1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
最近、歌舞伎を観始めたばかりなのですが、
この方の舞台をもう観る事ができないのが残念です。。
勲一等、世界文化賞、文化勲章 人間国宝・・・・
すごすぎです・・
あぁ、一度でいいから生で観たかった・・・
「中村歌右衛門」さんについて語りましょう。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/13(土) 13:13
歌右衛門の「隅田川」、まじで凄かった。。
なにもあそこまで。。。って感じ?
執念が凄かった。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/13(土) 14:59
芝翫と歌右衛門の仲っていいの・・・?
4 :
質問:2001/01/13(土) 21:18
歌右衛門と梅幸の違いを端的に表すと・・?
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/13(土) 21:47
モダンとクラシック。
さあ、どっちがどっち?
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/14(日) 16:13
歌右衛門は女優形。
梅幸は古風?
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/14(日) 22:45
たもっちゃんの本で題名は忘れたけど新書版のもののなかで、
二人の違いを論じているのがあります。
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/15(月) 13:31
お!歌右衛門スレ発見あげ!
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/15(月) 13:32
歌右衛門の真骨頂はなんといっても阿古屋でしょう。
玉よりも絶対よかった。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/15(月) 13:38
>3
どーなんだろうねぇ。俺も知りたいところだ。
>4
踊りは梅幸 演技は歌右衛門 だと思う。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/15(月) 18:47
>8
実際に両方を見た方によると、主役本人はともかく、まわりの役や竹本は
歌右衛門のときのほうが充実していてよかったそうな。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/15(月) 22:35
>7
『日本の舞踊』ですね。岩波新書の。おもに娘道成寺について比較してます。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/15(月) 22:36
>12
忠信の、弓手・馬手の表現の違いもね。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/16(火) 15:35
中村歌右衛門さんって今年、おいくつになられるんですか・・・?
羽左衛門とどっちが年上?
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/16(火) 19:47
>14
羽右よりは年上でしょう。
そいえば、去年、歌舞伎座の取締役を解任されてたなあ。
経済面のベタ記事にのってたぞ。(本名河村藤雄)
植物人間に役員手当は払えないよね。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/17(水) 00:04
>>12 「日本の舞踊」という本ですか〜成駒屋と音羽屋の違いを
論じてるのは。読んでみます。
普通に書店に注文しても手に入るかな?
とりあえず図書館だけど。
歌舞伎座の真ん前の書店にいけばあるだろーが絶版だったら
それなりの値段だろーしね。
17 :
7:2001/01/17(水) 00:13
>16
いやいや、もともと、ここ2、3年に出た新書ですから、
たかが知れていると思います。
沖縄の札でも釣がきますよ。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/17(水) 07:15
え?植物人間って・・・・寝たきり?どっち?
そんなはっきり言わなくても・・・
ってかもうお歳もお年だからしょうがないか・・
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/17(水) 18:20
保氏の著書の話題で、数年前の中学時代に「女形の運命」を読んだけど
まったく理解できなかった事を思い出して苦笑。
成駒屋の芸に関しての記述ではなく、劇界の勢力情勢だとかそんな話しか
理解できなかったなぁ。いま一度読んで見る気になった。ここ読んでて。
20 :
保節家元:2001/01/17(水) 21:44
>19
ぜひもう一度、挑戦して欲しい。
そして、渡辺保スレに感想をあげてほしい。
この姿勢が次世代の見巧者を育む。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/17(水) 22:40
数年前中学生なんていやだなあ(笑)。
ここ来てる人、みんなそんなに若いの?
22 :
20年前でも社会人:2001/01/17(水) 22:42
23 :
ひいき:2001/01/17(水) 22:59
>22
2歳で初御目見えなら、22歳ですね。
24 :
20年前でも社会人:2001/01/17(水) 23:01
ちっ、バレたか。
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 00:05
例えばさ、30年後にもこの板があるとするじゃん。
そうすると60、70のおじいさんおばあさんと若者たちが、
匿名で喧喧囂囂するのかな?
26 :
未来から来た女:2001/01/18(木) 00:07
そのころはバーチャルリアリティが日常化し、
自室にいながらにして大立ち回りを演じることになる。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 02:26
彼も<六代目>
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 07:05
歌右衛門って子供いないけど、結婚とかしたんですか?
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 08:07
>>28 結婚してたよ。
確か奥さんはずいぶん早く亡くなられた。
歌右衛門展で歌右衛門が描いた奥さんの絵を見た。
ちなみに、梅玉、松江は、奥さんのお兄さんの息子さんだったと思う。
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 18:43
>>20 「女形の運命」もう一度読んでみますっ(笑)
真女形の成駒屋ですけど、立役の役々はどんなの印象に
残ってますか?選ぶほどやってないか!?
義経・桜丸・権八・・・ぐらいしか浮ばない。
最も最近の立役が成田屋の12代目襲名の時の義経でしたか・・・・?!
うーん・・成駒屋の立役見た人どの位いるんだろう?疑問です。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 19:04
>30
伝統文化放送で「佐倉義民伝」の「将軍」っていうのを見ました。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/01/18(木) 19:33
忠臣蔵判官もやってましたね。写真でみたけど結構新鮮でした。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/19(金) 01:40
歌右衛門さんの演ずる女性は、奥さんがモデルだったという話も聞いたこと
あります。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/20(土) 05:59
え?この方ってお亡くなりになったんじゃないの?
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/21(日) 17:40
↑まだ生きてますってば。
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/21(日) 18:28
一番最近の建礼門院、素晴らしかったよ。
今まで見たお芝居の中で、一番印象に残ってる。
上手い、とかではなく、奇跡を見たと言う感じ。
うう、うまく言葉であらわせないです。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/21(日) 19:35
>>36 「何ごとのおわしますかはしらねどもかたじけなさに涙こぼるる」
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/21(日) 20:07
>>34
歌右衛門さんは昨日で84歳になられましたよ!!!
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/21(日) 20:27
>36
思っていた以上に舞台をお歩き遊ばされまし、
驚いた記憶があります。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 00:47
この方が、本当に美しさの絶頂だったころの舞台を
実際に見てるかたなんて、ここにはいないですよね?
41 :
フケ専:2001/01/22(月) 01:03
修行に終わりはないのだから、
今が美しさの絶頂。
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 03:30
>41
同感。
最初は美しさにばかり目を奪われてしまいがち。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 07:22
ってかこの方の最後の舞台っていつだったの?何歳のとき?
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 12:46
綺麗?晩年の顔コワイ〜〜〜
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 12:53
80年代後半から結構弱ってたよねぇ。身体は
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 17:37
隅田川を映像でみたけど、顔が怖かった。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/22(月) 20:40
>>44さん
晩年じゃないよ。まだご存命なんだから。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/23(火) 02:49
歌右衛門の道成寺を録画してるビデオ、
もう何回もみてるからテープが痛みまくりだあ。
DVDとかででないの〜松竹さ〜ん!
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/23(火) 07:30
三島由紀夫をソデにしたんだよね?
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/24(水) 03:17
伝説めいた話きぼんぬ。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/24(水) 12:56
ジョン・レノンは歌右衛門の「隅田川」にいたく感動し、会いたいと言ったそうです。
ちなみに最後の舞台は藤間の舞踊会で「関寺小町」に出た時です。歌舞伎では「井伊大老」。
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/24(水) 14:08
日本画の大家、故・東山魁夷さんから送られた 助六「揚巻」の打ち掛け、
値段にするといくらぐらいかなー?
美術館とかに寄贈してほしいな、それ。
(もうしてるのか?)
それとも歌舞伎博物館を作って、そこに置くとか。
あ、永山会長にお願いしてみよう!
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/25(木) 04:33
去年、「中村歌右衛門展」があって、いろいろとかなり展示されたから、
しかるべき何らかの形で保管はされてるんじゃないかな、と推測。
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/25(木) 04:46
>54
早稲田の演劇博物館ですね。
演博って、成駒屋とは関係が深いのかな。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/25(木) 05:02
>>55 いや、日本橋のデパートでやってませんでしたか?
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/25(木) 09:54
>>56 やってた。三越ね。面白かった。
ぬいぐるみに埋もれて幸せそうな大成駒が印象的だった。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/26(金) 10:45
国立劇場の上にあるライブラリーみたいなところの
「歌舞伎の音楽」とかいうビデオで歌右衛門の「阿古屋」の
琴責めの場面が参考資料になってます。三曲の演奏
素晴らしかった。もう見られないのが残念です。
59 :
55:2001/01/26(金) 10:48
失礼。これは当代歌右衛門さんスレッドだった。
早稲田でやってたのは「五代目歌右衛門展」ね。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/26(金) 13:08
>58
もう見られない・・
ってのはやはり確定か・・
ああ、生で観たかった!!
61 :
重要無名文化財:2001/01/29(月) 15:50
東山魁夷・・・。
すごいね。
62 :
名無しさん@お腹いっぱい:2001/01/31(水) 11:04
>>29 お子様は奥様のご兄弟のお子様でつまり歌右衛門の甥です。
本当のお子さんは・・・やっぱり無理だよね。
63 :
はばかりでありんす:2001/01/31(水) 13:26
所作事のさす手ひく手は勿論の事
あのしなやかな手の表情
「籠釣瓶」大詰、二階座敷で
数ヶ月前に満座の中でソデにした田舎の客
そのため自身の評判も傾き、全盛にカゲリ
そんな折、再び座敷に呼ばれ、しょうことなしに来たものの、
杯を回されては、お仕事柄。いただきます。
の、トキのアノ手!
64 :
後見/鶴助さん:2001/02/03(土) 12:10
所作事なんぞで本性を顕わす役のトキ
引き抜いたり、ぶっかえったアト
ホントに楽しそうに見えた−−と言うようなことを
橋本 治 さんが書いてましたが
ご本人も、発散できたんでしょうね。
65 :
重要無名文化財:2001/02/05(月) 10:57
歌右衛門の舞台って、妖気が漂ってこわかった。
我執がつのった目で。
でも、あんな芸術わからないのかとどやされるの
で、おそろしくて言えなかった。
66 :
重要無名文化財:2001/02/05(月) 11:40
裸の王様、ってとこあるよね。
晩年しか見てないから、声は出ないわよぼよぼだわ、顔はこわいわ
でどこがいいのかさっぱりわからんかった。
一応見られただけでもよかったのかもしらないけど、最盛期に
見たかった。
梅幸は最後の最後までホントによかったけど。
67 :
重要無名文化財:2001/02/05(月) 17:13
歌右衛門かぁ…
もうこの人以上の立女形、この先、現れるのだろうか…
全てがよかった。しなやかな手の返し…
この人が出てくると空気が一瞬にして変わる。
68 :
重要無名文化財:2001/02/06(火) 23:36
どのくらい前のですか。まさか最近のでは・・・。
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/02/07(水) 05:23
歌舞伎って往々にしてそれあるよね。>裸の王様
「この良さか分からんのかー!」って保ちゃんあたりに脅されて
「へへー感服つかまつりましたー」って言ってる見巧者な自分が好き、なんだろうねぇ。
70 :
重要無名文化財:2001/02/07(水) 08:17
たもっちゃんは歌右衛門ラブラブ♪って感じだよね。
誉めまくり!!
71 :
和歌山県御坊市:2001/02/08(木) 15:22
「合邦」で俊徳丸に
「エエ情けない、母上さ−ま−」
と言われたときの、あの顔
胸を抉られながらも反応できない、こらえるしかない
3階で観ながら、どこか深−い世界に引き込まれるような
幾重にも重なった精神世界を目の当たりにするような
気分でした。
72 :
重要無名文化財:2001/02/09(金) 03:33
どうぞみんなで伝説を創ってあげて下され。。。。。。
私もおじーちゃんになってからしか知らないから、
>>65-66みたいに思ってたし、今もそうです。
(当時、私が歌舞伎をあまり綺麗なものと思えなかったのは
この人のおかげって思うくらい…)
伝統文化放送で、お若い映像を見ても、テレビからでは
魅力の全ては伝わってこないし。たもっちゃんが何を言おうと
へーそう、って思うだけです。残念ながら…
74 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 02:53
良さがわからなくても
>>65-66みたいに
言うのはちょっと……。
いま大好きな役者さんのことを、何十年後かに
若いやつらにとやかく言われたらいやだしね。
75 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 03:43
たぶんさ、フィルターかかっちゃうんだよ。
全盛期を知ってるヒトの目には。
そういうヒトは、今演技をしてる役者の姿じゃなくて、
自分が数十年見続けた役者との時間の堆積も一緒に見てるんだと思う。
おいらはそれを否定しないね。
76 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 03:48
いや、
>>65のような感想でも、「怖い」と思わせるまで魂を揺さぶれれば、芸術なんだよ。
77 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 09:20
>>76 そうだ。たとえ「化物」と言われたとしても、
並みの役者は化物にすらなれないわけだ。
通常の感覚でキレイとはいえないが、
見ていて、思わず引き込まれる何かがあった。
78 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 10:33
65です。
私が嫌だったのは、「自分が、自分が」という権力欲に
固執するような不気味さです。
今好きな役者がそうなったら、もう歌舞伎なんか見ない。
権力欲の強さは顔に出る。
79 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 11:00
>>78 芸術家とはそういうものです。
譲り合ったり控えたりしていては、芸術はできません。
ただ座っているだけでも、自己主張があるのが名優です。
もちろん、空気の様になれるタイプの名優もいますが。
80 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 14:11
>>79 >譲り合ったり控えたりしていては、芸術はできません。
言い切りすぎ〜。
女形の芸にも種々あります。保っちゃんの「女形百姿」を
読んでね、はぁと。
81 :
重要無名文化財:2001/02/10(土) 14:19
>>80 芸のスタイルじゃなくて、気持ちの問題。
芸術家というのは、我が強く我侭なものです。
82 :
not 65:2001/02/10(土) 14:35
>>81 65さんは、芸のスタイルのことを言っているのでは?
今、玉三郎がまさにこの状態ですね。
全然芸質がちがうけどね。
84 :
うらうめ:2001/02/13(火) 18:05
万事に鬱屈する宿命の女形人生と、天から授かった美貌&常人ならざる感性。
矯めにタメるが故に時折爆発する自己顕示欲・・・もあるでしょうが。
江戸伝来の係累、しかも常に本街道の大看板を維持してきた家系で、
はからずも(兄の夭逝等)家長となり、ワキ道裏街道へそれる者、
目先の時流に乗って活動等へ浮気する者続出する中、昼夜4役も5役
もがむしゃらにこなし、勉強の自主公演も続け−−−と全力疾走の
時期を経て、昭和40年代壽海丈が没し、気が付いてみると、いつの間にか
自分が東都歌舞伎座の筆頭俳優。唯一兄貴分の幸四郎丈は東宝移籍。
中心とならざるを得なかったし、諸事安心してまかせられる先輩もなし。
先祖(及び團菊はじめ諸優)伝来の東京歌舞伎の本流を継承し、
自分が大正以降諸名優と生で共有したレベルを維持するためには、
自分が指導し、取り仕切るしかなかった。とも言えるのでは?
今の大和屋さんのポジションにも似たような要素があるような。
85 :
重要無名文化財:2001/02/15(木) 00:44
そう、玉三郎がその方向に行きそうで、
心配しています。
86 :
重要無名文化財:2001/02/15(木) 00:47
歌右衛門になれりゃ、御の字じゃないの。
87 :
もしもの為の名無しさん:2001/02/18(日) 03:30
>75さん。うーん。ちょっと違う意見。人によると思いますが
あまりにもいいものをみてしまうと、次回も以降もそれを
期待してしまい、要求水準が高くなるので、前と同じかそれ以下
だった場合には実際以上に失望すると思います。過去の記憶で
今は補えないと思う。それは逆。
思うにすごくいい!という人とへ?という人の違いは、
見る方ではなく、見たものの違いでは?歌右衛門の素晴らしさは
多分に精神的なものに支えられているから、大感動するレベル
を毎回達成するのは最近では困難になっていたのではないでしょうか。
オ若い時には毎回だったのかもしれないけど。(それでもたいへんなこと)
例が悪いかもしれませんが天才ピアニストのホロヴィッツが最後に来日
した時に巨匠ももう年でだめだといわれたものですが、翌年のヨーロッパ
の演奏は素晴らしく終わっていないと評判になりました。
ミケランジェリなんかにもそういうことがあったけど、あまりにも
レベルの高い人になると、そういうことがありがちみたい・・・
関係ないけど玉三郎ファンの方には申し訳ないけど、玉三郎と
歌右衛門ではやはり芸の質というか格がちがうきがします。
私の語学力では説明できませんが、中野みどりの評論が一番
わかりやすいです。
88 :
もしもの為の名無しさん:2001/02/18(日) 03:34
でもがんばって書いてみる。私見ですが歌右衛門さんの場合
舞台の上には歌右衛門という役者の肉体でなくて、役の精神
そのものや、最たるときには、女そのもの、がみえた時が
あったのでは。女の悲しみ、とか女の美しさ、とか。
例えば文楽の人形みたいに。玉三郎さんの場合には役になりきって
はいるけど、文楽の人形にはみえないよ。
89 :
重要無名文化財:2001/02/18(日) 05:22
>87
>過去の記憶で今は補えないと思う。それは逆。
激しく同意。でもだからこそ、他を貶めることで「彼」の芸を守り、
何より自分の気持ちを納得させようとするんじゃないの?
「××と同じぐらいの年齢の頃の彼の芸を私は知ってるけど、
あんなもんじゃなかったです。
××なんて全然その水準にはない。だから私は××の芸を認めない」
ってやつね。
個人的に歌右衛門ファンの嫌いなところです。他を一切認めない。
他の誰かが彼に似てる、とか言われるのさえ我慢がならない。
とにかく世界には歌右衛門だけ。
純度は高いかもしれないけど、なんとも寂しい舞台とは思わないのだろうか。
他者との関係性が切れているって意味では
歌右衛門の芸風と良く似てるような気がするわ。
(玉三郎の場合は相手の男がちゃんと存在する)
あとね、菊之助のスレッドに玉三郎ファンの人が、
彼が菊之助くんとの共演するのがとても楽しみって書いていて、
私は目から鱗だったんだけど、
歌右衛門ファンの人でそういうことを玉三郎に望んだ人っていないのでは?
菊之助にとって玉三郎が憧れの女形であるように、
玉三郎には歌右衛門って憧れの人だったのにね。
90 :
重要無名文化財:2001/02/18(日) 10:27
>>87さん、
申し訳ないけど、中野翠女史の評論ってのを
教えていただけないでしょうか?かいつまんでで結構です。
91 :
一幕見:2001/02/18(日) 18:04
演劇界で守田勘弥(字あってたっけ?)についての文章で、
玉三郎には、歌右衛門のような理屈っぽい芝居はして欲しくないと
言ってましたね。
玉三郎は歌右衛門に憧れていましたが、
2とも持っている雰囲気であるとか、空気というか似てるのかもしれないけど、
全く別の自分の世界を確立しているわけだし、
同じ舞台に並べてどっちがいいとか言うことではないと思うのです。
歌右衛門とて、誰かと比べられて、やっぱり歌右衛門のほうが良かったって
いわれるがために舞台をつとめてたわけではないでしょう。
歌右衛門の舞台を生で見たことがない21才の学生がこんなこと言うのは
おこがましいかもしれませんが、な〜んか、年輩の方って、
6代目の菊五郎はああだったのに・・・とか、過去の名優にしがみついている
気がしてちょっと引いてしまいます。
歌右衛門や、6代目の菊五郎が若手だった頃って、
さらに昔の役者さんたちと比べていろいろ言われてたのかなぁ?
まあ、うん十年たてば、玉三郎はああだったのに・・・って言ってそうですが・・・。
92 :
重要無名文化財:2001/02/18(日) 19:12
>>87 中野翠さんの文章、今は亡き「ノーサイド」最終号で
歌舞伎特集をやったときのものでしょうか?
93 :
重要無名文化財:2001/02/18(日) 23:30
歌右衛門=文楽の人形説に妙に納得。
舞台で女を演じるためだけに、
そこに存在するモノ、って感じでしょうか。
94 :
重要無名文化財:2001/02/19(月) 04:09
>93
「おらぁ人形じゃねえんだよ」という大成駒語録があります。
むかしから團菊じじい、菊吉じじいが存在するように、
歌右衛門にもそういう人達は存在するでしょう。
同時代に生きた人にしかわからない「何か」ってやっぱり
あると思うしね。だとしたら私達は精一杯今の舞台を見る
事が大事ですよね。そして多分91さんが仰るように私も
何十年後には「あの時のは良かった」なんて言ってそうです。
95 :
重要無名文化財:2001/02/21(水) 01:39
>>94 そうですよね。
「玉三郎を生で見たことがない」なんて若者が
何十年後かに出てきたら、私も絶対自慢しちゃいそうだ。
96 :
もしもの為の名無しさん:2001/02/25(日) 23:30
87です。
ごめんなさい書きっぱなしでしばらく見てなかったので・・
中野翠さんのは、文春かなんかの文庫にはいってます。
どの本かわすれてしまいました。ごめんなさい。わかったら又
書きます。中野さんが書いてたのは、多分(多分・・)最後の方の
舞台でええと、建礼門院徳子かなんかをやった時のではなかったかと・・・
>89
そうですね。そうだとすると確かにかたくな、ですね。
かくいう私は歌右衛門さんは見たことがありません。ただ玉三郎さん
についてはファンなんだけど、もっとつきぬけてほしーと
思うことがあります。それが何なのか説明できないけど。ごめん。
>94
文楽の人形って置いてあるときは語録にある人形と同意語
だと思うけど、演技中は人形じゃないみたいよ?一般的に。
説明力ないから書けないけど、文楽を生で何回かみてください。
蓑助さんか、吉田玉男さまが出演している時がおすすめです。
97 :
もしもの為の名無しさん:2001/02/25(日) 23:40
また87です。
>90さん、一応88に書いたようなことが書いてあったような
気がするんですが、作ってるかもしれません。上のを参考に
原文にあたってくださいまし。
なんか自慢ぽいから書かなかったんだけど、中野氏によると
その文章をみたご本人からえらくお褒めにあずかったらしいです。
話かわるけど、みなさんがおっしゃるようなせこい根性からの
今の役者批判、みたいのはもちあると思います。
ただ思うのは不世出の名優、なんたそんなにしょっちゅう出現する
もんでもないんでは?
