†† 小公女セーラ 46話 ††〜「花のささやき」
セーラが顔を静かに横に振るとミランダの顔に雫が落ちてくる。
「ママ……」
セーラはミランダの官能に歪む美貌を見下ろしながら自分の母親に語りかけるように甘えの言葉を
呟いてみる。
「あん、あっ、あっ……な、なに、セーラ……ああん……ああっ」
「ママ、ママ……ママ……」
セーラはミランダの顔に頬を擦り付けて、ミランダはそのセーラの哀しみの顔を抱きしめてやりながら
女の歓びに到達していった。ラビニアもまた父親にひくつくアヌスを指で弄ばれながら気をやったの
だった。ラビニアは快美に母親の胸の上でぐったりとなって、アヌスは父親の挿入されている指を収縮で
締め付けていたが、ミランダは気だるい余韻を引き摺りつつも起き上がろうとしていた。
「あ、あなた……ごめんなさい……ゆるして」
ミランダが右肘を付いてゆっくりと躰を起こすと、セーラの艶やかで長い黒髪をいくつか顔にかけてビルを
見つめ夫に哀訴していた。
「謝ることはない」
ビルはそう言ってミランダの膣から、ぬぷっ!とペニスを引き抜く。
「ああっ、ああ……」
ミランダのペニスに絡みついた肉襞が引き摺られて、彼女のか細い嬌声があがる。
「マ、ママあっ……どうしたのおぅ…おああッ!あ、あうっ!パパあああッ!パパああぁ……」
ラビニアがろれつの廻らない口で母親に尋ねようとすると、ビルの屹立が今度はラビニアの秘孔を刺し
貫いて、ぐったりとなって正体をなくしていた娘の躰を抱きかかえて起こそうとする。ラビニアの躰は
くなくなと揺れて、頭がぐらぐらとしていて見るとはなしに、父親の逞しいものがスリットのあわいに咥え込まれて
繋がっているのを見ていた。男と女の恥毛が絡み合う様を美少女は青い瞳を凝らして見つめている。
「ああ……やっとパパが来てくれたのねぇ……ママ、ごめんなさい……ごめんなさい……」
ビルの左手はラビニアの左脇に差し入れられて、右手はくなくなと揺れる頭を支えて、ラビニアは
なんとか顔を捻じって唇をねだろうとする。その前にビルは妻にこう言っていた、「ミランダ、セーラを
愛してあげなさい」と。
右肘を付いてビルとラビニアが繋がって自分の躰を離れていくのを眺めていたら、セーラの細い
腕が蔦のように首に絡み付いてくる。
「ごめんなさい、ママ……ママが欲しくて、欲しくて……悪い子でごめんなさい……」
セーラの啜り泣きに、黒髪の上に載っている白いヘッドドレスがふるえている。
「淋しかったのね。悪い子なんて言わないの。もう、我慢しないで娘みたいに甘えてね、セーラ」
「ママ、ママ……ママ……!」
セーラの寄せてきた頬にミランダの唇が這って、黒髪の美少女の顫える躰をやさしく抱き寄せて
エプロンをといて紺色のワンピースも床に落とす。赫いガーターに美脚を覆う黒いニーソックスを
吊るしただけの格好のミランダはもういちど抱きしめてシュミーズも落とした。
セーラは深く息をして熱い吐息を洩らしている。腰を落としてやさしく、やさしく脱がしてくれる
ミランダの肉体の圧倒的なまでの女らしさに昂ぶり、鼓動が速まってしまうのだった。
「わたしといっしょね。ほんと、お人形さんみたいに可愛いわ、セーラ」
艶やかな黒髪に白のヘッドドレスに赫のレースの首飾りがセーラを可憐に演出している。
そして、スリットからはビルの放った残滓がこぽっと溢れて太腿を滴り落ちていた。ミランダは
両手を床についてセーラの秘所に躊躇わずに唇を被せ、夫の流したものを啜っていた。
「いやああっ、お、おねがい、やっ、やめてええっ!」
ミランダの金髪にセーラの指が差し込まれ、小さな腰がガクガクと顫えて太腿を摺り寄せた。
ミランダは右手を双臀に廻してアヌスをそっと押す。
「ああ……ママああっ!」
セーラは絨毯に尻を落として啜り泣いている。
「ダメ、セーラ。こんな可愛いお顔を手で隠したりなんかしたらいけないわ」
ミランダはセーラの両手首を掴んで絨毯に倒れ込んで、セーラの頭上で腕を拘束してから、
