俺はフィオリーナの申し出が嬉しくて微笑んで答えた。
「そうか。それじゃマーチ邸においで。君と同じ年頃の女の子もいるし彼女と遊んだり、話して
みるのもいいだろう。暇ができたら是非おいで。」
「うん…。」
フィオリーナがそっとうなずいた。
帰り道を歩いてると、前の方で人だかりができていた。
「何だろう?」
聞き耳を立ててみると口々に「行き倒れだ」と騒いでいる。
放っておけない。人の輪をかき分けて入ってみると、ボロボロのマントをまとった
黒髪の少年が倒れていた。側の人に頼んでマーチ邸まで助けと荷車を呼んでもらった。
ミグ用の空港を遠くに作りすぎた!!ミグ21は飛行距離が短いのを忘れていた。
燃料切れで一部隊分のミグ21を喪失…その代わり艦隊が奮戦してくれているが…
あの悪名高い偽装漁船が役立つこと役立つこと!
こんな優れものだなんて私ジョオ・マーチも脱帽だわ!!
もちろん、私達はこれが示威行動であることを承知している。
重要な機材や施設を破壊して私達は引き上げた。
荒廃した東京で私達のレジスタンスはまだ続いてる。
私は今、各地を転戦しつつも楽しい仲間達との充実した毎日を送っている。
この戦いが終わり、仲間達と離れ離れになることを思うと悲しい気持ちに襲われるのだ。
元山の戦局が風雲急を告げているようだ。元山に駐屯している昔の仲間達のことが気になる。
私がまた日本と仲間のために戻る時が来るかもしれない…
一番いいのは今の拮抗した状態が続くことなのだが…
私達はかつて守った佐渡島を急襲した。スホーイ機と砲兵隊の奮戦でなんとか
佐渡の司令部を破壊、日本海方面の敵のかく乱に成功したわ!
はやぶさ級にソジュ級のミサイルが襲い掛かり、はやぶさ級は海上から消滅した。
空港を奪取に向かってきたと思われるブラックホークの漁船からのミサイル攻撃で撃墜された 漁船から兵士が島に上陸、港と小さな集落を占領した。
輸送船が接岸し、私は陸上部隊とともに北大島に降り立った。
その間にも艦隊は敵のミサイルどんどん撃沈されていく。