アンジーおめでと。いくつになったのかな。
883 :
愛蔵版名無しさん:04/03/24 15:01 ID:E+N8dZSa
ohinaide
4人の血液型って、グレアムA、アンジーB、サーニンO、マックスAB
で正解?
886 :
愛蔵版名無しさん:04/03/31 12:33 ID:fC4goOSu
>>882 マンガのキャラの年齢を数えるのって、何かむなしくない?!
>>885 その話題は、今、各ファンサイトで散々盛り上がってるから、
(てか、定期的に出る話題だよね)そちらに行かれた方が。
あたしはアンジーファンだったのに、アンジーの誕生日忘れてたんです!ちょっとショック。
アンジー、38歳かな。当時のジャックの歳になったのか。
38って。なんかおじさんて感じがする…
連れて行ってのアンジーの
「グレアムは二度とオレに絡んでこなかった」ってセリフ、
皆さんどう解釈されてますか。
あのまま一生・・・?
親に対するグレアムの意固地さは
当時の星一徹の子は親を乗り越えるものという
価値観に影響されたもののような気がする。
グレアムは父の生き方に対して「反」をとなえていたのであって
いずれは弁証法的「合」に到達するのであったろう。
けっして病気に倒れる存在ではない父という思いは
実はグレアムは父を愛していたんだと・・・。
父からの遺産は両目でモノを見るという視点視野
空間的把握だけではなく、将来への展望の獲得という象徴
であったと解釈した。
否定の対象になりきれないジャックは、そういう意味では
グレアムにとって親ではなく、とまどう存在であった。
今はもう皆幸せに暮らしていると思ってるよ
それぞれの道をそれなりに見つけてね。
そのそれぞれの道というのが気になるんだけど。
>>890 一生って事じゃなく、最後のジャックへの告白までだと思うけど。
ところで次スレタイには「三原順」は入れてくださいな。
895 :
愛蔵版名無しさん:04/04/08 00:10 ID:iKrtXtYE
次スレはpart5になるんですか?
すいません、最近はみだしっ子興味もった19♀なのですが、この作品って文庫化とかしてますか?
探してもみつからないし、古本なんかだと並んでるんですが、
情報がないので白泉で何巻出てて、どれが本編なのかも分かりません…
出来れば新しいので欲しいんだけどなあ…
とりあえず白泉で「われらはみだしっ子」ってやつだけ手に入ったんだけど、ちょっと感情表現がオーバーで均一なのと、
人間関係の作りや会話なんかに年代を感じて入りにくかったかな…。
萩尾なんかは平気なんだが…
これって同じように短編が並ぶんですか?
それとも読み進めていくうちに、1巻を越える物ってありますか?
質問ばっかりですいません。
文庫出ていますよ。
けっこうあちこちに置いてあるほうだと思います。
全巻そろえるとなると本屋ハシゴしないといけないかも。
単行本1巻を超えるかどうかは個人の好みもあるのでどうかわかりませんが、
単行本1巻に収録されている初めの方の作品については、作者が語っていたところによると、
作者にとってはある程度のストーリーの流れを想定(単行本7巻まで)してはいた
秘蔵ッ子のような作品だったのですが、当時まだ連載できるかどうかわからないまま、
ある意味読みきり的に各エピソードを編集しなおしたりしていたそうなので、
そのせいで均一に感じたのではないでしょうか。
主役の4人がその後引きずる様々なトラウマが説明されているので、
最初の方を読んでおかないと、のちのちの展開についていけなくなること必須です。
きっと単行本7巻あたりまで読みすすめる頃には1巻のエピソードを、
色が変色してしまってもずっと大切にとっておく真珠のように愛でるようになるかもしれません。
BOOKOFFあたりに行けば、簡単に手に入ると思うが・・・。
Sonsのほうが難しい。
グレアムを中心軸に読むと、共感性は増す。
某歌姫の優しすぎる彼・・・という曲をBGMに読むとさらにはまる。
グレアムに共感しない自分にはピンと来ないな・・・。
キャプテングレアムに共感しない椰子て
いわゆるマックス的性格と・・・。(−−フッ
グレアムに共感してしまったために、二十数年にわたって引きずり続けてしまっている。
やっぱりアンジーが好きなんだなあ、昔も今も。
(サーニンは別格)
いや、グレアムもマックスもみんな好きなんだけど、やっぱりアンジー。
このスレ見て、また最初から読み直したくなったよ。愛されてるね。
アンジーはなんだか切ない
さんざん既出かもしれないけれど・・・。
アルフィ−の死がなにを意味しているのか、わかりません。
あわよくば教えてホシィです。
>904
アルフィーが死んだから、グレアムは誰にも迷惑を掛けることなく、
「殺人の告白」が可能になったということです。
>>904-905 あの雪山の殺人を知っていて、その処理に手を汚した人だからね。
そして同時に、シドニーの門を開いて檻から出る闘いが、ほぼ潰えたということでもある。
それは、グレアムが勝手に彼らに託していた「理想が実現するかもしれない一つの希望」
でもあったんだけどね。
907 :
904:04/04/17 23:21 ID:???
