宇宙戦艦ヤマト第21話・『ドメル艦隊!!決死の挑戦状』

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連載企画「知財攻防」の映像編1回目。
 これまでの裁判の経緯を詳述した上で、松本氏が新たな法廷闘争に向け
準備中であることを紹介。

 控訴審では作品における自分の寄与度に加え、アニメと漫画家の関係について
著作権法の新解釈を求めていく考えだ。
 「現行の著作権法はアニメが無い時代に制定され、すべて実写映画の制作過程が
前提。アニメの実状を無視している」。松本氏は一審判決にこう憤慨する。(略)
 映像作品でのシナリオライターや主題歌の作曲家は、個別創作物についてのみ
「著作者」と認められる。一審で松本氏は作曲家などと同様「キャラクターデザイン」
でのみ評価された。
 松本氏は「キャラクターや背景を描く漫画家は俳優全員や演出・美術と同じ
役割を果たす。何より漫画家は作品の世界観を決定する」と反論する。
 その漫画家の”寄与度”を実写映画での一スタッフと同様に扱われるのでは
「漫画家は浮かばれない」(松本氏)。同氏は裁判と同時に日本漫画家協会を通じ、
漫画家という概念の導入について著作権法の見直しを提言していく考えだ。