦争の恐怖」テーマも描いてませんよね。 24年組やこの時代の作家さんのなかでは とても珍しいタイプなのかと思ったり。
ビリーは、「あの手の髪の長いタイプ」なんですよ。 シンガーだし。井上工が惚れるマリエさんみたいですね。
242 :
236 :04/03/24 19:10 ID:???
誤変換のまま、諏訪でいいような気がしてしまいました。スマソ ちょびっツ(あってます?)も元須和君でした?(恥の上塗り)
CLAMP(であってるのかな)は守備範囲外っす。すみません。 ちなみに小島剛夕の別ペンネームは諏訪栄です。 トリビアの泉スレ。になってきた。 注文した作品集の菜の花畑が昨日届いて、読んだら、もう泣きそう。 大島弓子では泣けなかったのに、 この人の漫画はどうしてこんなに感動しちゃうんだろう。
菜の花畑は、ほとんど主要人物のフルネームでないですねえ。 作者も自分でも書いてましたけど。 最初の頃は、青森に帰る前の森ちゃん(だっけ)、菜の花を部屋 に飾ってて、それを大きくなった中学生か高校生のまぁちゃんの 視点で書いた話がインパクトが強かった・・・それが「菜の花」 でしたっけ。最後の頁に、名せりふがあった。 家に帰って探せば本あるはずだけど、今は確認できませんが。 あ、ここって、ネタばれNGですか? あと、パサジェルカって、元々の原作は小説ですよね。 恒文社の東欧文学全集かなにかで読んだような気がします。
>238 風船、なつかしいですね。赤いつながりで、赤い鳥とかは? ジョニ・ミッチェルが出たら、バフィー・セント=メリーとか、キャロル・キングとか・・・
森ちゃんは理想の女性でアリマス。
247 :
愛蔵版名無しさん :04/03/26 14:34 ID:BCktCgAR
244です。森ちゃんって、作者の言いたい一番大事なこと の中で、一番言葉にしにくいことを、言葉にしにくいまま、 センシティブに言う役を仰せつかってません? 「菜の花」って、1975年だったんですね。もっと昔だったか と思いました。「ボクの初体験」と同じ頃かあ・・・って、 「はみだしっ子」とか、「ポーの一族」とか、みんなそのころ? その頃お金があったら、みんな買ったのになあ・・・
1975年といえば、はみだしっ子、はいからさんが通る、スケバン刑事、キャンディキャンディ、エースをねらえ。
>249 スケバン刑事・エースをねらえは、たまたま買った雑誌に載ってた分 だけしか読んでません。あとは読みました。 菜の花畑シリーズは別コミだったんですよね。小学館。 1977年のカッコーの娘たちはmimiで講談社。 そういやビッコミオリジナルにわたしの宇宙人が載って、ネコちゃん そっくりのリツコさんが出てて、どこの雑誌に載るかわからないから、 苦労するやって思ったっけ。 デビューはりぼんだったそうだから・・でも1964年のりぼんは全然 わからん。物心ついたらもう、りぼんにはスマッシュをきめろが載って ましたから。
246です。男です。残念?言葉にしにくいまま・・・っていうのはそうですよね。 まあちゃんをただ無言で抱きしめるところなんか、別にかっこつけるわけじゃないですけど 「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」 というフレーズなんかが頭の中に浮かんできてしまって、ぐっときます。 よくよく読まないと気がつかないぐらい、さりげなく繊細にコマをわって、セリフをおいて、 森ちゃんの内面に焦点が当たるように描いてあるのがいいです。そのさりげなさが。
「菜の花」に出てくる女子学生4人と、「菜の花畑のこちら側」の森ちゃん、ネコちゃん、スガちゃん、モトコさんの うち、森ちゃん以外は、顔が違いますね。それだけ森ちゃんは軸になるキャラなんでしょうか。
主人公を一人に決められないタイプの漫画ですよね。強いて言えばまあちゃんですか。 菜の花畑のこちら側(2)の森ちゃんが一人心を痛めるところで、彼女にほれました。 そのあと、おばちゃんがそっとなぐさめるのがまたいい。 女性キャラはみんなそれぞれ魅力的ですね。
しかしそれと比べて男性キャラがちょっと弱い気がどうしても・・・。 ここは男女で受け取り方に差が出る点かも。 あんまり男性に興味がないのかな。
男性は感情移入する対象じゃないのですよ。菜の花畑シリーズではね。 客体・景色・風景なんですよ。悪い人も出てこないので、 天災でもない。
たぶんこれは作家の個性なのだと思うのですが、樹村みのりさんは「恋愛する過程」をほとんど描かないですよね。 いきなり結婚から始まったり、失恋から始まったりで、ほとんど描けないんじゃないかとまで思えてしまうところがあります。 子供の世界や家族の話を書くときの力量を考えたら不思議なぐらい恋愛のリアリティが希薄です。 恋愛する過程なんて思いつかないし、興味もなかったんじゃないでしょうか。 「歪んだ鏡」や「母親の娘たち」で他人・男性を愛せないことで悩む女性を描くところからも、そう連想してしまいます。 考えすぎでしょうか。 もちろんこれは批判でもなんでもなくて作品から読み取れる特徴を言ったまでで、これが作家の個性だと思います。 また、全作品を読んでもないのでもし反例のようなものがあれば知りたい。
>256 思いつかないとか興味がないというより、他のテーマをメインに描きたい 作家さんだからそっちの比重が軽くなるんだと思いますが、思いつかないから 描きたくならないのかもとも言えるわけで鶏と卵? でも「母親の娘たち」の、片方のヒロインが年上の女性を好きになっていく 感情は、もう一人のヒロインからは「母親を求めているだけ」と言われますが ちゃんと恋愛の一つの形を描いているように思えます。 256さんが「恋愛する過程を上手に描いている」と思われるのはたとえば どんな方の作品ですか?
>256-257 男女だけが恋愛じゃないですね、たしかに。 母親の愛・・・こども時代に十分愛されて、自分を信頼する能力を 身につけることができなかった欠落を埋める愛を求める・・・それが 恋愛でない、ともいいきれない。ハンバートはロリータを愛していた のか、光源氏=>藤壷・若紫は愛だったのか。あれも愛・これも愛なの でしょうか。傷ついた子猫に、一生餌をやれないとわかっていても、 餌をやってしまうのは残酷か、愛か。それが依存を生んで(クリンギング ですね)切れ方がわからなくて傷つけあう、それも恋愛か。(「海辺の カイン」なんですけど。) Flightで工がまりえに惹かれて行く過程、最初はひとめぼれだけど、 湘南の家、泊めてもらって幻覚を感じるところ、40-0でアーサーが フェンに惹かれて行くところ、そういう気持ちの動きは伝わって来ます よね。でも片方からの心の動きで、でも、最中の気持ちってそれしか わかりませんよね。 では同年輩の男女が付き合っていくなかで、イメージのすれちがい や合うところと合わないところがあって、それでも一緒にいたい気持ち が育って行くってところ、描いているかっていうと、たしかに少ない と思います。 むこうとこちらのフィーリング・カップル4対4(古いか)では、 イメージと人柄の違いでスワップして納まる図でしたけど。
258です。書きたかったこと忘れてた。 当時京都にいたけど、Flight読んだとき、辻堂から歩いて夜明けの海岸に行ってみた。 ひょっとしたら、これって巡礼だった?(筈)
260 :
愛蔵版名無しさん :04/04/02 11:50 ID:9KDJCtNp
Flightの舞台って茅ヶ崎だと思っていた・・・
当時どう考えたのか、覚えていませんが、何か意味があって、 わざととなり駅の辻堂から歩いて行った記憶があります。 湘南大橋まで行って、茅ヶ崎まで引き返しましたから。 たぶん押入ひっくり返したらFlight出てくると思うのですが、 今見れないもので。Kashmirで計ってみたら、11.475km もありました。何を考えていたものやら。
樹村先生って今どこに住んでいるんでしょう?やっぱり浦和か川口あたりかな。
・70年代乙女チックロマコメ全盛の頃のほかの作家と比べて明らかに男女の恋愛要素は少ない ・菜の花の連作で男性キャラが少し影が薄い気がする ・父親不在、影の薄い作品が多い(というよりほとんど) ・80年代の作品で男性を愛せない女性をよく登場させている 大体上の三つぐらいの理由で、作家本人があんまり男性に 興味のない人なのかなと勝手に妄想しました。しかしこれは ・他に描きたいことがある ・母親-娘の関係を浮かび上がらせるため ・恋愛漫画を描くには頭がよすぎてテレが出て描けない(手塚治虫なんかこのタイプ) などと、いくらでも反論可能だと思います。
258です。 男女の恋愛でも、気持ちがちかよっていく過程を 一方の側からは描けていると思うのですが、二人の すれちがいや、違いを発見するところは、枠組みが 違う感じですね。恋愛感情の描写じゃなくなってる。 (「わたしの宇宙人」とか)
連投スマソ 40-0なんか、アーサーとフェン、最終頁いきなり結婚して フェンがオクサマになってますし・・・
>264 手塚治虫や宮崎駿は、性的趣味がマイノリティだから一般的な 男女の恋愛が、作家の中でリアリティがなくて書きづらい、とい う分類になると思いますが。自分が愛する対象を描いたらリボン の騎士やナウシカになってしまう・・・TVや炉ですよね。
>>265 一方の側の描写に偏るのはモノローグ主体のドラマ作りの結果、
そうなってしまうところがあるでしょう。
40-0は最終ページの直前までで十分、丁寧に描かれていて、
恋愛に発展する前でしぼむ片思い型、または、いきなり結婚型のどちらでもない、
例外だと思います。
>>267 文脈から考えてTVじゃなくてTS(trans sexuality)?
手塚治虫は自分が作品の中で登場させる女性像は「妖精型」「母性型」「ロリコン型」の
3パターンであると自己分析しています。
樹村みのり先生の男性像は柔和で繊細そうな人が多いですね。
樹村先生を知る前で偶然ですが私も初めて外洋を見たのは茅ヶ崎の海でした。 瀬戸内海とは違い波がきついと感じましたね。 しかしながら砂は石が小さくなったものだということはすでに知っており、森ちゃんみたいに驚きはせず。 海辺のカインで森展子が海に惹かれるところは、海の持つ母性的イメージに託して 展子が母を求めていることを象徴し、意図的に描いているのかと思ったりもしたのですが、深読みですね。
当時、樹村みのり先生が湘南に住んでおられるのかな と単純に思っていました。舞台が海なのは。
「土井たか子物語」を最近読みましたが、唯一の失敗作かと思いました。 樹村みのり先生は、伝記漫画みたいな物には向いていないような気がするのですが、 皆さんはどう思われますか?
