ストロベリー・パニック〜お姉さまと一緒に103〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
809名無しさん@お腹いっぱい。
「花園静馬と、蒼井渚砂を……殺してください」
一瞬ためらった後、玉青は絞り出すような低い、震えた声で言い放った。
「本当にいいのね?迷いは無いわね、玉青ちゃん?」
もう一度玉青の意思を確認する千華留に、玉青はゆっくりと、しかしシッカリとした動作で頷く。
「渚砂ちゃんは……蒼井渚砂は、もうかつての渚砂ちゃんではありません。
 静馬とともに玉男を虐げ続ける、忌まわしい化け物です」
そう語る玉青の目から一筋の涙がこぼれ落ちたが、しかし男たちに向けられたその視線は
力強く、今回ここにやって来ることを決意した玉青の確固たる意思が表れていた。
「分かりました。今宵の仕事の依頼内容は以上です。それでは籠女ちゃん、一句を」
「はい」
千華留に促された籠女は、紙を取り出しそこに書かれてある内容を詠み上げた。
「暴れ馬、その名のとおり、静むべし。暴れ馬〜その名のとおり〜静むべし〜」
「なお今回の仕事料ですが、涼水財団より一億の予算を頂いております。
 したがいまして開始額は一億からとなります。それではどうぞ」
籠女の詠み上げが終わるやいなや、千華留がそう言うと、男たちから驚きの歓声が上がる。
「一億か。こいつぁ〜久々の大仕事だぜ」
「よし、乗った!5千億!」