昭和40年代の中堅少年漫画家を語るスレ

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1名無しさん@お腹いっぱい。
当時は漫画雑誌も漫画家も圧倒的に少なかったので、
ほとんどの漫画家を知っていたのですが、
今はトキワ荘グループなど「巨匠」と呼ばれる人達以外は
あまり名前を聞くことがなくなってしまいました。
そういう漫画家の方々の過去の作品、現在の消息、
古書・復刻情報などを語り合うスレです
2:02/01/18 15:18
思い付くままに漫画家名をあげると、

復刻作品が多く、知名度も高い人達
 川崎のぼる、一峰大二、桑田次郎(この板にスレあり)など
代表作(梶原原作ものなど)のみ有名で一部復刻もされている人達
 貝塚ひろし、辻なおき、中城けんたろう、荘司としおなど
名前を見かけることすら稀になってしまった人達
 梅本さちお、小畑しゅんじ、旭丘光児(字が違うかも)、堀江卓など

ちなみに私は旭丘氏のドキュメンタリーものが好きでした
マガジンに載っていた原爆もの、JFK、「アラスカ物語(新田次郎原作)」等々
って、2ちゃんねらーにはちょっと古すぎますかね?
3 :02/01/18 15:37
>>2
「旭丘光志」ですね。
原爆物は分らないけれど、確かこの人が
種田山頭火の伝記漫画を描いていた様な。
漏れはこれで山頭火知りました。当時のマガジン渋過ぎです。
4:02/01/18 17:25
>>3
レスありがとうございます
当時のマガジンは原作ありの連作短編をシリーズで
たくさん載せてたのを覚えています
上記旭丘氏の他に桑田次郎の「月は地獄」というのもあって、
確か原作付きのSFだったと思いますが、
今でもその凄惨なストーリーは忘れられません
できることならもう一度読んでみたいです
「月は地獄だ!」(ジョン・W・キャンベル)と言う
SF小説があったけど、それが元かなあ?
桑田次郎の漫画版と言うのは全く知らないので
読んでみたいですねえ。
昭和40年代は単行本になっていない漫画がそれこそ山の様に…
61:02/01/19 23:28
>>5
昭和40年代は単行本になっていない漫画がそれこそ山の様に…

そう、本当にそうなんですよねえ。
あの頃はまだ年端もいかないガキだったから、
当たり前のようにただ読み捨てていただけなんですけどね。
それが、いいオヤジになった現在でも未だに記憶の底に残っていて、
お宝漫画の流行に影響されて、
あれはいったいどういう漫画だったのだろう
もう一度読んでみたい、って気についさせられてしまう。

三十数年後にそういう感慨で振り返ることになるなんて、
当時は夢にも思っていませんでしたけど。

今の復刻の主流は巨匠の未刊行作品みたいな
マニア受けするものが中心ですけど
昔ごく当たり前に漫画を読んでいた子供(=現在のオヤジ)が
素朴に懐かしめるような作品にも光が当ってくれないかなあと
期待したいところです

7名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 00:53
age
8名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 01:40
「月は地獄」はジョン・W・キャンベルの小説を元にした漫画です。
サンコミの囚人船という単行本に「月と戦う」というタイトルに改題されて収録されてました。
91:02/01/20 22:14
>>8
貴重な情報ありがとうございます。
「囚人船」ぜひゲットしたいところですが...
10名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 22:17
旭丘光志の「JFK」は映画化に便乗して単行本化されてんだよね。
連載時は「レッツゴーケネディ」。
原爆ものは「ある惑星の悲劇」。これも出てた。
11名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 23:53
>>10
「ある惑星の悲劇」ぜひもう一度読みたいんですけど、
収録されている単行本の名前教えていただけませんか?

