歌舞伎?ああ、あのしょうもないやつね

このエントリーをはてなブックマークに追加
631重要無名文化財
丸の内東映で『明日の記憶』を観た。渡辺謙さん主演のアルツハイマーの話。客席は年配の方でビッシリ!
作品そのものは、自分がああなったら…と置き換えて考えてみたら、とっても恐く感じた。
特に感動云々はなかったけど、シミジミといいなぁ…って思ったのは、献身的な奥さん役の樋口かな子さんだった。
何があっても別れずに側にいて、ありのままを受け止め、受け入れてあげる、そして一緒に暮らしている。
その絆、その仲が、とても羨ましかったし、憧れた。でもそういうのは、こればっかりは、
相手の、その人の人間性であろう。

とある夫婦がいた。そこの旦那さんが少し前にだけど亡くなった。癌だった。
その時、奥さんは看病看病で頑張っていました。それを見て、やはり旦那さんを好きなんだな、
夫婦っていいなと思っていたら、先日、ヒョンなことでその奥さんと会えて話をしたら、
「夫婦っていってもね、生まれも育ちも全然違うんだし、考え方に到っては、天と地ほど違うのよ。
私達の年代だと(40半ば)、どうしても男の人より三歩下がっての感覚だから、相手を立てるけれども、
しょうがないからね」と話してくれて、看病について聞いたら、「それぐらいはしてあげるわよ」との答えだった。
何だか僕は、夫婦の理想や幻想を勝手に抱いていただけで、その現実を全く知らなかったのかもしれないと思いました。