個人的には吉衛門さんにそういう要素や引力を感じるんだけどなあ。
オーラというかカリスマというか。あとしんじゃった辰之助(だっけ)
ひつこいけど玉三郎ファンですが(これほんと)玉さまには
そういうオーラよりも努力のや芝居の影を感じてしまうの。
芸質の違いといってしまえばそれまでだけど。思うにあの方は
才能が多彩すぎるのでは?ここは歌右衛門のスレなのにしつこいか。
98 :
重要無名文化財:2001/02/26(月) 00:36
ここは板で一番内容が濃いスレッドですな。
歌右衛門 という存在についてこうも森羅万象?に語り合えるのか。。
99 :
重要無名文化財:2001/02/26(月) 01:33
94です。
>96
私が言っているのは成駒屋=人形というのではないです。
文楽座が出演したときに、あちらが「本文ではこうですねん」
と言うのをうけての言葉で、先代の辰之助がそれを聞き
大変怖かったという。勿論文楽も見てますし、成駒屋も
見てます、全盛期じゃないですが。
100 :
もしもの為の名無しさん:2001/02/26(月) 22:39
>99
大変失礼いたしました。
101 :
重要無名文化財:2001/02/27(火) 00:27
>100
いえいえ、とんでもないです。私の文章がわかいづらくて。
わかりづらくて、だ・・・。ばか〜!
ばりぞうごんで思い出しましたが。
珍しく塩谷判官をされた時の写真、きれいなタマゴ型で
博多人形みたいですねー。
「佐倉義民伝」の将軍サマもその系列?マサカリっぽい鬘で。
国立の復活モノで吉田松若ってのもあったような。黒の露芝で裾模様。
105 :
おかもとちょう:2001/02/27(火) 18:23
近年では、60年團十郎襲名の「勧進帳」義経ですかね。
紀尾井町松緑さんの富樫左衛門、かなり猫背でしたが・・・・
でも同年米国公演で「土蜘蛛」なさったのには、驚きました。
106 :
重要無名文化財:2001/02/28(水) 04:22
「四谷怪談」のくすりくだせえまし、も
いい味出してたな。
107 :
重要無名文化財:2001/03/02(金) 13:20
裾を引いた時なんか、ヒザから下がすんごくきれいでした。
盛綱陣屋の篝火とか・・
108 :
重要無名文化財:2001/03/02(金) 14:57
「阿古屋」のときなんかの古代眉もねええ・・
109 :
重要無名文化財:2001/03/03(土) 17:18
阿古屋は玉の勝ちだね・・
見比べてそう思いました。
楽器の弾き方とかね。
110 :
重要無名文化財:2001/03/03(土) 23:45
>>109 いや、演奏技術としては玉だが、情念では歌だったと思う、
111 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 00:00
芸質もちがうし、勝ち負けじゃないよね。
同じ時期に演じたわけでないし、「比べる」って
難しい。野球で長嶋の現役時代とイチローを
比べる事ってできないじゃないですか。
まあ宿命でもあるでしょうけどね。それも楽しさだし。
歌右衛門の時には梅幸という同時期を生きる
ライバルがいて、それこそ芸質がまるっきり
違っていて比べるおもしろさってあったと思います。
(私はそんなに比べるほど見られなかったけど)
112 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 00:10
>>111 おっしゃる通り。
全盛期の異なる者が、違うアプローチをしてるのだから、優劣をつけるのは無意味。
113 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 00:43
今玉三郎にはライバルと呼べる女形はいないですね。
それで良くも悪くも目立つのかなと感じます。
ちょっと余談ですいません。
114 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 01:11
もしももしも、歌舞伎に御曹司優遇の制度がなかったら、
玉さんに匹敵する女形は現れたでしょうか?
115 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 01:20
>>114さん
これ、玉さんスレでやってみません?
その方がいろいろな意見が聞けるかもしれません。
はっ、すいません。
すっかり玉さんスレだと錯覚してました……。
117 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 09:05
さぁ、歌右衛門ばなしの続き。
三島由紀夫との関係が知りたいなあ・・
118 :
荒唐無稽文化財:2001/03/04(日) 11:03
>117
昭和30年代に、三島作の歌舞伎作品をほとんど
(後の弓張月以外は全部?)初演している。よっぽど
惚れ込んでもらってたらしい。役者冥利に尽きる。
119 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 11:42
で、その弓張月にはお玉出演だもんね。
てか白縫姫は、事実上お玉のためにアテ書きされた役だから
やはりどこまでも因縁な女形同士ではあるんだろうな…
蒸し返すようで申し訳ないが
優劣はさておき両者の比較をすることは、私は悪いこととは思わない。
むしろ一度きちんとそういう主旨の論文でも読んでみたいくらい。
120 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 15:12
>>119 同感。
たとえば、役者自身「自分が一番」と思うのは当然だが、
みる側が役者の側に立つ必要もないはず。
歌右衛門と玉三郎、それぞれ希代の女形でありパフォーマー
な訳で、彼らを比較するのは自然なことなのではないだろうか?
その際、好き嫌いがあっても仕方ない。むしろ自然。
好き嫌い=優劣、という風になるとひたすら不毛だが。
比較を通じて、歌右衛門の個性がより明らかになるかもしれない。
121 :
重要無名文化財:2001/03/04(日) 23:29
>>120
好き嫌い=優勢のくだり同感です。
それ故に比較という話題になると感情的な意見しか
出てこないんだよね。
122 :
重要無名文化財:2001/03/08(木) 10:26
歌右衛門と梅幸も比較してくださいましまし
123 :
重要無名文化財:2001/03/09(金) 00:30
124 :
重要無名文化財:2001/03/09(金) 00:40
>>123 いや、122さんはここに来てる人の意見が
聞きたいってことでしょう。
125 :
重要無名文化財:2001/03/09(金) 19:12
梅幸さんは、うなづいたり驚いたりのとき、瞬時に大きく反応
するので「動き」が、
歌右衛門さんは、米国巡業『隅田川』での現地新聞評で「お声」が、
それぞれ ☆カエル☆ と評されました。
126 :
重要無名文化財:2001/03/11(日) 17:50
↑それってバカにしてるのかな?
127 :
重要無名文化財:2001/03/11(日) 17:52
梅幸さん、歌右衛門といっつも比べられて嫌だっただろうな・・
128 :
荒唐無稽文化財:2001/03/11(日) 19:18
岩波新書「歌右衛門の60年」には、ほんの少しだけれど
歌右衛門が梅幸を語ったくだりがあるよ。本音はともかく、
少なくとも字面からは、互いに認めあっていた、というふう
に読める。
129 :
125:2001/03/12(月) 13:48
まあまあ @フェイント 洒落 ですやないの
お二人とも、厳しいほどにベースを遵守したソノうえで
おんもしろいコトなさってたじゃないすか
(例1)61年国立20周年「忠臣蔵」七段目お軽/兄に斬りつけられ
花道に逃げてからの一連のこなし「コッチ向いたら行きゃせぬぞえ」
(例2)59.5「日本振袖始」岩長姫/團(海老)・菊を左右に従え
た後ジテ(ヤマタのおろち)紅葉狩りを上越す隈取り、カドカドの
大口あけ真っ赤な舌を出した見得、その楽しそうなこと・・・
大ラス、チョチョン〜で平伏し、
「これより二番目狂言、左様、御覧下さりましょう」のあと
二段に乗っての<大入叶>の大見得! 乱れ飛ぶ「おーナリコマ〜」
130 :
所作舞台:2001/03/13(火) 18:17
「関の扉」の幕切れ
二段の上で桜の小枝を右手に掲げてのキマリ
(黒主はその左で大マサカリを下に付いての見得)
余計な表情をしないのが、大歌舞伎でしたねえ−−
131 :
うらうめ:2001/03/16(金) 16:39
「紅葉狩」の後ジテの隈取り、怖かった...
そういや三島の「熊野(ゆや)」はきれいなままですね。
132 :
重要無名文化財:2001/03/18(日) 03:31
歌右衛門さんって、話し方がおかまっぽくありませんか?
〜だわ」とか 〜わね」とか・・・
やっぱり噂は本当なんですか?男の方が好き?って・・・?
個人的には大成駒大好きですよ。
133 :
重要無名文化財:2001/03/18(日) 03:54
年配の女形はオネエ言葉が普通だよ。
134 :
重要無名文化財:2001/03/18(日) 14:02
そうそう。勘三郎もオネェ言葉だった・・
135 :
重要無名文化財:2001/03/22(木) 19:52
そりゃ−アナタ、今とは世の中が違いましょ?
ま、明治はじめの半四郎さんですとか、アノカタたちのように
諸事万事にまでとは なかなかまいりませんですけれど、
ま、立役さんを立てるのが勤めでございますから、普段から
嗜みとしてね、小さい時分より厳しく、教えられたんで
ございますよ。 今は、変わっちゃったわねえ〜
136 :
重要無名文化財:2001/03/22(木) 20:49
歌江さんもオネエ言葉。
137 :
重要無名文化財:2001/03/22(木) 20:53
歌江さん175p、鶴助さん没後、番頭新造だの
所作事の後見だの一手に勤めてこられましたが、
よくカラダ殺せますねえ。 形態模写超一流!
138 :
重要無名文化財:2001/03/22(木) 22:20
こりゃこれ、あにさんの〜下駄
139 :
重要無名文化財:2001/03/22(木) 22:23
ってなコト 仰有いましたワネエ〜〜
140 :
重要無名文化財:2001/03/23(金) 07:44
松江さんが歌右衛門を継ぐことってないのかな?
141 :
sage:2001/03/23(金) 10:29
>>140 もしやあなたはあの有名なスレッド・ストッパーさんですか?
あーっ恥ずかしい、穴があったら入りたい!
久しぶりにsage間違えちゃったわ。
143 :
重要無名文化財:2001/03/23(金) 11:23
穴ってか「関の扉」の下の巻の登場。別世界にワープしたような
感覚でしたねえ。昭和58年11月所演
*ちぇええ お前はなああ〜
144 :
重要無名文化財:2001/03/23(金) 14:54
穴があったら入れたいとも思いますが。
ズレますが、弱られてからも勤められた「平家蟹」
幕切れ、緋の袴姿で松明を右手に波に入って行く演出。
ハラハラしながら見た記憶が・・
「波のしたにも 都はあるう。(マタ)これ(で)からは−
お宮勤めじゃあ−−」
鬼気迫る<カキモノ>の幕の切り方でした。
145 :
重要無名文化財:2001/03/23(金) 15:19
歌右衛門さんといえば去年BSであった「茨木」
すごかった〜。すごい顔して舌を出してたなあ。。
146 :
145、140:2001/03/23(金) 15:22
>140
あ、ごめん。話題を切っちゃって。
スレッドストッパーではないです・・ゴメンナサイ。
ただ、ほんとにそう思ったの。松江さん好きなので。。
147 :
重要無名文化財:2001/03/26(月) 18:39
大成駒スレッドあげ!
148 :
重要無名文化財:2001/03/27(火) 11:59
「岡本町!」スレッドあげ!
つうか、ウチ東京インター(世田谷区)の周辺なんで
ご近所なんです。
ま、ご本人はどこかに入院されてるんでしょうケド。
やはり、クマだの、ワンワンだの、ウサちゃんだのに
囲まれてらっしゃるんでしょうかねえ??
149 :
重要無名文化財:2001/03/31(土) 19:44
とうとうお亡くなりになったそうです。合掌。
150 :
重要無名文化財:2001/03/31(土) 20:05
>>149 TVのニュースで報道されてましたね。合掌。
151 :
重要無名文化財:2001/03/31(土) 21:22
同じく合掌。
152 :
重要無名文化財:2001/03/31(土) 23:20
今日の満開の桜…そして雪。一生忘れない。
84歳。。。 合掌。。。
153 :
役者の神様っ!!:2001/03/31(土) 23:55
ありがとう歌右衛門。お疲れ様歌右衛門。
ほんと、一生忘れません。合掌。
154 :
大成駒:2001/04/01(日) 00:25
「降る雪や明治は遠くなりにけり。」これは
草田男ですが、昭和も遠くなりにけりですね。
戦後歌舞伎も終焉しましたね。
大成駒、数々の素晴らしい舞台をありがとう
ございました。極楽の舞台で足を気にせずに
思いっきり、芝居してください。
合掌。
155 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 02:04
Xデーついにって感じです。
しばらくはテレビ(ワイドショーあたり)で歌舞伎役者をいっぱい観れますね。
そして、昔の舞台やらも放送するだろうからいっぱい観れますね。
偉大さを痛感されられてしまうんだろうな。
合掌。
156 :
千駄ヶ谷:2001/04/01(日) 02:08
もう舞台は観ることがないだろうって、わかってはいたけど脱力。
157 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 02:35
悲しみのあげ
158 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 03:27
けれどもねえ、梅幸丈が亡くなった時にTBSだったかな、
ニュースで舞台映像間違って歌右衛門の画像を出したんだ(爆)。
キャスターも気づかず、訂正も何もなかったんだが、
あれはいったいどうなったんだろう?
あと、スポーツ紙が資料がないのか30年以上前の舞台の
写真を載せたりしたんだよなあ。
訃報の扱い方で、マスコミがどれだけ歌舞伎を知ってるか
が試されるよね。
159 :
名無しさん:2001/04/01(日) 04:51
160 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 05:03
そーですか・・・
161 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 05:19
速報板で見てネタかと思ったんですが
本当だったんですね。
舞台は無理だと思ってましたが
いざとなるとショック・・
162 :
うらうめ:2001/04/01(日) 08:25
今朝のニュースを見て、まず思ったこと。
なんとまあ、切りのいい日に・・・
心地よい緊張感漲る清冽な舞台姿、あの声、あの手、
あの裾捌き。
『桐一葉』大広間の一人舞台「思いぞいづる 過ぎ来し方・・」
目を耳を心を楽しませてくれたあの日あの時、ご恩は一生
忘れません。貴方がいたから東京に残りました。 *合掌*
163 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 08:40
新聞に保氏のコメント出てましたね。
164 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 08:47
海老蔵、勘三郎、さらには坂田藤十郎まで復活する今世紀。
わかっていたこととはいえ、なんとも残念至極。
なんとか梅幸、松緑、先代の勘三郎たちを見ることができた
私の夢は、なんとかもう一度だけ大成駒の舞台を見ることでした。
福助、頑張れよ・・・そして心より合掌。
165 :
きさらぎの:2001/04/01(日) 10:01
雪に散る桜てえのもね・・・凄すぎ
166 :
読売からコピペ:2001/04/01(日) 10:38
中村歌右衛門は歌舞伎界で強烈な指導力を終生保ち、戦後歌舞伎の座標軸だった。
座標軸が目指したのは、吉右衛門劇団育ちらしく古典順守。
それはここ数十年、歌舞伎の指針ともなった。
古典を守ることは、正しく伝承することだ。若手指導に熱を入れた。
一九九三年に国立劇場で上演した「鏡山」で若い中村時蔵、中村芝雀が、
細部まで歌右衛門の指導通りに演じ、素晴らしい舞台を作ったときは心底喜んだ。
「言うことを素直に聞いてくれた。それまで自己流だったが、これで、舞台の表現も引き締まった」
と、満面に笑みを浮かべていた。
伝承には厳しさもついて回った。テレビで売れる歌舞伎役者たちが、
芸を十分身に着けないまま大役につく傾向にあると憂慮した歌右衛門は、
「目先の人気で切符を売っていると、歌舞伎に締まりがなくなります。
私が目を光らせなければ」と、怒り嘆いた。
初対面から親しくしていただいた。一番にこやかになるのは、話が動物に及んだときだ。
自邸はかわいがっている犬のほか、動物のぬいぐるみでいっぱい。その理由を、
「動物はうそをつかないもの」と話していた。
芸を極めた孤高の人の寂しさを感じざるをえない言葉だった。
「だめなものはだめと書いてね、歌舞伎のために」
と未熟な私に頼んだことがある。
これが私の批評の指針になっている。(文化部 河村 常雄)
167 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 11:47
おりしも国立劇場では、歌右衛門さんが復活させた
「阿国御前化粧鏡」の26年ぶりの再演が終わったばかり。
福助たちもせつないでしょうね。
「新世紀累〜」の舞台、観てもらいたかっただろうな。
それとも自室のビデオか何かで観られたのかな。
168 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 18:08
やっぱり。福助が歌右衛門を受け継ぐそうです。
169 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 20:06
TVの特別番組の情報は?
170 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 21:39
171 :
CT:2001/04/01(日) 21:52
映画板からお邪魔しまっせ。
>>165 大成駒が最後に演じたのは桜の中でのたうつ「雪」姫やったのかも知れんのう。
わしは世評の高い籠釣瓶も阿古屋も隅田川も観とらん厨房やが、妹背山の堂々たる定高が
2回観れたのが幸せいうたら、幸せやった。
何やかんやで 21 世紀まで生きたのが、この人らしい。
偉業を伝える映像集とか出て欲しいのう。合掌。
172 :
重要無名文化財:2001/04/01(日) 22:55
ぬいぐるみさん達どうなるのかな?
173 :
名無し@ごんべ:2001/04/01(日) 23:12
171>>大成駒が最後に演じたのは桜の中でのたうつ「雪」姫やったのかも知れんのう。
まったくその通り!!実にぴったり。
歌右衛門という人の(てえか、優れた技能を持つ演技者ってのは
みんなそうなのかもしれませんが)とんでもないところは、見た人が
それぞれに「私の歌右衛門」を自分の中に持ってるのですが、
歌右衛門その人は、そうした思いこみをみんなすり抜けて
ひとり誰もつかまえられない境地で演技していたところでは
ないかと思います。それが「孤独」なのかどうかは
よく分かりませんが。思い出すのは、
第1に八つ橋、第2に隅田川の狂女、第3に阿古屋。
面白かったなあ、ありがとう。大成駒。
174 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 00:16
次回の演劇界の表紙は決まりですね。
175 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 00:22
中村歌右衛門追善大歌舞伎、何月になるかな?
176 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 02:11
6・7・8月は決まってるから、9月か10月くらいかな?
177 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 07:26
2ヶ月連続追善公演とかなりそう。
あまりにも大きな人を失ってしまった・・・。
これで本当に昭和の歌舞伎の終焉。
あ、又五郎さんとか・・まだいるか。
178 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 14:53
好きでした。ぬいぐるみ、オークションでたらあたし買います。
179 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 23:43
追善興行するならなんだろう。
玉三郎の阿古屋に、福助の八ツ橋に、芝翫の淀の君って感じかな。
阿古屋は見飽きたから、隅田川でもいいけど。
180 :
重要無名文化財:2001/04/02(月) 23:54
追善するなら、道成寺は欠かせない。
181 :
重要無名文化財:2001/04/03(火) 01:32
芝翫、もーいっかい一世一代やるか?
182 :
重要無名文化財:2001/04/03(火) 01:34
それか、芝翫福助児太郎の成駒屋三人道成寺。
あ、松江もいれて四人道成寺か?
183 :
重要無名文化財:2001/04/03(火) 01:38
そんな道成寺絶対みたくない・・・・。
184 :
179:2001/04/03(火) 18:32
>>182 そっか、松江がいたんだ。忘れてた・・・。
185 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 00:26
宗男ちゃんとかいれて、チョー大家族道成寺ってのは?
186 :
重要無名文化財 :2001/04/04(水) 00:50
NHK特番やるようだ
今晩11時総合テレビと8日教育テレビ夜10時
187 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 00:54
>>185それはもう歌舞伎じゃなくて見せ物じゃん。
188 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 01:12
歌舞伎は元々四条河原での見世物でした。
そりゃそうだが、「チョー大家族道成寺」はあんまりだろう。(藁
191 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 14:39
新聞の扱いが小さすぎる!!!
もっと大きな扱いをすべき人間なのに・・・・・。
日本の新聞社なんて低俗だね。
192 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 14:47
ってか、歌舞伎役者としては最大級の扱いじゃない?
先代三津五郎さん死去のときなんて訃報コーナーのみ!
だったんだからさ・・・。
しょせん歌舞伎役者なんかメジャーじゃないんだから
その程度の扱いなんじゃない?
194 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 17:32
松江さん、頑張って欲しいな・・。
歌右衛門の真の後継者として・・。
福助なんかに負けるな〜!
195 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 17:33
今晩11時からの追悼特集、誰か感想きぼん・・
くやしい。見れないの・・とほほ・・。
196 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 18:33
今度の日曜日、NHK教育にて
「中村歌右衛門の芸と人」が放送されます。
芸術劇場と同じ時間です。
内容は
京鹿子娘道成寺
本朝廿四考・十種香
らしいです。
197 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:03
放送開始あげ
籠つるべ・・・
あ長山会長だー
198 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:23
再来月かその翌月くらいの伝統文化放送、
“歌右衛門追悼特集”とかやんないかなぁ〜。
199 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:34
追悼番組の隅田川あげ
この声は志寿太夫さん?!
みなさん鬼籍に入られて寂しゅうございます・・・
200 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:37
女形総出演で、スーパー道成寺ってのはどう?
歌右衛門もキレて生き返るかもよ。
やっぱり、おちおち死んでられんって。
宗十郎と一緒に生き返ってくれたらうれしいのお。
201 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:52
春風や まことに六世 歌右衛門・・・
202 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:54
隅田川の志寿太夫よかったー
8日の芸術劇場で歌右衛門追悼よるよー
203 :
重要無名文化財:2001/04/04(水) 23:55
訂正・202「やるよー」だったあまりの興奮にミスタッチ
わたしが逝ってきます
204 :
重要無名文化財:2001/04/05(木) 00:01
道成寺のツボ「うらみうらみてかこちなき・・・」まで放送しなかった・・
チイッなんだよーって思ったら8日に道成寺するのだー
こんなことでしか見られないのは悲しいけどね。
205 :
重要無名文化財:2001/04/05(木) 00:07
「隅田川」7.3で涙が落ちたように見えたのは私だけかな?
けんれい門いんに泣けた。
アコヤの胡弓に感動。
支離滅裂でごめん。
葛西さん「はるかぜや 真に六世 歌右衛門」にしみじみ
おーなりこまやーーーっ
206 :
もしもの為の名無しさん:2001/04/05(木) 01:13
クロージングの踊りもすんばらしかったです。
生みたことないし、正直言ってよく良さがわかんない
のもあったけど、クロージングの踊りを何気なくみてなら
なんか、ひじょーに上等のお酒をのんでるみたいな気分に
なりました。
なんというか人間じゃなくて踊りの精みたい・・・
ほんとにそう見えた。生はさぞかし。。合掌です。
207 :
重要無名文化財:2001/04/05(木) 02:33
追悼番組、島田正吾さんの話がよかったなあ。
しみじみしてて。
208 :
重要無名文化財:2001/04/05(木) 07:03
>206
道成寺の鞨鼓の部分でしたっけ?
209 :
重要無名文化財:2001/04/05(木) 14:00
なんで政岡やらなかったの?