>905、906さん
ありがトン。
はみだしっ子を夢中で読んでいた厨房の頃は
コムズカしくて理解できないところがいっぱいあって。
あれから20年。
やっぱり理解できないところがそのままあります。
>アルフィーが死んだから、グレアムは誰にも迷惑を掛けることなく、
「殺人の告白」が可能になったということです。
アルフィ−が死んだから、グレアムはラストで自供したのでしょうか。
そもそも20年間の私の中での最大の疑問は
アンジ−がなぜ養子の話を受けたのか。
お馬鹿ですいません。
お前、原作を始めから読み返せ、といわれそうですね。
今日、このスレを発見したので、
過去ログたどって、疑問消化してきます。
私の疑問はそもそもなんであの殺人を隠したのかってことだ。
極限状況だし心神耗弱だし正当防衛みたいなもんでもあるし
マックスが罪に問われることなんてないだろうと思ったんだが、
今考えるとグレアムはマックスが「自分が人を殺した」ことで
ショックを受けることを心配したってことなのかな。
アンジーが言ってたじゃん。
いつもお荷物になるといじけてたマックスに知らせることも、
自分たちが引き離されて家に戻されることも恐かったって。
>908
グレアムは、マックスの無邪気なところや素直なところに、ある種の
理想や憧れみたいなものを持ってるんだと思う(グレアム自身は、
お祖母さんに『人の心を持たない子』と言われた時に、自分には
そういう無邪気な部分はない、持ってはいけないんだ、と決め込んで
しまったフシがある)。
精神が不安定になっていた時も、「マックスが泣いている」というのを
とても気にしていたくらいだから、グレアムにとっては「マックスが
笑っている」ことが平和というか、平穏なことの証なんだろうね。
で、「つれて行って」あたりでアンジーに対して皮肉っぽく言ってたと
思ったけど、確かに雪山での「殺人」は、法律上は罪に問われるような
ものじゃない。
だけど、「人が死んだ」という事実はあるわけで、グレアムはこの事実を
かなり過大評価してるらしい(だから『贖罪』のためにフェル・ブラウンに
殺されようとまでした)。
そんなに重い『殺人者という烙印(グレアム視点)』を、マックスに負わせて
しまったら最後、マックスの笑顔は永久に失われてしまうだろう…くらいに
思ってしまってるっぽい。
マックスだってそれなりに成長しているし、いずれその事実を知ったとしても
自分なりに消化できるようになるんじゃないかと思うんだけど、グレアムには
そういう発想はないようで、このへんはいろんな意味でグレアムはマックスに
対して甘やかしてるなあと思う。
なんつーか、マックスに対する姿勢が「過保護な母親」なんだよね。
そりゃあ、「罪を自分でひっかぶる」くらいのことはするだろうな、と。
浅はかだよなあ。フェル・ブラウンにすら見抜かれてるし・・・。
912 :
904:04/04/18 05:42 ID:???
