ふしぎの海のナディア part12

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>>264
在りし日を偲んでどんな感じだったか追ってみます。
興味ない方は読み飛ばしてください。

@老舗のアニメ誌として知られるアニメージュは元々徳間書店の出版であり、
言わばジブリキャラのホームグラウンドだった訳です。
そういう事も有り、誌上連載が続いていたナウシカは毎月の人気投票でも
一度も首位を譲ることなくトップを独走するのが常態でした。

Aで、ナディアの年。この時はどの月のどのアニメ誌を見てもナディアばっかりという
空前のフィーバーぶりでした。
そんな中アニメージュの年間人気投票でナディアが主要部門を独占、
そして月間人気投票でもアニメージュ史上初めてナウシカから
首位を奪取するという快挙を成し遂げる事になります。

Bホームグラウンドである事の余裕と、過去の作品と同様に所詮は一過性のブームと
考えたナウシカ派は当初静観します。
しかしナディア人気は放送終了後も衰える事無く、月間人気投票で再び首位を奪取。
そして熱狂的ナディアファンである常連が「ナ守連」結成を宣言し、
このナ守連がどこか保守的なアニメージュの気風を嫌う層をも取り込み活発に活動し始めるに至り
遂にナウシカ派もこれを脅威と認識して対抗組織「青衣隊」を結成。
ここにアニメージュを真っ二つに割っての権力抗争が始まるのです。
C月間人気投票での一進一退の攻防、
そして翌年の年間投票で再びナディアが部門を独占するに至り争いは頂点に達します。
一般週刊誌に取り上げられるほど白熱した抗争は、
しかし既に双方で激しい中傷合戦が繰り拡げられるなど泥沼の様相を呈し、
これに着いて行けない穏健層や元々この2派に属してない浮動層は新たな神輿を模索。
そしてそれは現れました。

Dお互いを潰し合う事しか眼に入ってなかった「ナ守連」「青衣隊」双方を横から殴りつける形で
この戦場に乱入してきたのが、
急速に支持を伸ばしていたセーラーマーキュリー=水野亜美を擁する「水星連合」。
以降3つ巴の戦いが展開され月間人気投票も乱高下と相変わらず表面上は派手だった物の
どの派もやがて疲れが見えて来る様になります。

E主要3派以外にも泡沫組織が生まれては消えていった抗争末期、
この頃から誌面を私物化して戦いを繰り広げる各派に対する批判が噴出、
又、女性ファンの支持を得た物の明確な組織を持たない幽白、鞍馬がトップを奪うなど
各派閥の相対的地位が低下。厭戦気分の蔓延も伴って求心力が落ちていきます。

Fそんな中、ナウシカの連載終了。奇しくも同じ月に「ナ守連」を創設した常連が引退宣言。
月間投票も様々なキャラが首位を奪うようになりステイタスが低下、
各派もモチベーションを維持できなくなり遂に2年に及ぶ抗争は自然終結に至るのです。

記憶が曖昧なのですが大筋はこんな感じだったかと。
ま、傍から見りゃ滑稽な争いなんですが熱気も感じる良い時代でした。
アニメージュも何時から輝きを無くしたかなぁ・・・。