【放映10周年記念】ジブリTVアニメ『海がきこえる』

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ぼく(拓)は里伽子の肩を抱いて、彼女が避けるそぶりをしないのを幸い、
いっきに引き寄せてキスをした。
あわてて、体をはなして咳払いをしていると、

「ねえ、あたし、一年以上もこの街にいたのに、お城、
こんなふうに見たの初めてよ。きれいじゃない?」
とひどく感動したようにいった。
ぼくはなんともいいようがなくて、うんと頷いた。
内心ではなんなんだと面食らいながら。

(ここで<つづく>となり、キスシーンのエピソードは終る)