いや、熱いスレでした。
読み終えたら、こんな時間に・・・。
グレアムのラストの告白はもちろん、
割らなかった花瓶のことまでいろんな方がきちんと解釈されてて、
「どうせビリ−あたりが割ってしまって、
まずいと思ってしらばっくれてんだろ、おぃ」
なんて考えていた自分が恥ずかしいです。
で、やっぱりアンジ−がなぜ養子の話を受けたのか、
わからなかったりしますが、またゆっくりとカキコします。
アンジーはグレアム命だから(笑
グレアムの負担を軽くしたいていうのが一番の理由
グレアムは本来孤独の城に篭りたかった隠者志向者
しかし、キャプテングレアムであることを選択することで
社会とのつながりを手にしていた。
マックスはまさにそのお荷物な所が社会そのものの象徴
殺人に等価なものは殺人というように、判断をくだすことで
人間らしさをつらぬこうとしたのかもしれない。
はみだし
なにからのはみだしだったのか
大人社会≦人間・・・人間らしさの模索、こだわり
その挫折は自殺願望であったり、自己逃避(精神的疾患)
としてあらわれざる得ないのである。
>909,910
なるほど。「事件が世間に明るみに出ること」を恐れていた
アンジーと「マックスが気づくこと」の方を恐れていたグレアムの
差がアルフィーの死への反応の違いになるのかな。
>910
禿同。はみだしっ子について人と話しても罪にも問われないだろうし
マックスもあの時はどうだったか知らないけどジャックの家に来た段階では
事実を知っても潰れないぐらい精神的に大丈夫だよねって話しになる。
じゃあなんでグレアムはああいう方法を取ったのかというと
マックスが知った上で納得して生きてくとか、そんなマックスがグレアムには
耐えられない、そしてそんなマックスは耐えられない、愛せない事をマックスに
知られたくないんじゃないのという結論になった。
グレアムってほんと変わってるねで終りました。一番好きなのはグレアムだけど。
グレアムの告白について
楽しいこといっぱいで、骨休めになるはずと企画した小旅行が、悪い方へ悪い方へ
進んでいって、ついには一家(?)離散の憂き目に。となったら、どこの家のリーダーでも
立ち直れないほどへこむと思うし、しかも事件の最中自分はお薬で意識朦朧。
なんとか責任を果たそう、取り返そう、みんなをシアワセにしなくちゃ!
とあれこれしているウチに
気がつけばサーニンはすっかり自立しているし、マックスも社会に適応し始めているし
なんだかうまいこと収まっている気が・・・ボクはの役目はもうないかも。
「取り返し」つかなかったなぁ。
っていうか、なんでボクがアンジーに心配される立場なの?
あれ?ボクは何を取り返そうとしてたんだっけ? とにかく何とかしなくちゃ
でも何をしようとしてたんだっけ??
ええい、ジャックに丸投げだぁ!助けてパパァ!
て 経緯でしたっけ?
