アムール虎の主要生息地は海抜3000フィートくらいまでのタイガか温帯林で、冬には華氏マイナス40度になることもあり、12〜20インチの積雪が4ヶ月も続く。
これら混合硬木林に生息する獲物になる動物としては、大型のヘラジカ、マダラジカ、小型のノロジカ、ヤギレイヨウ(ヨーロッパ系の茶色のヤギに似た動物)がある。
また野豚、イノシシもおり、アルセニエフの時代には600ポンドもありそうなものもあった。
こうした獲物がいるにもかかわらず、虎は南部ではチータと、北部では狼と張り合い、本来草食性だが気まぐれな熊とも張り合った。
褐色グマはよく虎の獲物なのではという議論になる。(クマと虎の対決では、多くのケースを集めると、勝敗は拮抗していると言われている)。
しかし、はるかに小さいメス虎に対しては熊が闘いを臨むといことが通説となっている(虎を獲物にするとは言わないまでも)。
アルセニエフが記録したシホテ-アリン、ウスリー渓谷の生息動物としては他にアメリカヘラジカ、ジャコウジカ、クロテン、オオヤマネコ、アナグマ、キツネ、ウサギ、ケナガイタチ、カワウソ、
ずんぐりしたイヌ科の黒っぽい顔をしたアライグマ、多種のリス、様々なシマリス、ジリス、水生ネズミ、モグラ、ハタネズミ、トガリネズミがある。(当時南部ウスリー地域でに広がっていたはずなのに彼が触れなかった大型動物としては、チータがある)