◎◎中村屋について語ろう!◎◎

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33重要無名文化財
ある歌舞伎講座でアンケートがあって、好きな役者のベスト1に勘九郎が
はいってました。
新之助や團十郎、菊五郎、吉右衛門なども上位にランクしてましたが、
勘九郎の人気はすごいと、あらためてびっくり。
劇評家や若い歌舞伎ファンの間では、「やりすぎ・下品・媚びてる」と
批判の声が高いし、仁左の「荒川の佐吉」、別スレでは長谷川伸じゃな
く真山青果らしくて良いとあって、十五代目にあて書きしたものだから
仁左の方が適役かもと思いつつ、なぜか私は勘九郎の方が好きです。
勘九郎の芝居をみると「いい芝居みせてもらっている」という感じでは
なく、良い悪いは置いておいて、もっと生っぽい気分になる。
時に「やり過ぎ」と逆らってみても、いつの間にか生理的に役にシンクロ
してしまう。だから芝居がはねた後で、違うんじゃないかと感じてる場合
でも、勘九郎の演じた人物が、まるごと塊のまま、とても愛おしく思える。
すごく不思議な役者さんだと、最近感じています。
得も言われぬ役者の呼吸と濃さを、息子たちも是非受け継いほしいです。