サーニンにしても
マックスにしても別に落ち着いたわけではなく
ただ、グレアムの目論見は3人の居場所を作ること
その目論見が見通しついたので、早々と自分の足跡を消し
暗い情熱に向かったような気がする。(自殺願望)
自己否定の変形バージョンともいえる自殺が
成し遂げられることなく、自己責任という社会性の扉を
くぐった姿で最終回をむかえたような気がするが・・・。
あのまま話が続いたとしても、真実は明かされることはなかったはず
あくまでグレアムは殺人の罪をひっかぶったまま裁判を受けたような・・・
真実をアンジーが語る別けもないし。
グレアムとアンジーには共犯幻想という強い絆があるため
アンジーは一人では逝かせないと、グレアムの自殺阻止に
暴走したのでないか。(グレアムを殺すという選択肢)
グレアムが罪をかぶったままなんて不可能だよ。
それに、最後のグレアムにはその気もないと思う。
2重だと思うよ。表面的には罪をかぶるつもりだけど、
全部ばれることも本当は分かってるんだと思う。
アンジーは簡単にゲロるような気もする。
むしろ真実を明らかにして、マックスのケアに勤めるほうが良いくらいに
思ってそう。
ただグレアムの沈黙を尊重していきただけで。
あと、アンジーと殺しほど関係ない言葉もないな。
あれは普通に自殺阻止だし。
アンジーは「グレアムがキャプテンとしてまたやっていく気になった」
のだと思ったら従うような気がするなあ。
グレアムに殺人の罪を被せて平気かな、アンジー。
グレアムはそう思ってるかもね。
自分がそのために死んでも、アンジーは1人で殺人の秘密を
抱えながら、明るく前向きに生きていけると思ってたみたいだし。
わたしがつらつら思う事は。。
最後あたりでグレアムと(何故かアンジーまでも)が
「雪山殺人の加害者がマックス」って事実については
アウトオブ眼中だったことがかなり変な感じでしたね。
グレアムは「マックスをかばう」というより
「何か意味のある死」を迎える事に情熱を燃やしてるみたいだったし。
だからフェル・ブラウンに会っても
「すんません〜オジサン殺したのホンマにホンマに悪かったと思ってます〜
この身を煮るなり焼くなり好きな様にしてくれてかまいまへ〜ん!」(必死土下座)
って感じじゃないよね。上記と言ってる事は同じだけど、ぜんぜん悪いと思ってない感じがしました。
「感情を表にうまくだせない」といってしまえばそれまでだけど、
そうじゃないなにか冷たいものが根底にあるような気がします。
雪山事件の罪をつぐなうフリして、実は恋いこがれる「終わりとなる死」を迎える為の
単なるきっかけにしているようなふうで、それってあまりに情がなくない?と。
危ないクスリを雪山のあとあたりから処方されていたようなくだりがあったように思うし、
その後常習者になったような事も匂わしてたように記憶しているし、
結局グレアムは性格破綻者になっていたのかも。。と
大人になって新たに一つのとらえ方を発見しました。
それだけに、アンジーの最後のどうしようもない片思いっぷりにはかなり泣けます。
アンジーはほんとに作品全体とおして良くやってたし
いつもなんだかんだいってがんばってたな〜と思うので誉めてさしあげたいです。
仲間の事を心配し思いやる、という意味で本当のリーダーは彼なのでしたね。
マックスに対するグレアムって子供をスポイルする母親そのものだもんね。
子供の世話をあれこれ見るが、本当は子供を愛してるわけじゃない母親、
というと言いすぎか。
アンジーは健全なんだよ。
「マックスに自覚もないし、子供だったんだし、
たまたま銃がなかったら起こり得ないことだった。だからマックスの罪じゃない。」
と思ってるでしょ。ギィに対して言っている
「あんたなんかただの通りすがりなのに、死んだとたん俺たちが何者かを規定してくれるんだ?」
という台詞の「俺たち」に、マックスは入っていないんじゃないかな。
>923
もう一度読み直すことをおすすめします。
グレアムがフェル・ブラウンにしたことは、「窓のとおく」でカールの
したことと同じなんだよね。あの時カールには、「被害者の家族の気持ちを
もてあそぶのか、憎むべき相手を憎ませてやるべき」と説教したグレが、
自分が同じ事をしてることに気付いてないのは、罪を償う気持ちがない、
とまでは思わないけど、それより何より、自分の死への情熱がの方が
勝っていたからなんだろうな。
ラストの手を預ける相手、なんでサ−ニンだったのかな。
(狼が来れば・・・の伏線あったし、ク−ク−の話をするため、
といわれればそれまでだが)
役不足かもしれないけど、雪山のこととかもあるけど、
私的にはマックスでいって欲しかった。
グレアムは「とにかくマックス命」だったし。
928 :
927:04/04/21 08:03 ID:???