それだけを待ってたのに・・・
210 :
うらうめ:2001/04/05(木) 20:02
確か1日(日)アサのニュースでは「十種香」
昭和63年歌舞伎座100年の映像で、ことのほか
明〜るい舞台面の印象でしたが、昨日は昭和50年
前後の(痩身が目立った/紅の加減が強くなりだした頃)
ものでしたね。ドラマそのものの陰影をはらんで、
白木の御殿も微かにほの暗さがあり、元気と言うか、
柱巻きのキマリ等々動きがなめらか。タメも緩急も
まだまだ自在で、しばし<は−−−あ>。
形容の仕方がちと思いつきません。
211 :
うらうめ:2001/04/05(木) 20:54
言い忘れましたが、勝頼/梅幸さんの台詞。そのクリアな響き。
芯があってハリがあって、まろやかさも奥行きもあって、
余計な自己主張がなくて・・・失われて初めて知る、その凄さ。
@鶴助さん(番頭新造)の可愛らしい美貌にも、ビックリ。
212 :
重要無名文化財:2001/04/05(木) 22:52
>>211 私もあの十種香の梅幸さんのお声のよさにはびっくり。家事しながら見てたテレビだったのにあの声に引きつけられて一瞬固まっちゃいました。
とある掲示板で、「世田谷美術館に打掛を寄贈したのが
いよいよとのお覚悟だったんですね」ってあって、
それはいくらなんでも、、、と思ったよ、、、。
214 :
重要無名文化財:2001/04/06(金) 04:10
建礼門院良かったよ。全部再放送して欲しい。
215 :
重要無名文化財:2001/04/06(金) 14:37
↑もうすでにそのころは車椅子だったんだっけ・・?
216 :
重要無名文化財:2001/04/06(金) 15:54
>>213 え、でも新聞に、「裲襠を寄贈した事が、実質的には引退宣言となった」
みたいな事は書かれてたよ。文章間違ってるかもしれないけど。
まあ、「いよいよとのお覚悟」って言うのはおかしいよね。
217 :
うらうめ:2001/04/06(金) 18:53
大和屋さんが、受けた教えを総括するように、
*リアル/写実になっちゃいけない
*型にとらわれすぎてもいけない
*心が無くちゃいけない(気持ちで押して行くように)
って言われてましたね。
他の諸優は解ってるのかな。
218 :
重要無名文化財:2001/04/07(土) 01:26
でも型も大切ってね。
禅問答のよう。芸は深いよ。
219 :
荒唐無稽文化財:2001/04/07(土) 01:29
訃報を聞いた時はちょうどパソコンが引っ越しの真っ最中で、
随分たくさんの書き込みたいことを我慢していたはずなのに、
いざとなったらもう頭からっぽで何の言葉も浮かばない。ただ
ただ合掌。
220 :
重要無名文化財:2001/04/07(土) 06:55
昭和50年代からしか見てないけど、やはり他に類を見ない方ですね。
ありきたりなことしか思い浮かばないけど・・・・
221 :
さるんど:2001/04/07(土) 13:54
歌舞伎座の「井伊大老」に最期に出た日の事をありありと思い出しま
す。ドクター・ストップを振り切って舞台に立ちました。呼吸がすでに十分でなかっ
たために舞台以外では例の鼻チューブをつけていたあのひとには、決死の覚悟だった
でしょう。開演15分前まで京屋も化粧をして衣装を着けてスタンバイしていまし
た。おもえば、大成駒は最期の舞台と自覚していたのでしょうか、すばらしい舞台で
した。
世田谷美術館にうちかけを寄贈したのは何年のことですか?
222 :
重要無名文化財:2001/04/07(土) 23:44
衛星第2で、歌右衛門の特別番組ありますね。
絶対録画しなきゃ。
9日より。昼12時半〜。
9日 籠釣瓶
10日 先代萩
11日 吉野川
12日 隅田川・阿古屋
13日 番町皿屋敷・関寺小町(最後の舞台)
223 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 00:01
>>221 うちかけ寄贈は今年の3月だったようです。
大成駒は「手を抜かない」俳優だったと言われていますね。
肉体的な衰えが見えたころからきっと毎日毎日が
「最期の舞台」のつもりで舞台に上がっていたと思います。
224 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 00:59
でも、しかんと仲悪すぎ。
代役、京屋ばっかりで、まずしかんにはやらせなかったもんね。
225 :
歌右衛門:2001/04/08(日) 02:18
>224
国立劇場で「合邦」をやっている時に、怪我で休演。その時の代役は芝翫だったと
思う。
第一、この二人、戸籍上はともかく、本当は異母兄弟でしょう。近親憎悪があったと
思う。
226 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 02:21
福助のことはどう思ってたのかな?
道成寺とかしっかり教えてたみたいだけど。
227 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 02:25
一番期待してるから教えてたんじゃないの?
228 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 08:39
でも芝翫は歌右衛門をすごく尊敬してたじゃん。
229 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 08:40
福助は歌右衛門に可愛がられてたよ。
道成寺や籠釣瓶など習ったし。
230 :
225様:2001/04/08(日) 12:53
芝翫がおじである歌右衛門を「兄」と言っているのに疑問を持っていました。噂通り、あの2人、兄弟だったのですか?
231 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 13:18
>>230 兄さん、叔父さん呼ばわりは歌舞伎界の慣習です。
血縁のあるなしに関係なく。
それとも、「兄、歌右衛門が〜」と公式に発言したのでしょうか?
232 :
さるんど:2001/04/08(日) 13:34
年がちかけりゃ、にいさんっていいますって。まぁ異母兄弟らしいけど>230
ちなみに芝翫は六代目信仰でしょう?
233 :
231様、232様:2001/04/08(日) 14:17
お答え有難うございました。なるほどそうですね。深刻に考える事なんてなかったんだ。
ちなみに芝翫丈は筋書きや「演劇界」のインタビューで「兄」発言をしておられました。(他にもあったらごめんなさい)
234 :
重要無名文化財:2001/04/08(日) 15:19
芝翫さん、歌右衛兄さんのことを
「逃げも隠れもしない良きライバル」って言ってたっけ?
明日からBSで追悼特集あるね。見なきゃ。
235 :
うらうめ:2001/04/08(日) 15:38
>>234さん。良きライバル でなくて「大横綱」じゃなかったかと・・
一瞬映った63年歌舞伎座百年顔見世興行の「京鹿子娘二人道成寺」
絢爛豪華とはアノ絵面のことでしょうか、あたりまえですがお二人
とも錆朱幔幕模様の中啓でしたね。
236 :
重要無名文化財:2001/04/09(月) 00:21
追悼中あげ
237 :
歌右衛門:2001/04/09(月) 01:36
>230
私が「熱烈なる歌右衛門信者」であることを前提にして申しますが、
(つまり、故人を貶める意図はないということで)、
六代目歌右衛門は、5代目福助が19歳の時に看護婦との間に
出来た子どもということです。
実際、歌右衛門の顔は、福助にそっくりでしょう。
五代目歌右衛門には似ていない。
だから、歌右衛門と芝翫は異母兄弟。
でも、こんなこと、本当は、どうでもいいこと。
歌右衛門の偉大さは永遠なり。空前絶後の名女形。
歌右衛門丈のご冥福を心からお祈り申し上げます。
各サイトでもっと話題になるかなと思ったけど、
以外とそうでもなかったですね。ファン系に
よってはまるで出ないところもありましたし。
やはり現実に観てる人が少ないのでしょうか?
ちょっと寂しいな・・・。
BSの追悼放送、是非多くの人に観て貰いたいな。
239 :
重要無名文化財:2001/04/09(月) 02:13
沓手鳥孤城落月の映像ってないんですかね。
追悼で流して欲しかったのに。
240 :
重要無名文化財:2001/04/09(月) 02:19
>>238 歌右衛門さん関係の話はどのサイトよりも
ここが活発かもね。
241 :
うらうめ:2001/04/09(月) 11:57
昨日の追悼番組「人と藝」を観て先ず感じたこと。(長文失礼)
ああ、そう言えば以前はよくTVの舞台中継ってものが
あったなあ。関西テレビの土曜日夕方「ザ・タカラヅカ」
は別派としても松竹新喜劇、吉本、寄席の番組、浪曲の高座、
大晦日の南座顔見世、邦楽百選、東宝の商業演劇、SKDも
観た(8人グチのお色気場面等)なあ−、観る人がいたと
言うことだなあ−、専門(?)のスタッフもアナウンサー
もいて、ノウハウも確立していた。
横に長〜い舞台額縁の画面、出し抜けに「歌舞伎座で
ございます。本日は、成駒屋の極付、道成寺でございます」
と言うだけで、東京とも、歌右衛門、六代目、浄瑠璃、
所作事、長唄、京鹿子、道行から、竹本....なんて
ことは一切ナシ、ハナから見物は承知の上で観ている想定
で進行し、どっからも文句がでない。
誰〜れも教えてくれない、ノウハウ本なんて無い、その
<世界>に興味が湧いたなら自分から飛び込んで、鼻っ柱を
打って、イジワルされて、慣れて、お金つぎ込んで、屁の
ような舞台にも当って、ひとかどの<客>になって、文句
並べるのは全部そのアト...と言うような、「劇場文化」
と言うものがあったんだな−。自分はソノ道に迷い込んだ
んだなあ。
と言うようなことを、あらためて思い知らされました。
三日見ぬ間の桜かな、今はソレにはヒキカエテ・・・・(絶句)
242 :
重要無名文化財:2001/04/09(月) 12:32
うれしー、今日って「籠釣瓶」なんだ。衛星第2。留守録セットしてきてよかったー
243 :
さるんど:2001/04/09(月) 14:02
晩年、番組に名前だけ挙がって実現しなかったものを思い出しました。
ほかにご存じの方があったら、お教えください。
菊五郎と「女五右衛門」(松竹百年の年だったかな。松緑の最期の舞台が
これだったので、ご贔屓が縁起が悪いと止めさせたやつです)や梅幸と
「二月堂」とか、国立劇場での新作「北国女人記」にも、出るはずでしたし、
中村会で「隅田川」も志寿太夫と最後にやるはずでした。
観たかったものだらけです。
244 :
籠釣瓶放送中ですが、:2001/04/09(月) 14:09
BS明日の予定は「伽羅先代萩〜御殿・床下」
水曜日は、「妹背山婦女庭訓〜吉野川」
木曜日は、「隅田川」「壇浦兜軍記〜阿古屋」
金曜日は、「番町皿屋敷」「関寺小町」
です。
245 :
うらうめ:2001/04/09(月) 14:39
>>243 演目でなく配役変更ですが、歌舞伎座百年(昭和63)二月
の「菅原伝授」通し。チラシでは前売り開始後も、大喜利の
寺子屋が/勘三郎、吉右衛門、芝翫、歌右衛門(千代)と
なっていましたが、前月「俊寛」を7日まで勤め休演(代役
:勘九郎)した大中村の出演が無理となり、結局昼の中幕
「筆法伝授」の園生の前のみの出演となった・・・ように
記憶しております。
246 :
重要無名文化財 :2001/04/09(月) 15:32
>>241 >歌舞伎座でございます。本日は、成駒屋の極付・・・
アナウンサーの口調が何とも言えずいい。同感。
関の小町ですか、番組最後の舞踊は。
あれは神髄とでも言うんですかね。
NHKも泣かせてくれるねえ、最後に延年の舞?を持ってくるとは。
247 :
重要無名文化財:2001/04/09(月) 16:04
≫244
今日ビデオひやひやしちゃった。125分って微妙だよね。
だから、さっき長時間テープ買ってきたんだ。
一応ご参考まで。連日昼12:30から始まるけど。
10日「伽羅先代萩〜御殿・床下」 は2:35まで
11日「妹背山女庭訓」も2:35まで
12日「隅田川」「壇浦兜軍記」は3:35まで
13日「番町皿屋敷」「関寺小町」は2:10までだそうです。
NHKに電話で訊いちゃった。
>241関の小町→関寺小町だぴょん
249 :
重要無形文化財:2001/04/09(月) 17:10
昨日の道成寺、道行きで出てきたとき、キレー 朝丘雪路さん?
くどき♪うらみうらみて〜のお顔、初代水谷八重子さん、
山田五十鈴さん、酒井光子さんに。鐘入り♪花の姿の乱れ髪、
マイヤ・プリセツカヤ女史に似てるナア− などと思いました。
どことなく感じがサア。 他意はありません。
250 :
237様:2001/04/09(月) 21:24
230です。
詳しくご説明して頂き、有難うございました。
たった2回だけでしたが、歌右衛門丈のお舞台を拝見出来たことは幸せでした。これからの歌舞伎界、すみっこの1ファンではありますが、見守っていきたいと思います。
251 :
さるんど:2001/04/09(月) 23:13
そうだ。南座の顔見世で、将軍頼家の尼御台をやるっていう企画
もありましたね。しくわんに変わったけど。
252 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 00:50
最初の数日だけ出て、あとはシカンとかマツエとかの代役、
ってパターンが多かったなあ。
253 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 00:53
>>252晩年は芝翫よりも雀右衛門が殆どでしたね。
254 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 00:59
BS、今日は八つ橋でしたね。
岸田今日子と山川静夫と対談する成駒屋が
「でもね、八つ橋は・・・いい役よ」と愛嬌たっぷりにっこり。
あーもーいないんだなあ!
255 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 01:04
明日は政岡だ!見るゾ!
256 :
歌右衛門:2001/04/10(火) 03:04
歌右衛門追悼番組、やってくれるのは
本当に嬉しいが、もっと工夫が欲しいな。
全くの再放送ではね。
もっと別の映像を使って欲しい。
「阿国御前」なんか是非見たいのに。
257 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 03:55
>>256 阿国御前見たいねえ。
大成駒の宙乗りってあれが最初で最後?
258 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 19:03
以下の出演分VTRがあると思うんですが・・・
昭和58年顔見世の「関の扉」小町姫/墨染*松緑、勘三郎
59年正月の「熊谷陣屋」相模*勘三郎、梅幸、仁左衛門、芝翫
59年4月「沼津」お米*勘三郎、鴈治郎、富十郎
59年團菊祭「日本振袖始」岩長姫*菊五郎、團十郎
59年顔見世の「九段目」戸無瀬*梅幸、仁左衛門、羽左衛門、鴈治郎、梅玉
60年正月の「隅田川」班女の前*勘三郎
61年11月国立20周年忠臣蔵の「八段目道行」松江
62年顔見世11/24松緑復帰の「楼門五三桐」久吉女房
(23は勘三郎が、25は梅幸が久吉)
259 :
重要無名文化財:2001/04/10(火) 21:19
今日の先代萩の八汐こわっ…勘三郎、首がないよぅ。
でもいつも録画しそびれていたので見られて嬉しい。
でもすごいお家ですね…住み込み家政婦で雇ってくれないかな。
260 :
歌右衛門:2001/04/11(水) 00:56
>258
ここに挙がっている映像は、いずれも、衛星放送の
「歌右衛門」関係番組では放送されていませんね。
(放送されいれば、当然、私は録画している筈ですから。)
是非、NHKに放送してくれるよう要望しましょう。
昨日、NHKBS宛に、「歌右衛門」特集番組の製作を
要望するメールを送りました。
261 :
重要無名文化財:2001/04/11(水) 01:02
今回の特集はあくまでも急だったから昔のものを使いまわしてるんだと思う。
改めて特集シリーズ、いつかやると思うよ。
262 :
重要無名文化財:2001/04/11(水) 14:39
たしか昭和60年前後でしょうか、東山魁夷さんと
対談されたのを、教育テレビでみたような記憶が・・
双方向からの「美」の探求あれやこれや、たいへん興味
深い内容だったと思いますが、再放送されないかな−
〜犬の絵をほめられたお話等〜
263 :
白鸚希望!:2001/04/11(水) 16:01
関の扉は、白鸚さんの関兵衛のが良いなぁー。
なんせ、歌右衛門、幸四郎、勘三郎で芸術祭賞を
獲ったものですし。
264 :
重要無名文化財:2001/04/11(水) 16:43
八代目コオシロウさんの大伴の黒主。あの五等身ぐらいの、
あの万事に「でっかい」、あのメイクがおとろしい、
筍堀りも怖かった=お顔が(賞賛ですので念のため)
265 :
重要無名文化財:2001/04/11(水) 17:56
たしか、昭和60年4月團十郎襲名披露口上、超大一座の
中央に、勘三郎、新團十郎、松緑、歌右衛門、延若 の並び
だったと思います。紹介・進行は紀尾井町がなさいましたが、
本人の挨拶のあと、大成駒が引継ぎ 「十二代目市川團十郎、
ゆくゆくはお父様にも劣りませぬ立派な俳優となられまするよう、
何れも様(ば)のご贔屓お引立のほどぉ」
大中村「隅から隅までずうい−とおお」 松緑丈「乞い願い」
全員「あ−げたてまつりまする」 <場内拍手喝采>
⇒「ニラミ」に移行
後見役、神妙な右之助さんのほれぼれする挙措進退と共に
記憶がありありと蘇ってきました。
266 :
重要無名文化財:2001/04/12(木) 01:00
そうそう、大成駒は「ずずずいっと」じゃなくて「ずぅいとぉ」って
言ってたよね、口上。
267 :
歌右衛門:2001/04/12(木) 01:43
成田屋の襲名披露口上での歌右衛門が好きで、繰り返しヴィデオで
見ていますが、「いずれもさま・・」から、あの独特のお声に
しびれますね。しかも、立ち役の方とは違い、一言一言に合わせて
手や指が微妙に且つしなやかに動くの拝見するともう堪らない。
歌右衛門、「絶後の名優」
268 :
重要無名文化財:2001/04/12(木) 05:43
今日、もしかして阿古屋?
絶対見るべし〜
269 :
さるんど:2001/04/12(木) 11:37
玉三郎は声はいいから唱歌があるとこは良いのだけど、
やっぱり楽器を演奏しながら景清を想うという主眼が
強く出ている(つまり心も空に景清の身を案じる)
のが大成駒ですね。>268
歌右衛門の手と指って綺麗ですね。特におどりを
観ていると強く思います。あの手も灰になってしまった
んですねぇ。…デスハンドを作って欲しかったです…>267
270 :
重要無名文化財:2001/04/12(木) 13:27
ソ連、と言うかある分野では20世紀最高の指揮者、
エフゲーニ・ムラヴィンスキー(1988没)みたいにね。
(面差しがなんとなく似ている・・芸風も/孤高の清冽さ)
271 :
重要無名文化財:2001/04/12(木) 19:03
昭和59年の暮、国立で「阿古屋」が出て、重忠が海老蔵、
岩永が富十郎、榛澤が福助でしたが、劇評に「師走興行は
これ一幕で満腹」と評されたと記憶しとります。
(二番目に芝翫+福助の大経師昔暦/あさん茂兵衛がありました)
春に團十郎襲名を控えた成田屋が神妙&結構な出来で、続く正月
浅草公会堂の石切梶原もパア〜ッと華が咲いたような好演でした。
60年1月号「演劇界」の表紙、久方ぶりの大成駒で、
古代眉紫の帽子付。目元の少し錆び付いたような古風な仕上げ
と、その奥に微かに光る青白いまでの激しい恋心のホムラ。
本棚の<お気に入りゾーン>に大事に保存中。
272 :
重要無名文化財:2001/04/12(木) 19:23
*失礼、上記「おさん」のミスタッチです。
幕切れの、高足屋台正面階段に黒の長袴を蹴出した生締めの
重忠、右奥に赤ッ面の岩永、平舞台中央下手寄りに遊君阿古屋。
詮議が晴れ、やや下手向き懐手のポーズで、ごく内輪ながら
満身の喜びを漂わせる、トロケるような満足感で小屋全体を
覆い尽くし、幕を引かせた岡本町。ソノお羽黒が恐ろしくも美し
かったのを覚えております。
273 :
歌右衛門:2001/04/13(金) 02:43
歌右衛門の「関寺小町」、渡辺保氏は絶賛しているが、
本当に、良いものだったのかな。
確かに「老い」を表現するには絶品だった。
でも、あそこには、歌右衛門だけにあった「気迫」がなかった
ような気がする。
歌右衛門の魅力の一つは、他を圧倒し威圧するほどの圧倒的な存在感。
それと「華」。そこが大好きで、しびれ、夢中になったのですが、
国立劇場の「関寺小町」には、その圧倒的存在感が感じられなかった。
それで、私は、あれを観た後、「ああ、歌右衛門の時代は
これで本当に終わったのだな」と思い、劇場を後にした。
時代の変転・世代交代を決定的にした瞬間でした。
ちなみに、翌9月、これまた20世紀最高のプリマバレリーナである
マイヤ・プリセツカヤの舞台「瀕死の白鳥」(これを幾度観たことか)
を見て、72歳ながらまだまだ元気と思ったものでした。
この年、歌右衛門とプリセツカヤという好対照な二人の舞台が最高の
収穫だったのを記憶しています。
274 :
さるんど:2001/04/13(金) 05:27
「関寺小町」の最期はみていないのですが、
藤間勘祖の追善会(於歌舞伎座)で住大夫の地でやった時は、
まだ微妙に元気で、舞台で立って一部おどりましたよね。
最期の舞台はおくとして、これはすごかったと思います。
何しろ白の鬘をつけて、クドキの部分で娘になってしまった(!)
歌右衛門の芸力に圧倒されました。関寺小町とは百歳の小町の
青春の回想ですが、それをあまりにも端的に示した写実性こそが
歌右衛門の力だったような気がします。すさまじさもありました。
芝居で最期になった「井伊大老」などは、白鸚の最期の舞台に
関して歌右衛門がいった「型とかぬけっきって、やわらかな
感じ」だったように思います。お静の方というよりは、政争に
まきこまれ、それを避けて生きるかわいい女でしかなかったような…
その抽象性というのは歌右衛門の演じる役々を没個性にもしていた
のだけれど、特徴でもあったと思います。気迫は晩年、特に
気迫だったような気がします。
275 :
重要無名文化財:2001/04/13(金) 09:53
>>274 >その抽象性というのは歌右衛門の演じる役々を没個性にもしていた
>のだけれど、特徴でもあったと思います。
これ、すごく以前話がでましたが、ふと文楽の頭みたいに感じたり
もしたんですよね>自分。
歌右衛門の不思議なところは、心理重視の芝居で、ある意味とても
写実的でありながら、なぜかみているこちら側に残される印象は、
抽象の果ての普遍みたいな感じだったことですね。
歌右衛門が海外で高く評価されたのは、わかるような気がします。
今あらためて歌右衛門の芝居をみると、「歌舞伎」の形式を踏襲し
つつ、丈が醸し出した芝居の本質は、ギリシア悲劇やシェイクスピ
ア劇などに共通する宿命劇だったんじゃないか?と感じてます。
↑すみません、一部意味不明でしたね。
これ、すごく以前話がでましたが、
→ これ、すごくわかります。以前話ができましたが、
です。
277 :
重要無名文化財:2001/04/13(金) 18:37
その流れで近松さん(強引)。
古い演劇界で賞賛されていたのを見たような?延若さんと
何度か組むようになった時期の「恋飛脚」封印切の梅川。
江戸狂言の張りと意気地だくさんの傾城の役々とは異なる、
おろかな下級女郎のいじらしさ・可愛さ・哀れさ・悲しさ
等々が、切々と観客の胸に迫ったそうです。
東都第一の女形としての存在感。五十台の充実期、まだまだ
衰えぬ美貌(それが一番映えるであろうあの黒の着付)。
で本来なら、格下ばかりの共演陣の中心となって大働きする
のが誰よりも似つかわしい優が、恋ゆえの闇と言う普遍的な
境遇にジッとひたすら堪え忍ぶワケですから、見物はほとんど
梅川に同化してしまい、皆等しく逃れられぬ運命に身を焦がす
悲劇のヒロインとして、マゾヒスティックな(おいおい!)
