俺はそもそも、「子供はわがままで言うことを聞かない生物」だと思ってるから、
逆に名作劇場的聞き分けの良い子の方が違和感がある。
しかし、だからって嫌いってわけじゃない。
ただ、物語に出て来るキャラクターたちのことは「なにかの役割を与えられて
この物語に登場してきている」という風にも考えてしまうので、その行動原理に
リアリティを感じれば、キャラに関して悪い印象は持たない。
例えば「カトリ」に、「カトリをいじめる」という役を与えられて登場してくる「ヘレナ」という少女がいる。
彼女は「上流階級の人間」としての誇り(まあ偏向した誇りなんだけど)を持っているんだけど、
貧乏人で学校にも行っていないカトリに、そのプライドを傷付けられる。
それがイジメの動機なんだけど、ヘレナはいとこのマルティに好意を持っていて、
しかしそのマルティはカトリに首っ丈の状態。その嫉妬心もイジメの大きな動機になってる。
「やな女」には違いないし、現実にいたら御免こうむりたい人間だが、
とても人間臭さを感じるので結構親近感を持ってたりする。