自分はグレアムファンだが、
やはり「つれて行って」後半の彼は好きじゃない。
アンジ−は「オレはひとりぽっちだ・・・」
サ−ニンは「ボクはグレアムを失いたくない!」
マックスは「グレアム来てくれない!」
みんなあんたのことで、泣いてたじゃないか。
グレアムは、
キャプテンを降りた自分が他の3人にできることは、雪山の殺人事件の影を
永遠に彼らから拭い去ることだけだと考えていたんだろうな、と思う。
グレアムにとってのプラスのセルフ・イメージは「キャプテン」だった自分にしかなく、
その役を降りた自分には何の価値も見ていなかった。
ただ、事件の障害と共に消えることができる、ということ以外には。
その思い込みと、自分自身の内にあった「死と理想への情熱」の区別が、
既についていなかったのだろうな、と。
実際には、グレアムが消えることが他の3人に落す影の方がよほど大きくて、
それは彼が確かにキャプテンとしてあったことの表れなんだけど…。
同時に、もうキャプテンではなくなったのだから、自分の情熱の向くままに
自分を開放してもいいだろう、とも思っていただろう。
その開放を求めるのにも、秩序ある世界への理想が因果応報でしか果たせない、
という歪みがあって、それがグレアムの理想主義の甘さ。
グレアムは自分が殺人のことを忘れてしまうのが許せなかったんだと思う。
グレアムにとっては「人の死に関わった」ことが重要だったけど、ギィ(だっけ?)の死に対する罪悪感ではなくて
彼の死がどうでもよくなってしまいそうな自分を責めていたんだと。
大体、ギィを殺したのがグレアムやアンジーなら、年齢を考慮しなくても正当防衛で済んだんじゃないかと思うんだが。
私は「つれて行って」後半の、ひたすら自分自身を追い詰めていくグレアムが結構好きです。
見ていて辛いんだけど、あそこまで徹底できる辺りが。
普通はどこかで自分に言い訳してしまいそうなものなのに。
3人を守りたい、という思いに依って生きて(生かされて)きて、その役はジャックに譲った。
そして、
・他に彼らを守るためにできることは、「ジャックのできないこと=過去の清算」だけ。
・過去の清算と、死への情熱の方向が一致している
この二つは、どちらもグレアムの思い込みでしかないのだけれど、
彼の中ではきれいな道筋で完結してしまっている。
おばちゃまの死を背負い込んだ時から、グレアムは、彼自身の人生を終えてしまって
いたんだろうな、と思う。
そこから抜け出せないまま、他者に生かされて、他者の死を自ら背負い続ける。
ジャックへの告白は、その背負った死を下ろして、彼自身の人生を始めるきっかけに
なるんだろうか。
結局、グレアムの自己満のために、雪山の殺人は
利用されただけな気がする。
いつも不思議なんだけど、グレアムは勝手だ、みんなグレアムの事を心配してるのに
って話になるけどグレアム命のアンジーとかグレにとっては気持ち悪いだけだと思う。
口には出さないけどさ。でも番外編で僕が気持ち悪い物はカッパだけだなって
セリフあったけど(グレアムペンギンみたいにあんじーはカッパだった)。
同じ事感じる人いない?グレアムが周囲に感じてる違和感てそういう事だと思う。
人間の好意も肯定的なものじゃなくてどこか気持ち悪いんだよ。
アンジーは自分を好いてくれる人には従順だけど。
そこがピンとこないとグレアムってよくわからないと思う。
グレアムの、3人、特にマックスに対する好意とどう違うのかな。
わかるわからないじゃなくて、自分の好意は押しつけるけど、
他人の好意は気持ち悪いって言ったら、やっぱり勝手としか
言いようがないな。
気持ち悪いとまで思ってるか・・・?
そうじゃなくてあんまり気にしてないんじゃないの?