快感に酔いしれたのではないでしょうか。
下って昭和60年正月の「新口村」。鴈治郎(扇雀)さんと
二人立ち、三つ動いてから糸立をためらいがちに開いたソノ
姿態、雪を厭うてかづいた手拭いの美しい事。十三代仁左衛門
さんの役を超えて孫右衛門その人になったような天衣無縫の
芸境。幕切れの雪景色の中、意を決して上手奥に向かう忠兵衛。
手を引かれたものの舅から顔を逸らせられない嫁。今生の別れ
のドラマにくさびを打つキの頭。お地蔵さんの赤い前垂れが
忘れられません。 ◎これも映像があるはずですが・・・・
278 :
さるんど:2001/04/13(金) 20:55
歌舞伎というフィルターを通して普遍性を獲得していたから
最悪といえる『建礼門院』の台本(「おにいさまぁ」とか
「ありました」とか妙に口語チックな台詞には虫唾が走ります)
で、違和感無く聞けたような気がします。
最後の所演のおり、朱雀門の場がつきましたが、京屋さんが
八十助に「〜ちゃん、おねえさまは…」というと全く歌舞伎
でなかった。しかし、歌右衛門の台詞と演技は歌舞伎でかつ
普遍性を獲得していて、地獄を見た女が悟るという主題が
明確になっていて、唖然としました。そういう主題を
役を通して体現できるとんでもない役者だったのかも
と今改めて痛感します。
279 :
歌右衛門:2001/04/14(土) 02:38
>その抽象性というのは歌右衛門の演じる役々を没個性にもしていた
>のだけれど、特徴でもあったと思います。
歌右衛門の演技が役を「没個性化」させたというのは、一面、その通りで
他面、そうではないと思う。
歌右衛門は、確かに、何をやってもその圧倒的存在感と華で、常に
舞台の中心にあり続けた。何をやっても「歌右衛門」、その意味では
役を「没個性化」させたというのはその通り。
だが、「何をやっても歌右衛門」、というのは、そのあとに、
「何をやっても歌右衛門の、政岡・八ツ橋・・・」、というように、
歌右衛門が独自で形成させた役の姿がある。それが、まさに歌右衛門の
偉大さであり、魅力である。
他人のことは言いたくないが、例えば、玉三郎の場合、
「何をやっても玉三郎」で終わり。
玉三郎ばかりが現れ、役が見えてこない。そこが歌右衛門と違う。
>歌右衛門の不思議なところは、心理重視の芝居で、ある意味とても
>写実的でありながら、なぜかみているこちら側に残される印象は、
>抽象の果ての普遍みたいな感じだったことですね。
歌右衛門に酔うのは、その抽象性があったからでしょうね。
写実だけだと、深みがないので酔えない。写実の後ろに、歌右衛門が
つくった抽象性が隠されている。それが強烈なスパイスとなっている。
だから、「何をやっても歌右衛門の・・・」という役を完成させる
ことができた。観ている客も、この役を、歌右衛門がどう料理するか
常にわくわくできた。
と、このように思います。
歌舞伎座の「関寺小町」、是非観たかったな。
でも、最後の舞台を実際に観られたからイイか。
280 :
さるんど:2001/04/14(土) 11:39
「新薄雪」三人笑の梅の方とかが、やっぱり歌右衛門と
玉三郎の違いかも。両者の比較にはキーになる役かも
しれない。文楽では屈指の難役ですが、歌右衛門の場合
「夫が死んで悲しいけど、若い恋人たちは助かった」
とでもいうような摩訶不思議な笑い顔(政岡の花道
つけぎわでの笑い顔)になるんですよね。玉三郎だと
夫が死んで悲しいとしか受け取れなかった。
没個性ってのは、そういう意味で申しました。
言葉はちょっとたらないけど。
歌右衛門には両義性の幻惑というのもあったかも
しれない。
281 :
歌右衛門:2001/04/14(土) 23:23
>280 歌右衛門には両義性の幻惑というのもあったかも
しれない。
このあたりが、やはり歌右衛門のすごさ、歌右衛門だけの偉大さ。
歌右衛門の役解釈の深さかな。「新薄雪」梅の方と同じことは、
「籠釣瓶」の八ツ橋にも言える。あのお役、歌右衛門自身が
繰り返し言っているように、八ツ橋に哀れさがなければ終わり
でしょう。歌右衛門はそれを絶妙に表現していた。特に
縁切りの後の引っ込みで。失礼ながら、福助の八つ橋はそこの
ところが一種マニュアル化していて、はらがない。
まだまだ歌右衛門の足下にも及ばない。
282 :
さるんど:2001/04/14(土) 23:59
福助、華やかさの蔭のくらぁぁい心理を時に伺わせるけど、
まだだなぁ。「平家蟹」なんかは歌右衛門ばりで、嬉しくもあり
良かったけど。最近は舞台がくらい…。成長を祈る。
283 :
歌右衛門:2001/04/15(日) 03:48
やはり、歌右衛門は、名実ともに終わったので
しょうか。歌右衛門の匂いというか、香りというか、
そういうものを感じさせてくれる役者はもう現れないの
でしょうか。
歌右衛門は、やはり歌右衛門として、そのすべてが終わった
のでしょうか。
他の役者なら、死んでも、その息子などに、父親の匂いが引き継がれる
ことがありますよね。
でも、松江や福助からは歌右衛門の匂いは余り感じないな。
284 :
重要無名文化財:2001/04/15(日) 20:21
こないだ録画した道成寺みた。歌右衛門、極め付きでございます〜!
聞いたか坊主のギャグがふるすぎ。笑えない・・・。
285 :
さるんど:2001/04/15(日) 20:37
「平家蟹」の福助はなんとなく似てるが、
「吉野川」する松江は想像できないなぁ。
淀君・お岩さまから八重垣姫・阿古屋まで
できる独自の味ってありますよねぇ。
そういうスター性では玉三郎が一番近いん
だろうが、意図的に違うものを作ろう作ろう
としているかに見える。やっぱり丸本味が
薄い…。私は芸は一代という言葉の
重みを痛感しています。>283
286 :
重要無名文化財:2001/04/15(日) 22:27
今月の詐欺娘の不苦助の顔がときどき歌右衛門を彷彿させてた。
287 :
重要無名文化財:2001/04/15(日) 22:41
音もなく上手奥から杓文字で出るんじゃなくて、
セリで上がってくる古風な演出だそうですね。
デデンデデンの鳴り物入りで上昇でしょうか?
288 :
重要無名文化財:2001/04/16(月) 00:02
289 :
重要無名文化財:2001/04/16(月) 21:51
あの手の美しさ…。
天性のものだけではなく、修業の成果なのでしょうね。
追悼あげ。
290 :
重要無名文化財:2001/04/17(火) 14:37
ときに歌右衛門って、円地文子「女形一代 : 七世瀬川菊之丞伝」と
三島由紀夫「女方」のモデルにもなってますよね。
前者は10代なかばに北海道に番頭と駆け落ちした有名な秘話が
前者には載ってます。もちろん実名じゃないけど。
こういった微妙な翳りも美しさを倍増させていたのかもしれない
ような気がします。
291 :
歌右衛門:2001/04/18(水) 01:46
>290
いやー、この小説は初めて知りました。
かの番頭との駆け落ちについて詳しく知りたいと思っていた
ので、早速探します。
実は、梅玉・松江は、この駆け落ちの相手が後に作った子ども
という噂もあるでしょう。真相は知りませんが。
292 :
重要無名文化財:2001/04/18(水) 12:38
あのう。戦前の新聞にも載っているそうです。
T.W氏(某劇評家)はコピーもってる由。
ちなみに駆け落ちした番頭は、男です。
子供はうまれません。
293 :
重要無名文化財:2001/04/18(水) 17:09
>>292 291は、その番頭がのちに女と結婚して作った子供と
いう意味で言ってるのでは?少なくとも私はそう理解したが?
294 :
重要無名文化財:2001/04/18(水) 18:46
>>290 さん 早速読みました。ありがとう。ちょっと大きい図書館ならあると思います。私は書庫から出してもらいました。
295 :
歌右衛門:2001/04/18(水) 22:54
>293
貴殿の解釈通りです。
番頭が男なのはこの世界では当たり前。
歌右衛門の趣向を考えても当たり前。
男が子どもを産めないのも当たり前。
うーん、女性の番頭さんも増えてるみたいよ。
297 :
重要無名文化財:2001/04/19(木) 15:42
歌右衛門さんのお家のぬいぐるみ、これからどうするのだろう。
あと、家や土地は梅玉が相続するのかな?
298 :
重要無名文化財:2001/04/19(木) 19:41
今、NHKの桜特集で歌右衛門さんの自宅の桜を映してたよ
「道成寺」と「金閣寺」の映像も流れた〜
金閣寺みたいよ〜 >ビデオ
299 :
重要無名文化財:2001/04/19(木) 20:05
梅玉さんが出てたね>NHK
300 :
重要無名文化財:2001/04/19(木) 22:31
うう、見逃したよ〜ショック〜。
今96年のスクラップブックを見ていたら
「伊井大老」の劇評が。
もう歌右衛門の芝居の評を貼る事はないんだな。切ない。
301 :
重要無名文化財:2001/04/20(金) 00:31
桜の番組見たよ。
歌右衛門さん、ほんとに桜を見ながら逝かれたんですね。
それにしても梅玉さん、おっとこまえだったねえ。
302 :
重要無名文化財:2001/04/20(金) 00:33
桜の色紙があるんだよね・・
303 :
重要無名文化財:2001/04/20(金) 00:52
桜を見る部屋にいたクマさん、パディントンベアじゃなかった?
ダッフルコートに青い帽子で。
なんか好きなクマなので、歌右衛門さんのコレクションにいると
思うとうれしいな。
304 :
重要無名文化財:2001/04/20(金) 21:39
政府は20日の閣議で、
3月31日に死去した人間国宝で文化勲章受章者の歌舞伎俳優、
中村歌右衛門(本名河村藤雄)氏(84)
=東京都世田谷区岡本1の1の11=に従三位を贈ることを決めた。
305 :
うらうめ:2001/04/21(土) 19:13
歌右衛門さんの「憚りでありんす」と言うセリフと、うなづくようにして
瞼を落とし、右の手の平を返しながらきれいに指を反らせて、<謝意>を
表すポーズが、目の前に浮かぶようです。
306 :
重要無名文化財:2001/04/21(土) 22:03
桜の番組を見逃した事がショックで
NHKの「あなたのアンコール」っていう番組に
リクエストしてきちゃいました。おっとこまえな梅玉さんも見たい。
あんな番組があったのね。再放送してくれないかなぁ。
「視点論点」でも歌右衛門さんのこと取り上げてたんですね。
古典芸能系やってくれるのはNHKだけだよ…
梅玉さん、テレビで見るほうが男前ね。
歌舞伎座の筋書のインタビューとか
ちょっとおじさんっぽく写っちゃってるよね。
ちょっとずれたのでサゲ。
308 :
歌右衛門:2001/04/22(日) 02:27
視点・論点は、24日に再放送がありようです。
午後4:05からの予定。
但し、その日は自民党総裁選挙があるので、
放送変更になるかも。
詳細は、NHKのHP参照のこと。
309 :
さるんど:2001/04/24(火) 16:32
もうすぐ、歌右衛門のお葬式ですね…。
310 :
重要無名文化財:2001/04/24(火) 18:24
あの、本葬ってファンが行っていいようなものなの?
宗十郎さんの時はお別れ会という形だったはずだから
ファンは行ってもOKだったけど、今回はどうなんでしょう。
311 :
重要無名文化財:2001/04/24(火) 19:32
行ってもいいのではないでしょうか?
伝説に残る名優、大成駒に別れを告げる儀式ですしね。
さすがに、あんまりな人はいないでしょうし。
そもそも、葬場がそんな雰囲気じゃないと思いますもの。
312 :
重要無名文化財:2001/04/28(土) 22:05
本葬っていつ、どこでやるんですか?
都合がつけば行きたいんですが。
313 :
歌右衛門葬儀。:2001/04/28(土) 22:46
314 :
312>313:2001/04/29(日) 02:23
サンクスです。
315 :
重要無名文化財:2001/04/29(日) 02:41
玉さまねらいの報道陣が押し寄せませんように。
316 :
重要無名文化財:2001/04/30(月) 11:03
本葬、行きたいけど仕事だあ。心の中で手を合わせます。
亡くなった時は雪で、今日は雨...
317 :
重要無名文化財:2001/04/30(月) 11:07
合掌・・・・・
ありがとう、大成駒屋!
318 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 07:46
成駒屋の本葬に行ってきました。芸団協の関係で
行っていたのですが、勿論芸団協関係の席はなし。
まあ、そういうことはよくあるだろうから構わない
のですが、2時間以上廊下で立たされ、親族や役者関
係の献花が終わって、やっと献花できるかと思ったら、
なぜか一般参拝者が先で、ずーっとほったらかし。
都合2時間半も立たされて、とうとう案内もないまま
一般客の後に献花して終わり。
うちの団体は花代もちゃんと出して、香典もウン万円
出しているのに、どうして立たされたまま一般の後まで
待たなければならないのでしょう。だったら、最初から
芸団協関係の受付なんか作らず、「一般」にしておけば
良いのに。
歌右衛門さんが立派な方というのは分かりますが、そ
れとこれとは別。失礼すぎるのではないでしょうか。
319 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 08:00
今日、TVでお葬式の様子やってたのを見たんですが、
気になったのは市川新之助。
一瞬だったのでよく見えなかったけど。なんか大きいピアスみたい
なのつけてませんでした? 見間違いかな。
もし、ピアスならちょっと非常識ですよね。
320 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 08:55
ワイドショーどの局も扇千影のコメントばっか流して・・・!
321 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 09:31
普通、お骨を入れた箱を包んでいる布(すいません、名詞がわかりません)は白無垢なのに、歌右衛門さんのはまるで八重垣姫の衣装のような華麗な赤のものでしたね。なんていうか、すごく、いいなと思いました。
322 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 12:22
>>318 気持ちはわかるけれど、そういうことだったらこんなところで
ぼやいていないで、しかるべきところへきちんと抗議しては?
323 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 12:45
親族→客→関係者って事でしょ。
客商売としては、まっとうな気がするが・・・
324 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 17:03
>>318 >>322-323
故人を偲ぶがゆえに行ったのなら、参列できたことで満足すると思う。
「義理で行ってやったのに」と考えているなら318さんごもっともかもしれないけど。
325 :
重要無名文化財:2001/05/01(火) 20:41
>>318 うちのおふくろも、風邪気味だったのに出かけて、
今日は熱出して寝込んでる。
歌舞伎関係って,しきたりだ何だという割に非常識
なところ多い.番頭とかの後に回されたらしい。
お客の方が番頭より下か。成駒屋さんてえらいんだなー
326 :
重要無名文化財:2001/05/02(水) 06:39
>>322 直接抗議できるなら、ここには書かないんです
けどね・・・ うちは弱小団体なので。
でも書いてすっとしました。閉鎖的な社会だ
から、言えないことが多くて。
読んで下さった方、ありがとうございます。
327 :
重要無名文化財:2001/05/02(水) 11:50
>>326 読んで、頷きましたよ、さもありなんって。
あの権柄尽くのところが良くないんだよね。
故人は関係ないか、故人の生前の権力が作用
したのかわからないけど。不手際以前に、もっと
細やかに計画してしかるべきだったかも。
328 :
重要無名文化財:2001/05/02(水) 16:28
新之助さんはピアスなんてしてませんでしたよ!!!!!
その変わり、ばんそうこうをもみ上げの下あたりに貼ってました。
それと、歌舞伎・舞踊・芸団協の方専用の待合室が、貴賓室の
隣に用意されてましたけど、ご存じ無かったのかな??
ぼやいている方は。
329 :
重要無名文化財:2001/05/02(水) 23:01
>>328 受け付けで聞いて,松竹の人にも聞きましたが、芸団協
用の席はないという返事で、それっきりです。
330 :
重要無名文化財:2001/05/02(水) 23:12
いえいえ。舞踊関係の方とかと一緒の部屋で良かったんですよ!
何だか案内がスムーズで無かったのは確かです。正二さんも
イライラしながら言ってましたよ。中では大変でしたから。
藤間流幹部の方とか有名な方でも、部屋に案内されてなかったり。
>芸団協の方
ここに特定できる書き込みしたらそれはもう直接
抗議してるのと同じ事だと思いますが・・・・。
ご自分だけの事だったら構わないけど、あまり
他の方実名出さないほうが良いですよ。迷惑かかる。
332 :
重要無名文化財:2001/05/03(木) 09:57
333 :
歌右衛門:2001/05/03(木) 21:10
大成駒の葬儀でのゴタゴタについて
あれこれ言うのはいい加減にしたら。
芸団協だか何だかしらないが、
葬儀に行くのは追悼に行くのでしょう。
自分自身の見栄で行ったわけではないですよね。
だったら、座席や控室の件で、バカみたいにごたごた
言うのはみっともないし、呆れますよ。
文句があるなら、途中で帰ればよかったのよ。
本当にアホらしい。
334 :
重要無名文化財:2001/05/03(木) 21:21
>>333 何を偉そうに。帰ったら帰ったで「大成駒に失礼な」
とかいうのだろう。来客に対して失礼なのはかまわな
いのか。葬式の途中で帰れるか,常識で考えてみれば。
335 :
重要無名文化財:2001/05/03(木) 21:45
>>334 相手は成駒屋厨房だから、何を言っても
無駄無駄。葬式に行ったら10時間でも
たってるんだよ。きっと。
336 :
さるんど:2001/05/04(金) 02:16
「合邦」のテープってないんでしょうかねぇ。
もう一度でいいから見たいな…。
337 :
歌右衛門:2001/05/04(金) 02:51
>333,334
「偉そう」とか「バカ」
とかいう言葉はお前らのような輩の為に
用意されているのだよ。
そんなことも分からないような輩に
歌右衛門丈を語る資格なし。
お前らのようなバカが、「偉そうに」
ごたごた言うな。
幼稚園から勉強し直しだな。
ここに来るのは20年早い。
338 :
歌右衛門:2001/05/04(金) 02:55
>334
葬式の途中で帰れるか,常識で考えてみれば。
だったらゴタゴタ文句言うな。
お前如きに「常識」を語る資格なしだよ。
こんな輩が「常識」だと、ちゃんちゃらおかしい。
あんた、「常識」の意味分かって言っているの。?
広辞苑、恵んでやろうか。
339 :
春風や…:2001/05/04(金) 05:07
大成駒の舞台は、三度しか観られませんでしたが。
一つの事を極めるという姿勢を貫く、気高さと難しさを感じました。
今でもやりたい事に挫けそうになると、先代萩のビデオを観ます。
俗っぽいけど。
国民栄誉賞が贈られても良かったのに、と思います…。
>336
昔、NHK古典芸能鑑賞会の舞台が放映されました。
歌舞伎ファンの掲示板とか廻れば、持っている人もいるかと。
私も持っているけど…ここじゃ連絡つけようがないですねぇ。汗。
340 :
重要無名文化財:2001/05/04(金) 07:57
>>338 話の流れを考えろ。やっと静まりかけたところで
わざわざあおりに出てくるな。お前こそ広辞苑抱えて
寝てろ。
341 :
重要無名文化財:2001/05/04(金) 09:14
>>338,
>>340 あんたらさぁ、2ちゃんねるらしい、芸のあるケンカしろよ。
そうじゃないんだったらメールでやりな。
342 :
重要無名文化財:2001/05/04(金) 09:57
来月、伝統文化放送で十種香やるね
343 :
歌右衛門:2001/05/04(金) 12:02
>339
今でもやりたい事に挫けそうになると、先代萩のビデオを観ます。
歌右衛門の「政岡」は本当に絶品でしたね。
鴈治郎や菊五郎では、失礼ながらとてもあれほどの気品と
迫力は出せないでしょう。その意味で、国立劇場で見た
歌右衛門の「政岡」で以て「政岡」という藝は一つの区切りだ
と思っています。私見では、他の役者の「政岡」は、もう別物
だという意識です。もう2度と「政岡」を見られないと思っています。
>340
やっと静まりかけたところで わざわざあおりに出てくるな。
芸団協かなんかが始めた葬儀ネタはこれで終わりにせよ。
344 :
重要無名文化財:2001/05/09(水) 00:40
歌舞伎on the webにアクセスしたらのっけから追悼特集頁!
力はいってますなあ〜。墨染に会えるよ!
345 :
重要無名文化財:2001/05/09(水) 01:56
>>334 今堪能してきました。ほんとに力はいってる。
ほんの一部だけど、劇評が読めるのもいいですね。
口上も聞けるし。最後、「音羽屋さん」のあと
何で笑いが起きたのかが気になる〜。
346 :
重要無名文化財:2001/05/09(水) 02:22
>>345 成駒屋がとなりに座っている梅幸丈に微笑みながら
「では音羽屋さん、よろしくおねがいします」と次の口上を
促している場面だと思います。
ほのぼのとしたムードで、客席も思わずほほえんでしまうのでした。
347 :
重要無名文化財:2001/05/09(水) 12:35
>>344 歌江さんの師匠の思い出話。よかったですねえ。
348 :
重要無名文化財:2001/05/23(水) 02:07
age
349 :
重要無名文化財:2001/05/23(水) 09:14
大成駒・・ていったらこの人しかいないよ。
神谷町や松涛の人達ももう「大」がついてていいの?
・・御批判もありましょうが、戦後歌舞伎が生き延びたのも
故人の功績が大でしょう。
350 :
重要無名文化財:2001/06/03(日) 00:04
351 :
重要無名文化財:2001/06/03(日) 00:34
雛鳥の首みたいですなあ。
合掌・・・
352 :
重要無名文化財:2001/06/18(月) 12:08
先代になっちゃうなんてちょっと悲しい
353 :
重要無名文化財:2001/06/20(水) 23:41
age
354 :
重要無名文化財:2001/06/21(木) 01:19
コクーンを見てきましたが
福助にこの名前はまだまだ恐れ多いと思いました。
襲名してからそれを励みに成長するというような話もありますが、
それにしても襲名多すぎ。
名前の質を落としてしまう事になるのは本末転倒ですよね。
福助さんは歌右衛門さんに対する想いがいっぱいだから、
質は落とさないと想うよ。
今だって次代の女形のトップクラスでしょ?
>>355 そうですよね。ご本人もその重圧は相当理解しているでしょ?
2ちゃんではあんまり福助さんのこと良く書く人いないけど、
私は良いと思います。
私も福助応援したいな。
思うに2ちゃんで彼の悪口(批判じゃなくて)
かいてる人ってごく少数の決まった人なんじゃ
ないかな。
妙に粘着質で、ヘンなスレまで立てて……。
あ、354さんみたいにちゃんとした批判してる人は
違うよ。
私も福助は応援してあげたい!