273 :
272 :04/04/05 20:23 ID:???
すいません、「土井たか子グラフィティー」でした。
>>272 どういう内容なのですか?
気になる漫画ですがいかにもB級くさいので手が出ず・・・
一言で言うと土井たか子を賛美するだけの漫画。 五島昌子も出てくる。
一般的に言って伝記漫画は成功しにくいジャンルじゃないですか? 人気の落ちてきた劇画家がお仕事で描く、または新人が練習で描くイメージがどうも強いです。 先日も優れたSF描いてた人がさる自動車会社の社長の伝記描いてるのを見て、トホホな気分に。 しかし「栄光なき天才たち」などは例外的に傑作。賛美できないような性格のゆがみや、 歴史の皮肉を強烈なスパイスとして入れていることが成功の原因です。 少しひねった見方で描かないと面白くならないですよ。 土井たか子よりも、ハンナ・アーレントについて書いたもののほうが100倍気になる・・・ アーレントに会ってどんな話をしたんだろう?
桜の花は散るのが早いが菜の花はしぶといな〜
そういえば菜の花はシリーズなのに、桜が出てくる作品ないですね。
線路脇、桜の木の下に菜の花がずっと咲いているところが車窓から見えて、ぼんやり、菜の花はしぶといな〜〜 しかしなにゆえ桜でもバラでもなく菜の花をチョイスするのだなどと考えてしまいました。 なんだかそれが例えばベルサイユのバラでは泣けないが菜の花畑では泣ける理由につながる気がして。
しかし、木が「意味ありげに」出てくる漫画が異様に多いです。深読みしすぎかな。
具体的にはカッコーの娘たち、最後のコマがストーリーと関係のない木のロングで終わっています。 人間の成長というテーマと木とくれば、精神分析の世界では初歩中の初歩 「バウムテスト」が連想されます。 「黒く塗りつぶされた幹に繁茂する葉っぱ」から何かを読み取ってくれといわんばかりだ!! と思ったんですが・・・
カッコーの娘たち 最後のべーじ、おかあさんに抱きつくコマ二つの下が、木の絵ですね。 同居人は、バウムテストの木とは違うと思うと言ってますが・・・
猫の木は、木自体に役割が持たされていますね。
自分で書いといていうのもなんですが、やっぱ深読みですね。 絵に象徴的な意味を持たせることはめったにしない人のようですから。 でも誰もいないコマで木だけがあると、気になりませんでしたか? 細く頼りない幹で不安定な情緒、幼少期をあらわし、 豊かに繁茂する枝と葉で、しっかりした社会性、円満に成長した思春期青年期をあらわしている・・・ のかもしれない!そのまま漫画のストーリーそのままだし。 んなわけないですね。少なくとも意図して描いてるわけないですね。
作者(描いた人)の深層心理が表出する可能性はあるかもしれないけれども。 まあ、それも職業的に絵を描く人なら、ないかな。
母親の娘たちの3話は、最後の頁の下段の左はしが木だけのコマですね。 翼のない鳥の最後の頁の前の頁の一番下段が木だけですね。 最後の頁が町や村やロングに引いた風景ってのが多いように思います。 カッコーの娘たちの最終頁は、その前の前の頁の、精神病院(?)の前庭 のロングの俯瞰の中の木の一本だけをフレームにおさめた構図ですね。 (「の」が何個?)
ロングで引いて、沈黙で終わる漫画はなかなかつくるのが難しいと さる漫画家さんが言っていたのを思い出します。 余韻を持たせて終われるのはよっぽど構成がうまいのだと。
今日まで、そして明日からも木で終わっています。 多分何の意味もないですが。 翼のない鳥・・・読んでて悲しかった。 あれはどこまで作家の遍歴として読んでいいものか、迷います。
>288 1975年発表ですからね。
連赤の事件の3年後っすね。
贈り物をやっと読めたのですが、こちらはもろに連赤の事件を意識してますね。 なんか一作読むごとに作者イメージが変わっていく・・・
開放の最初の日・・・
>292 解放。
>>291 確かに休筆復帰後は、背景に政治運動の影がつきまとう作品があるけど、
扱っている主題はまた別のところにあるでしょう。
というか、初期作品から一貫したテーマがそこにはある。
僕が「贈り物」「翼のない鳥」に感じたのは、
第三者的視点から当時の活動家を見た樹村さんが、
自己矛盾に堕ちていく彼等の中に、
既視感とギャップを感じていたということ。
すでに「解放の最初の日」「海へ…」「こうふくな話」を書いていた樹村さんは、
この頃にはある種の締念に満ちていたのかも。
その後のジェンダー問題などへの積極的な表現は、
「これじゃダメだ、私も動こう!」と思ったんでしょうか。
諦念はあったでしょうね。何となくそれは感じ取れます。 私見ですが、樹村さんは当時のアメリカのポップカルチャーや 若者文化にかなり強い関心を持っていたように思えます。 アメリカの白人中流階層の子弟の状況を見ていて、 日本の運動もある種彼らと同じ轍を踏んでいると見ていたのかもしれません。 「既視感」をもし感じていたとしたら、それは私の理解ではこうなのですが・・・違う意味なのかな。
社会問題の積極的な表現をするようになってからは、 どうも一介の漫画オタクにはちょっと・・・と思うところがあります。 アーレントの「活動的生活」を樹村さんなりに解釈して そういう方向性になったのでしょうか。
全然関係ないけど、「留学のために羽田から・・・」のフレーズ見て、 成田じゃないことにすっごいジェネレーションギャップを感じました。
298 :
294 :04/04/20 00:35 ID:???
>>295 以下、まったくの私見です。
僕は樹村さんの描く主題の一つに、
「個」から「集合体の中の個」に成長していく過程で
変わっていく(失われていく?)世界観への憧憬があると感じています。
>>294 で書いた樹村さんが抱いていたかもしれない政治運動への「既視感」とは、
運動そのものではなく、その中にある上記の現象を垣間見た時に起る感情の意味です。
そしてやはり自己の精神生活においても「集合体の中の個」になることに、
早くから違和感を覚えていたんじゃないかと思ったわけです。
14才でそれを表現したっていうのが恐ろしいですが。
ちょっと酔ってるので文章こんがらがってゴメンナサイ。
>>296 アーレントは読んだ事ないです。難しそうで…。
>>297 僕も成田世代(っていうのか?)だけど、羽田にはなぜか愛着があります。
なんか好きなんですよ、あの時代が。
今は羽田から飛び立つ国際線は台湾行きしかありませんね。 まだ一坪地主とかやって抵抗していた頃なんでしょうか。 あの時代が好きだというのは、私も同感です。 親よりも詳しくなっちゃったりなんかして。 まあ、アナクロ趣味ですけどね。
今の状況を樹村先生はどう見ているのだろうか。 政治的な漫画は描いてもらいたくない、と思う反面、発言してほしいと思っている自分もいる。
羞恥心に恵まれているから発言しないんですよ。きっと。←意味不明
女にだってロマンはあるの。 ですね。わたしの宇宙人。
わたしの宇宙人あたりからフェミニズムに傾倒しだしたのかな? ジェンダーにこだわったせりふがちらほら見えはじめる気がします。
304 :
愛蔵版名無しさん :04/05/05 14:25 ID:SMcTg/JY
「わたしの宇宙人」、微妙ですよね・・・・・・ ジェンダーフリーのメルヘンというか。
たしかに、ビミョーですね。 でもネット上のレビューを見たりすると結構好きな人が多いみたい。 意外です。
青年誌掲載ということで、読者を意識しすぎてあんまり面白くなくなってしまった ような気が、個人的にはしてしまうのです。 フェミニズム、それもまだ「ウーマンリブ」とか言ってた時代の、 「ニューファミリー」の理想像の一種を描いているのですが、 今見ると古いですね。 これが新しい時代感覚だった頃もあったのかという一味違った楽しみ方ができますが。
あのころ、一夜を共にしてしまったことから始まる漫画が多かったように 思います。 80年代の若者は今よりウブだったんだぁ。ってヒトゴトジャナイ。 さべあのま「もと子センセイの場合」は、回想だけど、そうだし。 もっとあったけど、思いだせない。 原秀則「部屋においでよ」とか。 今も設定としては多いパターンかも知れませんが。
>297-298 羽田から飛び立ったと聞いて、「よど号」で例の国へ、か、と 一瞬思ったわたしは考えすぎ?
>>308 私もはじめて読んだとき、一瞬そう思った。
考えすぎじゃなくて、早とちり。
もう一人の「72年」に引きずられたのですね。 暗い山の他は、札幌・ミュンヘンのオリンピック。アイスホッケーごっこやミュンヘン時間で時刻 を答えるのがはやったな。リア厨だったから。 旅に出たきりまだ帰らない兄はどんなパターン? DISCOVER JAPANやSLブームもあった。バックパッカーのはしり、カニ族。 フォーク風の歌がテレビによく出るようになった。 ヒッピー風の人の話も良く聞いた。親戚の兄ちゃんどこいったのってきくと、ずっと西ドイツにいる なんて(留学なんかじゃなく、なんで生計たてているかもわからない)返事にめんくらった記憶がある。 1949年生まれなら、1972年は、23才。大泉サロンの時代ですね。 金大中前大統領が東京から拉致されたのはその次の年? 沖縄返還も72年。
旅に出たきり帰らない兄は、インドあたりでヒッピーになってる という意味だと思いました。今で言うバックパッカーですね。 まさに、そういう時代ですよね。 贈り物の最後は、時代の切り取り方が本当にうまいと思います。 だからこそ、80年代以降この人の漫画が急速に忘れ去られていった理由もよくわかります。
それ、よくわかります。 少し前なのですが、某板の「学生時代の思い出を語る」みたいなスレで、 70年代前半に大学生活を送ったと思われる方が、 「二十歳の原点」や学生運動の思い出について語ろうとすると、 その感覚がさっぱり理解できない (「二十歳の原点」は読んだが、ピンと来なかった)し、 ウザイからやめろ、状態になってしまって。 若い人(30代)が多かったでしょうが。 私はききたいなぁ、と思ったのですけど。 そういう意味では、「私の宇宙人」もその時代の空気とともに読んで初めて、 素直にくすっと笑えるのでしょうね。
>>307 「もと子センセイの場合」は確か81年ですよね。
最近復刻されたので読みましたが絵が現代でも古びない新鮮さを保っているのに
当時の若い女性の貞操観念がリアルに表現されていて、
そのギャップには結構興味深いものがありました。
あと、一つ指摘しておくと、あの頃の漫画界の流行として、 「押しかけ女房型のラブコメ」というのが流行ったんですよね。 高橋留美子の「うる星やつら」も1978年ですしね。 そういう、流行に少し媚びたところがあるのかなと思います。 特に「結婚したい女」などは。
うる星は面白かったねえ。
「宇宙人」シリーズ(勝手に命名w)は、リツコ、美恵子、智子の順に デキはるんですよね。で、残った直美さん(だっけ)は? 菜の花畑シリーズも4vs4だったし、この4人も4人組ですね。 4人組ってやっぱり描きやすいのかな。スレ違いだけど 松苗あけみ「純クレ」も4人組だし。
>313 「しぁんくれーる」にもよく行きましたが、20歳の原点は 全くピンと来ませんでした。舞台となったところも救世会館 になってしまったし。 今や「しぁんくれーる」もなくなって大分経ちます。
『二十歳の原点』は一部立ち読みしたけど、まあ ぴんとくるかこないかという、曖昧な基準だとピンとくるけど、 共感は難しいですね。 すべてに共感してしまうと自殺してしまいますよ。 しゃんくれーる ってあの本に出てきた喫茶店の名前でしたっけね。 champ clair? 明るい場所?
