小林恭二の宇田川心中、歌舞伎に翻案したら面白いと思うのだが。
花組のは今どきの味付け(岩藤と女中たちとをミックスとか)が
あるけど、そうではなく、今ある歌舞伎の世界だけで綯い交ぜに
する手法はありかな。
小劇場から出発した芝居人には、必ずオチをとるとか、笑いを入れる
とか、細かい演出を入れないと自分でもたない気質があると思う。
そういうみみっちさは、大歌舞伎の春風駘蕩とした風情に合わない。
蜷川みたいな商業演劇の王道路線もあるけど、毎回シェークスピア
を「和」でつくりましたな枠を抜け出しておらず、現代の歌舞伎風
舞台であっても、歌舞伎ファンが期待する歌舞伎じゃない。
初心者の歌舞伎ファンではなく、もっと長く歌舞伎を楽しんでいる
人のためのマニアックな新作がほしくない?
それも新歌舞伎みたいに新劇でもOKな心理劇なんかじゃなく。
じゃあ、国立劇場で募集してた新作って見たことある?
たぶんそういう「春風駘蕩」路線を狙ってたんだろうけど
私には全然面白くなかった。
もし見てたら聞きたいんだけど、「これでいこう」みたいの
あったのかなあ、過去に。
何本も見たことあるけど、歌舞伎的じゃないんだよね。
新歌舞伎の新作みたいな感じ。
現代の心理劇を時代がかって、一部歌舞伎テイストでやりました〜てな。
歌舞伎特有の阿呆らしさが全く感じられない。
江戸の頃の歌舞伎は現代劇だったろうけど、今、小劇場もあれば、
他の商業演劇も新劇もオペラも映画もテレビもある時代の歌舞伎は、
江戸のばかばかしさや大らかさ、阿呆らしさを追体験できるものじゃない
といけないような気がする。
それを「はい、こんなもん」とやれば、客をなめきったまがいものになる。
真面目にきちんと芝居づくりしてこそ、どんなにばかばかしいものでも
何かしら感動を受ける。今あるどの演劇形態とも違った形で。
小劇場系の人の舞台づくりは豪華さの点からも貧乏ったらしくて嫌だし、
国立劇場募集のは「文学座や俳優座、民芸でやれば?」って感じだし、
猿之助のは「そんなに超わかりやすくする必要ない」って嫌気がさすし、
すごく難しいね。
付け加えると、花組の「わかる人にはわかる」という感じは、
実はかなり歌舞伎的かな〜と。
たとえば新感線とは趣が異なる、知的レベルの挑発があるんだよね。
新感線は猿之助歌舞伎に近いな。
まずエンターテイメントを志向し、スピーディーな展開を死守。
役者を死ぬほど動かした、スポーツっぽい舞台づくり。
花組のはエンターテイメント志向に徹してなくて、隠された
暗喩みたいなのが積み重なって舞台になってる。パズル的。
この感覚は、歌舞伎になくちゃいけないと思う。
野田もパズル的に思われてるけど、野田のは実はファンタジー志向
で、SFチックなんだよ。パズルはパズルでも洋風。
花組の隠微さ意地悪さと、歌舞伎のそれとは質が似てる。
新作歌舞伎には、それがまったくない。
近代的屈折はあるけど、登場人物の心理レベルで終わってて、
隠微でも意地悪でもないから、酔えない。美しくない。
とはいえ、花組に歌舞伎座の歌舞伎は無理だ。
緞帳芝居の匂いが強すぎて、夢を見られないだろうから。
ただ、中村座あたりで是非ともやってみてほしいけどね。
花組ヲタウザ!
揚げ足とるより、自分の意見を書けよ。
野田がSFというのはわかる気がする。
花組は未見なのでよくわからないが、
とりあえず野田に新作書かせるのは
もうやめといた方がいいと勘九郎に言いたい。
「歌舞伎俳優が演ずれば、それは歌舞伎になるのだ・・・」
と、国立新作の選考委員の誰かがおっしゃってました。
「ただ、品格を忘れるな」という事も強く言われました。
大相撲の横綱の「品格」とおんなじで、それは絵に描いたモチって
感じもする。
役者自身が新作は「面白けりゃいい」って言ってる現状とは
だいぶ落差がありますな。(カンクが野田との対談で言ってましたが)
どうすればそれは埋められるのか……
中村屋の新作は見たことがない。
情がこもってないような気がするから。
(楽しいお芝居は素敵だけど、品は必要だと思う)
漏れは義太夫狂言の丸本物のような新作がみたい。
それは浄瑠璃や邦楽を熟知していないと作れないのかな?
>>100 丸本物が作りにくいのは、浄瑠璃を一から作っていく作業が
大変だから・・・。
(それは戯作者レベルでなく、現実の舞台制作過程においての手間
時間・打ち合わせなど)作業が煩雑になるから、
という単純な理由みたいですよ。
>>101 なるほどねぇ、
義太夫節が、その場の情景描写を語ったり、
登場人物の心理状態を説明したりする手法や、
太棹の音色がなんとも歌舞伎らしいと思うのは
漏れだけか・・・。
大変・・・って、なんか、切ないねぇ。
團十郎が歌舞伎座と演舞場で出した企画公演は
新作義太夫狂言だったよね?
なんつーか、團十郎の意欲はわかるけど、
妙ちきりんと思ったな。
>>103 あー、「上意討ち」でしたっけ?