それにしても、当時は何とも思わなかったんですが、
原爆ものに「ある惑星の悲劇」というタイトルをつけるセンス、
今考えるとなかなか渋い.....
12名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 00:00
>>11
タイトルはそのままで、ほるぷの平和漫画シリーズで出てたんですが、
それも80年代半ばの話です。中学の図書館で読みました。
中古では500〜2000円くらいで、たまーに出ます。
早稲田の漫画図書館にはあります。
13名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 10:25
>>11
「ある惑星の悲劇」というタイトルは、原作者のものです。
旭丘先生が古本屋で買った自費出版みたいな原作本に衝撃を受けて、
作者不明のまま漫画にしました。連載中(数回?)に作者がわかり、
漫画の最後にご本人との対面シーンもありますが、
それがエピローグとして入ることでさらに作品の質を高めています。

1411:02/01/21 16:58
>12,13
ありがとうございます
正直、この作品を知っている方と2chで語れるなどとは
全く期待していませんでしたので、驚いています
世間は広く、「懐かし漫画」もまだまだ捨てたものでは
ないですね
15名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 17:43
水声社から出てる「マンガ地獄変3 トラウマ・ヒーロー総進撃!」にて、
旭丘光志のページがありますよ。もちろん「惑星」についても紹介されてます。
「もうひとりの中沢啓治」「Gペンテロリスト」なんて紹介されてますが・・・。

ちなみに1969年に「ある惑星の悲劇」は、原作と併せて単行本化されていたようです。
これは年代も年代ですし、中古でも未だにみたことがありません。
その他の作品「狂い咲き」「逃亡海峡」「仮想敵機を撃て」「アタックV」などは、
2000〜3000円でたまに見かけます。
「JFK」は90年代に出た割りには見かけませんが、
案外100円コーナーあたりに眠っているかもしれません。
16名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 18:22
68年〜70年ごろのマガジンは確かに渋くて重くて暗かった。
しかし当時小学校低学年だった私には、ケネディとか豊田佐吉とか黒部ダムの話は
正直あんまり面白くなかったです。パットマンXのほうが好きだった(藁
で、その2年ぐらい後に「モバック」っていうモトクロスの漫画があったと思うん
ですが、今どうされているんでしょう。もしかしたら有名どころの方だったのかも・・
17名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 18:50
検索したら71年にマガジンで「モバック」ってのがありました。
作者は鳴神俊だって。聞いたことない・・・。
>>1
本宮ひろ志は巨匠になったが
19名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 22:45
>>16
「黒部ダムの話」は確か横山まさみち氏の作品だったような...
この人は今も現役のようですが、この頃彼の書いた水俣病の
ドキュメンタリー漫画、今でも覚えてます。子供の私には、
夜も寝られないほどのトラウマだった。

当時全盛だった野球漫画では一峰大二「甲子園の土」と、
つのだじろう「ライバルの旗」が印象に残ってます。
特に「ライバルの旗」は子供心にも結構ジーンときたような
記憶がありますが、今読むとまた違うかも
20名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 01:16
>>16
豊田佐吉のマンガって、ひょっとして影丸譲矢先生が描いたやつかい。
豊田喜一郎物語じゃなかったっけ。
なんでも、トヨタのどっかの記念館で単行本化して売っているらしいよ。
先生への印税はちゃんと払ってるのか。
21名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 10:16
>>20
当時の影丸氏の絵はけっこう好きだった。
「ワル」「八つ墓村」など。
最近の彼の絵柄は妙に枯れてしまっていて、
ちょっと寂しいです
22元貸本屋:02/01/23 01:37
影丸譲矢って、貸本漫画上がりなの?
やっぱり「街」とか「影」なんかのギャング漫画を描いていたのかな。
私の記憶では、あんな絵の漫画は無かったと思うんですが。
23愛蔵版名無しさん:02/01/23 08:55
貸し本出身だよ。
文春文庫の貸し本集にも掲載されてる。
絵柄なんてまた変わるから。
24愛蔵版名無しさん:02/01/23 09:03
貸し本時代の劇画って辰巳ヨシヒロみたいなタッチ多いよね。
初期は手塚タッチだったって大御所もたくさんいるし、
貝塚ひろしのデビュー作なんてイガグリくんの絵柄そのままだし、
影丸氏も週間誌に移って個性が際立ってきたのかも。
25名無し:02/01/24 12:23
篠原とおる 川崎のぼる も貸本出身ですね。
26愛蔵版名無しさん:02/01/24 15:46
川崎のぼる先生は最近何か描いてらっしゃるんでしょうか?
個人的には「巨人の星」終盤のタッチが一番好きだけど、
今のあの丸い絵柄見てると、漫画家の全盛期の絵柄は
二度と再現できない芸術品だよな、とつくづく思う
27名無し:02/01/24 19:55
愛蔵版名無し様