ええっと。思案暮れる、じゃなくて。 >318 そのとおりです。綴りもそのとおり。河原町通り荒神口の交差点北東角にあり、 一階は茶店で二階はジャズ喫茶。古いレコードたくさんありました。 東山通りの熊野神社前交差点上がる東側にリドという同じ経営者の茶店も ありましたが、今は知りません。
外来語をひらがな表記するところがいかにも60年代後半テイストのような気がします。 はっぴぃえんど とか。他に思いつかないけど。 ふゅーじょんぷろだくと もかな? リドってヴェネチアにある島の名前なんですよね。 トーマス・マンのヴェニスに死すの舞台。
>320 しぁんくれーるはきっともっと古いですよ。 ふーじょんぷろだくとは81年。 リドは、ヴェネチアの島の名前というよりは パリのシャンゼリゼーにある、ナイトクラブ ではないでしょうか。
そうですか。。320は知っていることをただ言っただけなので、たぶんそっちがただしいのでしょう。
はっぴいえんどBOXの中のライナーノーツによると、佐野史郎は、 1970年3月6日〜8日の間、遠藤賢司のレコーディングに参加した のがはっぴいえんどとしての最初の活動といいます。 1970年4月12日文京公会堂での「ロック叛乱祭」で、 司会者に「バレンタイン・ブルー」として紹介され、 鈴木茂が改名したことを発言しています。 いずれにせよ、「はっぴいえんど」は、1970年ですね。 ふゅーじょん・ぷろだくとは、1981年7月号が創刊号ですが、 創刊宣言というか、ぱふ分裂の報告というか、 可部達郎の「事の顛末」は、1981年6月8日付けです。 その中で「ぱふrunning」という誌名で創刊しようとした 経緯が書いてあり、1981年5月よりはさかのぼらないと 思われます。
たしか、しぁんくれーるのマッチには、since 1952と書いてあったような 気がするのですが、捨ててないはずのティッシュの箱一杯のマッチが 押し入れから出てこないので確認できません。
325 :
愛蔵版名無しさん :04/06/27 13:22 ID:6mViGQd+
やっと人大杉が解除になりましたね。 なんとか落ちずにすんでよかった、よかった。 樹村ファンは、専ブラ入れるほどの2ちゃん好きは少ないのでしょう。 基本的に2ちゃん的思考とは相容れないタイプが 樹村ファンの主流のような気がしますし。
えっ私ギコナビだよ。
327 :
愛蔵版名無しさん :04/07/10 06:20 ID:6/9n2iD7
保守あげ。
動き無いですね。
まったく。
パラシュート保守
久しぶりに来たので保守
>>316 なぜ誰もレスしないのだろう・・・
『直美さんが行く!』がありますよ。
秋田書店ボニータコミックスの「ふたりが出会えば」だったかなー。
うろ覚えなので間違っているかもしれませんが・・・。
332 :
316 :04/08/15 09:30 ID:???
>>331 ご教示ありがとうございます。
樹村みのりDB様などのサイトで確認できました。
同じ年のジョーンBの夏もその前年の歪んだ鏡も入手していたのに、
ふたりが出会えばだけ買っていませんでした。
お教えいただいて積年の胸のつかえが・・・・w
ほんとうにありがとうございます。
amazon.co.jpで検索しましたが、ヒットしませんでした。
また方々で探してみます。
ちょっと age ますよ
初めまして。このスレ昨日見つけて狂喜乱舞しました。 今まで少女漫画板ばかり探していたもので(^^; どうして、もっと早くに見つけなかったんだろう〜。不覚ですた。 一気に凄く楽しくスレ読ませて戴きました。 自分も、樹村みのりさんの大ファンで、小学生時代「別コミ」愛読者として 1度読んだら忘れられない繊細な内容と絵が強烈で 大人になってから、やっぱりどうしてももう一度それらを読みたくなり 多分、多くのここのスレの皆さんと同様、単行本や古本で探しまくり 出会えた時の喜びはひとしおでした!まだ読んでない単行本もありますが ひとつひとつが宝物になってしまうのが樹村みのりさんの作品の魅力です。
好きな作品が本当に多いのですが、(皆さんの挙げておられる幾つかの作品も勿論) 中でも、フラワー・コミックスワイド版「ポケットの中の季節」に収められた短編の 数々は、やっぱりどれも強烈でそして何度読んでも目頭が熱くなりますね。 「贈り物」「見えない秋」「菜の花」「病気の日」「カルナバル」「海へ」 「冬の花火」「飛べないとび箱」「菜の花畑シリーズ」「弟シリーズ」。。 特にやっぱり「病気の日」を読んだ時の衝撃は未だ忘れられません。 一見、何気ない日常的な少女の微笑ましい話のようで、たった一こまの 母親が両手で顔を覆った描写で、この家庭の真の寂しさや、少女のけなげさ、 人の哀しさまで表現してしまえるなんて、、いつ読み返しても戦慄さえ覚えます。
あと、「飛べないとび箱」は「まもる君が死んだ」同様の 少年の話でしたが、こちらは新しく家に来た義母に馴染めなかった少年が 跳び箱を飛ぶ勇気を持つことで、その壁を乗り越えた話で すがすがしさと、なんともいえない少年の心の闇の部分が描かれていて新鮮でした。 あと、自分の妹などが1番気に入ってるのが「贈り物」だそうで、 これは、70年代に子供時代をおくった人なら心の片隅に必ず思い出せる風景の中、 また、よくその頃見かけた「浮浪者」を主体にした話でしたね。 (今のホームレスとは明らかにまた違う空気を持っていた人たちでした) 子供達にとっては、その浮浪者が夢追人のように美しく映るのだけど、実際は 社会から逸脱した「ただの小心者」であったと知った時の失望、やるせなさ。 大きく見えた者が本当はただの嘘っぱちだと知った絶望は子供の頃に良く体験した記憶があります。 でも、その人もまた一生懸命生きているのだったと知るのは随分、大人になってから。。 「贈り物」を読むたび、自分はいつも70年代の子供時代にタイム・スリップするように感じます。
337 :
334〜 336 :04/09/24 18:46:02 ID:4+jAHMvm
わー、スイマセン。スレを見つけて嬉しかったのと、 このスレが随分と下の方にあって、一ヶ月近くも書き込みがなかったようなので、 つい、連続で書き込んでしまいました。 自分のように、このスレをまだ知らない人が、このスレを見つける前に倉庫に 行かないように、ageておきますね。 では、では、また、お邪魔させてくらさいね。宜しくお願いします。
いや、悦びが伝わって来ますよ。有難うございます! 24年組は少女マンガの良心。樹村みのりさんは24年組の良心だと思います。
>314 押しかけ女房型ラブコメ、今も全盛ですね。Dxxxsもおね××シリーズも、まほ×××xクも。 ちxびxツだってバリエーション。昔も今も青少年男子は棚ぼたが好きか。 「Hではじまる」なんて惹句のまんがもたくさんあります。一ジャンルとして研究するといいかも。 あ、ガンダムやエヴァの「乗らねえよ」問題を読者の意地汚い根性につけ込んで回避できる、 秀逸な設定・・・というわけで、樹村先生が青年誌男性読者に説法する方便品だったわけですね。 一人で納得。
「星住む」収録作品を中心に、マルタとリーザとかも一緒に復刻してくれないものかのう
贈り物はやばい。へこむ。ぴゅーぐるむんもそうだけど、 結局失望を乗り越えたものを、この人は描けてないよね。 描けるのに描いていないだけなのか。そこが鬱。
風船・・・何回も読み直してしまった
ふたりが出会えばコミックスを今度は読んでみよ
自分語りデス。 付き合いだして4ヶ月ぐらいかな。帰りの電車の中で、なんでか漫画の話。 お互いに、これは知らんだろう、と思ってた、樹村みのり、の 名前を出したのがどっちだったのか忘れた。 あんまりの偶然に絶句した。結婚したとき、かぶってた本を処分した。 あれから10何年たっても、時々「元ネタ知ってるからなー」 なんて笑ってしまう。
当時からマイナーでしたか? それとも女の子なら普通の子でも読んでいるような感じでしたか?
>>345 344ですが、私への質問、ということでよろしいですか?
