弟「僕の兄はDQNの天才でした……そして脱獄の天才でした……。
兄はスリルある人生を求めて宇宙中を旅し、サイバトロンを殺し、
破壊を繰り返しては、自分の生きがいこそ戦いにあると思っていました。
しかしこの僕に対して、生まれてこの方一度として
『おい弟よ……いっちょ訓練プログラムで勝負をしてみようぜ』
と言ってきたことはありませんでした。普通兄弟だったらゲームぐらいするでしょう?
格好の勝負相手がいるのに一度としてないんです。一度としてね。
なぜだと思います?
僕が15歳の時、僕の研究に兄がちょっかいを出したことがありました……
10歳年上の兄をしこたま改造してやりました!
左腕をもぎ取り、オプティカルゲイザーを取り付けてやりました。
そのときも兄は『おれが悪かった』と言ったきりです。
なぜだと思います?」
猫耳「なにが言いたいのだ……貴様」
炉 「…………」
弟「兄は僕に決して勝てないということを子供のときから知っていたということです……
兄には勝てない理由があるということです。
そして今ロディマスコンボイは一見調子づいてカッ飛ばしているかに見えます。
しかし……子供の時の兄と同じように、とても不安がっています。
僕の能力に不安をいだいています……
『まさかな!』『いや、ひょっとして』とさっきから思っていますッ!
でしょ? ロディマスコンボイ」
猫耳「なんのことだきさまーーーッ!」
炉 「…………」
弟「訓練プログラムに干渉! ホットショットを金縛りに……!」