名前の質を落とすかどうかは、極論すれば今の福助が死ぬまではわからないことです。
歌右衛門の生の舞台を何度もみて歌舞伎に染まった私ですが、だからこそ、いい真女
形の誕生と成長を心から願っているんですよ。
それに歌右衛門の名前を継いでも畏れ多くない役者は、今のこの時代には一人もいな
いでしょうしね。
ああ、歌右衛門さん、
なんかもうこの世にいないんですよね。
いまさら、当たり前だけど。
あの頃は春だったけどもうすぐ夏ですね。
360 :
重要無名文化財:2001/06/28(木) 11:46
私もコクーン観にいったが、
んーむ。。。。。。。。。。今の福助に継げるような名前なのか?
まだ先代が亡くなったばかりだし、イメージ的にはまだだな。。
361 :
重要無名文化財:2001/06/28(木) 12:05
今回スポニチの先走りだったけど、近い将来絶対継げる!
363 :
重要無名文化財:2001/06/28(木) 20:25
>>361 発表の時期だけの問題でしょう、きっと。
福助が歌右衛門になるのは確実だと思われ。
どうせ継ぐんなら、さっさと継いでほしいな。
それでなくとも歌右衛門、伝説化しすぎてるしね。
一番好きな役者ではあるけど、歌右衛門が役者の基準になるとイカンと
感じる。
六世歌右衛門は今後とも一人でいい。不世出でいい。
歌右衛門という名跡は、六世とはまた別の話だ。
364 :
重要無名文化財:2001/06/28(木) 21:06
まさに女形の至宝!だったですね・・・・・六世歌右衛門。
365 :
重要無名文化財:2001/06/28(木) 22:32
名前はただの飾りにすぎないし芸の技術と関係なく継がれてきた例はいくらでもある。
持っている技術とは名前は関係ない。
いいとされる名前持っいて技術のある役者がほとんどいない今
フクスケばかり責めるのは公平でないと思う。
歌檸檬は空前ではないが絶後になってしまった。
小山○翁の評をしみじみ感じる今日このごろ。
366 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 03:05
歌右衛門で思い出すのは、見得の凄さ。
特に、女暫とか、茨木での引っ込みの見得。
空気が動くってフレーズを体感できたのは、あれが最初で今のところ最後。
367 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 05:16
歌右衛門といえばやっぱり阿古屋。
368 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 12:09
369 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 12:12
>368
367じゃないけど、そらーすごかったよ。琴責め。鳥肌もん。
370 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 12:27
>>369 えーすごい!
琴責め、どんな感じ?
私は歌右衛門さんの舞台自体見たことがないので
うらやましい限りです。
371 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 13:25
ある意味観ない方がいいと思うよ。
玉三郎のがみすぼらしくてみてられなくなるよ。
見得がきちっと切れる最後の役者だと思う。
間延びするのが大きな欠点だけどそれでもぴたっとキ○瞬間があちこちにあるから
おもしろいんだよね。
372 :
重要無名文化財:2001/07/01(日) 16:37
歌右衛門(特に晩年)を実際にみると、どの役も「これっきゃないんじゃないか」
と思わされてしまうんだよね。
有無を言わさぬ説得力があるのと、でてきただけで空気がまるで変わる破格の
存在感があったから。
「阿古屋」も三弦は玉三郎の方が巧いと思うし、琴責めという趣旨でいくと
玉三郎のが芝居としては正しいような気がするけど、やっぱり歌右衛門の
阿古屋の方が圧倒的なんだよね。「籠釣瓶」に至っては、どう考えても歌右
衛門のがよかった。「四谷怪談」もすごかったし。
あの空気感、どこから来てるんだろう。
ただ、若い時分、芝翫の頃はともかく可愛くて可憐な芝居だったと聞く。
373 :
重要無名文化財:2001/07/02(月) 02:40
私は歌舞伎初心者のものですが、正直そういうのを見てこられた
かたって今の歌舞伎はつまらないんでしょうか?
それとも今でも同じように感動する(ものもある)?
374 :
重要無名文化財:2001/07/02(月) 06:15
>373
心配する事はありません
今売りだし中の若手が将来の名優になるという可能性は大です
故歌右衛門丈が百年に一度の名優、名女形として記憶されるのは当然だけど
古典は今でも生きているから古典なので・・骨董品とは違います
あなたの時代を共に生きてくれるこれからの人達を応援しましょう
375 :
365:2001/07/02(月) 11:08
>372
謎。玉三郎の三弦が歌右衛門よりうまいとは言えない。琴と胡弓も同様。
>373 374
歌右衛門が死んだ今名優なんていない。歌右衛門自体百年に一度の名優といえない。
歌右衛門以前にはもっと実力のある名優がいた。
ただ高度成長期を過ぎても腰を落とした直線的な動作を残していたことがすごい。
この最低限のきちんとした動作ができたことが貴重だ。
今の役者は基礎がしっかりしてないのだから将来に期待できない。
若手の誰か名優になって欲しいのは同感だが。
>373
初心者でもなんでも自分の思った通りでいいではないか。感動できるにこしたことはないし
つまらないとおもったらそれも正しい感想。自分が基準。
今の歌舞伎はつまらないと思う。ただ「今」だからじゃなくて技術を身に付けていないのが悪い。
歌右衛門は心身両面で今の役者よりずっと技術を持っていたのだ。
その技術が途絶えてしまったことが問題なのである。
376 :
重要無名文化財:2001/07/03(火) 10:50
>>365=
>>375 私は歌右衛門よりも玉三郎の方がお上手と思いました。特に胡弓は。
ただ、玉三郎の阿古屋は楽師だと思いましたね。
歌右衛門には傾城という立場が濃厚に感じられました。
うまく表現できないのですけど、芸術家っぽい玉三郎と、哀しい宿命に生きる
身重の傾城っぽい歌右衛門という感じです。
琴責めの趣向が、評判の役者が楽器を奏でることそのものにあって、その演奏
っぷりを堪能するのであれば、玉三郎の方法もあると思いますよ。
歌右衛門の場合は、琴責めに比重がなくて、阿古屋の実存で勝負してたといった
印象があります。花道の出で、ほとんど全てが決まっていたような気がします。
後はつけたしというと語弊があるかもしれませんが、でもそんな感じでした。
それと、「歌右衛門以前にはもっと実力のある名優がいた」ということはそう
だろうな…(みてなくてもです)と素直に同意しますが、たとえばどんな方々
でしょう?スレ違いかもしれませんけど、もしよければ教えてください。
377 :
重要無名文化財:2001/07/03(火) 15:54
>私は歌右衛門よりも玉三郎の方がお上手と思いました。特に胡弓は。
自身の感性を信じるべきなのでこの問題はここまでにする。
玉三郎の三曲演奏中胡弓のできが最もよかったことは同感だが。
>たとえばどんな方々
阿古屋の話題なので殺された仁左衛門を挙げておこう。
>>374 >>375レスありがとうございます。
私は今の歌舞伎を全てではないですがいいと思って見ています。
感動しています。別にダメだといわれても、
そこに感動してしまった自分がいるから、もう、しかたがない。
そこは変えようがないことで、別に聞いてどうこうしようとは
思っていません。
(でもけっこううわーとか歌舞伎ってこんなもんかとか
思わせてくれる役者さんも多いです!)
ただ歌右衛門さんの舞台の話が続いていたので、このような
舞台を沢山見てこられた方は今の歌舞伎をどう思ってるんだろう
と思い。
なんか、多くの卓見に混じってレス、スミマセン。
私も>たとえなどんな方々、気になりました。
どうぞ続けてください。
379 :
377:2001/07/03(火) 22:27
>感動しています。別にダメだといわれても、
>そこに感動してしまった自分がいるから、もう、しかたがない。
>そこは変えようがないことで、別に聞いてどうこうしようとは
>思っていません。
その通り。
あとはなぜ感動orつまらないか自分の言葉で言えたらもっと楽しくなるかも。
好きなことに初心者もベテランもない。別に自分で演じる訳じゃないんだから。
スレ違いなので成駒屋の話に戻らなくては。
なんだかご大層な方なんですね、377さん。
体の重心の話をされていましたが、日本人の体型がすっかり変わった昨今、
過去の名優たちを引き合いにだして今の役者を「駄目だ」といってみてもね。
もっとも、祖父母や親たちも同じでしたし、こちらも年をとると同じように
いうことになるんでしょう。
正直、私も今50代で頑張ってる役者たちがいなくなってしまったら歌舞伎も
おしまいかもとは思いますけど。
この歌右衛門スレでは、せっかく「阿古屋」などについて感想をやりとり
しているのですから、もう少し具体的なご感想がお聞きしたいものです。
ひと括りで「今の役者は話にならん」といわれてもね・・・。
381 :
377:2001/07/04(水) 22:56
>日本人の体型
体が大きいこととは関係ない。むしろ日本人の動作が変わったこと言うことではないか。
しかたないと言えばそれまでだが。
>ご大層
その通り。野暮なことを言って申しわけない。
その意味を込めて>成駒屋の話に戻らなくては と述べた。汲み取っていただきたい。
382 :
重要無名文化財:2001/07/06(金) 17:35
7月11日「徹子の部屋」で歌右衛門さんの追悼VTR放送するよ!
歌舞伎俳優で人間国宝・6代目中村歌右衛門さん(享年84)
大の動物好きでぬいぐるみを集めるのが趣味。
子供のころから、歌舞伎の世界で育ち女形のむずかしさを語る・・・だって!!
383 :
重要無名文化財:2001/07/06(金) 19:22
>>382 情報ありががとう。
要チェックですな!
384 :
重要無名文化財:2001/07/06(金) 21:46
徹子と歌右衛門。
すごい組み合わせだ。
385 :
重要無名文化財:2001/07/10(火) 23:55
一応アゲ
386 :
重要無名文化財:2001/07/11(水) 11:16
晩年山陰へ出向かれて「口上」にのみお出になったことがありますね。
出雲大社でしたか、うさぎの銅像を見上げて微笑まれている写真が
記憶にあります。動物はほんとに余計なこと言いませんからねえ・・・・
387 :
重要無名文化財:2001/07/11(水) 15:10
ああ、見そびれた。
夜の方は忘れないようにしないと。
388 :
重要無名文化財:2001/07/11(水) 16:22
うわーーーーん、私ももそびれた。ウツダ。
って夜って何時からあるの?
389 :
重要無名文化財:2001/07/11(水) 16:32
>>388 スカパー Ch.256 朝日ニュースター で、6:25から
390 :
↑のみなさまへ:2001/07/12(木) 01:22
見たよ。
っつーか、録画までして損した・・・。
たったあれだけかい!!!!!!!!!!!!!!!
391 :
↑のみなさまへ:2001/07/12(木) 01:23
歌右衛門さんだけの追善特集かと思ったのにい。
宗十郎さんも出てたのでよかったけど・・
392 :
重要無名文化財:2001/07/12(木) 04:57
え?宗十郎はでてなかったような。
393 :
重要無名文化財:2001/07/12(木) 19:56
團十郎襲名の月の「助六」。後半七夕の前帯で出てひとくさりあった後、
助六を床机の下にかくまっての、意休(十三世仁左衛門)とのやりとり
「モシ意休さん たんとある お星っさんじゃないかいなあ」と春の夜空
を見上げるところ。
スッキリと綺麗なアゴの曲線、ほころばせた三日月の目元、芯のしっかりした
首のライン、何より挙げすぎず上を指した右手のカタチの美しいこと。
歌舞伎座いっぱいに拡がったファンタジー・・・・思い出します。
394 :
重要無名文化財:2001/07/17(火) 21:09
九段目の冒頭、駕籠から降りる白無垢の小浪に
雪を厭って塗りの傘を差し掛けるところ、
情味があふれて素晴らしかったですね。
395 :
重要無名文化財:2001/07/18(水) 22:36
「盛綱陣屋」篝火の出もよかった。黒の着付けの上に
柿色のおいずる羽織って、弓矢を携えての花道。
396 :
重要無名文化財:2001/07/19(木) 17:32
昭和59年4月「沼津」のお米。序幕、勘三郎+扇雀の、つい父祖の時代
までの道中とはこうもあったか、と思わせるやり取りがあった後、マドンナ役
としてワンポイントで登場。「かかさんの命日ゆえ」と小菊の花を手にした
その姿の若さ、美しさ、華やかさ、儚さ、うら寂しさ・・・鮮烈な印象を
残して、アッサリと引っ込んだ程の良さ。
十兵衛ならずとも「早よ行こ、はよいこ」と思わずにはいられませんでした。
397 :
重要無名文化財:2001/07/21(土) 19:52
昭和63年歌舞伎座百年の年、確か正月に梅幸さんとの連舞い
で「鶴寿千歳」という20分程度のご祝儀舞踊が出ました。
芸を堪能するということもなく、終わっちゃいましたが。
398 :
重要無名文化財:2001/07/21(土) 19:59
昔「攝州合邦ヶ辻」見てて、最前列なのについ居眠り。
目をあけると、歌右衛門さんが私をじ〜っと睨んでた。
晩年とはいえ、生で至芸を拝見でき幸せでした。
合掌。
399 :
重要無名文化財:2001/07/21(土) 20:46
梅幸さんのように「娘」にかえり願いをかなえて法悦の
内に落ち入るのではなく、飽くまでも武家の後室として
辞世を詠んで阿加棚を壊し、自ら規定した「指命」を
果たした上で絶命する玉手。壮絶な顔色でしたね。
400 :
重要無名文化財:2001/07/21(土) 21:53
先代の上村吉弥さんの合邦女房がよかった。
地方の様々な小屋で叩き上げた本格の地芸で、本当に
その狂言の世界に連れ去られるような感覚でした。
401 :
重要無名文化財:2001/08/04(土) 03:10
あげ
402 :
重要無名文化財:2001/08/07(火) 04:08
でかしゃった
でかしゃった
でかしゃった
でかしゃった
でかしゃった
でかしゃったでえ
403 :
最近さがったまま。:2001/08/08(水) 22:41
ああ、まだまだ歌右衛門を語りたいよ・・。
405 :
ささぴぃ:2001/08/14(火) 19:45
むか〜し、俳優祭でベルばらのパロディ上演した時、歌右衛門はマリー・アントワ
ネットをやっておられました。あの独特の口跡で「あ〜い〜それは〜はかなく〜」と
歌っておいででした。ちなみに相手役のルイ16世は団十郎、オスカルは当時児太郎の
現・福助。見た記憶のある方はいますか。ちなみに私は中二の冬、テレビで見ました。
406 :
重要無名文化財:2001/08/14(火) 19:54
松緑さんと白雪姫もしたよね。歌右衛門さん、すんごく可愛かった。
407 :
重要無名文化財:2001/08/14(火) 20:16
>>405 あれ、雀右衛門だったよ。
猿之助が演出したの。
エンデブ伯爵夫人とか、カンクルーなんとかとか、オットワーヤ王子
とかすんごく面白かった。
408 :
18才の芸能人:2001/08/14(火) 20:17
409 :
ささぴぃ:2001/08/14(火) 21:13
>407 失礼しました。だいぶ昔のことだったんで。でも、おもしろかった。
今日、伝統文化放送で九時四十五分から平成六年の俳優祭が放送されます。
スレ違うかもしれないけど、お知らせ。
410 :
重要無名文化財:2001/08/17(金) 04:08
あげ
さげ
412 :
重要無名文化財:2001/08/22(水) 01:15
あげ
413 :
重要無名文化財:01/09/09 02:39
歌右衛門の芸ってわかりやすかったね.
こっちが納得するまで何度も何度も丁寧に見せてくれる.
その日の気分次第で出来不出来が大きくわかれる某物故名優のような
事がなっかたから歌舞伎に大枚はたいて通う気持ちになれた.
時には丁寧すぎて律儀すぎてくどく思えたり退屈な時もあったけど
・・・やはりもうあの品格のある舞台を見れないと思うと涙がでるよ.
414 :
重要無名文化財:01/09/09 11:14
そうだね、ほんと。
歌右衛門って、三島由紀夫とか渡辺保とか、ある特定の殿方が入れ込んで
妄想をいっぱい書き残してるから、ものすごーく特別な役者・芸術家だと
思われがちだけど、有り体にいえばわかりやすい芸をする人だったんだと思うよ。
自分がみたいと思うものを、ちゃんとみせてくれる役者という感じ?
今、歌右衛門の舞台を普通にみることができたら、そのわかりやすさに改めて
驚くかもしれないね。
理屈よりきれいな形をきちっきちっと見せてくれたとこがよかったよね。
冗長なのは事実だけどそれを言ったら今の役者はみんなもっと冗長だし。
さみしいね。
416 :
重要無名文化財:01/09/28 07:33
なるほどな
417 :
重要無名文化財:01/10/09 21:36
初代 中村歌右衛門についてご存じの方、教えてください。
梅玉襲名の時の伊勢音頭の万野はすごかったね。
419 :
重要無形文化財:01/10/10 13:41
どなたが、歌右衛門をつぐんでしょうか?
松江さん?それとも甥なのか弟なのか、な、方なのかな・
420 :
重要無名文化財:01/10/10 13:57
松江じゃないっすよ(彼は魁春という名跡を継ぐ)。
福助が次の歌右衛門ってことになってますが。
ちなみに甥、弟ってどなたのことですか?
421 :
重要無名文化財:01/10/10 16:06
419さん勘違いですよね?、4冠は弟ではない。
422 :
重要無名文化財:01/10/10 16:08
甥の子が七代目に内定していると思いますが?
423 :
重要無名文化財:01/10/10 16:12
あくまでも、系図上です。
424 :
重要無名文化財:01/10/10 16:27
ほんとなら芝翫が継ぐ予定が、もう歳だからねェ・。
425 :
重要無名文化財:01/10/10 20:54
>>424 芝翫の芸って歌右衛門って感じじゃない(あくまで芸風の問題ね)から継がなくて正解だと思う。
426 :
重要無名文化財:01/10/11 03:05
芝翫は五代目の死後六代目菊五郎に預けられたので、彼が尊敬しているるのは音羽屋の芝居
なわけ。しかし、例えば道成寺で音羽屋が一番よさを出すのは「ただ頼め」の
手踊りなんだけど、歌右衛門のほうがうまいんだよ。
今あそこを楽しく踊れる役者はいない。
梅幸はよかった。歌右衛門は芸風が違うのにこの手踊りが
よかった。「出雲の神様に……」で手を合わせるときに、神に
祈っていない以上もう歌舞伎はだめだ。
427 :
重要無名文化財:01/10/12 01:32
梅玉、福助の襲名興行、大阪中座、予告では伊勢音頭だったのが、なぜか二月堂に、
変わっていました。歌右衛門(渚)は、下手桟敷裏の廊下を、車椅子に乗って鳥屋
に入りました。歌右衛門が花道に、姿を現すとなんとも言えないざわめきが起こり
ました。本舞台までたどり着けばあとは座ったままの芝居なので、それなりに糸に
乗ってたっつぷりと見せてくれました。
428 :
重要無名文化財:01/10/19 10:16
最後の、両花道の定高は、大判事との科白が 長いので
タカイス(というのか)不精をしていた。しんどかったのね。
来月?伝文で、建礼門院を 放映とか。
島田さんが出た時なのかな?この時もT幕目は動きの関係で、雀。
2幕目から出演していた。必見だと思います。
429 :
重要無名文化財:01/10/22 09:42
建礼門院は>伝文の12月の予定だそうで。済まぬ。
430 :
重要無名文化財:01/10/25 19:18
大判事の仮花道での呼び声中村助五郎さん 絶品 定高は成駒屋以外に似合う人思いつかないあの衣装
刀さして
431 :
重要無名文化財:01/10/25 19:44
最後の舞台の「井伊大老」のお静の方を見ることができたのは
私にとっての眼福です。今思えばぎりぎりのところで勤めてい
たんでしょうね。枯れ切って、何にも無くて、飾りのない素の
歌右衛門があの舞台にはにじみ出ていました。
その年の秋に淀殿やる予定だったのが急遽休演になり、残念と
思ったのが懐かしいです。
432 :
重要無名文化財:01/10/26 14:35
大成駒、最後の時の大老は 播磨屋でしたか?
そう言えば 白鸚さんの最後も、でしたかね。
雛かざりを背景とした名シーン。
映像が残ってませんか‐‐NHK--ご両人の舞台が思い出されます。
433 :
重要無名文化財:01/10/26 19:39
あの伊井大老白鸚さんセリフが全然はいってなくて
風格で十分見せてた、あのご両人の芝居はまた凄くよかった
434 :
重要無名文化財:01/10/31 00:05
歌右衛門が立役するときは相手は我童のことが多かったですね。六歌仙の業平と小町とか、酒屋の三勝半七とか・・・
435 :
重要無名文化財:01/11/01 00:43
歌右衛門と梅幸の間に、確執は本当にあったのでしょうか。たしかに若い頃、二人が演舞場と歌舞伎座で道成寺を競演したときには、歌右衛門の楽屋を訪れた客が、どちらが上手かったか必ず聞かれて困った、という話もあるし、当時の劇評には、
歌右衛門のほうはライバル意識むき出しの踊りだった、という意見が複数見られるので、当時はそういうことがあったのかもしれません(ただし、梅幸のほうは「いつもどおりの悠然とした踊り」だったそうです)。
でも、晩年になってからは、歌右衛門はことあるごとに梅幸の芸を賞賛していました。梅幸の政岡を誉めていたり(「歌右衛門の六十年」)、梅玉襲名の伊勢音頭では、お紺がいいから芝居がよくなる、と繰り返し梅玉に語って聞かせていたという話、
それに雑誌「歌舞伎」での渡辺保との対談で、梅幸の宗貞と関の扉を踊ったときのことを、「宗貞が要所要所で小町に思い入れをしてくれるから、こちらの芝居がやりやすくなる、あんな宗貞は後にも先にも梅幸さんきり」と語っていたのが印象に残ります。
平成6年正月の歌舞伎座で、初旬に梅幸が体調を崩して休演した、という知らせを楽屋で聞いた歌右衛門が、衣装も付けて出を待つばかりだったのに、急に気分を悪くして自分も休演してしまった、ということもありました。
また、梅幸追悼のテレビ番組で、彼の最後の玉手御前をテレビで見ていて涙が止まらなかった、と語る姿からは、心から朋輩の死を悲しんでいるという思いが伝わってきました。
事実、梅幸の死後歌右衛門が本公演の舞台に立ったのは、翌月の翫雀・扇雀襲名と同年11月の建礼門院、そして翌年4月の最後のお静の方、そのどれも楽日までの完演はありませんでした。
こうして考えると、やはり二人は戦後歌舞伎の女形の双璧として、お互いの芸を認め合っていた仲だったのではないかと思います(でも、梅幸が歌右衛門について語っているのは聞いたことないですが)。
長くなってごめんなさい。
436 :
重要無名文化財:01/11/01 01:04
残念ながら梅幸の舞台は見たことがない。
歌右衛門はぎりぎり間に合った。
437 :
重要無名文化財:01/11/03 17:34
歌右衛門
菅原の通し 筆法伝授 園生の前
438 :
重要無名文化財:01/11/03 17:44
誰か、歌右衛門の判官を実際にご覧になった方はいらっしゃいますか?