といっても、誰もいないけどね、このスレ。
私がリアルタイムで読んでいたのは別コミ時代ですので、
その時期、萩尾さんとか大島さんとかで別コミ自体は人気あったはずだから
読んだことある人はある程度いたでしょう。
でも、樹村さんについては、当時流行の華やかな作風でも絵柄でもないので、
単行本を買うほどのファンという人は少なかったように思う。
ついでに言うと配偶者のほうは、少女漫画は読まないのですが、
COM時代の「昇平&さちこ」や「開放の日」を読んでいて、
後にビッグコミック系で「わたしの宇宙人」を見かけて思い出し、
それから単行本を見つけてそろえていたのでした。
ながながと語っちゃって、すみません。
いるよ。いるけど、344さんのお返事を固唾を呑んで・・・ ちなみに「解放の日」。 私は、別コミ最後の頃、むこう側あたりに樹村みのり先生を知ったので、 あまりリアルタイム読者とはいえません。宇宙人とGo Flightは初出で 読んだけど、どの雑誌に載るかがわからなくて苦労しました。 (現)同居人は萩尾望都先生が一番好きだったので、 (彼女の友人が、一度、ポーの洗礼を受けたと文章を書いたのがすごく同感だと 言ってました。当時。) 樹村みのり先生のコミックスはダブってなかったです。読んではいたみたい。 金星樹は見事にダブりましたが。
プチコミックって、人気マンガ家のマンガの総集編が一度に読める分厚い雑誌。 創刊号が確か萩尾望都の『アメリカン・パイ』。 でも樹村さんの場合、ささやななえとカップリングで出ていたから、そこそこ 人気はあったけど、一人で売るには心細い……、そんな感じ? あれで『みのりの女性探訪』がまとめて読めたのは良かった (^▽^
カリフォルニア物語、総集編みたような気が>プチコミック。 みのりかけあし東ヨーロッパとか、 渡辺多恵子のデビュー作「和佳ちゃんの熱愛時代(だっけ、百合っぽいやつ)」とか、 懐かしいな、「プチコミ」。スレ違いスマソ。
347さん、添削ありがと(w そういえば、佐藤史生デビューもそのころでしたね。 結構面白かった気もするけどあんまり覚えてないのはなぜだろ。 プチコミック、ささやさんとのカップリング、結局パート2も出たんですよね。 それなら1冊ずつでもよかったのに、と思った。 でも348さんの言うように、一人で売るには、って事だったんでしょうねえ。 パート1は配偶者とかぶった本の一つでして、まだ持ってたりする。 パート2はなくしてしまったんだけど、その中の対談記事をちょっと後で読み返した時 作品と呼応する部分があって、みのりさんの秘密を垣間見た気がした。
プチコミックでささやななえとカップリングにしたのは、 1、一人では売れないだろうという編集の判断の他に、 2、男の子を主人公にした作品が多かった、 3、漫画家二人が仲良かった、 4、筆が遅いという共通点があった、 など、プチコミックを読むといろいろ想像できて面白いところです。 それから、ささやななえと樹村みのりは読者がかぶっていたみたいですね。
ささやななえはお姉さんに「あなたこういう(樹村さんみたいな)マンガを 描きなさい」と言われたとか。 ささやさんのところに樹村さんが手伝いに来た時のエピソードを、それぞれ 1ページマンガにしているのも楽しいです。 おっ、突然 思い出した! むかし別コミに1ページ劇場ってあったでしょう。 マンガ家に1ページ自由に描かせると言う企画。『ポーの一族』も初登場は ここでした。樹村さんも何度か描いているはずです。誰か憶えておられます? 僕は「ドッペルゲンガー」と言うのを憶えています。
ドッペルゲンガー、ありましたね。 当時、初めて聞いた言葉で辞書を引いた覚えアリ。 プチコミックのパート2の方に収録されていた気がする。 実物無いので確認できませんが。 ポーも覚えてます。「彼、エドガーくん」って紹介。 竹宮恵子の風木の初登場も1P劇場じゃなかったけか。
>>353 > ドッペルゲンガー、ありましたね。
> 当時、初めて聞いた言葉で辞書を引いた覚えアリ。
> プチコミックのパート2の方に収録されていた気がする。
> 実物無いので確認できませんが。
そうかぁ! ドッペルゲンガーを鮮やかに憶えているのは、プチコミに
再録されていたからなんですね。
「それ、わたしのドッペルゲンガーよ」
> ポーも覚えてます。「彼、エドガーくん」って紹介。
> 竹宮恵子の風木の初登場も1P劇場じゃなかったけか。
そうそうそう「作者は吸血鬼(ヴァンパイヤ)の兄妹の話を描きたくて
しょうがないのです」とか、そういうコメントがありました。そのころ
バンパネラって造語を思いついていなかったのが判ります。
『風と木の詩』もありました。ああいうページを設けるあたり、何とも
別コミは同人誌的でしたね。作者のコメント欄もスペース大きいですし。
355 :
愛蔵版名無しさん :04/11/16 06:26:52 ID:Gjkdwv8M
あげますね
いりません
357 :
愛蔵版名無しさん :04/11/18 19:31:55 ID:5yzktuJ0
ポケットの中の季節とか タイトルセンスだけで胸キュンです。 生活のなかに転がっている些細なこと でも、本当は大切な出来事や気持ちを 作品に昇華させたその力量と完成度。 他にもそういう漫画家いないんですかね? そういえば、昔のこち亀で「みのりLove」 ってポスターが派出所に貼ってあったのを思い出しました
358 :
名無しんぼ@お腹いっぱい :04/11/18 20:13:18 ID:Yh8sJDt5
土井たか子のマンガが評判悪いようですが… あのマンガで表現したかったことや、託したかったメッセージは分かるような気がします。 終戦の日に水色のワンピースを着て胸を張って歩いた少女とか、シロタ=ゴードンのマンガにつながっているように思います。 「大勢に流されず自分を主張する女性」というのは樹村さんの一連のモチーフですし。 土井たか子のマンガは、作品としてはあまり評価できないけど、こういうテーマを優しい視線で描いている樹村さんが好きです。 でも、こういうテーマを追っているから、メジャーにはなれないのでしょうねえ。
>そういえば、昔のこち亀で「みのりLove」 ってポスターが派出所に貼ってあったのを思い出しました 樹村みのりさんのことなのでしょうか? だとしたらファンとしてはうれしいですね。
360 :
愛蔵版名無しさん :04/11/19 15:05:29 ID:LedqPqVf
>>359 ポケットの中の季節1巻の表紙の絵の下に書いてあったから。
361 :
357.360 :04/11/20 09:14:59 ID:UD7/Km4n
確認しようとググってたらこんなhpが。
ttp://www.maxaydar.net/kame/ キャラクターガイドの「み」の欄を見たらありました。
みのりLove ではなく I LOVE MINORI だった模様
(しかしこのhp分類すさまじいですw)
さっそく情報提供したら即更新されてて感激!
そこの管理人さんはポケットの中の季節1巻表紙の
女の子の名前が知りたいようなのですが
イメージカットの様な物で作中には出てきませんよね?
もし他の作品に出ているなら、私も知りたいのです。
すさまじい入れ込みようだ・・・
>>358 でも、こういうテーマを追っているから、メジャーにはなれないのでしょうねえ。
個人的には、そのように読者に媚びてないところが好きだな。
でも、今こういった状況の中、なんで沈黙してるんだろう。。。。 言いたいこと、描きたいことはたくさんあるはず。 あきらめているのか、うまく表現できないのか。。。。 ちなみに自分は、今こういう流れの中、 どう抗っていったらいいのか、わからないでいます。 樹村先生もそうなのだろうか。。。。。 あまりに敵の詭弁が乱暴且つ巧みすぎて、 まっとうで緻密な論理が通用しない。。。。。
367がかわいそうだ…
腹が減ったがこんな時間に食べるといかんよなあと悩んでいるからなあ…
368 :
365 :04/11/27 01:48:09 ID:???
田舎のおばあちゃんちになぜか転がってたのが「別コミ」 何がのってたのか記憶にないんだが、樹村さんの 鳥になった少年?の話の後編が載ってたのを覚えてる。 それが私の初樹村です。 サンリオの「リリカ」にもよく描いてませんでした? 「リカちゃん」の企画本にも思い出漫画を描いてました。 特にお気に入りの作家さんじゃなかったのに、なぜか一つ一つの作品が 印象に残っています。 自分の子供のころの写真のオデコをマジックで塗っちゃうのとか (前髪が短すぎて気に入らなかった)鮮明に覚えてる。 記憶にくいこむ描写をする作家さんだったんだなぁと思います。
翼のない鳥 でしたっけ?
いや確か「姉さん」だったような…
>>364 ヴェトナム戦争のころとは取り巻く事情が違うからなあ。
海へ・・・みたいなのを期待してるだろうが。
樹村さんって、社会派のイメージなのかな? むしろ社会的背景はあっても、個人的な内面の葛藤の方が強い気がする。 後期になるほど内側にこもっていった感じだったし。 70年代後半は幸せなイメージがあったのに、80年代に入ってからは喪失感が強くて 読んでてもつらい感じでしたね。
60年代〜70年代は、普遍的な人間の感情を繊細に描いた作品や373さんの言うような 個人的な内面の葛藤を描いた作品が多いような気がします。 80年代以降、だんだん社会派の側面が強くなって行って、それに 伴い知名度(人気?)が無くなっていったように思います。
社会派であるかどうかは別として、 社会派だと思われているかどうかなら答えはYesでしょう。 イラク戦争支持の日本の現政権に反対するオピニオンリーダーとしての 樹村みのり像を求めている人がいるのは事実だと思うけど、 1970年代と違って今は読者が成熟してますからね。 支持されるマンガを作るのは難しいと思います。 子供の世界を描いたものを、もっと読みたかったな。
80年代に、子供っぽいことを否定する、子供の世界からの脱皮というのが樹村さんの 一番のテーマだったみたいで、何度も繰り返し同じような作品を描いていますが、 なんかあったのですかね。プライベートで。
学生時代にすごく苦手だった同級生と再会することになり やっぱり苦手なのは変わらなかったんだけど 彼女の違う側面を発見して 「あの頃になぜそういう所を見せてくれなかったの」と強く思う・・・ という作品があった(タイトルわかりませんです。ごめんなさい) なんかすごくリアルだなぁ・・と思ったのですが、実体験なんでしょうかね。
憧れていた人が実は薄っぺらな人だった、って作品も実体験のような 気がします。読んでて「あー、こういうことあるある」と思いました。
379 :
愛蔵版名無しさん :04/12/05 02:48:03 ID:5OIGo/Cs
休日age
>>377 「ゆがんだ鏡」というのではなかったでしょうか。
多かれ少なかれああいう体験や思いって、、特にあの漫画の中であるようなシチュエーション、
女性にはあるんじゃないかと思います。結婚を早くした人達の優越感といまだ1人でいる者との距離感。
学生時代もそうだったけれど、大人になってからも、まざまざと考え方の違いを見せ付けられる。
そういう漫画を見せられると「ドキッ」としますよね。こっ恥ずかしくなるような。
まるで自分の内面を覗かれてしまったようで。
382 :
愛蔵版名無しさん :04/12/24 01:28:24 ID:rf4osr58
age
>380 あ、タイトル知ってる方がいて嬉しい。 そうなんです。ドキッとしますよね。 自分の中でもやもやっとしてるような感情を うまく切り取って作品の形で見せられたような・・・ そういう切り口の見せ方というか、本当にうまいなぁと思います。
384 :
愛蔵版名無しさん :04/12/31 13:40:16 ID:eCCuFppu
樹村みのり先生はひきあいに出されているんですね。
日本人拉致協力者土井たか子前社民党委員長美化伝記漫画作者の支援スレはここ?
