たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜ Part5

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697ヤムチャ世紀末
xxxx年、世界はヤムチャの恐怖に包まれた。
「ヤムチャ君、ついにクローン人間が完成したぞ」
ヤムチャのクローンが誕生した。それは意志を持たない人にあらざる怪物であった。
「ヤムチャ、おめぇに恨みはないが死んでもらうぞ」
英雄孫悟空の力によりクローンヤムチャはあっけなく滅んだ、かに思えた。
だが、クローン対孫悟空の戦いのさなか、クローンを生み出す液体が流出。
液体は瞬く間に世界に広がり、世界各地からヤムチャが生まれた。
「くそっ、いくらやっつけてもキリがねぇぞ」
「雑魚どもが、うざったい」
「俺のクローンが・・・」
「駄目だ、その願いは叶えられない。ヤムチャの力はわたしを大きく超えている」
戦士達は徐々に力尽きていった。
ある者は寝ているところを襲われ、またある者は体力を失い倒れた。
わずか七日間で世界はヤムチャによって滅ぼされた。

それからしばらくして、クローン達は姿を消した。元になる液体が効力をなくしたのである。
だが、失われたものは多く世界の人工は500分の1になり、美しい自然は失われ地球は死の星に変わった。
わずかに残った人々は小さな集落を作り細々と暮らしていた。
698ヤムチャ世紀末:02/12/23 18:19 ID:???
それから数万年後
「これが火の七日間で世界を滅ぼした怪物、ヤムチャか」
「これはヤムチャが化石化した物じゃ」
「俺はこの怪物を知っている」
「何を言うか、伝説上の化け物じゃよ」
「そうかも知れない、だが俺はこの怪物を求めてさまよっている」
「なぜじゃ」
「この怪物が俺の記憶を呼び覚ましてくれそうだからだ」
「おぬし、何者じゃ」
「記憶をなくしている、何者かは俺が聞きたい」
男は荒れ果てた世界をさまよっていた。旧世界の怪物ヤムチャを求めて。

ある集落に立ち寄ったときだ。
「うぉおぉおお」
「ヤムチャの水を飲んだのか」
ヤムチャを生み出す液体はその力を失ってはいたが、人の体内にはいると再び活性化し力を取り戻す。
そして、人の体を食い破りヤムチャは発生する。
「なんと言う事だ。ヤムチャが生まれた・・・村はおしまいだ」
「逃げろー」
逃げまどう人達の中、記憶をなくした男がヤムチャに立ちはだかった。
「下がっていろ」
「あんた、ヤムチャに立ち向かうつもりか」
勝負は一瞬でついた。男の手から強烈な閃光が走りヤムチャを貫いた。
「あんた、一体何者だ」
「俺は人造人間17号。今はそれだけしか思い出せない」

つづく