たまになさいますよね立役。
私見ましたよ、判官。
梅幸の判官は凛として結構なものでしたけど.....
成駒屋の、期待はしてましたけど、どうも......
もちろん骨法を心得た結構なものでした、
しかし、あの優の得意とする、繊細な感情表現が、
裏目に出たような舞台でした。
極論をいえば、ただ座ってるだけの役ですから。
気品はありましたよ、ただあの品は、女の気品でした
天地会を見ているような。
やはりあの優は真おやまなのだと思います。
私の観劇歴では、先代大梅玉、先先代時蔵、梅幸 の判官が素敵でした
440 :
重要無名文化財:01/11/03 22:04
>439
失礼ですが、お年は?
それと、三代目の梅玉さんをご覧になっているとのことですが、
伝説になっている東劇の大顔合わせの忠臣蔵でということですか?
441 :
重要無名文化財:01/11/04 13:03
>439
すいません。そっちの判官じゃなくて、塩冶判官のほうです。
ごめんなさい
梅玉さんは中座で見ました。
戦前戦後位に
昭和ヒトケタ生まれです。
心斎橋で商いをしていた関係で祖母に連れられいきました。
あのころは良かった。
443 :
重要無名文化財:01/11/06 18:38
東京人読んだ?
444 :
重要無名文化財:01/11/06 19:18
魁玉さんへ
ご自身が見物したなかで印象に残った舞台などが
ありましたら、お聞かせ願えませんか?
上方在住の者は、ろくなもの見れてません
いい年になってから、芝居がかからなかったですから。
機会があれば、べつの場所で。
446 :
重要無名文化財:01/11/11 15:41
五代目は混血児?
447 :
重要無名文化財:01/11/22 00:03
東京人読んだ。おもしろかった。
5代目福助も五代目歌右衛門の実子じゃなかったんだね〜。
切り口が他の追悼文と違って良かった。
448 :
おちそうだったよ!:01/12/20 01:28
今週号の週刊文春のグラビアに出てました。
楽屋で化粧している写真。
右手に刷毛、左手にたばこ・・・。かっこええ
加賀山直三「ある女形の一生」は、五代目福助の生涯を
描いた好著だが、福助の実父についても記述あり。
巻末に、五代目歌右衛門の遺言が掲載されているので
参照されたし。
元お手伝いさんの娘が書いた「わたしの歌右衛門」は、
歌舞伎版「家政婦は見た」的嫌らしさと、著者の歌舞伎知らず
が傷。何よりもこのお手伝い、五代目福助派で、藤雄ちゃんには
凄く点が辛い。若き日の運転手との駆け落ち事件までバラシてるのは
如何なものか。
先日青山墓地の歌右衛門の墓にいったら、「河村藤雄の墓」としか書いて
いない。脇に加賀屋代々の墓があり、藤雄氏はやはり分家扱いということか。
450 :
重要無名文化財:02/02/23 22:06
もうすぐ一周忌です。
さあて4月の歌舞伎座はどうなるのでしょうか
451 :
重要無名文化財:02/03/02 15:19
えっ歌右衛門さんって煙草すう人だったの 意外だわ
452 :
重要無名文化財:02/03/03 00:04
最晩年の“大成駒”の舞台にかろうじて接することができた。
セリフの声量はさすがに弱々しかったが。それが理由なのか、
耳の遠い客がよく不満をぼやいていた。一度、すぐ間近に座ってた
お婆さんが「聞こえないよ」とヤジ飛ばした時はビックリ!
453 :
重要無名文化財:02/03/03 00:42
>452
漏れもそうだった。「建礼門院」と「井伊大老」しか
見られなかった。
454 :
重要無名文化財:02/03/03 00:49
>>451 その話知らないなあ・・・
ほんとなの?
>>453 漏れは基地&公史労のダブる判事での佐田科みたよ
あと史缶との似任同丈字もみた
どちらも両花道で豪華でしたなあ・・・
>454
いいなあ・・。神谷町との荷丹ん同情治って歌舞伎座100年の時に
踊り納めた同情字でしょう。漏れはその頃りある厨房だったからなあ・・。
ダブル判事って、判事は2人で、岡本町が佐田香でやるの?
なんか変な感じですね。
456 :
重要無名文化財:02/03/03 12:30
>>455 454です。そう、あの同常時もはじめは確か
大名利子間が一世一代というのが体調の関係で
二人にしたって当時聞いたような記憶が。
衣裳も新調したとかですごい舞台だった
ダブる判事ってのは、一月の間で
佐田科が大成駒、判事が半月交代で、ってことです
この間の納涼の松王丸みたいな感じで。
(あれは大それた役二役を若手が交代してたから
比べることはとてもできないけどね)
もっと今後もこういう形で若手に大役を勉強させるように
すればいいのに既に本興行で本役で大それた役ついちゃってるしね・・・
大成り駒がもっとお元気でいて渇!!いれてくれたら良かったのに脳
>456
日替わりで勤めたということだったんですね。それならわかります。
サンクス。
そうですね。確かに幹部が若手に胸を貸すような舞台が最近はないですね。
ジャッキーと三之助の誰かの舞台とか見てみたいですね。ご意見番が
いないから最近はたらいまわしの演目が増えてきたのでしょうね。
確かに、大成駒に野球の大沢親分のような役目をしてもらいたかった
です。きっと現状を憂いていると思いますよ。
458 :
重要無名文化財:02/03/03 13:46
3月31日、午後6時から歌舞伎座で歌右衛門さん追善公演。
梅・福・橋による素踊り「梅の春」、人間国宝たちによる座談会、
映画「京鹿子娘道成寺」上演 発売は3月20日チケ松、全席指定2100円。
460 :
重要無名文化財:02/03/13 01:56
461 :
重要無名文化財:02/03/17 23:30
>>459 チケット発売日、おもいっきり俳優祭とかぶってますね
電話つながりませんね
松竹はなにを考えているのでしょう
それとも、俳優祭行く人とだぶっているとおもっているのか
462 :
重要無名文化財:02/03/17 23:46
出てるメンツから言えば俳優祭に飲まれるでしょう
463 :
重要無名文化財:02/03/19 14:45
偲ぶ会に行きたいと思っている者です。
当日、着るものとかは地味にしたほうがいいでしょうか?
こういう趣旨の公演行くの初めてなので…
しかし俳優祭と発売日が一緒って困りますね、ほんと。
464 :
重要無名文化財:02/03/19 19:50
>しかし俳優祭と発売日が一緒って困りますね、ほんと。
偲ぶ会は窓口販売が同日の様ですね。
窓口に行くのが可能な場合は、電話するより直接購入しに
行った方が良いかもしれませんね。
465 :
重要無名文化財:02/03/19 20:01
メインが何かにもよるね。映画だったら席が近すぎるとちょっと。
466 :
重要無名文化財:02/03/20 18:19
偲ぶ会の日、午後7時45分から伝統文化放送で道成寺の映画が放映されますね。
偲ぶ会の映画上映も同じ時間帯になるのかしら?
467 :
重要無名文化財:02/03/20 23:40
今日は松竹へ電話がつながりませんでした。
468 :
重要無名文化財:02/03/21 15:29
結果的には窓口購入が正解でした。十時開始時点で
ほとんど並んでなかったので…
でも、他のスレでも出てるけど多分重複購入の切符が
徐々に出ると思うよ。
福助・梅玉の襲名披露前の会であの映画を見ましたが、
一階は十列以降でないとちょっとキビシイかも…
(首が痛い)
469 :
重要無名文化財:02/03/21 15:47
2階も最後列の端とかしか残ってない。
思ったよりすごく売れてるな。
470 :
重要無名文化財:02/03/23 23:05
4月はNHK衛星第2で歌右衛門の追悼プログラムが予定されていますね。
演目は、「関の扉」(松緑、勘三郎)、「吉野川」(勘三郎の大判事)、
「鳥辺山心中」(壽海の半九郎)、「権上」(壽海の権八)、
「茨木」(松緑の綱)、「時雨西行」(国立)、「頼朝の死」(84年歌舞伎座)、
「娘道成寺」(78年歌舞伎座)だそうです。
471 :
重要無名文化財:02/03/23 23:24
今までにやってないのってどれだろう。「権上」と
「時雨西行」ですか?録画せねば!
(うちは伝統文化入ってないので)
472 :
重要無名文化財:02/03/25 17:43
おおっ!嬉しい。さんくす
>>470 国会等でつぶれないよう祈るのみだ。
473 :
重要無名文化財:02/03/25 19:55
伝文の映画みた。とっても可愛いかったぁ〜。
474 :
重要無名文化財:02/03/25 22:54
>>470 情報サンクス。忘れず録っておかないと。
475 :
重要無名文化財:02/03/26 00:29
「頼朝の死」は74年歌舞伎座でした。失礼しました。
竹之丞・田之助襲名の64年歌舞伎座(壽海の頼家、勘弥の大江広元)
は度々放送されていますが、今回は現梅玉の頼家、先代鴈治郎の広元で初お目見え、
「吉野川」も勘三郎の大判事では初めてのはずです(芝翫の雛鳥、延若の久我之助)。
「鳥辺山心中」も全編は初めてではないですか?
「権上」は夢醒めは映像が残っていないので、鈴ヶ森だけのようです。
ちなみに、「時雨西行」は、75年の演劇人祭の舞台で、
西行法師は先代藤間勘十郎のようです。
476 :
重要無名文化財:02/03/27 16:26
岡本町御殿も売却されてしまいましたね。
477 :
重要無名文化財:02/03/29 14:50
4月27日芸能花舞台はS.49放送の「鐘の岬」だって。
そんな昔のは見たこと無いんで楽しみ!
478 :
重要無名文化財:02/03/30 02:55
もうすぐ偲ぶ会age
479 :
重要無名文化財:02/03/30 10:39
明日、一周忌
480 :
重要無名文化財:02/03/30 17:26
しみじみ。
481 :
重要無名文化財:02/03/31 01:56
いよいよ今日です。
482 :
重要無名文化財:02/03/31 01:58
だねー。
483 :
重要無名文化財:02/03/31 02:07
「合せ鏡」を読んだ。
やぱーり、歌右衛門はスケールが大きかったんだな、と。
今いる役者が束になっても到底かなわないぞ。
484 :
重要無名文化財:02/03/31 02:09
去年は雪が降ったねえ。
485 :
重要無名文化財:02/03/31 03:44
なむあ〜〜みだ、だ、だ、だーぶーーーつぅぅ。
(大成駒の口跡/功績をしのびて)
486 :
重要無名文化財:02/03/31 09:06
487 :
重要無名文化財:02/03/31 19:06
↑なにこれ?
488 :
重要無名文化財:02/03/31 22:12
偲ぶ会盛況だった。
道成寺の映画は演出が?だったが、若き日の姿が拝めました。
座談会での話が面白かった。
又五郎さん、若い頃にフジオさんと「いろいろ変なところ」に行ったそうです。
どんなところかは分からずじまい。三浦屋とか?
489 :
重要無名文化財:02/03/31 23:14
座談会でお互いをの呼び方がかわいかった
490 :
重要無名文化財:02/03/31 23:26
偲ぶ会よかったですねー。
又五郎さん、座談会で同じ話始めた時はドキドキしたけど(w
491 :
重要無名文化財:02/03/31 23:31
492 :
重要無名文化財:02/03/31 23:58
>490
みんなドキドキしてたよねー(w
でも又五郎さん出てこられててよかった!
493 :
重要無名文化財:02/04/01 00:03
富十郎さん、しゃべるしゃべる(w
入り口では、歌江さんたちお弟子さんのお出迎え、お見送りありだったし
494 :
重要無名文化財:02/04/01 00:15
いきたかったなー。他にはどんなお話でした?
495 :
重要無名文化財:02/04/01 01:48
きちんと映画を二階の西桟敷でみていた
ジャックの姿がとても印象的。
芝翫・福助、成駒屋の人間がきちんと
見ないのとは対照的。
496 :
重要無名文化財:02/04/01 02:13
芝翫は気が乗らないみたいだった
497 :
重要無名文化財:02/04/01 02:14
まあいろいろあるんだろうネー。偉大な「おじ」だから。
498 :
重要無名文化財:02/04/01 02:43
芝翫は松江が道成寺おどるの気に食わなくて
将門に変えさせたくらいだしねー。
豆みたいな受け口のくせに。
499 :
重要無名文化財:02/04/01 03:02
芝翫って何様だか
500 :
重要無名文化財:02/04/01 08:13
松江ちゃん、カワイかったー。
おいちゃん?だっけ。
501 :
重要無名文化財:02/04/01 10:31
そういえば、同じ芸養子の東蔵さんは昨日の会出演しなかったね。
なぜ?
502 :
重要無名文化財:02/04/01 10:37
そういえばそうだ!!
503 :
重要無名文化財:02/04/01 13:48
東蔵さんは芸養子、梅玉・松江さんは養子、やはり立場が違うのでは?
東蔵さんは客席にいらっしゃいました。
奥様と、玉太郎さんご夫妻もご一緒で、周りの方に挨拶なさって
とっても好印象でしたよ。
504 :
重要無名文化財:02/04/01 21:51
ほんと芝翫は気に食わん。
歌右衛門をつがせたくない人間ベスト1
505 :
重要無名文化財:02/04/01 22:21
。。。ていうか、継がないでしょ。
ひとりで芝翫さんのこと書いてるけど、私怨ちゃん?
506 :
重要無名文化財:02/04/02 10:33
スレ違いなんですが教えてください
「芸養子」と「養子」はどのように違うのですか?
以前 梅幸は六代目の「芸養子」だってきいたんですが(違ってたらゴメンナサイ)、跡をついてますよね。
507 :
重要無名文化財:02/04/02 19:20
>>500 おくちゃん だった気がしますが・・・。
508 :
重要無名文化財:02/04/03 00:13
おくちゃんだそうです。口上で田之助さんが言ってました。
歌右衛門さんから電話でダメだしの話もされてて、言葉を詰まらせててました。涙。
梅幸は赤ん坊の頃に養子になったんじゃかった?
510 :
重要無名文化財:02/04/03 00:43
歌舞伎座2階で記念展示
511 :
重要無名文化財:02/04/03 10:55
512 :
重要無名文化財:02/04/06 00:52
家庭画報5月号に橋本治が大成駒について書いてるよ。
なんかその気持ちわかるよなー、と思った。
中野翠も時々大成駒について書いてるけど、
私は橋本治の語り方のほうが好きだな。
513 :
重要無名文化財:02/04/06 18:23
>>512 見てきた〜。同意。
ところでミセスは関容子さんと梅玉さんの奥さんの歌右衛門さんを偲ぶ対談。
514 :
重要無名文化財:02/04/07 21:54
ぬいぐるみちゃん達が無事里子に出されたと読んでほっとした。
(合わせ鏡とミセス)
あのすごい数(人数?)、どうすんのかなーと思ってたので。
515 :
重要無名文化財:02/04/09 22:35
隅田川age
516 :
重要無名文化財:02/04/13 12:10
「合わせ鏡」は嫌な本だ。著者と対象の「距離感」が全くない。
「私、こんなに知ってますわよん」てなもん。
女小山カンオー。読後感の悪さは「家政婦は見た」じゃなかった
「私の歌右衛門」と双璧。
材料をうまく料理する方法を知らないな、この人は。
今度の襲名くらい襲名する当事者をないがしろにしたものはない。
一、何故「娘道成寺」を踊らせない?
「将門」のあと玉の「阿古屋」じゃ松江がふっとぶだろうが。
二、口上で誰が祭主か不明。
神谷町が仕切っていたが、彼が六代目菊五郎絶対主義者であることは
周知の事実。岡本町を二番目の恩人と言ったのにトゲを感じたのは
考えすぎか。ここはやはり門弟筋ではあっても京屋とか、団十郎にさせる
べきだった。
それと、玉が中央よりにいるのも、思いやりがない。みんなそっちに視線
がいくからな。
私個人としては、団が押戻し、幹部連が坊主につきあい劇中口上のある
「道成寺」とか、雁の宗貞、富の黒主、松江の小町墨染の「関の扉」が
観たかった。
517 :
重要無名文化財:02/04/13 12:52
「合わせ鏡」って誰が書いた本ですか?
もしかして関よう子さんですか?
518 :
重要無名文化財:02/04/13 13:01
保ちゃんは「合わせ鏡」絶賛してたよん
519 :
重要無名文化財:02/04/13 13:04
著者との つきあいで誉めたんじゃないの
520 :
重要無名文化財:02/04/13 13:33
今度の歌舞伎座の興行、大成駒の追善と魁春さんの襲名、
どちらにウェイトを置いて企画されたのか、よく分からない。
フィフティ・フィフティじゃ、魁春さん可哀想な気がする。
521 :
重要無名文化財:02/04/13 13:38
見識がある!エライ。芝翫ははらたつ。
今回道成寺が将門なんかにつき代わったのも
芝翫が自分の襲名のとき、”六代目直伝の”道成寺を踊ろう
としたとこ(そりゃあ、まずいわな)を鏡獅子に
岡本町の圧力で変更した遺恨に由来するらしい。
スチール写真までとって、公表までしといて
つき変わったのは、「成駒屋一門ではこれから
29にしか道成寺をださせん」と言ったのが原因。
しかし、淀君なんかむちゃくちゃだけどなぁ>516
522 :
重要無名文化財:02/04/13 14:13
>>521 あの踊りで直伝とか言っていばってんだから笑わせる。
特徴的な振りをこれ見よがしにマネしてるだけ。
教えた人はあの世で苦笑してるんじゃないか?
襲名当時の圧力とやらがあったそうだがそのお蔭で結果的に
芸の上で恥をかかずに済んでよかったんではないかと思ったりもする。
523 :
重要無名文化財:02/04/13 14:23
早稲田の大隈講堂でやった五代目歌右衛門の淀君の映画、立派だった
なあ。神谷町は単なるヒス婆さんだもんね。
ま、「年増」が最高傑作かな。踊りというよりジェスチャーだけど。
524 :
重要無名文化財:02/04/13 20:36
≫520
大成駒の追善の余興に、魁春の襲名をやったんです。
525 :
重要無名文化財:02/04/13 20:54
>>524 ワロタ。
襲名興行をやり過ぎるんだよ。
襲名をさせて更に大きくというには歳も行き過ぎだし、
襲名興行を打てるような大きな役者でもないと思う。
そういう点で気の毒だと思う。
526 :
重要無名文化財:02/04/13 23:43
見せる芸を持った人がいないから襲名でもやって儲けようというのはわかるが
こう襲名ばっかやってると客が襲名に飽きて
襲名をネタに一儲けできなくなっちゃう。
なのになんで襲名ラッシュなんだろうね。意図がわからん。
とりあえず目先の銭。
528 :
重要無名文化財:02/04/14 00:07
今日の田之助の口上、笑えた。
魁春とは銀座、祇園、北新地で徘徊してる仲と言った後、
「二代目徘徊さんを」とやって絶句。場内爆笑。桜の話良かったのに。
神谷町への批判が高いが、口上のメンバーを見ろ。
松竹を裏切った連中ばかり。松竹オンリーは玉、勘九郎くらい。
故人の襲名興行を途中で降板した宍戸錠とか、
映画、東宝からの再帰者ばかり。
人間国宝の順番が狂って、序列もひっくり返った。
そういう連中を重用する、薩摩の新華族の気が知れない。
神谷町、腐って当然のこと。七代目騒動だって、
あの御馬鹿なら言い出しかねない。
薩摩の田舎者が、旗本の跡継ぎの話に嘴を入れるな。
神谷町は中村、岡本町は河村、魁春は平野。
五代目の遺言を見ろ。中村の実子が優先。
いなければ河村の実子が次。平野の文字は無い。
娘道成寺は踊らんで当然(第一、彼で見たいか?)。
中村屋、裃の紋を白抜きでなく、なぜ黒にした。
桂春団治じゃああるまいし(もう宣伝かよ)。
なぜ玉三郎の口上の舞台写真を売らない!
と、春先によくでる**異常者の書き込み。
529 :
重要無名文化財:02/04/14 00:40
襲名興行では、襲名する役者がチケットを引き受けるので、松竹はとにかく
襲名興行が好き。左団次はその時の前借をまだ松竹に返しているらしい。
530 :
重要無名文化財:02/04/14 00:45
田之助さんの口上、故人が偲ばれて、かつ松江ちゃんも立ててていいね。
左団次の襲名って何年前?
532 :
重要無名文化財:02/04/14 06:18
みんな襲名で苦しまされる運命なんだな〜〜
松竹だけが喜ぶのか
533 :
重要無名文化財:02/04/14 21:16
明日からBS2録画しなきゃ!
534 :
重要無名文化財:02/04/14 22:51
薩摩の新華族=N山T臣会長ね(爆)
松竹を裏切った連中(途中映画にいった組と東宝歌舞伎組)
=又・吉・雀・鴈
宍戸錠がわからん、おしえてたもれ<528
535 :
重要無名文化財:02/04/14 23:44
>528・534
「宍戸錠」とは、豊頬術を施し当時膨れっ面
(その後手術してもとに戻し、現在の顔に到る)であった、
現・雀右衛門をさすことは明白。
歌右衛門に対するこの非礼のため、長いこと雀右衛門は「御目通りを遠ざけられ」
ていたことは有名。
536 :
重要無名文化財:02/04/14 23:45
528です。
宍戸錠。ほら、整形した人がいるじゃないですか。
昔の写真見て御覧なさい。不自然に盛りあがった頬骨。
なんであんなことしたんでしょうね。
で、詰め物とったんですよ。いまでも、ほっぺた、がさがさでしょ。
BS、また流しちゃうんでしょうかね。
秘蔵の8ミリとかいうの。
本当にショックでした、故人のプライベートでの歩き方みたら。
私のそばにも、左右の足の長さの違う人がいます。
まさしく、あの歩き方でした。
でも、舞台はおろか、公の席でも普通に歩いているように見せた、
その根性に頭が下がります。
梅玉夫人、おつかれさまです。香板表片手に客席をご挨拶周り。
魁春の分までホント大変。
と、一夜明けて冷静になりましたとさ。
537 :
重要無名文化財:02/04/14 23:53
534です。あ〜K屋さんですか。
当時のO会長がぷっくりほっぺが好きだったための
犠牲者(もうひとりは嵐雛助)ですね?
とまれ、ありがとうござんす>536
整形したのは知っていたけど、会長好みになるためだったとは
初めて知りもうした。いや、勉強になりんした。
539 :
重要無名文化財:02/04/15 21:36
≫531
松竹は一生かけて払ってもらえば良いのです。その間は配役のことで文句を言わせ
ないし、他社に引きぬかれることもありません。
540 :
重要無名文化財:02/04/16 00:24
わかき日の歌右衛門とか美貌のひとやら、芸がある人は別として
T太郎・K麗蔵・S雀とかK屋見習って整形したほうが・・・(以下自粛)
541 :
重要無名文化財:02/04/16 01:20
今日のBS2どうでした?