387 :
愛蔵版名無しさん :05/02/06 21:46:02 ID:nWj0SoMt
そうそう、リリカ、 「となりの一平くん」だっけ? 繊細な小学生の男の子と 彼の周りの人達の話。 好きでした〜。
388 :
愛蔵版名無しさん :05/02/20 03:21:17 ID:pUSyt94i
「ジョーンBの夏」の中の台詞で 「いったい人が何で動いていると思ってるの?」 は現実生活のなかで、たまーーーーーーーーーに思い出すな。
「ジョーンBの夏」は、雑誌掲載のとき、未完でぶちきれたまま 載っていてびっくりした覚えがあるな。 あのころ、一番煮詰まってたのかな、みのりさん。
青池保子の新しい本に載ってるという合作は新作ですか?
いいえ、大昔の作品です。その頃交友関係のあったお二人。 この本はお薦めですよ〜。
昨日、久々に「母親の娘たち」を見ていて気付いたんだけど、 110点満点の先生って、「二人が出会えば」の人と同じじゃないか?
>>388 を
「いったい中の人が何で動いていると思ってるの?」 と読んでしまった
394 :
390 :05/03/10 00:20:07 ID:???
>>391 残念。新作ではありませんか・・・。
新作が読みたいな・・・。
>390 この合作(2編のうち1編「はえかぶり姫」)は、 樹村先生ご自身キャラが登場するギャグ短編です。 ご本人のイメージそのものです。
「菜の花畑〜」のその後の話とか読みたいな。 フラワーズあたりで復活してくれないだろうか。
禿同!
落ちそうなので揚げときますよ
「グラフィティ」に収録されている4コマは、 まさに菜の花シリーズのその後の話だったような気が・・・
400 :
愛蔵版名無しさん :2005/04/17(日) 00:23:11 ID:WsJgAQPt
400ゲトォ 「たんたんたかゆき(?)」ってのがあって、子供と同じだけ、大人が動き回ったら死んじゃう、みたいなことが書いてあって、しばらく忘れられなかった
シャブ中暴力団国家北鮮による日本人拉致協力者腐れ外道土井国賊たか子売国奴前社民党委員長美化伝記漫画作者だから、共産中国の反日暴動はさぞかしグッドニュースなことでございましょう。
402 :
愛蔵版名無しさん :2005/04/18(月) 11:38:41 ID:06i4R/ng
いまコンビニで売ってるレディコミ誌(名前忘れた)に載ってる。 なんか赤紫色の表紙のやつ。 誰か読んでない?
『大悲劇! 〜世にも不幸な物語〜』あおば出版、雑誌コード05360-5 「水の町」p259-298 困民党事件、と最終ページにあります。
>404 こうの先生のご贔屓球団って、広島つながりで、カープですか? 緒方だし。
>400 >「たんたんたかゆき」 これは伊藤愛子の作品。 >子供と同じだけ、大人が動き回ったら死んじゃう、 禿同 発表当時ほーそうなのかと驚いた記憶のある佳作。 話は樹村さんが描いてもいいような内容だったね。
>>406 > これは伊藤愛子の作品。
正しくは伊東愛子ですね
>407 おお、指摘ありがとう。 なんかヘンだなあって感じてたんだ。 誤字すんません。
いえ、ちょっと伊東さんには思い入れがあって、と言うのも…、 多くの少年少女をマンガ家にした石森章太郎の名著「マンガ家 入門」の続編「続マンガ家入門」は、ファンからの疑問質問に 答えるかたちで書かれているのです。質問者は実名です。 ある日「この中でマンガ家になれた人はいるのかな?」と思い、 一人ずつ名前を見ていくと、わずかに伊東愛子さんだけでした。 もっともペンネームでデビューした人もいるかも知れません。
410 :
愛蔵版名無しさん :2005/05/09(月) 10:54:30 ID:SriF4dby
こうの史代の「夕凪の町」のラスト、 死んだ皆実が握り締めている恋人(?)からもらったハンカチの柄(金魚の絵)は、 こうのさんが樹村先生からもらったハンカチの柄なのだそうですね。 落ちそうなのでageますね。
今日、「リアル国家論」を立ち読みで見て写真に驚愕しました…井上ひさし&社民党的ファッションが… どうでもいいですがジェンダーフリー関係の本で描かれていた漫画の絵がまったく衰えていなく、感動しました。 内容は…でしたが…
今、どの雑誌で描いてるの?
社民党的ファッション って何?
414 :
愛蔵版名無しさん :2005/06/17(金) 08:26:13 ID:KR44ER70
415 :
愛蔵版名無しさん :2005/07/02(土) 14:22:37 ID:a7+4LU3L
>>411 『女性学・男性学 : ジェンダー論入門』ですね。
先生の漫画のページ数が少ないのが残念です。
過去ログ読まずに書き込みします。 この人って、NSP大好きだった人だよね? ソーダ水が何とかって話があったような・・・懐かしすぎ。
これ、誰も報告してないですよね。 角川書店から出ているCOMIC新現実の5号、樹村さんの特集じゃ ないですか! 最新作「冬の蕾 ベアテ・シロタと女性の権利」が 67ページ掲載され、ロング・インタビュー「少女まんがと日本国 憲法」も収録されています。 個人的にはこのインタビューで、大好きな岡田史子さんの訃報を 知ったのがショックでした。 ともかくここの住人なら必読の雑誌です。
>>417 おー。チェックしてみます。
スレ違いだけど、岡田史子さんは自分もショックでした。
ローマ法王が死んだのと同じ日か次の日ぐらいに亡くなってるんだけど、
ひょっとして自殺だったのかな…彼女クリスチャンだったらしいし。
樹村さんと同い年らしいです。亡くなられるには早いですよね。 クリスチャンなら、戒律で自殺は出来ないんじゃないでしょうか。 けっこう作詞家としても活動していたんですよ。有名どころでは ずうとるびの「みかん色の恋」とか。
>>419 岡田史子って、岡田冨美子のことなんですか?!
岡田さんのご本名が高田富美子さんです。 マンガ好きの女性から「今は作詞家だよ」と聞かされて、さっきまで 信じ込んでいたんですが、念のため調べてみると作詞家岡田冨美子は 広島県出身でした。マンガ家岡田史子さんは北海道ですから、これは よく似た名前の別人でしょう。 北海道の御当地ソング「愛の国から幸福行きへ」なんかも岡田冨美子 作詞で、混乱に拍車をかけています。 すみません、デマを流すところでした。照れ隠しに樹村さんの話を… インタビューの中で、女性には生きてゆく上でのモデルが周りに無い。 「男の人はアウトローになった時のモデルまであるでしょう」という 発言が印象的でした。
>417 全然知らなかったよーありがと。 あんまり好きな雑誌じゃないけど買ってくる。
423 :
愛蔵版名無しさん :2005/07/22(金) 18:47:06 ID:oZw1GL/u
久振りに書き込みます。40代男です。姉の影響で少女漫画も読んでました。 樹村みのりさんは僕の好きな漫画家ベスト3に入ります。 その中でも「早春」は好きな漫画の一つですが、 これを読む度に、内田善美さんの「ひぐらしの森(多分)」とイメージがダブります。 絵柄とか随分違うんですけどね。
オレも40男です。妹がいて本当に良かった。イキのいい頃の少女漫画が 読めたから。 そういう妹は「萩尾望都のマンガはわけわかんない」と敬遠してました。 むろん樹村さんをはじめ、24年組は全てパスです。 「はいからさんが通る」とか「アリエスの乙女たち」を読んでましたね、 妹は。
いや〜40代男性で樹村みのりさんを読んでた人がいたとは奇遇ですね。 僕の姉は、「好き好きビッキ先生」(望月あきら)とか「いらかの波」(河あきら) とかいった明るいものが好きだったようです。古い所では西谷祥子とかですね。
「いらかの波」ハイハイ僕も好きでした。妹が別冊マーガレットを 買っていたもんで。男にも読みやすいマンガなんですよ。 ほかに「つらいぜ!ボクちゃん」とか。 樹村先生で最初に読んだのが「ローマのモザイク」。面白いけれど 何だか変なマンガだなー、と思いました。 あの頃から、少女マンガ家たちが実際にヨーロッパを訪れはじめて、 何かを確実に持ち帰って来る。そういう印象がありました。 むかーし、少女雑誌の表紙って写真で、モデルは金髪の少女でした。 あのころは外国と言うだけで異世界であり夢の国なんでしょうね。
ノシ 40代男性です。もう菜の花畑になってからの読者ですが。
428 :
愛蔵版名無しさん :2005/07/28(木) 11:59:31 ID:HLB2JMQV
ダックスに掲載されている未発表作品「窓辺の人」を久しぶりに読んだ。 泣いた。 樹村みのりの感受性の豊かさがストレートにでていて、初期の作品もいいなあ。
「窓辺の人」は僕も好きな作品だけど、当時一般誌に発表できるネタではなかったんだろうね。 僕は少し吃音があるので、あの主人公の気持ちは痛いほど分かり、涙が止まらなかった。 ルイスキャロルも吃音があり、少女の前では心を開く事ができた。 「窓辺の人」を読む度、主人公と自分とルイスキャロルの気持ちが同化する錯覚に囚われる。
430 :
一 :2005/07/31(日) 16:45:19 ID:???
