「訴訟で負け続け、損害賠償の不払いが膨らみすぎて逃げた」とみる関係者もいる。西村氏が抱える債務は、化粧品会社
「ディーエイチシー(DHC)」の700万円をはじめ総額2000万円以上ともいわれるが、これまで西村氏は事実上、
判決を無視。週刊誌で「払える余力があっても払わない。相手からすれば債権だけど、こちらにとっては義務じゃない」
と持論を展開し、ビタ一文払っていない。
こうした場合、資産の差し押さえなどの措置がとられるが、DHCの担当弁護士は「回収できたのは一部だけ。被告が西村氏
個人なので、個人口座や不動産などの特定は難しい」と困惑する。
音信不通の影響はこれに留まらない。著しい誹謗中傷、自殺や犯行の予告などの書き込みは、警察の求めに応じてプロバイダーが
発信者の記録を開示する義務があるが、「このところ西村氏と連絡が取れず、迅速な対応が取りにくい」(警視庁関係者)。この
関係者は「野放し状態となれば、どこかが法的な規制に動くのでは」と、掲示板閉鎖まで示唆する。