★新宿で食える名店はここだ(44)★

8月18日オープンの新店「きねこ＠中井」
新宿区上落合3-28-9中澤ビル1F　TEL03-5389-5390　11:30〜22:00　火・水定休
メニューは「きねこ汁そば（豚骨清湯・塩or醤油）」650円　「キネトン一号（豚骨白湯・塩or醤油）」850円
「乙伽哩（和牛と赤ワインのフォンドボーにガラムマサラなどのスパイスを配合）800円
「ベジー多（野菜ポタージュつけ麺）」750円
「勝浦式タンタンメン（勝タン専用スープに豚骨清湯をブレンド・ラー油や唐辛子を足す辛さ増し可）」700円
ほか御飯もの。半ラーメン（例:勝浦式タンタンメンは400円）にもできるので
一人でも複数品を楽しむことができる痒い所に手が届くラインナップ。スープは全品化学調味料無添加。
製麺は大成食品で細麺（150g）、乙伽哩とつけ麺のベジー多のみ太麺（200g）と使い分ける。

店主は勝浦タンタンメンの名店「はらだ」の御子息でそのレシピは受け継いだものの
今月限定（好評のためレギュラー化を検討）の勝浦式タンタンメンを除き、全てオリジナルの味で勝負。
はらだの他に和食、洋食、中華などでも経験があり、スープの取り方は洋食式。
塩味と醤油味から選べるメニューは、塩はよりスープの輪郭をきりりとシャープに引き立て、
醤油はまろやかな甘みを加味するとか。

「キネトン一号（塩）」豚骨をガンガン炊き込んだスープはドロリッチでボタボタ落ちる重厚さ。
骨髄のコクと旨味を極限まで余すことなく引き出している。
獣臭さは皆無とは言い難いが、上手く抑えてる。ただ塩味にしたせいか味が豚骨一辺で単調。
中細縮れ麺はザックリとした歯応えを残すやや硬質な茹で加減でプツンとした歯切れの良さ。
具はチャーシュー×2、ほどよく味が染みた角太メンマ、海苔、ネギ。
もし替玉前提のメニューであればもっと細麺の方が理想的かも。

「勝浦式タンタンメン」辛さの源である胡麻油ベースのラー油や唐辛子で赤く染まったスープは
一口でむせ返るほどの辛さで口内はおろか胃をも直撃！瞬時に汗だくとなる。
多量のラー油でオイリーだが、下支えする豚骨清湯のコクや
シンプルな具材の炒めた挽肉と玉葱の甘味も絡んで旨辛口の相乗効果もあって
抵抗なく後引き食べ進むことができる。麺はキネトン一号と同じものだがこちらの方が合っていると思う。