こんなスレがあったとは・・・。 菜の花畑の向こうとこちら、 短編集「悪い子」「海辺のカイン」と読みました。 絵が綺麗でストーリーも分かりやすくて読みやすかったです。
『贈り物』ってあったでしょう。あれはいい話ですね。 遠藤周作『死海のほとり』に出て来る「無力で、みじめで、それでいて 人の心を捕らえて放さないキリスト」を思わせます。 特に好きなのが、警察官に不審尋問されて、オドオドする中年男の姿に 子どもたちが幻滅する辺り。奇跡を期待していたのに、それは起きない。 いいトシになった今、子どもたちの気持ちも、中年男の気持ちも、双方 痛いほどに伝わって来ます。
433 :
四二 :2005/08/04(木) 08:13:49 ID:5X9VTvMV
樹村みのりさんのすべての作品ではないけれど、読後感、消化不良 をおこすものが多い。 読み手のこちらの力量不足と言えばそうなのかも知れないけれど、樹 村みのりさん自身が実は主題への解答を得ていないままに・・・だか ら、読み手は臆する事なく作品に感情移入出来るのだけれど、・・・ 描いている気がする。
434 :
四二 :2005/08/08(月) 12:06:47 ID:W21dnG5l
取次店の週報の 増刊・別冊発売の予定表に 掲載作品は分からないのですが、 『15の愛情物語』9月号増刊 「愛と涙の街角〜幸せあふれる感動物語」 あおば出版 590円 8月18日発売 に樹村みのりさんの作品も収録されているようです。
こうの史代先生が、インタビューで樹村先生にふれています。
http://books.yahoo.co.jp/interview/detail/07151511/01.html こうのスレにはこんなやりとりもあるし、
こうの先生本当に尊敬してらっしゃるんでしょうね。
49 :名無しんぼ@お腹いっぱい :2005/08/02(火) 21:06:10 ID:eFygJwCNO
話切ってすいません。さっき夕凪読み返してて気付いたんだけど、長い道P152で荘介が道にあげるパチの景品のハンカチ、夕凪で打越さんが皆実にあげるハンカチと同じ金魚柄ですね。こうのさん、金魚に何か思い入れでもあるのかな?
あとその話のラストで、道がそのハンカチをバンダナにして被ってるのが芸が細かいですね。
55 :名無しんぼ@お腹いっぱい :2005/08/02(火) 22:16:53 ID:xeUaW+rzO
>49
金魚柄(刺繍でしたっけ?)のハンカチは実際にあって、
確か樹村みのり先生にいただいたとか。
お気に入りなんでしょうね。
初期の作品は絵も内容もギスギスしてて余り好きじゃない。 菜の花畑以降も妙に無理しているようで、絵も白っぽくなり同様。 「私たちの始まり」、「40-0」辺りが個人的にはピッタリくる。
437 :
愛蔵版名無しさん :2005/09/03(土) 16:53:28 ID:kdeGmJn5
>>417 さん、ありがとう。『新現実VOL.5』を読みました。
愕然とした事が一つ。
『贈り物』での「72年の年の2月の暗い山で道に迷った」が
連合赤軍(妙義山でメンバー12人をリンチ殺人した事件・あさ
ま山荘事件)を意味するものだったとは・・。
『贈り物』を読んだ時、中年男に吐き気をもよおす程だった
が、当たらず遠からずのように今も思う。
純粋無垢の餓鬼から、色に染まりかける青春期を描くには最
適な人物設定か?
438 :
愛蔵版名無しさん :2005/09/22(木) 07:25:27 ID:DSfxurZ6
うぇ〜 おもいものを さらりと さりげなく そうにゅう したんですね。
439 :
愛蔵版名無しさん :2005/10/08(土) 15:14:07 ID:2ne2jVRx
かぁちゃんがいない(と言っても、単なる共稼ぎ)お家で育った者 としては『病気の日』は・・・この歳になっても・・・上手い作品や なぁと思う。
440 :
愛蔵版名無しさん :2005/10/31(月) 16:30:04 ID:wwe0C2f+
菜の花畑のシリーズ
441 :
愛蔵版名無しさん :2005/11/17(木) 20:15:31 ID:LAFZk0Sj
娘が母殺しの夢を見て自分の気持ちに気づくという話 (掲載誌・題名は忘れました)が良かったです。
「結婚したい女」という短編がなかったでしょうか? サラリーマンが、同僚の女性と結婚するまでの数ヶ月間を描いたお話で、肩から 力の抜けた、とてもいい感じの作品に仕上がっていました。
旦那が昔付き合ってた彼女の娘が会いに来る話や、joyが好きでした。
444 :
愛蔵版名無しさん :2005/12/08(木) 22:26:59 ID:cU+mCmKa
保守。
445 :
愛蔵版名無しさん :2005/12/17(土) 08:01:42 ID:kgFxcZbF
『花のミステリー』ISBN4−87317−632−8・雑50255−37 762円(税抜き)12月5日あおば出版刊 ”菜の花畑のむこうとこちら”収録。
446 :
K.K. :2005/12/29(木) 09:50:30 ID:WhRsdHl6
423:愛憎版名無しさんへ 内田善美との関係で言えば『空の色と似ている』を参照すべきです。 ブーケコミックスp.19「海にむかう流れのように/光にとけこむ風のように」p.197「俺は・・・どこにいくのだろう」「浅葱さんは・・・どこにいくのだろう p.215「そういったものがくりかえしくりかえしふたりの間で語られることになった」 樹村みのりからの影響について→連作「光に向かう風・海のむかうながれ」「わたしたちの始まり」「贈り物」を参照のこと
保守
>433 先日「海辺のカイン」を読んで同じこと思った。 母親との関係から作られる「年上の女性に魅かれる女性」がテーマの 作品が特に、「結局この主人公は女性とのきっちりとした恋愛に 進むのか、解決しないまま同じような憧れと失望を繰り返すのか」が 読み取れないまま終わってしまうのでストーリーを読んだという カタルシスが得られない。作者が迷っているんだとしても作品では とりあえずの方向を与えて欲しいんだよね。
高畑勲のアニメもそんなところがありますね。 そこが、強引にでもストーリーをまとめ、カタルシスを与えて、 何度でも見たくなる宮崎アニメとの差だと。 小泉と岡田の差もそうかな。 インテリにはそういう弱みはありますよね。 今のはっきり簡単に言い切ってもらうのが主流の風潮からは、 ますます外れてしまう。
簡単に生き生きしない樹村みのりに一票
とにかく、樹村先生が日本人拉致の共犯者土井たか子の英雄化作業に加担した事実だけは心の片隅に留めておこうよ。
452 :
愛蔵版名無しさん :2006/01/07(土) 19:05:51 ID:tKKQQpyE
>>451 『日本人拉致の共犯者土井たか子の英雄化作業に加担した事実』って何?
共犯は共同正犯・教唆犯・従犯に分けられるそうだけれど、土井たか子さんは
従犯って事?
・・・日本人拉致事件をよ〜く知らないけれど・・・構成要件該当性を欠いて
いるように思うけど・・・。
『土井たか子 グラフィティ』は1986年刊。
拉致事件報道は、1980年1月の産経新聞が最初。
1989年に韓国の盧泰愚大統領へ土井氏や菅氏ら133名の 国会議員が
『在日韓国人政治犯の釈放に関する要望』という署名を提出したらしいけ
れど、そこで政治犯29名を列挙して無罪放免を訴え、その中に原敕晁さん
拉致事件の実行犯、北朝鮮工作員の辛光洙が含まれていたとは言うものの、
この件ならば動きの整合性はないし・・・。
別に土井たか子さん・樹村みのりさん大好き人ではないけれど『加担した事
実』と言うのを詳しく知りたいです。
>453 ソースも出せないのにどっかの尻馬に乗ってマジに質問されると この便利な言葉で逃げるんだよねー。
ま、2ちゃんだから、ソースを示せなければ、広告チラシの裏に書いておけ、だな。
社会党は充分に朝鮮労働党の対日工作の共犯だろう? 共犯と言われるのが嫌なら金豚日のパシリとでも言い換えてやってもいいが。
457 :
愛蔵版名無しさん :2006/01/10(火) 08:24:21 ID:diUSMzGg
>>456 さん。
『共犯』と書き込んだのは451さんの方ですし、
別に嫌いも好きも無くて、その具体的な内容を求めているだけですし・・・。
ですから、『充分に朝鮮労働党の対日工作の共犯だろう? 』の
”充分””共犯”の意味するところを教えて欲しいのです。
で、?マークを外したモノをお願いします。
ここまでは、土井たかこさんですが、
樹村みのりさんが、土井たか子さんの『英雄化作業に加担した
事実』と言うのも・・・・。
451、456じゃないけど、 当時、社会党は北朝鮮による拉致等を「存在しない」という見解だったからじゃない?(他にも色々あるようですが…) まあ私も詳しくは知らないので 「社会党 北朝鮮 拉致」 というキーワードで検索して色々見てみたら詳しくわかるかも。
まぁ、当時はそういう時代だったからね 一つ教訓をあげるとすれば 人の評伝なんか描かずに済むならそれに越したことはない 「何にせよ、時流に乗った人物・物事の漫画は、描くと後年つらくなる」 ということかね… …ま、描いちまったモンはしょうがなかろう。 そういうのも引き受けてファンであるべきだね。
自民党も公明党も他党もかな?当時は北朝鮮との交流を。 ただ、土井たか子(社会党)は野党外交から(自民党の金丸・野中あたりも含 めて良いのだろうけれど)その事に気付くのが遅かった 当時の樹村みのりからすれば、それこそ知る術もない事実関係。 『土井たか子 グラフィティ』の伏線は女性の進出でもあるから、シンパぽい 土井たか子を描く事でそれを示したかったんだろう。 樹村みのりの思考の浅さ(459さんと通じるが)の代表作とでも。
あの空前の「おたかさんブーム」をリアルで知っている者としては 漫画家・樹村みのりがテーマとして描いてしまっても仕方ないかなと… 今では想像も出来ない社会党ブームでしたしね。
日本初の女性首相へ秒読み、って感じでした。
463 :
愛蔵版名無しさん :2006/01/27(金) 01:41:49 ID:of9fmF0Z
ageついでに小ネタを。 「夢の入口」という、ヤマギシ批判マンガ(作中では「ユートピア会」となっている)をご存知の方はおられますか? 私は、おそらく樹村先生自身が作られた同人誌で入手したのですが、 「若い女性が購読者層になっている漫画雑誌に掲載された」とあるので、どれだけの方の目に触れたのかと思いまして。 かなり詳しく、ヤマギシの「特講」について描かれています。
464 :
463 :2006/01/27(金) 01:45:31 ID:???
