†† 小公女セーラ 46話 ††〜「花のささやき」
扉の取っ手にぶら下がるようにして、頭を垂れてセーラはラビニアをじっと見ていた。そして
左手を離して、床の絨毯に手を付いて右手も離して床にラビニアに臀部を向けて四つん這い
となった。
セーラは躰の向きを変えて、スカートを捲くって赫のガーターに吊るされた黒のレースの長靴下に
包まれた太腿が晒され、膝立ちになってラビニアの唇に股間を近づけていった。
しかし、ラビニアの唇に性器を落とすことは出来ないでいる。セーラの愛液がラビニアの顔へと
滴り落ちた。
「さあ、いらっしゃい。セーラ」
セーラはスカートの前裾を手繰り寄せ、唇を開いて咥えると、手を後ろに廻してラビニアの胸
に添えてゆるゆると腰を下ろしていった。ラビニアの唇にセーラの濡れそぼる無毛のスリットが
あてがわれた。セーラはラビニアの胸に腰を下ろすと、興奮で顫える太腿はラビニアの腕に
抱えられるようにして下から掴まれる。
「ああ……やっぱり嫌よ……ゆるして、ラビニア……ああっ、はうッ!」
ラビニアの舌がセーラのセックスを弄って唇を大きくオーの字に開いていった。仰け反って
後ろに垂れていた黒髪が、頭が前にガクッと垂れ下がってラビニアの顔に降り注ぐ。
聖水口は開かれて、チョロチョロと液体がラビニアの口腔へと注ぎ込まれていった。セーラは
頭をガクッと垂れたまま涙をぽろぽろと流すのだった。
ラビニアの咽喉がごくんごくんと鳴ってセーラの放尿を受け止めていた。今まで苛められていた
ラビニアに、お小水を呑んで貰っている倒錯感はセーラを錯乱させるのに充分だった。加減していた
はずの聖水口が解放されて、奔流となってラビニアの口腔へと注がれた。唇からは受け止められな
かったゆばりが溢れて、絨毯に滲みをつくっている。ラビニアは懸命にセーラの解き放った聖水を
呑みほそうと咽喉を鳴らしていた。
「ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい……ゆるしてください……」
セーラは啜り泣く声でラビニアに謝罪しながら、また涙をぽろぽろとこぼしている。
脚が躰を支えていることはやっとで、腰をラビニアの胸に完全に落としてしまった。全てを
出し切ってしまったセーラは全体が弛緩し体重を掛けたことで、ラビニアが烈しく噎せる結果に
なってしまっう。
「げほっ!げほッ!がはっ!」
セーラは膝立ちに再びなってなると、ラビニアの躰を退こうとした。
「い、いかないで、セーラ……ちゃんと綺麗にしてあげるから……いいでしょ、ね、ねっ!」
「ほんとにいいの?ラビニア」
ラビニアは裾を直そうとしているスカートのなかの太腿をじんわりと撫でている。セーラは顔を
また赧く染めて前裾を口に含むと、ラビニアの顔へと跨っていった。
「んんっ、んん……」
ラビニアの舌はセーラの雫を残らず舐め取ろうとして秘肉を妖しく蠢いている。セーラの黒髪が
またラビニアへと掛かり視界を遮った。
ラビニアはセーラの啜り泣きを聞きながら、瞼をゆっくりと閉じていった。セーラは羞恥を覚悟で
自分のゆばりで濡れる秘所を清めるラビニアの顔を見て、乱れてしまっている金髪を愛しそうに
撫でるのだった。
その感触はセーラにとっては天使の手ざわり。黒髪とは紛うことなき煌きを放つ神々しいもので
憧れというよりも崇拝に等しいものだった。秘所の雫をラビニアに清められることで、かえって
愛液を溢れかえらせると、交じり合って欲望の味を彼女へ強めていっていた。
ラビニアの指が艶やかな輝きを放つルビーの尖りを愛でたとき、セーラはいつしか口走っていた。
「ラビニアのも呑ませて、わたしに呑ませてぇ!なんでもする!なんでもするからあああああッ!」
先ほどの快美で脚が覚束ないセーラはガクガクとしていて、熱く濡れている無毛の秘所を強く
ラビニアの唇に強く擦り付けていた。