和泉元彌

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307299&300
ずいぶん昔、狂言から古典芸能にはいって、その後近世にいってしまった
者でゴザル。
狂言師がアイドル状態になったのは、今の萬斎(武司)あたりからかな?
その後、元彌と続いて、いろんな意味でなかなか盛況のようだけど。
以前いくらかご縁があった、野村家お家騒動でスッカリびっくりしたという
部外者としては、元彌にしろ萬斎にしろ、今の段階ではという限定つきでい
うとすると、狂言をみてもあんまりハッとはしない。
単独で狂言をみるスタイルそのものにも、昔からイマイチなじめなかったし、
歌舞伎もやたらと個人パフォーマンスになってしまっている舞台は好きじゃ
ないほうかな?
だから、私は間狂言を大事にする狂言師がまず好きだったりする。
そんな点からいうと、元彌の宗家問題はかなり由々しいかなあ、とは思う。
基本水脈を失ってしまっては、結果的に芸が歪んで、自己チューにしかなら
なっていかないような印象があるので。
せっかくイイものをもっているのなら、中世から育まれた土壌の上に置いて、
養分をウンと吸わせて、大きくしてあげて・・とまず感じる。