「ルパン三世vs複製人間」について その2

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73前スレより1/4
157 名前:名無しか・・・何もかも皆懐かしい 投稿日:04/09/25 16:25:48 ID:???
1・京都・山寺
   朝霧が流れて−
   遠く、読経の音。

2・同・石段
   山門から、住職らしき老僧と、若い男(刑事)が登ってくる。
 刑事「お務めのところ、申し訳ありません、なにぶん、事がコトだけに・・・・」
 住職「・・・・」
 刑事「実は、私共もまだ半信半疑というところで、とにかく会ってみない事にはと、
    取り急ぎ駆けつけた次第で」
 住職「何かある・・・とは思うとりました、あの寺男はんには・・・・」

3・庫裏
  片隅に、粗末な炊飯小屋。
  刑事、住職に一礼して向う。

4・炊飯小屋
  板戸が開く。
  薄暗い奥のカマド附近に、火吹き竹を持った寺男が背を向けている。
  その、いかつい肩に−
  思わず息を呑む刑事。
 刑事「やはり・・・(絶句)ずいぶん捜しました!」
  寺男、微動だにしない(実は銭形)
 刑事「貴方の御復職を、皆が待ちわびています、いや、本庁では正式にはまだ・・
    その、貴方を失うことは国家的損失であるとの見地に基き・・」
 銭形「俺は、戻らん」
 刑事「銭形警部!」
 銭形「そう呼ばれていた男は死んだ、この世には居ない人間なんだ・・
    あの、あの瞬間から・・・」
74前スレより2/4:04/11/16 11:51:55 ID:???
158 名前:名無しか・・・何もかも皆懐かしい 投稿日:04/09/25 16:33:16 ID:???
>>157続き
  
5・銭形の回想(悪夢の如く)
  
  深夜のビル街を、ルパンが走る、走る−
  包囲する装甲車、機動隊の群れ。
  穴を埋めるヘリ。
  ルパンは完全に追い詰められた!
  歩み寄る銭形。
  ガチャリ!手錠が鳴る。
 
  十三階段を登るルパン。
  その首に、縄がかけられる。
  見守る銭形。

 銭形「ルパン、貴様はこれで終りだ!言い残す事はないのか?」
 ルパン「そうねえ・・・とっつぁんに長生きして貰いたいって事くらいかなァ・・・・」
 銭形「・・・(何か言いかける)」
  
  ガタン! 足元の板が割れて− ブラ下るルパン。
  穴の開く程に、凝視する銭形。
  その、凍りついたような光景に、梵鐘の響きがかぶって−
75前スレより3/4:04/11/16 11:53:52 ID:???
159 名前:名無しか・・・何もかも皆懐かしい 投稿日:04/09/25 16:41:33 ID:???
>>158の続き
 
6・現実
 
  銭形「貴様如きに、俺の気持ちは判るまいがな、奴の死と共に・・全てが終ったんだ、
     俺の余生は・・・ただ奴の・・・」
  刑事「警部、その事ですが」
  銭形「うるさい、出て行け」
  刑事「ICPOの情報では」
  銭形「失せろ!」
  刑事「ルパンは生きています!」
  銭形「・・・・・!!」
 猛然と刑事の胸倉を締めあげる。
  銭形「何と言った!?」
  刑事「で、ですから」
  銭形「ルパンがどうしたと!?」
  刑事「苦しい!離して下さい(振りほどき)次元、五右衛門、不二子が、あの地点に
     集結しつつあると・・・・これはすなわち」
  銭形「馬鹿を言え!奴は死んだ、俺がこの眼ではっきりと・・・・・」
  刑事「その後の調べで、奴の死体はスリ替えられていた事が判ったンです!」
 あ・・・・・・棒立ちになる銭型。
 次の瞬間、咆哮!
 野獣の如く、小屋を飛び出して行く。
76前スレより4/4:04/11/16 11:55:00 ID:???
160 名前:名無しか・・・何もかも皆懐かしい 投稿日:04/09/25 16:47:05 ID:???
>>159の続き
  
7・銭形復活のイメージ
 
 警視総監との再会、相次ぐ要人との会談、押しかける報道陣、ファン、ストロボの閃光、
 等々がめまぐるしくフラッシュして−

8・飛ぶジャンボ・ジェット

9・ルーマニア・山中

  以下はご存知の通りなので省略。以上双葉社のアニメコレクションから。
  一言一句、送り仮名、カタカナの使い方に至るまで極めて正確に書きました。
  ただし、改行はこのスレのサイズに合わせてます。