雨の中、ゲド。
20時入店するも客は居らず、
「大盛り茹で玉子入り麺固め」を注文の後、常連と思しき男性客2人が相次いで来店。
実は本日、10年以上ぶりの訪問であり、
件のマスオなる人物も初めて目にする。成る程、マスオであった。
製作過程を初めて一瞥したが、丼にタレ、次に背アブラ・・・
本来なら次にスープが注がれて攪拌され、麺 → トッピングと進むと思われたが
おもむろに麺が投入され、次にスープが注がれた。
箸で麺が捌かれ、スープと麺が攪拌されるのを目にしたが、不充分の感。
果たして、出来上がり眼前に供されると、見た目は古の姿と正しく合致した。
期待感を持って掻き混ぜつつ麺を食すが、味の薄さに困惑する。
麺のカンスイ臭は花月と共通した、あの独特なニオイ。
ふとカウンターに置かれたタレが目に入るが、完食した後に丁度良い塩加減かと
しばし具材との行き来をしつつ逡巡、ニンニクが足らぬと解釈して
冷蔵庫内にあるという「青森産」のおろし大蒜を所望して投入した。
一瞬にして味が引き締まったが、なお塩分の物足りなさを感じつつ
半分以上食した所で、ここで初めて大きく丼ぶり内を萬編なく混ぜたのだが
一瞬にしてドギツイ程の旨味と塩辛さがやって来た。
麺とスープの手順を見ていた際に気がついた違和感が予想以上に的中した。
結果、後半はあまりのしょっぱさに閉口しながら食べ進み、ほぼ完食。
食べ初めに感じたナマ骨臭さとスープのカタさ・不出来が、
上層・下層と分離されていたことによって暴かれた容となった。
結果、最初から最後まで不満感を抱いたままに店を後にすることになってしまった。
スープ投入と攪拌の過程さえ是正すれば、或いは喰えるモノであったかも知れぬが
またしばらくは足が遠のくな、との感想。
味噌を頼んでいれば、攪拌の過程は不可避ゆえに満足しただろうに・・・との後悔と共に帰宅。
そうそう、チャーシューだけは美味しかったよ、マスオさん。