自分にしか興味がないというか。
しかもそれを自覚してる。それが辛いわけだが。
グレアムは仲間のことを「気持ち悪い」と思っていないと思うし、
そう思っていたなんて思いたくもない。
「ボクのことなんてほっといてくれ、心配なんかくそくらえだ」
と思っていたかもしれないが。
あくまでも私見でつ。
他人の心配や好意が煩わしいと思うことくらい、誰にでもあるわな。
その部分だけを取り上げて、グレアムをどうこう言ってる訳ではないだろう。
最近、スレの伸びがいいね。
なんだか嬉しい。
思うに、グレアム贔屓かアンジ−贔屓の違いで、
読者の思いって変わると思う。
ううーん、贔屓ねえ。
後半はグレアムの物語だから、同列には語れないな。
キャラクターの作られ方も違うと思うし。
グレアムは少年期の自意識過剰な愚かさも含めて、作者の気持ちが込められた主人公だし
#作者の性格や経験が直接投影されているとは言ってません。
アンジーはグレアムと対比させるための理想的な性格付けをされた脇役。
アンジーは好きだが、グレアムの目線にならないと物語を追えない。
作者の気持ちを理解したいなら、主人公の目線になる必要があるかもしれないけど、
読者がその作品から受け取る思いは、必ずしも作者と同じでなくてもいいと思う。
誰の目線で読むかって、意図してそうするものじゃなくて、読んでいくうちに自然
に定まっていくものだと思うし。
このスレも残すところ60あまり。
ラストはまったりいきましょう。
ネタがないので、適当にふっときます。
みなさんは「はみだしっ子」であえてひとつあげるとすれば、
好きな話はなんですか。
私は「窓のとおく」ですね。
「奴らが消えた夜」から養子に行くまでの話が好きなんです。
ひとつって決められないけど「夢をごらん」好きだな。
初期に出てくる大人のキャラが結構好きなんだよね。
「窓のとおく」は、最後、マックスに冷たいとなじられたアンジーが
言う台詞が泣ける。全編通して一番泣かされたかもしれない・・・。
「カッコーの鳴く森」
連載当時、苦しいくらい切なくなった。
「つれていって」の『クークーは振り返る』のところでも
涙が止まらない。
「窓のとおく」の最後、好きです。あとは「カッコーの鳴く森」とか…
笑えるシーンも多くて好き。
アンジーの悪趣味な服のセンスとか
エルの話でサラッと書かれてて笑った。
音痴の話も。
番外編に好きなのが多いなー(本編は過不足なくどれも好きなんで)。
「お料理教室」とか「パーティ教室」とか、あのテの皮肉と薀蓄と
4人の意外な面が見られたりする小ネタシリーズが好き。
番外編ってアンジ−主役の話が結構多いような感があるがどうだろう。
いや、番外編じゅうぶんおもしろいんだけどさ。
グレアムファンとしては、ちと寂しい。
私は「つれて行って」かなぁ。
やっぱり集大成ってことで。
連載当時から終結直後までは、「カッコーの鳴く森」が一番好きでした。
今は、フーちゃんの家に行く話。
「カッコーの鳴く森」の完成度はすごいと思います。
これを描くまで続けてきて、練りに練って描いた、という感じで。
だから、わたしは集大成というのはむしろ「カッコー…」の方に感じるかな。
でも、一番好きなのは「レッツ・ダンス・オン」だったりする。
つくづくグレアム者なわたし。
「カッコーの鳴く森」、人気ありますね。
煽りではなく、「カッコーの鳴く森」がどうしてすごいのか
感想聞けると嬉しいです。
(もちろん、いい話にかわりはありませんが
私は、サ−ニンとク−ク−の話か、ぐらいに思っていませんでした)
951 :
950:04/04/30 02:03 ID:???
