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副官:
あらためて考えてみるに「AIKa」とは実に息の長いアニメです。
「10年ひと昔」と言いますが、その「ひと昔」が経過した今になって、
ムックの企画が立ち上がる。
そのためには当時の資料を発掘し、スタッフには記憶を呼び覚ましてもらう。
「ひと昔」前の作品であるのに、それだけの手間暇を掛けてでも、ムック=記録を残したい。
作品に対する情熱が冷めることなく続いています。
今も毎日の如く、たくさんのアニメが放映されています。
しかしその中で、10年後にも、ムックが企画される作品があるでしょうか?
息が長いと言うなら「エヴァ」「ガンダム」があります。
しかしそれらは、TV放映に加えて映画化もされ、長編に及ぶメジャー作品です。
かたや「AIKa」はOVAで実質わずかに7話。
世間の認知度は比較になりません。
その「不利な条件」を考慮すれば「AIKa」は日本アニメ史に特筆すべき存在。
と言えましょう(おー、でかい話)
商売としての、バンダイ・ビジュアルの扱いも凄い。
ビデオ/LDでスタートし、やがてDVD。次にリマスターDVD。更にUMD。
ついにはエモーション・ベストDVD。
と、メディアを総動員です。
バンダイにしても「AIKa」はいつまでも「おいしい作品」なのでしょうね。