†† 小公女セーラ 46話 ††〜「花のささやき」
「ああ……あうっ、ううっ、ああ……」
セーラは執拗な責めを必死になってかわそうとして太腿を閉じるものの、ラビニアの手を
挟んでしまい彼女の欲望に油を注ぐだけだった。
「だめじゃないの、そんなに興奮しちゃったりして」
「はぅ、はあ……はううッ、うううッ!」
(はあ、はあ……こ、興奮だなんて……ああッ!はうっ!)
「なんて言ってるのか、判んないわ」
ラビニアはセーラに囁いてから耳朶にそっと歯をあて、秘孔に中指をそっと挿入した。
「はうっ、はあ、はあ、あうう、あうあうう……」
(あうっ、はっ、はっ、いやあっ、もうやめてください……)
セーラは顔を振ってイヤイヤをし始める。
「さっきも言ったじゃないの、素直なセーラが可愛いのよ。強情なセーラはキライよ!」
ラビニアの中指が一気にセーラの秘孔に根元まで侵入する。
「はううッ……うあああああッ!ああ……あうううううううッ!」
(ああッ……いやああああッ!ああ……やめてえええッ!)
セーラの脚は秘孔への挿入感にガクガクと顫え出した。
「あんた、バージンじゃないのね。じぶんでしたの?ううん、ちがうわね!セックスしたのね!」
ラビニアはセーラの秘孔に突っ込んでいた中指をぬぷっと抜き取って、彼女の口腔に
人差し指と中指を揃えて突っ込んだ。
「誰としたのよ!ほら、言いなさいよ!」
「うあうあ……あうう……」
ラビニアの指が口に挟まっていて、返事など出来るはずが無かった。
「まあ、いいわ。ゆっくりと探ってあげるから……ほら、セックスしてるんだったらおしゃぶりだって、
出来るでしょうに!」
「うぐううぅッ!」
ラビニアの右腕に顔を抱かれて、指で口をこじ開けられ、自分の秘孔に突き立てられた左手の
指が今度はセーラの口腔を容赦なく襲い蹂躙した。心はラビニアを拒絶しているはずなのに、後から
後から愛液が溢れては太腿を厭らしくツーッと滴り落ちるのを感じて、セーラは羞恥に身を焦がして
歔いていた。
「どう、苦しいかしら?それとも悔しいの?いいえ、気持ちいいのに決まってるわよね!」
セーラのエメロードの瞳から溢れ出た真珠の雫をラビニアの舌が掬い取る。ラビニアは錯乱
していた。可愛いセーラをお人形のように愛でてやりたいという気持ちと、愛しいパパにセーラを
捧げて嬲って貰いたい嗜虐の思いに加えて嫉妬らしきものまでもたげて来てしまっている。
そのことが、やさしくあたっていたのが、急に手を返したように冷たくなって辛くあたることに
繋がっていた。
セーラはそんなラビニアに困惑しつつも、いつしか性愛の蠱惑的な妖しさへと
呑み込まれていたのだった。
「さあ、セーラ、服を脱ぎましょう。ベッドでもっと可愛がってあげてよ」
「は、はい、どうか可愛がってください……」
自身でもラビニアへの哀訴に驚いていた。セーラには、もはや拒む言葉は持たされてはいなかった。
ラビニアにズロースを完全に脱がされて、衣服も絨毯へと落とされてしまい、キャミソールをただ一枚
纏うだけだった。ラビニアは自らネグリジェをあっさりと落とすとベッドに腰掛ける。
「セーラ、いらっしゃい。今度はあなたの番だからね」
「は、はい、ラビニアお嬢様」
セーラはベッドに腰掛けている彼女の前にひざまずいて、ラビニアのズロースへと手を添える。
彼女はベッドの後ろに手を付いて腰を浮かせると、セーラがズロースを下ろしやすいように手伝う。
そしてラビニアは全裸でベッドに腰掛けてセーラを見下ろしていた。彼女の髪はウェーブが
ゆったりとかかった輝くばかりの美しい金髪だった。健康的な血色のいい素肌に女性らしい膨らみが
セーラには羨ましくて堪らなかった。
それに比べ自分の乳房は薄くて、素肌は雪のように白い。そんな貧弱な躰をたとえ下着を纏って
隠しているとはいえ、深い碧眼で見つめられていると思うと、いてもたってもいられなかった。
ラビニアはカモシカのような両脚を揃えてやや横に崩していたが、膝小僧に両手を添えると内側に
潜り込ませ、すうーっと股間へ持っていって内腿を撫でるようにしてゆっくりと両脚を拡げていった。
ラビニアの魅せ付ける眺めにセーラの女芯が熱く、じゅんと潤ってゆくのがわかる。
思わず、セーラは自分も裸になろうと、最後の砦だったキャミソールへと手を掛けてしまっていた。
「ダメよ、セーラ。あなたは、それをつけておかなくてはいけないの」
「えっ!どうしてでしょうか……?」
セーラはメイドという立場も忘れてしまっていたが、何かの一線を踏み越えてしまった自分に
はたと気が付いて鼓動が早まる。どぎまぎしていた。
「あなたは、わたしのエミリーになるのよ。そういう約束だったわよね」
「は、はい……おっしゃるとおりです」
「なら、口答えはよくないわよ」
ラビニアはひざまずいているセーラに上体を近づけて、右手の人差し指でそっと彼女の唇にあてがった。
「それじゃあ、わたしを慰めて頂戴。いいわね、セーラ」
ラビニアは上体を元に戻すとセーラは金糸の恥毛が繁る秘所へと唇を近づけて、下唇を
スリットにあてがって、ゆっくりとうえの赫き昂ぶりへと這わしてあがってゆく。
ラビニアはセーラの腰まで届く長い髪を右肩の方に寄せると、セーラの羞恥に喘ぐあかしの
朱をこぼしたように染まっている頬と耳朶を見ては歓んで、やさしく彼女の艶やかで濡れて光るような
黒髪を愛しそうに撫でていた。
ラビニアの泉が溢れ出る秘所を舐める自分の姿を見ながらやさしく髪を撫でられていることに
セーラは羞恥に身を焦がしている。それなのに、躰の奥から妖しい何かが込み上げてくるのを
押さえることは不可能に近い。
(ご主人様に尽くして、もっと可愛がって貰いたい……もっと、私を撫でて……ご主人様?!)