×ぐらいに
○ぐらいにしか
952 :
愛蔵版名無しさん:04/05/03 19:09 ID:aqFvcIHE
人は自分の居場所をもとめてさすらう
これはそんなお話
グレアムタイプはしんどい、幾つもある選択肢のどれを選択しても
負けるのは自分であると見えてしまう。
因果律にしばられてしまう愚かさを超えられない=人間の限界
そういうものが見えてしまうのがグレアムタイプ。
解決策は女に溺れることだろうアンジーのように(藁。
953 :
愛蔵版名無しさん:04/05/04 14:12 ID:KLp+dabQ
>378.379さん
ルーとソロモンのレコードは東芝EMIからでておりました。
歌はミス花子です。
「お前の瞳は海だ」と「愛のソネット」がじんときて個人的には
はみだしっ子の歌より良かったと思います。
はみだしっ子が2,500円に対して1,800円だったからかキャラ紹介とか
なくて、キャストも誰が誰というふうには書いてなくて
出演・はせさん治、井上真樹夫、八奈見乗児、増山江威子
大竹宏、三輪勝恵、古谷徹、川島千代子、坪井章子
私は声で声優さんが判別できないので何ともいえなくてごめんなさい。
ただこの順番ですとソロモンは、はせさん治さんでしょうね。
LaLaの読者プレゼントで当たったエプロンは今でも大事にとってあります。
そういえばイーノはアンジー似でかっこよかったですね。
第1話?で4人が喫茶店を去る際のマックスの健気な姿に胸打たれて
マックスファンになった。
もっと階段ゆっくり降りるつもりだった、とか。
女に溺れてすべて忘れるてか
それもいいかもしんない。
しかしグレアムはダナと初体験?してたにもかかわらず
暗い情熱に、負けると分かっていて突き進んだな。
諦めのわるい理想主義者てアホじゃ
それが思春期というものよ。
じつはアンジーには女っ気ない。
アンジ−はグレアム一筋だからしかたない。
はじめて書き込みます。一日で2年分の皆さんの書き込みを読んできて、
この作品は本当に深かったんだなあ、と感慨に浸っています。初めて知ることも
多かったし、深く意味合いを考えなかったことの皆さんの解釈もとても参考になりました。
私が初めて読んだのは中学生の時くらいかな。既に単行本8巻まで出てる時で、
マンガを1冊買うお金があったので、いつか読もうと思っていたこのシリーズで
考えた挙句に6巻を買いました。花ゆめで時々覗いた程度だったのですが、
4人の主人公のうち一人だけ大雑把に描かれているサーニンが気になっていたので。
その後全部読むに至って、多くの場面で泣きましたが、なんといっても
初めて読んだ「裏切者」でサーニンがエルを止めるシーン。読んでて時間が
止まりました。他に方法を選べないサーニンのひたむきな不器用さが痛いほど
伝わり、涙が止まりませんでした。ということで、「どのエピソードが」に対しては
「裏切者」です。今までのスレの流れを見ると、思い入れのある方はイマイチ
少なそうですねえ。
思えば、一番多感な時期にこの作品に出会えたことは、人生の幸福の一つだと
思っています。
次スレは三原順総合、って感じでいいんだよね?
はみ限定だとSonsとかの話していいか迷う。
大学に入った頃、ソロモンの指輪を読んだ。
ルーとソロモンを本屋でみかけたので、三原順という文字に
だまされ購入、いつか食ってやるの連発??
屈折した愛情表現が得意な三原らしい作品だな
オクトパスガーデンが好きだな
最後にまた手にした卵がグレアムの復活を示していてさ
>>962 オクトパスガーデン、発表当初痛々しいなと思ってた。
はみだしっ子が終わってから「あの後グレアムは自殺した」説が蔓延していて
そこに発表された作品だからねえ。
あそこまで明示的に、「再び卵を手にした」ことを作者自ら言わなきゃならないのかと。
あのラストは酷いと思った(当時)。
意味わからなかったし。
オクトパスガ−デン読んで、
「はみだしっ子というのはこういうお話だったんですよ」といわれても
「はぁ?」だった(当時)。
ジャックやロナルドもいいんだけど(個人的には好きじゃないが)
やっぱり4人で「生きていく」話が好きなので
「カッコ−の鳴く森」までの彼らが好きです。
よく話題に出される
なんでグレアムが最後に手を預ける相手がサーニンだったのか?
