ムカツくラヲタ用語 Part17

食べログより

真面目な店内、真面目な客層。
真面目な雰囲気のなか、不真面目なことを考えながら食べた中華ソバ。
イケメン集めたからさ、とりあえずバンドつくって、まずは一枚CD出してくれ。
そう言われた音楽プロデューサーの気分。
敬愛するバンドの編成にしたがって、ここんちのラーメンを６ポジションにたとえてみる。
スープはドラムス、麺はベース、チャーシューはギター、白髪ネギはキーボード、玉子はトランペット、メンマはボーカル。
まず問題はキーボードだな。やけに手数が多くて、前に立とうとしすぎる。
アレンジ能力があるのはわかるが、このバンドでのお前の仕事はそこまでやることじゃない。
だいたい、お前の音、合ってないぞ。
ボーカルは声が弱いなあ。優しくて繊細だから、青田買いの大好きな女子にはそこそこウケるだろうが、
バンドを牽引していく力が感じられないんだよ。もうちょっと腹を据えて声、出せよ。
お前、声質は悪くないんだからさ。しかし、詞も書けないようだし、どうしたもんかなあ。
ギターは無難だな。まあ、やけにメロディアスなフレーズを奏でようとしすぎる嫌いはあるし、
泣きの入ったリフを多様しるぎる悪いクセはあるが、そこそこ他のメンバーの音は聴けてるようだしな。
ただな、ちょっと、うしろに隠れすぎるな、お前。いいんだよ、もっと前で弾いて。
ギターはバンドの華だぞ。引っ込まないで、もっとどどーんと行けよ。

トランペット。お前よ、自分がバンドのトッピングだとか思ってんじゃねぇよ。
お前、いい音、出してんだぜ。お前の音が聴きたくてライブに来るお客さんも間違いなくいるんだぜ。
もっと自信もって高らかに吹けよ。別にしくじったっていいじゃん。思いっきりぶっとばせよ。
おい、ベース！　音が硬すぎる。存在感が太すぎるんだよ。
いやな、お前のパートだけ取り出してみりゃ、プレイは悪くねぇんだよ。
だがな。バンドってのは調和なんだ。アンサンブルなんだ。一体感なんだよ！
ベースだけがな、ビンビンはねてたって、バンド全体の音がはねてなきゃ、浮いてる、ってことにしかなんねぇんだよ。
もっと、周りを見ろよ。お前、下手なわけじゃないんだからさ。チームプレイだからよ。チームの一員になれよ。
スープよ。結局、お前だけだよ。バンドってものがよくわかってんな。
お前のスティックさばきからは他のメンバーに対する気遣いが感じられる。
それでいて、なんとか、このまとまりのないバンドを引っ張って行こうとする志が感じられる。
よくやってるよ。お前の音がなかったら、正直、バンドになってないと思う。
お前に感心したのはさ、自分のオリジナルのプレイをまったくしようとしてないところだよな。
どっか、職人気質なんだよ。若いのにな。いいぞ。ドラムはバンドの要だ。
そんなふうに出しゃばらずに、じっと耐えていてくれ。いまはまだ。
さあて、各メンバーにどうやって伝えたらいいものか。。。
軽く途方に暮れながら「ごちそうさま」をした１５３０。


文章が長すぎて書き込めなかったので適当に区切った