わしじゃ。
いつの間にか500をゲットしとった。
わしは、そげんこつには興味ないのに……。
皆の衆、すまんのう。
>>503 わしと同じ思いの九州人は多いんやねえ。
古き良き(? むしろ、悪き、か)時代の逸話をひとつ。
ブリヂストンの工場が小平あたりにあるじゃろ。
一時、九州人たちの間で、あそこの社員食堂の
ラーメンがうまい、ちゅう話が出回とっとった。
ブリヂストンといえば創業者は久留米出身。
社員も福岡県をはじめとして九州出身者が多い
ちゅう話で(この話は本当らしい。最近は
少なくなったそうじゃが、昔は九州人が多かった
らしい)、
そのため、工場の社員食堂のラーメンも
醤油ラーメンじゃのうてとんこつラーメンで、
味も本格的ちゅう話じゃった。
ある日、とんこつラーメンに飢えた九州人たち数人が
どうしてもそのラーメンを食いたくてブリヂストンの
工場まで行ったそうじゃ。
しかし、部外者は入れん。
が、そこで諦める男たちじゃなか。
そのうちの一人が、守衛さんに、
「ここのラーメンが食いたくてきました。なんとか
入れていただけないでしょうか」
と深刻な表情で頼んだ。
ダメモトじゃった。
守衛さんは、
「あんたたち、どこん人ね」
と訊いてきた。
(承前)
男たちには懐かしい九州弁じゃった。
「福岡、小倉、大分」
などと男たちが答えると、
守衛さんは、わしは久留米、といい
「確かにここんラーメンはうまか。
あんたたちも九州んラーメンに飢えとるんやね。
わしもここに就職するまでは、とんこつラーメンに
不自由しとったけん、そん気持ちはようわかる。
よか、わしが入れてやるけん、思う存分、
食うてきない」
男たちは見事潜入に成功し、
ラーメンを食うことに成功したそうで、
その味は絶品じゃったらしい。
しかし、その後、この話が東京の九州人たちの間に
広まり、俺も俺もと押し寄せてきたため、
守衛さんは上司から怒られ、
関係のない九州人が入場することは
不可能になったということじゃ。
そのため、ブリヂストンに入社する男も
出たというが、
この部分を含め、上記の話は、
あくまでも九州人がいかにとんこつラーメンに
不自由していたかを示す、あくまでも逸話。