自分の気持ちの変化に驚きつつも、セーラはラビニアの秘唇を這って、ヴィナスの尖りへと
辿り着くのだった。そして、セーラは唇で鞘をそっと挟んでみたり、舌でそろりと舐めてもみた。
「セーラ、いいわ!もっと、して……」
自分の股間を愛撫する為に頭をくなくなと一生懸命に揺らしているセーラを見ることは、
ラビニアにとっては歓喜をもたらしていた。やがて膨らみきったクリットへとセーラは愛撫を
移した。
セーラは舌をそっと出して、ラビニアのクリットを先っちょで何度か押すことを繰り返して、
そっと舌で舐めてみた。
「あううっ、はああっ……」
セーラを撫でていた手に力がこもって、ラビニアはセーラの顔を濡れるセックスへと押し付ける。
ラビニアの太腿に添えられて掴まっていたセーラの指が苦悶で真直ぐにと拡がった。ラビニア
の力は更に増した。セーラはそれでも堪えて、舌を蠢かしてラビニアから溢れる愛液を
ピチャピチャと舐めては咽喉を鳴らして呑み始める。
その淫水の音にラビニアは満足して、セーラの頭に添えている両手の力を緩める。
そして頬を挟んでセーラの顔を無理やりにあげさせ、驚いている彼女の唇にそっと口吻た。
セーラはエメロードの瞳をいっぱいに拡げて、碧眼を瞑ってキスしているラビニアを見ていた。
ラビニアの瞼がゆっくりと開いてセーラを見つめる。唇を離すと、ラビニアはセーラの口周りの
自分の物で濡れて光っているのをねっとりと舌で舐め取っやった。
「は、はうう、ラビニアお嬢様……おやめください……」
ベッドに裸で腰掛けて、秘所を舐めさせていたラビニアはそろそろ頃合と感じて、自分の股間に
顔を埋めてキャミソールだけを纏い跪いているセーラに上体を近づけて彼女をまどわす。
ラビニアの両の手の細い指がセーラの顔にそっと触れて立ち、彼女の躰がびくんと顫える瞬間を
待ってがしっと掴んでだ。セーラはラビニアに心臓を鷲掴みにされた感覚に捉われる。
「セーラ、唇を開けなさい。そう、もっとよ。いい娘だわ……舌をだしてごらん」
セーラはラビニアに慄きつつもゆっくりと舌をラビニアに差し出していた。ラビニアは掴んでいる
セーラの顔を引き付け自分の舌でそれを押してみる。セーラの舌は唇をいっぱいに拡げて真っ白
な歯を少しだけ覗かせている口腔へとふたたび、くなっと戻されてしまう。
「なにしてるのよ!あんたも押し返しなさいよ!」
「は、はい……申し訳ありません……」
ラビニアの両の手のなかにあるセーラの美貌は真珠のような透き通るような白さから、薔薇が
咲き淫らに惚けていることが見て取れる。ラビニアは一喝したものの、セーラのその表情を今物に
していることに陶酔しきっていた。
「ほら、立ちなさいよ」
ラビニアはセーラの両の脇に手を入れて、華奢な躰を立たせると、トンとかるく胸を突いてベッド
へと仰向けに崩れさせた。仰向けになったセーラにラビニアは重なっていって、肘を付いてセーラの
性愛にとまどっている顔を手のひらで挟み付ける。
「言われた通りにちゃんとやってごらん」
ラビニアの顔がセーラを覆っていった。セーラはラビニアのピンク色の柔らかい舌を強く押してみると
くなっと折れ曲がり、今度はラビニアが逆襲を仕掛ける。唇を被せないで舌だけが熱く絡み合う。
ラビニアの美貌も赧い薔薇が咲き誇るのを確認したセーラは長い睫毛をふるふると顫わせながら
瞼を瞑ってゆく。そしてふたりの熱い吐息がねっとりと絡み合い蕩けあっていた。