ゆっくりとキスで首筋や脇、脾に脾腹、薄い乳房と責めていった。同性の愛撫といっても
ラビニアから貰ったものとは異質であり、母性そのものなのは当然のことだった。
セーラがミランダの肉体に呑まれる予感に、肉つきの薄い脾腹に肋骨を浮き上がらせて喘いで
いる様子にビルのペニスがラビニアの膣内でびくんびくんと顫えていた。
「ああ……パパのが、入ってくるううっ!はあ、はあ……」
しなる躰を右腕が支えて抱き寄せながら、下を見てくなくなと揺れているラビニアの顔を左手が
掴んで捻じ曲げさせ娘の挿入感に喘ぐ唇を吸いたてる。ラビニアも悦びにうちふるえて少女の
細い肢体をいっぱいに捻じって唇を開いて、舌を絡ませていった。
ビルとミランダ夫婦は少女の肉体を介して昂ぶって、精神的な情交を演じていた。パートナーの
抱いている美少女の洩らす吐息に、あげる嬌声に嫉妬しては燃えて、天使のような娘たちも親の
愛情に甘えながら官能の焔に身を焦がしていった。ラビニアのあげるパパ、セーラのあげるママ
という切ない叫び声がふたりの媚薬になって、嫉妬と子供への愛情がないまぜとなり、これまでに
ないエクスタシィーへと四人を駆り立てて、これまでにない肉欲の淫絵図を完成させた。
肉欲の果てに、ホテルの一室にはむっとする性臭、ムスクの残り香が漂っていた。セーラとラビニア
は裸で抱き合って静かな寝息を立てていた。ビルとミランダはパチパチと燃える暖炉の傍で、まだ
抱き合っていた。ビルは後ろに両手をついて膝を立てて脚を拡げた股間に、ミランダは顔を埋めて
お尻を立てながらペニスをしやぶっている。ビルはミランダのプラチナブロンドの暖炉の火に
照らされて煌くのを、目を細めて眺めていた。そして、口腔の温かさと舌の蠢きにペニスが蘇って
いく。疎遠になっていた頃には考えられないほどの情熱的なフェラチオで、ふたりは牡と牝に
戻っていた。
「また、きみの膣内で果てたいよ」
ミランダが口に含んでいた屹立をゆっくりと出していった。彼女は屹立にまだ手を添えていて
うっとりして頬摺りをしている。
「いいわ、来てちょうだい。ビル。でも、あの娘たちはどうするの?」
「まだ、休ませていてあげようよ」
「そうね、まだ滞在期間はあるのだし。ねえ、娘たちをだしにしたの?それとも本気だったわけ?」
ビルは上体を起こして、ペニスに頬摺りしているミランダの金髪に指を絡めてやさしく撫でてやる。
「さあ、どうかな」
「あら、それはずるいわ。ラビニアの夫になる人にどう言い訳するの」
「おおいおい、きみは喋っちゃうのかい。穏やかじゃないな」
「だって、わたしの大切な娘だったのよ」
夫への暴挙への少しの抗議と嫉妬を込めて、上目遣いにブルーサファイアの瞳がビルを睨んで
いた。そして、ミランダは頬にあたっているペニスに顔を向けて、横に咥えながらゆっくりと唇を
根元から肉茎を這わして、途中で止めて歯を立てた。
「うああッ!」
ペニスの不意打ちにビルは声をあげて腰を顫わせて精液を宙に放っていた。ラビニアの胸に
顔を預けていたセーラが眠りから醒めると、ビルとミランダは暖炉の傍で、騎上位で交わっていた。
「仲がよろしいのね」
ラビニアはセーラの黒髪をやさしく撫でていた。
「ホントにそう思う?」
「ちがうの?」
セーラが不思議そうにラビニアの顔を覗き込んだ。
「仲は良いみたいだけれどね、あれじゃあ、ママの尻に敷かれかねないわ」
「どういうことなの」
「子供にはわからないの」
「もう、ラビニアのいじわる」
「あら、わたしは意地悪のラビニアよ。それに、あんたは私のエミリーなんだからね。子供は子供同士
で愉しめばいいのよ。ほら」
「ああんっ!」
ラビニアはセーラの快楽を貪って爛れているラビアにそっと指を這わしていて、彼女を仰向けにして
また愛し合おうとしていた。今度はもっとと時間をかけて、セーラを可愛がってやろうと思い巡らして。
(次回へ続く・・・)