配役とか。
542 :
重要無名文化財:02/04/16 09:41
山川静夫の。。。。って、地上波でもやってくれるのかなぁ。。。
しくしく
543 :
重要無名文化財:02/04/16 15:47
>>542 地上波ではやりません。
金払ったもんにしか見せない。
今日の権上、良かったよ〜。歌右衛門のお染に寿海の権八。
志寿さんの清元。ホント「其小唄夢廓」ってタイトルがぴったり。
ただ、ゲストの加藤武、熱く語りすぎ 藁
544 :
重要無名文化財:02/04/16 18:14
>516
そう言えば、なんで梅玉・魁春兄弟は本名が違うの?
正式に河村家の養子になったのは梅玉さんだけ?
神谷町と岡本町の姓が違うのもなんで?
どっちも遡れば5代目歌右衛門なわけでしょう?
545 :
重要無名文化財:02/04/16 19:52
神谷町の「中村」は、五代目歌右衛門の本姓。
岡本町の「河村」は、たしか五代目歌右衛門夫人の
実家の本姓じゃなかったかしら?
梅玉・魁春の事情はよく分かりません。
岡本町の奥さんの実家のつながりで養子に入ったとは聞いていますが、
さあどういう事情でしょう?
546 :
重要無名文化財:02/04/20 11:17
2階ロビーの紫色の胡蝶蘭、どなたか銘柄を教えてください。
あれ、是非欲しいんです。
宮家の胡蝶蘭、2鉢あるのはなぜ? 何とか賞の関係でしょうが。
でも、1興行であれだけの鉢物、みんな処分してしまうのでしょうから、
なんだかかわいそうの気がします。
547 :
重要無名文化財:02/04/21 00:24
あれは高松宮記念の賞を大成駒が
もらっているからじゃあ、ないかな。<宮家の蘭
548 :
重要無名文化財:02/04/21 00:42
魁春さんは実家の方を継いでるんじゃなかったかしらん
549 :
重要無名文化財:02/04/22 15:28
NHK衛星、歌右衛門特番の道成寺。あの映像って去年亡くなった時も流した
やつじゃん。
1200回もやった大成駒なんだから映像ももっと豊富にあるはず。
昭和53年、1100回達成間際の映像で内容も良かったんだけど、別のもの
も見たかったな。
550 :
重要無名文化財:02/04/22 16:06
>>549 同感。漏れもう見るの3回目だ(w
歌舞伎を流す枠はそんなにないからどうしてもポピュラーなものに
せざるを得ないんだろうけど残念。
551 :
重要無名文化財:02/04/22 17:17
鐘入りしてる映像もあるだろうし、
池袋のセゾン劇場のこけら落としの
道成寺もあるはずなんだけどねぇ。
違うバージョンみたいな。
芝翫とやった二人道成寺はNHKで
昔放映していたからあるはずだ・・・
552 :
重要無名文化財:02/04/24 23:39
うたえもんのくまちゃん(朝日新聞)age
553 :
重要無名文化財:02/04/25 13:00
里子にいっても元気でね〜>朝日コム
梅玉さん夫婦って素敵。
554 :
重要無名文化財:02/04/25 13:13
母は写真をみて「死んだ時の?」といった。涅槃絵かい…
上司は「セピアなのに(モノクロじゃなくて)カラー?」といった。人間国宝ですからね…
555 :
重要無名文化財:02/04/25 14:36
>>553 ぬいぐるみシャンプーの話には感激しました。
できた奥さんだなあ。
556 :
重要無名文化財:02/04/25 15:34
557 :
重要無名文化財:02/04/27 13:09
「芸能花舞台」伝説の至芸放送中
558 :
重要無名文化財:02/04/27 14:18
>>557 しかも、またこの前のBSと同じ道成寺の映像。
ちったぁ考えろよって感じなんだが・・・。
荻江の「鐘が岬」は良かった。
559 :
重要無名文化財:02/04/29 14:24
富十郎が何年か前に鐘の岬を
おどったけど、歌のはぜんぜん
ちがって、面白かった。
静謐だけど、体の表面が
ヌメヌメしてそうでよかった。(藁
560 :
重要無名文化財:02/05/06 01:06
芸能花舞台再放送中
561 :
重要無名文化財:02/05/06 22:12
神谷町は、南座の口上では、歌右衛門のことを「おじ」と呼んでいた。
でも、番付(東京でいう筋書)には「兄」と!。
詳しいお方、整理して五代目歌右衛門以降の系図を教えてくださいませ。
562 :
重要無名文化財:02/05/12 19:20
age
563 :
重要無名文化財:02/05/12 19:30
>561
番付に「兄」と書いてあるのは、長上の先輩を「兄さん」と呼ぶのと同じニュアンス。
「弟」として「兄」と呼んだわけではない。
よしんば事実がそうであったとしても、芝翫の口からそんなことが洩れるはずはけっしてあり得ない。
諸説紛々たる中でも、表向き魁春・大歌右衛門が現芝翫の「おじ」であるのは周知のこと。
公式の系図なら歌舞伎辞典など、そこらにいくらでも載ってますよ。
564 :
重要無名文化財:02/05/26 18:54
age
565 :
重要無名文化財:02/05/26 22:14
お、あがってる〜
>553さん。
どんなところがステキなのでしょうか…
よかったら教えてください!
566 :
重要無名文化財:02/05/28 14:42
明日はBS伊勢音頭
567 :
重要無名文化財:02/05/29 18:28
葵さんHP雷様になった説アゲ。
568 :
重要無名文化財:02/05/29 19:04
万野は観たいよ〜〜〜
あれ以上意地悪で怖いの見たことない う〜〜〜ん
569 :
重要無名文化財:02/05/29 19:12
万野は一番最初役がきたとき怒ったらしいょ
570 :
重要無名文化財:02/05/29 20:09
>>567道真のパクリ?確かに勘三郎よりはスケール大きいけど大成駒もオリジナリティに欠けるね、なんて(w
571 :
重要無名文化財:02/06/08 02:27
セリフに全くなまりの無かったのが、今となっては奇跡的。
義太夫モノは勿論、上方狂言も、新歌舞伎等のカキモノでも。
耳が良かった & 本格の古名優に囲まれて大舞台を踏んだ・・・・
同年代の中でもそのあたり、突出した才能でしたね。
572 :
重要無名文化財:02/06/16 22:14
age
573 :
重要無名文化財:02/06/18 03:25
隔し文章
574 :
重要無名文化財:02/06/26 02:21
隔し文章とはなんぞいのぅ
575 :
重要無名文化財:02/07/19 02:37
岡本町、行けないまま更地になっちゃったらしい。さびしいな。
早稲田には行きたいな。
梅玉さんも大変だ。相続税?
物納でしょうか・。
577 :
重要無名文化財:02/08/06 04:39
>535
亀ですんません。なんでK屋はO成駒の襲名を途中降板になったんですか?
578 :
重要無名文化財:02/08/11 22:18
私も亀で申し訳ないが、
>540
S雀ってどっちのS雀?
気になるんだYO!
千弱でしょ。
580 :
重要無名文化財:02/08/11 23:00
>577
近頃流行のダブルブッキング
ヘリコプターの無い時代だから、途中から休演したの
「佐々木小次郎」の撮影では?
うたえもんかぁ。さいしょなまえきいたとき、
どらえもんににてるなぁとおもったなぁ
>580
ありがとさん。
583 :
重要無名文化財:02/08/21 14:40
佐々〜木三郎兵衛が女房篝火・・・・
と陰翳のある時代口調で呼び出す盛綱役の十七世勘三郎。
下手奥から目の覚めるような黒の着付け、裾を曳いた大成駒の出。
詮議や実験というタテマエの世界から、一気に親子の情愛の
ドラマへとなだれ込む・・・・
朝晩どこか秋の気配の今頃になると、昭和61年正月のあの
大舞台の記憶が蘇ってきます。
584 :
重要無名文化財:02/08/21 15:31
>>583 あの黒の着付けで「目の覚めるような」と形容されるのは
後にも先にも大鳴駒しかないような気がしますわ。
585 :
重要無名文化財:02/08/21 17:25
手には弓、柿色の女武者の拵えでの花道の出。一分のスキも
ないその視覚バランスのすっきりと綺麗なこと。
・陣屋前、長刀を携えた浅葱色の早瀬(扇雀)との詰め開き
・この大顔合わせでの自身の分を十分弁えた芝翫の微妙
(当時こういう使われ方がホント多かった↑)
・まだまだ豪放味と不思議な華が残っていた羽左衛門の和田兵衛
・「古怪」という言葉そのもの、仁左衛門の時政の威容
「聞き分けてたべ、コレ母上・・」のこなしはもちろん
情味の勝つのは知れたこと、大播磨はこうもあったろうか
と思わせる、まさに大立派の中村屋・・・・
確か教育TVの「劇場中継」で放映されたように思いますが・・
586 :
2チャンねるで超有名サイト:02/08/21 17:26
587 :
重要無名文化財:02/08/24 03:22
大成駒「父(トト)さん 杖を」
大中村「ぉおぉ」
バタバタで花道へ
勘 「本街道は回り道」
歌 「三枚橋の浜伝い」
勘「嘗て覚えし マ ぬ・け・み・ち を」
歌「怪我せぬよォにィ」
勘「合点ぢゃァ」
588 :
重要無名文化財:02/08/25 14:02
コレむすめ アレを聞きゃ 表には虚無僧の尺八・・・・
つどぅnのォ〜 巣・ごおォもォ〜ォでぃ〜〜ィ
♪鳥類でさへ〜ェ
589 :
重要無名文化財:02/09/15 18:19
太功記十段目の操
深いお納戸色の着付も
素晴しかったですね。
590 :
重要無名文化財:02/09/15 22:10
沼津 ついでに。
お米は帯を敷いてそのうえを忍んでゆくのが成駒屋ですか?。
591 :
重要無名文化財:02/09/16 19:26
その心で・・・・ ってあたりなんでは。
なんと言っても、大歌舞伎の本流意識の権化。
小芝居めく前受け狙いは、一切排した優でしたからねえ。
確かに勘三郎さん平作は、土間から畳へあがるとき
上り框(かまち)のヘリで 足の裏を拭う(←二度も三度も)
という、いかにもアノ方らしい世話のデフォルメ芸を
披露されましたが。(笑)
592 :
重要無名文化財:02/10/06 17:49
十月・・・・
「桐一葉」の大広間(大坂城天守)が思い出される。
中央に座し、脇息に片肘置いた姿。それを取り囲む
金地に黒百合の襖絵。桃山調の欄間等々の大道具・・・
593 :
重要無名文化財:02/10/06 19:28
「牧の方」ってのもあったね、国立で観たなあ。
中身は、う〜んおぼえてない。(苦笑)
後狂言に「六歌仙」の通しが出て、小町の扇雀(当時)が
ほとんど動かないのに、トキ色のお被布姿のたっぷりとした
色香にオドロイタ。
対する業平/福助(同)の通りいっぺんなこと。(笑)
遍照/我當もひとおおり。文屋と喜撰が辰之助で実質この優の
演目(だしもの)のようだった。
大成駒はココのお梶。音羽屋さんとの芸の釣り合いが・・・・
立ったり座ったり、流れ的にも未だ破綻を感じさせずに
踊られたけど、ちょっと冷たいような感触だったのは ??
幅の広い黒地の襟に金の唐草の縫い模様が、「演劇界」で
なんだか中国風に見える・・なんて評されてましたね。
トド、片肌脱いで持ち味(地芸の骨太さ)発揮の小町を下手に、
黒主/十三代仁左衛門さん大登場。済ましたお公家さん然とした
黒の束帯姿から詰寄られての見あわらし、冠をとばし髪を捌いて
衣装ぶっ返りへ。鳴り物&ツケがリズミカルに入るなか、
かかってくる捕り手連中を型どおり軽くあしらい、
黒子さんが緋の三段を出してくる、
鷹揚に一段づつ昇る → 小町と気味合い、
大長刀で 「大」 「入」
正面向いて「口」に「十」
バタバタの打ち上げで太刀を両手で掲げ、古風〜な大見得!
最後の10分もないこの幕切れの場面だけで、相当の値打ちが
あったなあーと、当時感じたものです。
594 :
重要無名文化財:02/10/15 02:13
祇園のお梶、九代目三津五郎襲名のときは
もう立ちあがるのが一杯いっぱいで、
何ヶ所か省略されてましたね。
で、楽日近くに舞台でコケてしまわれて・・・・
595 :
重要無名文化財:02/10/16 13:17
渡辺保の本で読んだ話と同じアクシデントかな
596 :
重要無名文化財:02/10/19 17:25
山川静夫 著 『歌右衛門の疎開』も
いまから思えば「絶後の名優の一代記」って感じですね。
丁度御世代わり前後、そろそろ往時はこうだったなあー
と感じるようになった時期に、その生い立ちから
語り起こして、幾山川の(笑)舞台暦、含みのある芸談・・・
「聞き書」形式でとっつき易いし。
↑さんのハードカヴァーが「時代狂言」とすれば、
こちらはナリも新書版で、グッと世話寄りって感じか。
神妙な余所行きコトバから、徐々に伝法な大成駒ブシに
移る具合なんか、読んでてふと人物を彷彿とさせますね。
597 :
重要無名文化財:02/10/24 13:59
木挽町の師走興行昼の方で「佐倉宗吾」が出るそうですね。
昭和50年代前半の東京顔見世で勘三郎さんがなさった折、
終幕東叡山(直訴)のところで、
見渡す限り深い紅葉の大庭園の道具。太鼓になった渡り橋の
その中央にすっくと立った三代将軍家光公・・・・
一瞬ホンモノか(笑)
などと思わせるほどの造型/存在感でしたね。
確か、まさかり型の鬘であったような。
598 :
重要無名文化財:02/10/24 22:06
藤雄、こっちでやれや
599 :
重要無名文化財:02/10/25 01:04
>598
>藤雄、こっちでやれや
爆笑!禿同!
そうだそうだ、こんなぴったしのとこあった!!
ここで思いっきりやったらいいじゃん。
藤雄、もしかして台詞書き込んでる人と同一人?
138
マトモな神経なら歌右衛門スレで藤雄は名乗れん。
601 :
重要無名文化財:02/10/25 01:08
歌舞伎関連スレで名乗るのだって、まともな神経とは言えんでしょ
だが、歌右衛門スレで名乗るよりはマトモ。
603 :
重要無名文化財:02/10/25 01:10
そゆのって、団栗の背比べとか、五十歩百歩って言わない?
歌舞伎スレ、雰囲気悪くなってるし・・・
無視だのスルーだのといっても、普通の客が舞台の感想を語る場所で誰もが平伏する
権威ある役者の本名をあえて使うってとこに、しゃれどころかこそくな自尊心を
感じるんだけど。
みんなだってあのスレに感想書くときは、色んな人に気を使って書いてるんだから。
特定役者神様な人は、専用スレでやってください。
それがこの板の基本。
606 :
重要無名文化財:02/10/25 14:17
歌右衛門さんが天国から河村さんのレスを見ておられます
607 :
重要無名文化財:02/10/25 14:25
歌右衛門は嫌いな役者多いのね
玉三郎を嫌ってるのは知ってたけど勘三郎のことも嫌ってたとは
そんじゃ、自分の名前継ぐ福助には期待してたのかな
608 :
重要無名文化財:02/10/25 14:31
雀右衛門も嫌ってたでしょ
いびりも凄かった
610 :
重要無名文化財:02/10/25 14:43
六三郎「シェッ、おやじはまだシャバのはずじゃが」
お園「これいなあ見やしゃんせ。十一代目 と書いてござんす」
六三郎「モシ茶屋の人、判官とおかるは誰が勤めますぞえ?」
婆「オオ新入りの亡者どの。
判官は六代目菊五郎、お軽は大坂(ざか)の中村梅玉じゃわいのう」
六三郎「したが、十一代目の仁左衛門や守田勘弥では、
どうやら年代が違うそうナ・・・」
婆「おーおー、そこが冥土は至極重宝。
明治も大正も昭和のホトケも、一緒にしばやをしますのさァ」
お園「それはさぞ 面白い芝居が 見られることでござんしょうなァ」
婆「あーあ 見られるとも 々々
冥土の芝居に較べたら シャバのシバヤなど
とても見られたモノではないわいのう」
六三郎「モ、どこぞそこらに 穴は無いかしらん」
昭和59年6月 夜 「三世相」より/孝夫・玉三郎・万之丞
成駒屋も昭和三十年代に勘三郎さんと演られたそうですね。
611 :
重要無名文化財:02/10/25 15:09
ジャッキー、歌右衛門が死んでから呪縛が解けたかのように生き生きしてる。
正月の相模、いままでの歌右衛門写しじゃなくてまったく違ってたよね。
612 :
重要無名文化財:02/10/25 15:48
先月の八ツ橋もね。
613 :
重要無名文化財:02/10/25 16:31
明日26(土)13時〜 nhk教育『芸能花舞台』で、
「伝説の至芸 〜七世尾上梅幸〜」の放送がある模様。
http://cgi2.nhk.or.jp/pr/bangumi/omoban/index.shtml <再> 翌週土曜日朝 5:15〜6:00
<再々> 日曜日深夜 24:15〜25:00
平成6年秋、寂光とも言うべき馥郁とした最後の光彩で
国立を満たした あの玉手御前、そして俵はご〜ろごろ
なんぞとも評された(笑)当り芸「藤娘」、だそうです。
7年春追悼の番組で、深い慟哭の色に包まれながらも
「本当に良いお声でしたからねェ〜」
と語られていた大成駒、印象的でした。
614 :
重要無名文化財:02/10/26 14:31
久方ぶりに堪能しました。
「合邦」は一間へ上がってすぐ、母(鶴蔵)に嘘であろう・・・と言われ
否定するところ。成駒屋さんの黒に対しこちらは深〜いお納戸
というか群青の着付けなのが、方袖の朱赤と絶妙のバランス。
・続いて俊徳(田之助)に毒酒を盛った経緯を語るクドキ。
立身で裏になった個所で一瞬憂いを見せるトコロ、しなだれ
かかりながら浅香姫(芝雀)へアゴを突き出す歌舞伎味のある愛嬌。
・そしてまぶたに青も引き、心情を露呈する・・・梅幸さんの玉手
一幕の勘ドコロ、「聞いた時の ソノ うれしさァ〜」
「魚屋宋五郎」43年nhkスタジオでの収録
・「おまえさんねェ、行くんならひと寝入りしてから・・・」と
亭主を止めようとする場面 →松緑さん極め付けのアノ引込み。
九代目三津五郎(蓑助)、七代目門之助、助高屋小傳次
昭和58年のインタビュー 「女形は相手役の後見のこころで・・・・」
「藤娘」昭和49年 NHKホール 藤音頭のくんだり
615 :
重要無名文化財:02/10/26 14:39
もし成駒屋さんの舞台をピックアップするなら、絶対に
欠かせないであろう、動的なクライマックスの場面
「玉手はスックと・・・・ 恋の一念通さでおこうか
邪魔しやったら蹴殺すぞ ・・・怒れる目元は薄紅梅」
でなかったのは、はからずもお二人の芸風の差異を如実に
表していたような・・・・・・
(歌右衛門さんなら、落ち入りの際の辞世も見逃せませんね)
616 :
重要無名文化財:02/10/26 15:36
そして後半僅かの時間でしたが、文字通り最後の舞台
(三千歳で途中休演されたあとの年末ですね)
「松竹百年記念興行 顔寄せ手打式」
出演者・関係者全員が黒紋付袴姿で居並ぶなか、その中央で
「お手を拝借」の発声を取り仕切る様子の写真。
往時の芸品はそのままに、ラストを飾られたということでしょうか。
617 :
重要無名文化財:02/10/26 16:08
そもそも歌右衛門と梅幸の芸質が違いすぎる。
ライバルライバルって・・・。
芸質から言うと
梅幸のライバルは芝翫だとずっと思ってた。
歌右衛門は雀右衛門。
618 :
重要無名文化財:02/10/26 16:21
芸質が違うからこそ、双壁として君臨できたんだよ。
雀右衛門は芸質が近いのが祟って、長年後塵を拝するハメに。
619 :
重要無名文化財:02/10/26 18:49
>607 >歌右衛門は嫌いな役者多いのね
>玉三郎を嫌ってるのは知ってたけど勘三郎のことも嫌ってたとは
>そんじゃ、自分の名前継ぐ福助には期待してたのかな
自分以外は皆嫌いと思われ。後輩も人気が出てくると厳しさを笠に来てつぶしにかかり。
顔に意地悪が出てた。子役時代何もしないのにツネられた優も。それも蔭で。
福助には目をかけて玉さんより早く八つ橋やらせたりしたが
モノにならないのであきらめ、それからようやく玉さんに教え始めた。
福が学んだものは、身体と指先をやたらくねくねする、口や肩をすぼめる老人振りだけ。
最近はもうキモいだけの女方になった。
>611>ジャッキー、歌右衛門が死んでから呪縛が解けたかのように生き生きしてる。
そういう人多いのに、福だけが呪縛解けないんだ、今納得。
620 :
重要無名文化財:02/10/26 20:09
魁春の歌舞伎座での襲名に娘道成寺をやらせなかったのは、
芝翫の仕返しだと聞いた。
90パーセント決まってて、襲名のポスター撮りも花子だったのに。
なぜなら芝翫は自分の襲名のとき、歌右衛門に
娘道成寺をやらせてもらえなかったからだって。
621 :
重要無名文化財:02/10/26 20:24
因果は巡る
622 :
重要無名文化財:02/10/26 22:05
その通り。
歌右衛門はたしかに時代を築いた偉大な女形ではあるが、
立女形が長く歌舞伎界全体の座頭格として君臨した弊害は、
結果的に女形の不足という形で今に残っている。
芝翫も立ち枯れてしまったし、雀右衛門も歌右衛門が引っ込む
まで表舞台で活躍できず。
伝説ばかりが独り歩き。
願わくば、玉三郎が第二の歌右衛門にならないことを・・・。
残念なのは、梅幸が早くに死んだことと辰之助急逝で菊五郎が
立役になったことだな。
あと、紀伊国屋、あそこは運気がない女形の系譜だよなあ。
これほど女形が不足している昨今、歌舞伎という芸能がどこまで
残るのか、考えると夜も寝られない。
623 :
重要無名文化財:02/10/26 22:46
>>620 それ、永遠のナゾ。ほんま、道成寺きまっとったのにねぇ…
なんでやろか。
>願わくば、玉三郎が第二の歌右衛門にならないことを・・・。
ならないでしょう
領分取りの争いからはできるだけ距離をおきたいというような発言をしてますから
懸念されるのは、むしろ単独の舞踊公演の方に傾斜してしまうことの方では
625 :
重要無名文化財:02/10/26 23:23
このスレを読んで、何故ジャッキーがここに来て、
大きな役を立続けに演じるか、よーくわかった気がする。
有難う。
626 :
重要無名文化財:02/10/26 23:26
このスレ、今、伝芸板で一番役に立つスレかも。
亡くなった役者の話で、
これだけ今の歌舞伎事情が垣間見れるのも凄いね。
雀右衛門にしろ芝翫にしろ、
単独で話すより、歌右衛門と絡めて話をすると、
今のそれぞれの役者の振舞いが、すごく納得出来るよ。
627 :
重要無名文化財:02/10/26 23:45
>>619 くねくねに禿同というか大藁。
>>624 その舞踊もあのまずさだから今後はアホなファンだけの虚しい公演になるばかりだろう。
歌右衛門がいなくなりいよいよ自惚れがひどくなりそう。
歌右衛門も自惚れそのものだったがw、身に付けていたものの次元が違いすぎる。
芸は一代
629 :
重要無名文化財:02/10/27 00:06
くねくねは魁春にも受け継がれてるね。
雀右衛門さん、11月の八重垣姫はいままでやってきた成駒屋型ではなくて
京屋型でやるとのこと。これも歌右衛門が生きてたらできなかったかもね。
>>627 悪く言いながら歌右衛門と比較するなんて次世代のトップポジションにいるってことだね
ありがとん
次のレスあたりで「玉ヲタは玉スレに(・∀・)カエレ!」が来るな。
どうぞ成駒屋オタ
>>619 >最近はもうキモイだけの女形になった
禿同(藁
歌右衛門は素晴らしかったとは思うが、それゆえに今現在活躍する女形を全て否定しまくるイタイ歌右衛門信者がウザイ。
>>633 自分のせいで他の役者ファンが悪く言われるのは心許無いので
念の為自分は貴方に帰れと言われてるファンではないが、
歌右衛門絡みのレスが続いてるだけだと思うぞ。
もっと別の話がしたいのなら貴方が率先してすればいい。
歌右衛門の政治力について語るのはタブーなのかにゃ?
