東儀秀樹を語る

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195重要無名文化財
いいじゃん、本人はそのとき己が興味を持ったものに対して
気持ちに従ってやっているんだから。
あの人は努力って言葉が大キライで、ピアノも絶対音感があるから耳からの
独学だけど、興味を持ったものは周囲があきれるほど集中して夢中になるんだよ。
凄まじいくらいの負けず嫌いだからね。
別に本人が「自分が創り出す音楽は伝統的雅楽です」って言っているわけでもないし、
反対に「自分の音楽は自分が創りたいと思った音楽をたまたま雅楽器を使って
創ったものだ」って言っているんだからいいじゃん。

古典雅楽が下手だって?コンサートでは第1部に古典雅楽をきっちり演奏するから聞いてごらん。
楽部の先生たちだって彼の演奏は認めてるよ。
どうしてそんなこと言えるかって?直接、聞いたからさ。
どこでって?ワシが所属してる雅楽会でだよ。
篳篥、笙、楽琵琶、の持ち上げ方や演奏の姿勢、方法、所作の一つ一つが
禅に通じてるね。あれは感心したね。
素人が集まっている会場でさえ水をうったように静寂になり、
第1部が終わって幕が下りるまで拍手を忘れてしまうほどだよ。

確かにナルシストだけど、自分自身の口から「目立ちたいから雅楽器でも
主旋律を演奏する篳篥を選んだ」って公言してるんだからいいんだよ。
ワシは個人的にあの性格が好かんがね。