 川崎のぼる 最近は漫画を読まなくなっているので、わかりません。

 #小畑しゅんじ

  記憶の糸を辿っていたら
  
  キャプテンウルトラを少年サンデーで連載していたのを、思い出しました。

  この人も、貸本屋時代から書いていますね。
28愛蔵版名無しさん:02/02/09 15:13
園田光慶の「あかつき戦闘隊」知ってます?
29愛蔵版名無しさん:02/02/11 01:34
>>28
園田光慶というと「ターゲット」という作品名を思い出したの
ですが、かなりのガキんちょだったので難しくて話がよく
わかんなかったです。

「あかつき戦闘隊」作品名は知っているのですが、戦記ものは
苦手ジャンルであまり読んでませんでした。ちばてつやの
「紫電改のタカ」は覚えてるんだけど。
30愛蔵版名無しさん:02/02/11 16:42
ちかいの魔球のあとがまだね。
二宮光と滝城太郎が同じ顔で、どちらも
最も馬の合った友達が久保田吾作(久保が苗字、ね)というもの。
32愛蔵版名無しさん:02/02/12 19:46
>>31

氏ね。
33名無しさん:02/02/12 23:10

 野球の漫画では、黒い秘密兵器と 四番打者(後にミラクルエースに改題)
 位しか記憶にないですね。(~_~;)
 
34名無し:02/02/12 23:16
 気になって検索してみたら 背番号4が正しいようです ここに訂正を致します。

 桑田次郎 成年向け漫画を今一度読んでみたいです、手元には コダマプレス版の
 アンドロイド、ピニしかないもんで。


 
 
 
35七氏:02/02/12 23:18
>27 
 覚えていますよ。今でも家にあります。
 戦闘員は3人なのに,飛行機が2機しか残っていない場面があるのですが,初回から読んでいくと,
絶対に3機残っている筈なのです。作者は,読者がそこまで勘定していないと思って無理やりなのか,
作者本人の勘違いなのか,ともかく2機で話を進めてしまっていました。いい作品でしたが,あの場
面だけは変です。

>33 
 『四番打者』ではありません。『九番打者』です。

36名無し:02/02/12 23:25

七氏様 訂正をありがとうございます。
37    :02/02/13 05:03
貝塚ひろしの作品として覚えているのは、父の魂と、清水の次郎長かな。
ほかにもゼロ戦もの(はやと?)があったと思う。
この作者はある日、突然消えてしまった。もう十分にお金が入ったのでや
めてしまったのかな?
38愛蔵版名無しさん:02/02/14 01:26
貝塚ひろしで思い出すのは「番長特攻す!」。
戦記もの。フケメシでトイレ出撃5回。

39愛蔵版名無しさん:02/02/17 16:21
貝塚ひろしだと「あばれ王将」だ。
まじに、かなり面白かった。
あと、「1・2作戦(?)」。金持ちうらやましかったなあ。
おれも象に乗りたかった。
40愛蔵版名無しさん:02/02/17 16:39
 『清水の次郎長』か! 題名は全く忘れていたが,森の石松が刺された場面があったような。
 『あばれ王将』なんていうのもあったな。主人公が相手のひねり飛車に驚く場面が印象深い。
41愛蔵版名無しさん:02/02/17 18:47
>38