正確には「夢の入り口」でした。スマソ。
>>「ROSA」 1993年3月号 樹村みのり「夢の入り口」掲載。 >>Hiミステリー2001年11月号 >>「夢の入り口」自主出版時に加筆 >>Hiミステリー再録時に最後に2ページなど加筆修正 との事らしいですが「ROSA」という雑誌自体を知りませんね…
466 :
463 :2006/02/02(木) 20:48:05 ID:???
>465 ありがとうございます。だから自費出版したのかな... 樹村先生、実際に「特講」に行ってしまったみたいです。 (取材とかでなく、人に勧められて行って、これはヤバいと思って批判マンガを書いた様です)
ヤマギシズムのトラックってナウシカの挿入曲「風の人」を流しながら やって来ます(うちの近所だけかも)。 膝がガクガク震えるほど感動したのは人生で三回だけで、その内一つが 『風の谷のナウシカ』のラストシーン。 頼むからナウシカを汚さないでくれ、と思います。
468 :
愛蔵版名無しさん :2006/03/02(木) 18:42:25 ID:wDM7COJk
樹村みのりさんは、秩父事件をどう見ているのだろう? あまり好意的に見ていないように見えるのだが。
樹村みのりさんは、北朝鮮による日本人拉致事件をどう見ているのだろう? 意図的に事件そのものを見て見ぬふりのように見えるのだが。
聞いてみたい話だね
471 :
愛蔵版名無しさん :2006/03/29(水) 10:34:50 ID:hJAD2zCx
「ヒューバートおじさんの優しい愛情(?)」のラストが長年気になって 仕方が無い。樹村みのりさんにしては意外な結末で、後味の悪さも手伝い、 消化不良のまま尾を引いてます。 おじさんは本当に○べたのでしょうか? それとも単に比喩? 正解は一つではなく、読者の解釈に委ねられている? 誰か教えて下さい。
472 :
愛蔵版名無しさん :2006/03/29(水) 19:11:32 ID:oz3v5SoQ
喰ったと思う。 対象としての”愛”→”愛”獲得の過程→完結→対象の不存在(不必要) 1970年前半の作品と言う事でそう思う ある一つの運動(組織)が何らかの行動を行い、その行動の結果、然る べき成果を得た時、かなりの運動(組織)は「せっかくここまで出来た のだから、もったいない」とばかりに解散せずに残そうとするけれど、 発展的解散(解消)とでも言うのか、解散を選ぶ根源的な方向をとる場 合がある。 とは思うものの、少女コミックに載せられた作品の読み方とは、言い難い。 いや,ほんま・・・・。
473 :
471 :2006/03/30(木) 13:06:19 ID:???
>>472 リプライどうも有り難うございます。
やっぱり、そうですか...
非常に重い内容だったんですね。
少女コミックという媒体でよく編集者が許可したと思います。
作者自身は多少誤魔化したかもしれませんが。
少女コミックって編集者の縛りがゆるかったんですよね。 それで同性愛とか、よそでは出来ないテーマが描けたらしいです。
475 :
愛蔵版名無しさん :2006/04/19(水) 14:26:37 ID:Ut1+EMG5
「菜の花畑」復刊あげ。
476 :
愛蔵版名無しさん :2006/04/25(火) 00:11:15 ID:zI5UQIe/
復刊文庫で読んだら、台詞があちこち変わっていてびっくり。 あれらは今の時代ではいかんちゅうことなんかなあ。
477 :
愛蔵版名無しさん :2006/04/25(火) 08:08:55 ID:kFA/uI1T
>>476 へぇ〜そうなんやぁ〜
どこが変えられているのか興味ある。
例えば「00がxxに」って教えて下さい。
僕も知りたいです。
>>476 さん、お願いします。
479 :
476 :2006/04/26(水) 00:22:27 ID:???
「菜の花畑は満員御礼」 サンタ(?)のおじさんのセクハラめいた言動(お尻触ったり胸見たり)は全てカット 秋子さんの、結婚しなかったお姉さん二人について「私だけはその前轍をふむまいと決心した」 →「私だけはちょっと違った道を行こうと思っていた」 「私の宇宙人」 最後の方、旦那の「勉強したいといっていましたね、子育ての間にできることをすればよいと思いますよ、僕も協力します」 →「もとのような仕事に早くつきたいって言っていましたね、僕も頑張ります、子育ては二人でやっていきましょう」 「結婚したい女」 美恵子さんが彼氏のアパートから帰り際「夕食作ってあげる予定だったんだけど」 →「今日はあなたの生活スタイルを見にきただけ」 「ふたりが出会えば」 結婚を勧められた智子さんが仕事を辞められないというのに対しお母さんが「世のため人のためになくてはならない仕事してるって訳じゃないじゃないの」 →「結婚したって仕事続けたけりゃ続けりゃいいじゃない、そういう相手選べばいいのよ」 酔っ払いを撃退した彼氏に対して「あなた男らしい人だわ」→「たのもしかった」 これで全部か判らないけど。
なんか所謂、「ジェンダー(フリー)」の観点からマズイ点を改変したのかしらん? 当時のまま復刻してほしかったなあ…
なるほど、有難うございます。差別用語ではなく、ジェンダーがらみの 変更なんですね。 「男らしい」→「たのもしかった」は解りやすい例だと思いました。
482 :
愛蔵版名無しさん :2006/04/26(水) 19:42:36 ID:AsqQozVR
思う。 「向かっていってくれただけでも あなた男らしい人だわ」 「でも、あなた さっき強かったわ 一発だったじゃない?」 を「たのもしかった」と書き換えてどないするの? ジェンダーからの視点で書き換える事で、ぼけるだけじゃないのかな? 僕には解りかねる。
ぼかすと言うより、思想が尖鋭化したのではないでしょうか。 「女性のために実力を行使するのが男性の役割」と、かつての樹村さんは 無批判に考えていたわけでしょう。
484 :
476 :2006/04/27(木) 00:01:19 ID:???
そう言えば「菜の花畑は満員御礼」では、 雑誌掲載とコミックスでもう台詞が変わってたんだよね。 まあちゃんが落ち込んでいる理由、 コミックスでは「人は何故しぬのか」だが 掲載時は「何故戦争があるのか」だったと思う。 これはなぜいかんかったのか判らない。
個人情報保護法といい、世知辛い世の中になったもんだ。
486 :
482 :2006/04/27(木) 08:31:25 ID:ew5DcKx+
>>483 なるほど”尖鋭化”ですか。
ジェンダー と フェミニズム を適当にチャンポンしているって
事でもあるのかなぁ〜?
『かけ足東ヨーロッパ』で剣と盾を持つ人魚のセレーナ像に「女性
が剣をふりかざしているなんて いかにも”果敢”っていう感じで
たくましい」って書いていたけれど、樹村みのりさんの”たくまし
い”はかなりの暴力性を帯びた実力行動で、それがジェンダーの一面
って解しているのかなぁ〜?
誤解かも知れないけれど、『フェミニズムを”女性の自由・平等・人
権を求める思想”と定義』(大越愛子著『フェミニズム入門』筑摩書
房・新書・1996年3月発行)からすると、彼女はジェンダーを装
ったガチガチのフェミニズム論者に思える。
「もののけ姫」なんて樹村さんの目にはどう映ったのかな? 自分には、あれこそ安易なフェミニズム映画のような気がする。
最近、樹村さんが未婚の理由が分かった気がする。
488じゃないけど、 訂正内容に関わるジェンフリ思想そのものより、 ま、そういう時代もあったわね、と大目に見て、 以前のまま出版することを 気持ちとして許すことができない樹村先生の性格が、 結婚向きでないキガス。
491 :
488 :2006/05/03(水) 17:59:04 ID:???
自分は男ですが、女性に生まれた以上は「結婚→出産」というコースが唯一の 選択肢であり「夫に従い、老いては子に従う」そんな旧来の価値観の桎梏から 逃れたい。自分たちが、自立した女性のモデルになろう、という考えのような 気がします。 同世代の少女マンガ家たちはたいてい未婚で、結婚していても離婚してますし。
492 :
488 :2006/05/03(水) 18:00:41 ID:???
あ、間違えた。自分は
>>489 です。488さん、すみません。
493 :
愛蔵版名無しさん :2006/05/06(土) 22:11:40 ID:zYCLrJiC
>>491 『旧来の価値観の桎梏から 逃れたい。自分たちが、自立した女性のモデルに
なろう、という考えのような 気がします。』
樹村みのりさんはそのような考えでいて、今現在があるの?
「花子さんの見た未来?」に行く途中って事なの?