っての、初期からちょくちょくグレアムのどす暗いところを見抜いてた
サーニンだからこそ、だと思って、あんま疑問に思わんかった。
967 :
愛蔵版名無しさん:04/05/13 17:42 ID:g1IVl6Co
私は「奴らが消えた夜」が好き。
孤児院の子供たちとジャネットの心のすれ違いがなんとも切なく、
ラストはたださわやかで清々しい。
ただ12歳ぐらいのはずのグレアム、アンジーがオッサン臭過ぎw
968 :
愛蔵版名無しさん:04/05/15 23:18 ID:4/DkKxXi
度々話題に上る「アンジーはいつ弾丸を買ったのか?」という問題ですが、
あの銃は6発撃てるタイプですよね?(この前提が間違っていたらすいません)
ジョイが警備員を殺すのに3発使って、自殺するのに1発。マックスがギィを撃って1発。
これで「山の上に吹く風は」で使ったのは全部ですよね? で、後1発残っています。
それを「つれていって」で、グレアムを止めるのに1発使ってぴったり6発です。
もし、何か見落としているのがあったらすいません。
「山の上に吹く風は」でアンジーが「自殺しようと思ったけれど、弾がなかった」と言ったのは、
実は弾は後1発あったけど、撃てなかったのではないでしょうか?
単に作者が数えてなかっただけというのもあり得る。
ジャックの家は伸縮自在だとか、車に乗っていたら走っているうちに車種が変わってしまったとか
読者に指摘されて気が付く人だから。
このころ三原んちが火事やらだして
アシスタントにも責められるやら
連載もかけもちだったり、でメカに弱いのでチェックしきれず
まあ少女マンガで車種のチェックする奴が希少だが・・・。
もともと6発入ってなかったとか。
なんにしろ、アンジーが山では引き金を引いてなかった、というのも、
後で弾を自分で買った、というのも不自然な気がする。
弾はシドニーがくれたか、アンジーがシドニーの家から盗み出したか、
どっちかと考えるのが妥当じゃないかな。
こんなスレがあったのか。
探す事さえ忘れてた。
火事は上の階のやつがだしたんじゃなかったか?
消化作業のあおりで家中水浸しになったとかなんとか。
いきなり話戻しまくりで恐縮ですが、花瓶を割ったのは誰?という話。
自分は少なくともグレアムではない、と思う。
というのも、自分にも幼い頃に同じような経験があって、
自分じゃないからと、どうしても謝れなかったので。
(嘘でも)謝ってしまえば、相手に安らぎを与えられるとわかってても
結局できないまま逝ってしまったのですが、
最近久しぶりにはみだしっ子を読み返してそれを思い出し、
ちょっと笑ってしまいました(そしてこのスレに来てみました)
だからグレは本当に最後まで父親を愛せるかもしれないという希望と自分の善意を
信じていたかもしれないけど
結局愛せなかったし、彼のためには嘘をつけなかった。
けれどマックスのためになら嘘はつける、という身勝手さと
その善意の偏りに父親に似た部分を見出して
(「やらなかった過ちは白状できないよ」「そうか…」というやりとりの時に気付いたような表情から)
どうにもならない絶望を感じたのでは?と。
私は母親が家を出て行くときに割ったんだろうと思っていた。
結婚記念だったよね、確か。
前にも同じようなこといってた人がいたけど、どうでもいい。風かなんかで倒れたんでしょう。
誰が割ったかなんて、グレアムもグレパパもエイダも問題にしていないのだと思う。
花瓶にかこつけて
パパ「死ぬ前に私の支配を受けよ!」
グレ「やなこった!死ぬ間際の反抗こそボクの殺意の証明なのだから」
エイダ「まあまあ、ここはパパの顔を立ててあげなさいよ>グレ」
と言い合っているだけで、題材は何でもいいんでないの?
グレアムパパは別に支配したいわけじゃなくて
ただ、自分の信念とか生きザマを示したにすぎず、
グレアムもそれは分かっていたから、自分の信念を
パパに示さざる得なかった。
いわゆる方法論のちがいによる衝突にすぎない。
グレアムの甘さがパパの強さに、最期まで甘えていたといえば
それまでだが・・・。
あの絵柄じゃなければ・・・
それを言っちゃ・・・
何もかもみな懐かしい
三原順か