主人公が豪田猛だったっけ。キツネとタヌキという名の子分がいて、
与那原(よなばる)という人と最初は敵対、最後に仲良くなる。
与那原は訓練中に事故死、しかし豪田は見事に特攻。
42愛蔵版名無しさん:02/02/17 22:30
ミラクルエースは最後にメジャー入りするんだよね。大山も一緒に。
43愛蔵版名無しさん:02/02/17 23:36
本宮ひろ志も貸本出身。貝塚ひろしの失踪でメジャーデビューを果す。
44愛蔵版名無しさん:02/02/18 00:44
>>28
>園田光慶の「あかつき戦闘隊」知ってます?
パゴス島編1-s44.8/10発行.小学館を持ってます。
45愛蔵版名無しさん:02/02/18 01:28
八雲、神、今、棟方、竜…、凄いキャラが揃ってましたね。
小生、今が好きでした。
46愛蔵版名無しさん:02/02/21 00:22
カラテ地獄変、紅の挑戦者の作者は今どうしてんだ?
コンタロウは?
47愛蔵版名無しさん:02/02/23 21:31
石川球太は牙王と巨人獣しか読んだことないけれど
どちらも傑作だと思いました。
原人ビビを読んだ方がいましたら感想をお聞きしたいです。
48名無し:02/02/23 22:39
原人ビビ、昔々の事なのでうろ覚えですけど。
最初は部族で捕まえた、マンモスを食べてるところ。
その後、所属する部族は壊滅? だったかな?
石川球太だったら”魔山マウジンガ”でしょう、ソロモン王の洞窟のパクリだけど 

49大人の名無しさん:02/02/23 22:48
>48
 「久松ふみおだったかな〜」くらいの記憶。正確にはわからない。
 始まりは,とてもよく覚えている。とてつもない時間の流れを,赤ん坊が時間の中を流れていく姿で描いてあった。
50愛蔵版名無しさん:02/02/24 23:17
貝塚ひろしだと「父の魂」か「柔道賛歌」だなぁ。
古くて申し訳。m(__)m
51半田溶助:02/02/25 00:40
>>17へ遅レス
"71年にマガジンで「モバック」ってのがありました。
作者は鳴神俊だって。聞いたことない・・・。"
鳴神俊が、ありし日のエロジェニカの屋台骨「村祖俊一」なのだよ...



52愛蔵版名無しさん:02/02/25 07:27
>>51
そりゃまたびっくりです。まじですか。
モバックはうっすらと記憶にあるのですが、絵柄にあまり記憶がなくて。
村祖俊一も最近あまり見ないですね。
53愛蔵版名無しさん:02/02/25 15:52
>>51-52
当時、仲間ウチで話題(推測)になったことがあります。
絵柄はともかくペンタッチは酷似していますよね。

>>原人ビビ
マンモスのボス、折れキバっていいませんでしたっけ?
54愛蔵版名無しさん:02/02/25 17:15
1-2年前 、貝塚ひろしの「烈風」とかいう戦記漫画が
復刊されてたんで懐かしさから読んでみたが
セリフまわしがむちゃくちゃ古くて何ともはや.........
しかし、あの古色蒼然なセリフにマッチした絵柄は
梶原劇画にはぴったりという感を改めて強くして、
今度は「柔道賛歌」が読みたくなってしまいました.......
55ssb:02/02/26 00:10
新喜劇思想大系を詳しく語れる人いますか?
56ssb:02/02/26 00:13
どこかにスレがあったらごめんなさい。医者の息子の変体ブリがわすられません。
57半田溶助:02/02/26 00:24
58ssb
>>28
>園田光慶の「あかつき戦闘隊」知ってます?
そういえば今が撃たれた時は泣いたね。水面下の滑走路だったかな?
ちなみに自分はあさま山荘事件時、中学の卒業式だった。