494 :
愛蔵版名無しさん :2006/05/20(土) 13:19:17 ID:Q7b1G7oG
朝日ソノラマ文庫の「菜の花畑のむこうとこちら」を ようやくゲット。「菜の花」がすべて一堂に会したのは よかったよかった。「476」氏の言うとおり、 「台詞があちこち変わっていて」、こちらの記憶との ずれでちょっとクラクラ。 やっぱり「直美さんが行く」はなかったことになるのか。 ヘルスワーク協会版の4巻と同じだな。親友4人組の 結婚話としてビッグコミック・オリジナルに連作として 載った4編の掉尾を飾り、これで話が閉じるのに、 直美さんの生き方は政治的に正しくないのでしょうか。 「さてさて やっと わたしの番です」ていう台詞、 悪くないと思うけどな。 そういえば、「ふたりが出会えば」3ページ目の工房風景、 時代性を感じさせて好きだった台詞も復活していないな。 「日本がソ連領になったら、もしかするとモスクワ五輪 パスポートなしで見に行けるかもね」。「工房のお家賃 今回も値上げしないで更新してくれたわよ」では、ちょっとね。 その上の、「江川クン タイジャンツだって」も捨てがたい のに。
495 :
愛蔵版名無しさん :2006/05/20(土) 22:01:27 ID:ywNJTaNI
ビッグコミック・オリジナル掲載ではないけれど、『ふたりが出会えば』に収録 されている『クリーム・ソーダ物語』(1982年ヤングジャンプ3月18日号) をどうとらえるのか知りたい。
496 :
愛蔵版名無しさん :2006/05/21(日) 01:33:28 ID:mMmfapAw
>495 なるほど「クリーム・ソーダ物語」というのは あの短編集のなかでも浮いていますよね。収録作品の選定 理由について、樹村さんは「作品の多くは、海のある町に住んでいた (2年半ほどのあいだ)に描いたもの」としか語っていません。 掲載時期でいうと、1977年3月から1979年12月まで にあたり、彼女は1949年11月生まれですから、 20代末からちょうど30歳の大台にのった時期にあたります。 『ふたりが出会えば』という短編集には9編収録されていて、 「クリーム……」1編だけが、たしかにこの時期から ずれています。 また、それ以外の作品の掲載紙はビッグコミック・オリジナルと 別冊少女コミックで、「クリーム……」だけが、小学館ではありません。 しかも、1984年発行のこの短編集の版元は秋田書店ときています。 「先生、むかしオリジナルに載っていたような軽〜いオフィス・ラブ・ コメディを描いてくれません」と集英社の編集者に頼まれて、まあいいか と描いて、分量的にちょうどよかったので、たまたま収録しただけなの かも。その前年に同じく秋田書店から出た『歪んだ鏡』もページ数は どっこいどっこいですから。よく分かりません。小学館、集英社、 秋田書店の担当編集者がすべて同一人物だったら、おもしろいのですが。
497 :
495 :2006/05/22(月) 08:20:27 ID:xzh3sDjd
496さん、ありがとう。 でも、掲載時期・年齢・版元等は単行本を所有してれば解る事なので、さほどの中身が・・・・。
498 :
愛蔵版名無しさん :2006/05/22(月) 10:08:50 ID:E/PMF5aJ
>497 すみません。私の持っているデータはその単行本1冊だけです。 そのうえの書き込みがいささか思わせぶりで、余分な期待を 抱かせたのなら、ごめんなさい。 また、「どうとらえるのか知りたい」というのが、 私に対する直接的な問いかけでなかったのなら、 勘違いもいいところで、恥ずかしいかぎりです。 宇宙人4部作ほど、「クリーム・ソーダ物語」にこだわりが なかったけれど、自分に尋ねられたのなら、何か返事をしないと 失礼だと思って、へたな文章をでっちあげた結果が「496」でした。 見透かされてしまいましたね。書くというのは怖いですね。
創禍学会の雑誌に描いたり社会党支持の漫画を描いたり 国賊樹村の無節操には憤激を通り越してむしろ呆れるな。
500 :
愛蔵版名無しさん :2006/05/22(月) 17:21:47 ID:yYk8L9Gj
アタイこそが 500へとー
>>499 しかも近年はジェンダーという名の女尊男卑論漫画…実はノンポリだったりして。
502 :
495 :2006/05/22(月) 19:53:53 ID:sXJqBdcL
498さん。 すみません、嫌味で書いたのではありませんでした。 あきらかに”結婚”を意識した物語と、まだそこまでにはいかない娘さん の物語を、掲載雑誌の読者層の違いから描きわけたと言うだけでは、単に職人 としての作家力量を見せただけなので、他に何らかのモノが・・・三十歳と 言う境界を越えて、その種の力・気負い等が抜けた?・・・有るのでは?と思 っていたからです。 499さん、501さん。 別に某宗教系雑誌に描いてもかまわないのでは? 例えば、小田実さん、鶴見俊輔さんでも(だって)書いてるし、単行本も出し てるよ。 予想される批判と、作家としての発表の場を求めてを天秤にかければ、例え 『国賊樹村の無節操には憤激を通り越してむしろ呆れるな』すら「見ていた だいて、貴方の感想を聞かせていただいて・・・ありがとう」なのではあり ゃせんか。 ”ジェンダー”物とて、『女尊男卑論漫画…実はノンポリだったりして』 すら、とにもかくにも貴方が”ジェンダー”と何らかに繋がったわけなので 「ありがとう」ではなかろうか。
503 :
sage :2006/06/05(月) 01:53:30 ID:3lTfkM+G
人と生きるこの世なら 思いのかなわぬこともある あこがれは今日も胸を焦がす Go flight
>503 湘南に住んでたマリエさんと工くんの話ですね。 雑誌掲載時に読んだよ。 茅ヶ崎から辻堂にかけて、今でいう巡礼をしようとした。 モデルらしき風景は見つけられなかったけど、 早朝の海岸やら駅と海岸の間を歩き回った。 なつかしい。
505 :
503 :2006/06/06(火) 01:28:02 ID:???
>>504 はい、このスレで繰り返し書き込まれていて、やはり人気ありますね〜
この4行詩があまりに完璧で、今でも思い出す。
樹村さんの作品の中でもさわやかな読後感の、少年の成長譚ものですね。
手元に本はないのですが、カットやセリフはまぶたに焼き付いています。
反対に重い作品で忘れられないのは「こうふくな話」。
作者自身を思わせる主人公が、若さゆえのなやみ、いらだちを語っていて、
初めて読んだとき驚きました。作者もすごいし、載せた雑誌もすごいなと。
あんな作品は他に見たことなかった。
カッコーの娘たちも文庫出てたんだね。 他のも出たりするんだろうか。
ささやなえこ(現ささやななえこ)とそういう関係だったて事は秘密だぞ!
竹宮惠子は有名ですね。モデルにしたレズ小説を読んだことがあります。
>>509 そうか、それで平気でホモ漫画を描けたんだなぁ。
プチコミックの初期の号で、よくささやさんとカップリングされていましたね。 抱き合う樹村ヒロインとささやヒロインが表紙で、ささやさんって下手だなぁ、 と思った記憶があります。
モー様はその気は無かったのかな?
ほら、「大泉サロン」って呼ばれる少女マンガ家たちのグループがあったじゃないですか。 萩尾望都は『精霊狩り』のページの端にダーナ=ハギオモト カチュカ=タケミヤケーコ って書き込むぐらい仲良しだったのに、今では距離を置いています。 その訣別には、竹宮惠子の性癖も何処かにからんでいたのかも知れません。…想像ですが。
514 :
愛蔵版名無しさん :2006/07/04(火) 22:39:00 ID:sVGQ0Idu
来月ネムキに新作40Pだそう。
>>514 北朝鮮がミサイルを発射したというのに随分と呑気なものだな。
奴らが侵攻しても自分の安全は保障されてるからか。社民党に。
517 :
愛蔵版名無しさん :2006/07/14(金) 00:42:43 ID:X7ug1WLM
あ
518 :
愛蔵版名無しさん :2006/07/19(水) 15:18:07 ID:tOz/zqZc
あ
「カッコーの娘たち」「あざみの花」「悪い子」・・ いい作品かいてますよね。 みのり先生がザクセンハウゼンに行った話を読んだ後、旅行中急に 私も強制収容所に行きたくなってダッハウだけど行きました。 みのり先生の漫画にケーキがでてくると 何故か食べたくなります
ネムキ見た人いる?新作だった? 近所の本屋になかったから、明日大きめの本屋行ってみます。
521 :
愛蔵版名無しさん :2006/08/15(火) 12:13:41 ID:g3H4M1Vw
age
ネムキには載ってませんがな。 いったいどこからの情報。
>509 すんません、竹宮さんは「空がすき!第2部」連載中から リアル読者ですが そういう噂知らなかったです。モデルのレズ小説ってなんですか?教えて下さい… 竹宮さんと親交のあった村田順子さんとか、たらさわみちさんとかも??
>>523 昔、サブカル系の編集者たちはロリコン雑誌で辣腕をふるっていまして、
その中で現在 名をなしているのは大塚英志ですかね。
「ありす」って雑誌の2号に問題の小説「バラの部屋」は載りました。
作者は薔薇十字乱丸とありますが、竹熊健太郎か川本耕次の変名だと思います。
少女マンガ家志望の二人の少女が、人気マンガ家 流崎綺羅子のアシスタントを
引き受けたところから始まる一夏の物語。イラストは全て「風と木の詩」を
いじったものです。
なお、竹宮先生はマネージャーの増山法恵さんとそういう仲だと思われます。
竹宮さんは○○○の手術をした後がある様な... 気のせいかも。
おとうと
早春
「早春」と内田善美の「ひぐらしの森(?)」と似ていると思うんだけどどう?
mixiにあった 10月21日発売の夢幻館vol.11に読み切り。
530 :
愛蔵版名無しさん :2006/10/12(木) 20:53:07 ID:4jHoiKWM
「悪い子」という、ずいぶんわかりにくい作品があったのを 思い出しました。
特に分かり辛いとは思いませんが...
日常のちょっとした問題を実に分かりやすく描いた作品が多いと思ったが。
夢幻館の読みきりは再録じゃないのが、うれしいw ずっと再録ばかりでしたので。 ソノラマありがとうw
534 :
愛蔵版名無しさん :2006/10/16(月) 14:07:52 ID:tseAj7mU
夢幻館の予告にそのように記載されてましたよ。 ソノラマ発行物の夢幻館の宣伝ページ参照のこと。
536 :
愛蔵版名無しさん :2006/10/17(火) 08:21:51 ID:cN/8ZHbx
HPを見たら 夢幻館vol.10 発行年月:2006年7月 「大きな話題として、寡作で有名なまんがファンでは知られた樹村みのりの新作40Pが掲載されます!」 と言う事は、前の号にも載っていたんですね。 まだ、版元に残っているかなぁ〜。注文してみようと。
7月発行のには載ってなかったと記憶する。
538 :
愛蔵版名無しさん :2006/10/19(木) 08:02:13 ID:UPvMbubV
536です。 ゲェ〜ッ!! 注文しちゃった。
539 :
536・538 :2006/10/21(土) 08:03:47 ID:hUh3PV/u
夢幻館vol.10 届いた。 見てみると 『猫なんですけど』樹村みのり どうも、再録作品ではないように思うが・・・
夢幻館、無いだろうと思ってた近所の本屋に平積みで ドドーンと。 内容はまるで自分のことのような話で・・・、 身につまされました。 次回は再録なのね 。
541 :
愛蔵版名無しさん :2006/10/28(土) 17:23:11 ID:iXw84/Ij
かつての作品(例えば『女性学・男性学・・・ジェンダー論入門』)から すれば、樹村みのりさんは無理する事なく”老い”を身近に感じ・・・凡人 万歳とでも・・・感性が初期作品期に戻った。
新作、すごく良かったんだけど
この先、必ず自分に起こりえることだと思うとかなり凹んだ…
>>541 私も同じようなことを思った。
これからもこういう作風で行って欲しいと思う。