あれは中途半端だと思いました。
義太夫狂言(人形浄瑠璃)のもつ残酷さとか奇想天外さが
なかったし、なんか説明的で新歌舞伎のようでした。
最後いきなり大時代になったし、ホント妙ちきりんでした。
ゆうみんしゃ自体、面白いと思わなかったなあ。
義太夫狂言には、新歌舞伎チックな筋が合わないんだよね。
「上意討ち」はむしろ素直に新歌舞伎にした方がよかった。
義太夫狂言はもっと読本的なノリが必要。
浄瑠璃を新しく作るのが大変以前に、適した本を書ける人がいないね。
107 :
重要無名文化財:2005/06/04(土) 02:14:48
落ちそうなのでちょっと上げてみます
西洋的な演劇と歌舞伎的なものは方向性がかんなりちがうのですね
歌舞伎的な語法を理解した、現代的な作者が何か書いて欲しいです。
今の歌舞伎は着物を着たものが大前提なのですが
キモさえきっちり理解した作者が新作を書けば、着物を着ない歌舞伎も出来そうな気がするのです
新歌舞伎の中では三島が好きだ。
109 :
重要無名文化財:2005/06/07(火) 15:56:42
7月の十二夜はどうなるんでしょうね。
110 :
重要無名文化財:2005/06/07(火) 16:01:44
>>190 義太夫らしいって聞いたけど‥
本当にどうなるんでしょうね。
111 :
重要無名文化財:2005/06/07(火) 16:02:08
>>190 義太夫らしいって聞いたけど‥
本当にどうなるんでしょうね。
あー!二度打ちにレス番まで間違えてしまった。。
携帯からだから許してm(_ _)m
いや、本当にどうなるんでしょうね感が満ち満ちていてよかったよ
宝塚歌劇でも日本物ってあるよね
題材は史実ものからコメディやファンタジーまでそれこそいろいろあるけど
宝塚っていう『型』があるからこそ上手く料理できてると思う
仲蔵の広告に思いっきり「演劇としての歌舞伎」と書いてあってこのスレを思い出しちゃった
116 :
重要無名文化財:2005/06/09(木) 23:10:00
8月の串田演出のは何やるの?
法界坊らしい
「おんなの落語」はどうしようかな…
119 :
重要無名文化財:2005/06/11(土) 15:02:48
第三部
「法界坊」
法界坊…勘三郎、お組…扇雀、
甚三郎…橋之助、要助実は松若…福助
121 :
重要無名文化財:2005/06/12(日) 23:12:52
三谷が歌舞伎やるって話、どうなったんだろう・・・・
122 :
無形文化財:2005/06/14(火) 01:31:38
行ってみたいけど、
何から見に行けばいいのか
よく分からないんですが、
知人にファンがいない初心者
向きの歌舞伎はありますか?
123 :
重要無名文化財:2005/06/14(火) 18:30:34
>>122 知ってる役者とか、知ってる演目とかないの〜?
そもそも、どんなところから興味を持ったのかな?
125 :
重要無形文化財:2005/06/14(火) 20:03:42
>>123さん
ありがとうございました
早速みてみます
>>124さんへ
落語の「淀五郎」とか「七段目」から
観てみたいと思い始めたのですが・・・
七月大歌舞伎 「NINAGAWA 十二夜」
127 :
重要無名文化財:2005/08/12(金) 07:53:42
age-
128 :
重要無名文化財:2005/09/06(火) 00:34:50
TBでつー。
よろしくー
容疑者 同志社 犯罪者♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
(_(_) (__)_) 彡(__)
生きてる〜 価値無し そりゃ君さ〜〜♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
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でも〜 その下には ♪ 惆ツがいる〜〜♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
(_(_) (__)_) 彡(__)
惆ツがい〜〜る〜さ〜〜〜〜〜〜♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
(_(_) (__)_) 彡(__)
130 :
重要無名文化財:2005/11/28(月) 23:40:16
?
131 :
重要無名文化財:2006/04/05(水) 21:06:19
132 :
重要無名文化財:2006/05/30(火) 22:36:40
このごろ歌舞伎でも照明の完全暗転がふえてきたね。
今月の国立の2幕めもちょっとおどろきだった
133 :
重要無名文化財:2006/07/28(金) 15:41:51
高師直(吉良上野介を仮託)が塩冶判官(浅野内匠頭)を愚弄、
鼻でフンと嘲笑した所から物語が始まった。
本来はハナデフン忠臣蔵が正しい。
最後にゴッホが出て来る事でも有名。
イロハは四十七文字か、四十八文字か。
んを入れれば48だが、いろは歌は雪山偈の和訳だとか弘法大師の作とかの伝説が語るとおり
仏教に縁が深い。となると、弥陀の四十八願に因む四十八を取りたい。
日光のいろは坂も四十八曲がり(これは一時50だった時期も有ったがわざわざ改修して48に直した)
四十八から一つ抜けて四十七士。抜けたンに相当するのが勘平と言われている。
そして、この四十七文字には昔から奇怪な伝承がある。
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
七文字づつ区切り最後の文字を繋げると
「とかなくてしす」=咎無くて死す
無実の罪で腹を切った四十七士を暗示している、と。
うーん、オカルト
抜けた筈の勘平さんもびっくりだ。
これを称して
オカルト勘平
134 :
重要無名文化財:2006/08/25(金) 11:39:03
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135 :
重要無名文化財:2006/11/14(火) 21:42:28
新歌舞伎期待
136 :
重要無名文化財:2006/11/14(火) 22:08:16
野田歌舞伎お三谷歌舞伎も面白かった。
歌舞伎じゃない、と言われればそうなんだけどさ。
137 :
重要無名文化財:2007/07/06(金) 12:25:49
保守
138 :
重要無名文化財:2007/09/24(月) 00:23:57
保守
139 :
重要無名文化財:
アゲ