†† 小公女セーラ 46話 ††〜「花のささやき」

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525名無しか・・・何もかも皆懐かしい
  セーラはラビニアに呼ばれて嘗ての自室だった特待生徒室へと足を運び、扉をノックしていた。
「ラビニアお嬢様、入ってよろしいでしょうか?」
「はやくお入りなさいよ。ずいぶんとまたせるのね、あなたってぇ!」
 ラビニアの声は多少苛ついているみたいだ。セーラの物腰がラビニアには癇にさわるのだ。
セーラは扉を閉めて、ベッドに横たわってくつろいでいるラビニアに謝罪した。
「申し訳ありません。仕事が残っていたものですから」
「口答えなんかしていないで、はやくこちらに来なさいよ!」
 セーラはこれ以上喋るのは得策でないと悟り、いそいそとラビニアの寝ているベッドへと近づく。
そのベッドには、誕生日プレゼントと称して無理やりに取り上げられたエミリーという人形が枕に
寝そべっていた。セーラは見るとはなしに、それが目に入り淋しい思いに駆られてしまう。
それは死んでしまった彼女の唯一の肉親・お父様の形見だったからだ。
「あの人形を返して欲しいのかしら?」
 セーラは物欲しそうに、はしたない顔をしていたことに気が付いて、自分を激しく羞じる。
ラビニアは脚を揃えてベッドから下ろして、セーラの前に立った。セーラはまともにラビニアの
瞳を見ていられない。
「あの人形、エミリーっていったかしら。なんなら、あなたに返してもよくってよ」
「ほんとうなの、ラビニア!」
 セーラは思わず俯いていた顔をあげ、ラビニアの蒼い瞳を見ていた。ラビニアはすかさず
セーラの頬を両手で挟んで意地悪く言い放った。
「ラビニアお嬢様と言いなさいよ!セーラ!あなたは自分がどんな身分なのかホントに
理解出来ていらっしゃるのかしら?」
「もうしわけありません!ラビニアお嬢様!」
 セーラはラビニアの碧眼に居竦まれて慄くのだった。
「まあ、いいわ。今回だけは、あなたの無作法を許してあげてよ」
「……」
「許してあ・げ・ま・し・て・よ!」
「あ、ありがとうございます。感謝いたします、ラビニアお嬢様!」
526名無しか・・・何もかも皆懐かしい:2012/03/04(日) 23:40:28.83 ID:???
「それでね、セーラ・クルー。お話なんだけれど、あんた私のエミリーになる気ないかしら?」
 ラビニアは両手でセーラの顔を挟み込んだまま、怯えている緑色の瞳を覗き込んだ。
「ど、どういうことなのでしょう……」
「わたしを見なさい、セーラ」
「は、はい……」
「エミリーはわたしよ。じぶんを見ているようでつまんないのよ」
 なら、どうして私の大切なお人形を奪ったりするの、とつい口を滑らせそうになる。しかし、
ラビニアの言葉は嘗てのプリンセスの時間へと無理やりと引き戻すのに充分過ぎた。
 よく、個室でエミリーと遊びながら、もうひとりの可愛らしいエミリーともおともだちになりたいわ、
そう夢を語り合ったことを。それは、今のセーラにとっては屈辱以外の感情は呼び起こさない。
「だからね、あなたに私のエミリーになって欲しいのよ。おわかりになって、セーラ・クルー」
「でも、ミンチン先生がなんとおっしゃるか……」
「ミンチン先生には話しはつけといたわ」
「そ、そうなんですか」
「なあに、エミリーを返して欲しくないわけ?」
「い、いえ。そのようなことはありません。返して欲しいです!」
「そうよ、セーラ。いつもあんたは、ひとの気持ちを逆立てるけれど、素直なのが一番
可愛らしくってよ」
 ラビニアはそのままセーラの顔に近づいてゆき、唇をそっと被せてゆっくりと愉しみながら
セーラの唇に擦り付けた。さらに、唇で彼女の唇を挟んでは舌で全体をそろりっと舐め廻す。
「ひっ、ああっ、はああ……」
 ラビニアはセーラの口腔に侵入して唾液を掬い、すっと引いて唇を離した。
「どうやら、素養はあるみたいね」
 確かに、セーラは父・ラルフ・クルーと愛し合ったことはあったが、同性からこんな手解きを
受けたのは初めてだった。セーラの透き通るような真珠の素顔にサァーッと朱が拡がっていった。
少し感じて、羞恥に身を焦がす。ラビニアはそのセーラを可愛いと、いたく感動していた。
527名無しか・・・何もかも皆懐かしい:2012/03/04(日) 23:41:33.25 ID:???
「わたしのパパとママ、覚えているでしょう?」
 ラビニアはセーラの白い頬をちろっと出した舌でひと舐めする。
「あうう……は、はい、ラビニアお嬢様……ああん、お、お誕生会でお目にかかりました」
「それだけ、か・し・ら?」
「た、たいへん立派でいらっしゃって、ああっ……やめてください、はう……おねがい」
 ラビニアは右手でセーラの頬を抱くようにして頬を舐めまわし、左手はセーラのスカートの裾を
捲くって中へ忍び込ませて、ズロース越しに股間を弄ろうとしていた。
「それから」
「も、もう、羞ずかしいこと、しないでください……」
「だから、それからって聞いているでしょう!」
 手のひらでラビニアはセーラの股間を握り締める。
「くうううっ、はあ、はあ、はうっ……と、とても綺麗なお母さまで……ああ、だめぇ!」
 ラビニアはズロースに手を掛けて、引き摺り下ろそうとする。セーラは自分のスカートを必死に
なって押さえ込もうとするが、あっさりと下ろされてしまう。
「あしたパパとママが泊まっているホテルにエミリーを連れて行くのよ。黒髪のメイドの可愛らしい
お人形さんが見つかったのよって言ったら、パパ是非見せて欲しいっだって!」
「いやああッ、おねがい、さわらないでぇ……いやああっ、いや、いや、もうやめてぇ」
「あら、濡れていたのね。はずかしいひとね、セーラって。べつにずっとという訳じゃないわ。
パパとママが滞在している間だけよ。さしずめ、契約はこれからってとこね」
 セーラの秘所から滴り始めている愛液を掬って、セーラの顔の前で細い指を閉じたり開いたり
しながら、見せびらかしてからラビニアは指に絡め取ったねばりをしゃぶり始めた。
 セーラの顔の前でぴちゃぴちゃと自分の分泌物を陶酔しきった表情でしゃぶっている。
「うん、どうしたの?そう、あなたも欲しいのね」
 そう言ってラビニアは頬を抱いていた右手の指でセーラの唇をすうっとなぞって、口腔に
差し入れて嫌がる唇を開かせる。
「今度はたっぷりと絡めとってきてあげるからね」