36話「支倉先輩!青春の旅立ち」 評価★★★★
支倉先輩が留学したいということで、愛子が落ち込んでるのだが、またまた姫子がでしゃばりふたりの気持ち
を察する前にひと騒動起こしかける。
原作ではストーリーの合間にさらっと流されたようなエピソードだったが、アニメでは隙間を埋めるかのように
各キャラの特徴を生かしうまく作られた、陰なる名作。
特に愛子が支倉の留学を落ち込みながらも陰で応援する姿に、
姫子の父が勘違いしてる姫子に自分たちの結婚までのエピソードを絡めて説明するところは、内容も含めてきわめて興味深かったシーン。
そして分身を解くとお互いの記憶がともに共有される設定など、
ある意味ここだけしか見てない人には理解しずらい面もあるが、細かく書かれてたと思う。
しかし毎度ながら姫子の暴走ぶりはなんとかならんのかとおもうが、
本人は悪気がないだけに憎めない。
その制止役に大地やポコ太がいるんだよな。
この回も大地と姫子のシーンで大地が夢を語ってるときの姫子の一言で、大地の表情が変わる描写は
この二人の関係を物語ってるようでほほえましく、最後もそうだが、改めていい恋愛をしているなと感じる。
姫子もあれだけ支倉先輩が好きだったのに、今ではちゃんと応援できる立場いるのは、
精神的にも成長したんだなって感じ。大地の存在もあるんだろうが、完全にふっきれたのか。
しかしこの回脚本を担当した金春智子は29話も含めて、キャラの心理描写をうまく絡めた良作回を書いてくれますな。
ただこの回の評価として1点落としたのは最後出来れば支倉先輩が海外に飛び立つシーンと愛子の表情が欲しかった。
あれではあっさりすぎ