ストロベリー・パニック〜お姉さまと一緒に103〜

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807名無しさん@お腹いっぱい。
数分後、部屋の中にこの集いの主と思しき人物が供の者を従え、ようやく入室してきた。
その人物は女性、しかも何とあろうことかル・リム女学校生徒会長・源千華留であった。
そして千華留とともに入室してきた供の者は、これまたル・リム女学校の生徒、
熊のぬいぐるみを抱えた女の子・白檀籠女であった。
「皆様お待たせしました。今宵もご多忙の中、丑三つ時に千華(ちか)の会にご出席いただき有り難うございます」
暗く狭い部屋の中に千華留の声が響く。無言で頭を下げて一礼する男たち。
「それでは早速始めましょう。籠女ちゃん」
千華留が促すと籠女が頷き、もう一人、部屋の外にいるらしき人物を中に招き入れた。
「彼女が今宵の依頼人でございます」
普段のあどけない話しぶりとは全く別人の、しっかりとした口調で籠女が男たちにその人物を紹介した。