>>637 いや、633だけどそういうつもりじゃなくて玉さんの話が出ると無差別に「玉ヲタカエレ!」っていうヤシが出るから先回りして「次のレスで来るな」って予想してみただけなのよん。
>639
637ですが誤解しました。
すみませんでした。
いまさらタブーでもあるまい>638
642 :
重要無名文化財:02/10/31 05:04
大阪の国立文楽劇場小ホール(定員159名)での
月イチ定例「公演記録映画会」の情報です。
□11月8日(金)14時から
歌舞伎『日本振袖始』 〜出雲国簸(ひ)の川の場〜
岩長姫実ハ八岐大蛇 歌右衛門
稲田姫 東 蔵
素盞鳴命 海老蔵(現團十郎)
昭和46年12月、東京三宅坂国立劇場で収録された
記録フィルムだそうです。
643 :
重要無名文化財:02/10/31 05:24
644 :
重要無名文化財:02/10/31 05:43
晩年、それでもまだ動きが出来た昭和59年5月の團菊祭
(当時は表記がマダ「団」でしたが/笑)稲田姫:菊五郎、
スサノオノミコト:海老蔵と言うまさにダンキクとの競演
でした。ちなみのヨルの番組は・・・
「陣門・組打」松緑・梅幸・雀右衛門・市蔵
「日本振袖始 簸の川」
「河内山」 吉右衛門・福助・時蔵・松江・蓑助
「お祭り」 辰之助・雀右衛門
645 :
重要無名文化財:02/10/31 05:59
薄ドロでスッポンからセリ上がった赤姫姿。
もう、振りと言うよりもただ自然に動いて、姫に見える
自在な芸境(56年時蔵襲名時の橘姫も同様でしたね)
♪姿は女 心は鬼〜 の竹本にのってチラチラと
性根をみせながら本舞台へ。
上手は祭壇。シモテ側に二段に置かれた八つの大きな甕(かめ)
を次々と飲み干して泥酔し、本性を現すワケですが、
その徐々に酒が回っていくステップ・・・・
動きの描写は勿論、鬘もハラリと乱れる→シケを散らす
→まだらのサバキ状に変える・・ 緻密な計算を段取りと
見取らせない、まさに見事な化けっぷりです。
646 :
YAHOOO情報:02/10/31 06:17
647 :
重要無名文化財:02/10/31 06:26
トド、上手の稲田姫をまる呑みにしたところで御簾が降りる。
ツナギの合狂言をはさんで、花道から松明を手にした
スサノオの登場。そうしてダイナミックに黒々とした
隈を取ったオロチの出現です。七匹の手下?を操り
大間なツケも存分に入る、カドカドの見得の大立派&
うれしそうなこと(笑)。凡百の立役連中真っ青の
大きさ・手強さ。それに対するのが成田屋さんですから
まさに錦絵です。それはそれは派手〜〜な大立回り。
お約束の通り成敗されて(笑)、稲田姫も無事生還。
チョチョンが入って三者舞台に平伏し、トザイ東西〜
「これより二番目狂言、左様、ご覧くださりましょう〜」
と、姿に似合わぬ(笑)アノ声です。
二段が用意され、あの異形連中の定番?T字型の持ち物で
「大入り叶」 千両役者+花形×2 バタバタの打上げで
よろしく決って引っ張りの絵面。
大向う乱れ飛ぶなか、まさに小屋も揺れんばかりの大歌舞伎
浄瑠璃所作事の一幕はジエンドとなりました。
648 :
重要無名文化財:02/10/31 09:09
高校生だった昭和46年12月、あの大蛇を見物してました。最後の御挨拶の
言葉にゾクゾクした。凄く親しみを感じ「歌舞伎は楽しいなあ」と思った。
アノ月、最初は延若の太十、大蛇を挟んで封印切。此処で大成駒は井筒屋
おえん。情味に溢れ、これまた結構なものでありました。
649 :
重要無名文化財:02/11/01 14:58
見現しになって正体をさらす・・・・
それでも墨染ならまったき遊女役ですし、滝夜叉姫なら
将門の世界とういもの。紅葉狩は戸隠山の鬼という心(?)、
茨木なんて腕奪回という目的を遂行する大仕事がありますし。
戻端だと扮装(なり)から雰囲気から、新歌舞伎の(活歴的な)
あの時代出来の香りの表現が求められる。
また、40余の興行のうち何回後ジテまでされたか不明ですが、
道成寺ならば清姫の霊という変わらぬ主題の中での演技、
つまり「性根」の呪縛から決して逃れられない・・・・
でも、コトこのおろちに関しては、へびですから(笑)
カミヨの世界の神秘性や格(それは大歌舞伎としてのもの
にも低通しますが)を崩さない範囲で、もうひたすら
気持ちよくお芝居らしく動けば良い、というあたりで
ご自身ものびのびと楽しく演ずることができたのでは・・。
650 :
重要無名文化財:02/11/01 18:32
幕末の大シカンには跡継ぎがいなくて 吉原の花魁とロシアの高官との間に生まれた子供を養子に迎えたそうな
それが五代目歌エモン これまた子供がなくて房州の大百姓の妾腹の子供を買って来た
それが慶ちゃん福助 二十歳前に体調を崩し入院した時に看護婦とできて産まれたのが死んだ藤雄ちゃん
正妻の子が今のシカンさん てことでしたっけ?
幕末の大シカンと初代ガンジロのお父っつあんのクァンジャクが四代目歌エモンの養子で
鉛毒五代目と初代ガンジロの間に歌エモンの名跡を巡るヤクザを巻き込んだ壮絶な戦いが
あったそうな 見た目の華やかさとは裏腹な帯の裏を見るような河原乞食の世界
651 :
重要無名文化財:02/11/02 13:08
勘三郎さんの聞き書きにこんなのがありますね。
自分のことで落ち込んでいたある日、岳父六代目曰く
「何も負い目に思うこたァない。
大天(タイテン)様だってアレだぜェ・・(笑)」
まこと芸は一代、舞台(いた)のうえで勝負しな、
ってあたりでしょうか。
コンプレックスあればこその反骨精神・精進・そしてアノ
芸の深み&奥行き+陰影・・・・
人ゴコロの機微に通じた、時に観客の肺腑をえぐるようにリアル。
それでいて簡潔、お芝居の骨法にかなった役柄造形。
何より、「ご見物をよろこばせる」というエクスタシー。
クリーンルームで生れ乳母日傘で育ったんでは、とうてい
獲得できなかったでしょう。
653 :
重要無名文化財:02/11/03 18:32
戦後すぐから昭和35年位の「幕間」やらなんやらの雑誌を見ると
陰々滅々とか日陰の花とか執念深い役が似合うとか書かれているのが多いですねえ
654 :
重要無名文化財:02/11/04 00:37
こちらも出自にイワクのある(苦笑)
梅幸さん特集(芸能花舞台)再放送中です。
655 :
重要無名文化財:02/11/04 04:47
651は、たまたま大中村も前の事例に当て嵌まったユエ
引き合いに出しましたが、名優ならコンプレックスはつきもの。
(ハナシを拡げれば、企業でも政ごとでもetc. 同じですね)
といったあたりの一般論でしたんですが。
>>653 たしかに陰性を秘めた役(龍達なんかそのまんまですが)
真実味がありますね。あの法界坊でも、お気楽ノンシャランな
中にふと翳る底無しの不気味さ。双面にワープするのが自然で・・
それで、かどうか? 昭和30年代中期ほんの数年間だけ、
関西に行かれましたね。 ←その経験も後の引き出しに・・・
656 :
重要無名文化財:02/11/04 05:24
国立初日、いちばんの注目は九段目の戸無瀬だったんですが、
太棹に乗った語り物/義太夫狂言としては、初役オンパレード
にも拘らず、及第点以上だったのでは。また各役とも習った
センセや盗んだ?元が透けて窺える、面白い仕上がりでした。
昭和59年木挽町顔見世の大舞台:歌・梅・扇・福・羽・仁
が、スグに蘇ることに・・・・(教育tvでの放送をカセットに
録ったものを、憶えるほど聴いたためか)
何より亀治郎君の小浪が、そのときの扇雀丈そのまま(笑)
セリフのイキ。イントネーション、ねばる箇所(苦笑)
657 :
重要無名文化財:02/11/04 05:50
段四郎さんの本草、この夏復帰されたとかで、面長になった
ところが藤田まことさんそっくりでしたが、父三代目さんのを
ベースに役作りとのこと。丸本モノですから似て当然ですが、
十三代仁左衛門さんのセリフ回しがそこここに・・
「徒党のニンズは 揃いィつらむ」 ほかの箇所
延々おなごドシの場面へ憎テイで現れ、豪快に踏み割る大きさ。
「割れ(吾)三宝の淵(扶持)離れ・・」の重層感はこれからか・・・
ただし長年の助演のクセか、なんぼなんでも横を向きすぎ。
魁春お石。落ち着いた中音で通せるのがなによりで、
硬質な(小器用さのない)持ち味がドンピシャリの嵌りよう。
薄鼠→黒の着付けもマア良く映ること・・・
これも、散々小浪で梅幸さん芝翫丈等のを肌で感じたのが
乗り移ったように?見える箇所の連続でした。
ただ、黒紋付のカケに気を取られぜんぜん目八分で
なかった(笑)のは不器用さ全開でした。
658 :
重要無名文化財:02/11/04 06:18
鴈治郎さん。トントンと運ぶドラマを見ながら、歌右衛門さん
の芸がどれだけ骨格に尾鰭を付けていた(増築した)ものか、
よく解る展開でした。門外、大きく間を持たせて夫の大小に
誓う段取り→「イザご案内頼みまする」のトコロ ほか多数。
もう一点しみじみ思ったのは、台詞を「謳う」わけでは
ないにしろ音楽的な充足感の違いです。もとよりガンジロはん
は、イキと緩急の優ですから、比較するのが無理と言えますが・・
「外へ嫁入りする気はないか ほかへヨメイリすると言ヤ
大事の所じゃ 泣かずとも シッカリと返事しや コレ娘
マ ど ど ド どうじゃぞいなァ〜」
畳み掛けるのは同じでも、流れるような節付けに絶妙のブレス。
悪声なりに明晰で、厳しくコントロールされた(あまたの
故名優の肉声を耳で覚えた)ナマリの無い義太夫ことば。
あの do do do の面白さ・・・
大成駒一代の表現、なんでしょう。
659 :
重要無名文化財:02/11/04 07:04
国立のポログラム(筋書)に案内が掲載されてますが、
「文化デジタルライブラリー」だそうです↓
ttp://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/ 開館以来三十五年余の各種公演記録が並んでいるようで、
如何にも役所風ですが(笑)眺めてみると、ヘーーと
思うことも多数、なかなかに奥が深い。
「人物検索」で個人ごとの出演データが閲覧できますが、
下へロードして、あれま、こりゃどうじゃ。
はからざりき、セピア色したブロマイドの雨あられです。
不眠症にする算段でしょうか・・・
660 :
重要無名文化財:02/11/06 01:56
「コレ これ娘 あれを聞きゃ オモテには虚無僧の尺八」
とまで言って、大成駒なら眼目となる「鶴の巣篭り〜」を
床にとらせましたね。
それから、これも自嘲的なオカシミの中に微妙な<嫁の親の哀歓>
を滲ませて絶妙のセリフである「マタご機嫌を損じたわいなァ」も、
本行に無いためか(?)、鴈治郎さん言われませんでした。
661 :
重要無名文化財:02/11/21 12:19
笑也さんの静御前を見て
やっぱり笑也さんは歌舞伎界で一番綺麗!上手い!って思ったよ。
もし笑也さんが成駒屋さんに入門していたら
将来は歌右衛門さんの名前も継げたと思う。
福助なんか、ライバルでさえないのに・・・。
御曹司に生まれなかった事が悔しいよーーーー。
663 :
重要無名文化財:02/11/21 12:22
笑也さん、怖いものなしです
>>663 「笑也ファン、怖いものなしです」の間違いじゃない?
いや、笑也も怖いものなしなんです
もう少し、惧れを持ってくれればね(w
っていうか、今までこの手のレスがあちこちの女形スレにコピペされてきたけどここははじめてだね。
大成駒のスレ、盲点ですた。
嵐も悪質だよね。
668 :
重要無名文化財:02/11/21 12:36
前はもっと別のスレに出没してたけど出なくなってここに来たって事は、奴らも相手にされなくて寂しいんだろうな。
ここで大成駒の話に戻るか…
大成駒が舞台に出なくなっている状態で存命中の時の演劇界って、何だか微妙だよね。
>669
引退してる状態なのに現役というか?
>>670 そうそう、それ。
現役最高みたいな書き方。
あの世には歌舞伎の有史に名を残す名女形がイパーイいるから
歌さん持ち前の勝ち気さで火花散らしてるかしら
673 :
重要無名文化財:02/12/01 20:51
教えてください。梅玉さんと魁春さんはどうして歌さんの養子なのに
苗字が違うのですか。確か歌さんと梅さんとは河村で魁さんは平野でした。
東蔵さんのように芸養子という事であれば納得いくのですが・・・。
両親あぼーんでやむなく引き取られたんで、本家の苗字を残しておくためじゃなかった?
675 :
重要無名文化財:02/12/02 21:33
674さん、ありがとうございました。という事は戸籍上では梅さんだけが
養子って事ですね。
676 :
重要無名文化財:02/12/02 21:40
長男が貰われていくというのも不思議な話のような
677 :
重要無名文化財:02/12/02 21:46
>676
堀越治雄、藤間順次郎、藤間豊というのもあります。
兄より先に芸術院会員の藤間久信といういうのもあります。
678 :
重要無名文化財:02/12/03 14:15
海老さまもそうでしたか
679 :
重要無名文化財:02/12/03 15:14
波野辰次郎では?(じいさんの本名も襲名)
藤間久信で、じーさんの所に養子に行って波野久信。
襲名の時にじーさんの名前に改名して波野辰次郎だったか、名前3回も変わってんのな。
しかし、じーさんの養子って事は戸籍の上では兄貴の叔父なのか…ややこしいな。
スレ違いっぽいのでsage。
681 :
重要無名文化財:02/12/27 22:22
これは適切な保全のためのアゲです
↑あんたキモいよ
(^^)
(^^)
魁春さんの道成寺で手ぬぐいまいて貰えないのも
シカンの怨念ですか?
生きていらっしゃれば今日はお誕生日でした。
687 :
重要無名文化財:03/02/07 02:21
保存アゲ
688 :
重要無名文化財:03/02/20 09:14
今月の伝統文化放送、俳優祭の太十ご覧になられました?
この操はスゴイです。
以前これと殆んど同じ配役で、光秀だけが紀尾井町っていうビデオを
観た事がありましたけど、その時の操よりさらに素晴らしい。
眼目の口説きなど、糸のツン、テン毎に表情が心を伝えて激変し
撓る指先から悲しみが溢れ出る、そのすべてが濃厚で鮮やか。
ここまでされると歌舞伎を突き抜けて、別の世界に踏み込まんばかりの
情念の様なものを感じてしまいます。
(^^)
690 :
重要無名文化財:03/03/14 16:02
そろそろご命日
なむあみ、だだだ…だぁぁぁぁぶぅぅーつぅぅぅっ(定高風に)
691 :
重要無名文化財:03/03/19 09:30
あぁ、一度でいいから生で観たかった・・・
「中村歌右衛門」さんについて語りましょう。
もう一年か。
そろそろ功罪の罪の部分を語ってもいい頃かもな。
693 :
重要無名文化財:03/03/23 22:46
罪も多いが、
あの口上のピシーンとはりつめる空気とか
出の緊張感とか味わいたい。
最近の歌舞伎にないものだよね。
694 :
重要無名文化財:03/03/23 22:48
50代以上の歌舞伎ファンにとっては今でも神様歌右衛門。
695 :
重要無名文化財:03/03/23 23:13
NHKで歌舞伎やってたんだと気付いて最初に見たのが演目は忘れたが歌右衛門。
私も踊ったことがあるやつだから藤娘かも知れない。
投じかね雅なくて、NHKから出ている本が買えなくて、
いつやるのか何をやるのか解らないで毎日新聞を広げていたっけなぁ・・・
696 :
重要無名文化財:03/03/24 10:38
>>692 そうだね。
結構政治的な思惑も働く人であったし(しかも自分はあくまで目立たずに)、
ある意味、歌舞伎を枯れさせた人であった、と思うのは漏れだけか?
697 :
重要無名文化財:03/03/24 11:33
698 :
歌舞伎ふぁん男29歳:03/03/24 12:10
>>692 もう一年?
っつか、亡くなってからもう二年だぽ。
699 :
重要無名文化財:03/03/25 12:20
歌右衛門って人は、幕内では高師直的人物だったと聞くよ。
いただくものいただくと態度もコロッと変わったらしいね。
とはいえ昭和の名優は、みんな変な人ばかりだから。
歌右衛門の罪は、歌舞伎の高尚化(芸術化といいかえてもいいかな)に
拍車をかけ、歌舞伎を理屈っぽいものにしたことじゃないのかな。
「歌右衛門のやり方こそが歌舞伎のやり方である」と幕内幕外ともに誤解
させたことが大きい。
時代状況もあるだろうが、たまたま存在した一人の希有な女形の芸を一般化し、
普遍化してしまったこと、これが最大の罪だと自分は思う。
それと立女形の立場に長期にわたって君臨、当時若手や中堅だった女形の活躍
の場を奪ったために、現在に至る女形不足の事態を招いたともいえる。
いや、ほんと。
歌右衛門という存在により歌舞伎が質量ともに痩せてしまったというのは、実感だな。
700 :
重要無名文化財:03/03/25 12:51
歌舞伎見始めて25年くらいになるが、たとえば戦後歌舞伎の隆盛は歌右衛門、
というより先代芝翫の存在なくしてはありえなかったと感じる。
一例として両親も歌舞伎といえば「芝翫」がまず頭に浮かぶようで、戦後復興期の
「芝翫」の美しさ、可憐さはいまだに語り草になってるほどだ。
で、そういう人が今も歌舞伎を見ているか?というと、ほぼ誰も見ていないんだな。
にも関わらずいまだに「芝翫がいい」「今の歌舞伎はどうも」と意見だけはある。
歌右衛門伝説の怖いところは、信仰や帰依みたいな絶対的信念・価値が、
こと歌右衛門に関してだけ、それもただの役者贔屓じゃなくあたかも歌舞伎全体の
贔屓であるかのように、ことさらに拡大再生産されてしまったところだ。
すでに歌舞伎という楽しみから遠ざかってしまった者が、自分が過去歌舞伎好き
だった証のために歌右衛門を伝家の宝刀の如く持ちだし、現歌舞伎を憂えてみせる。
歌右衛門さえ出せば誰もが「なんちゃって見巧者」になれたものだから、歌右衛門が
権威となった頃に歌舞伎を見始めた人間にも「よくわからなくてもとりあえず歌右衛門」
としておかなくてはまずいようなムードが濃厚にあった。
團菊爺も似たようなものだろうが、團菊の頃の歌舞伎と歌右衛門以後の歌舞伎とでは、
歌舞伎の領域が違う。
芝居といえば歌舞伎だった時代ではなく、娯楽としての歌舞伎の守備範囲が相当限定
されてしまってからの時代に歌右衛門を語ることは、信者渡辺保のように妙な屈折を
経て、ないものねだりをし続け、今歌舞伎を見ること即ち永遠に満たされない不満を
生きることと同義になってしまったような気がする。
その分、歌舞伎と客との距離が遠くなり、歌舞伎は抽象化していったんだろう。
んで何がいいたいの?
一行レスしかわからない人はスルーすれば?
703 :
重要無名文化財:03/03/25 14:31
>>699 役者が金で態度変えるのは別に問題ないが(w
>たまたま存在した一人の希有な女形の芸を一般化し、普遍化してしまった
>立女形の立場に長期にわたって君臨、当時若手や中堅だった女形の活躍の場を奪った
こっちは大きな禍根を残したかも。
>>700 団菊の時代はまだ宙乗りも当たり前、ウケることをやる、という娯楽そのものの時代だから
(九代目は高尚趣味だがまだまだ娯楽の時代)団菊爺の愚痴はただ単純につまらないという本音(w
そう考えると団菊爺と歌右衛門伝説は随分違ったニュアンスだと思う。
704 :
重要無名文化財:03/03/25 18:39
ホント、そうだね。
若手、中堅の芽をつぶした、ってことは否定できないね。
特に成駒屋以外のね。
705 :
重要無名文化財:03/03/25 19:10
ある人がどこかで書いてた。
歌右衛門は高尚だけど、本音言うと観終わると肩が凝った。
勘三郎は癖があったけど、たっぷり楽しませてくれた、って。
706 :
重要無名文化財:03/03/25 22:10
端的に言ってスピードを遅くしすぎたのがこの人の大罪
707 :
重要無名文化財:03/03/25 22:32
でも、北条秀司の奇妙な日本語の芝居
「建礼門院」の「〜でありました」とかが
新劇にならず、歌舞伎っぽかったのは
おもしろかった。今月「浮舟」を見ていて、特に
そのように思った。
中堅のみならず、同時代の女形は大変だったろう。
我童とかね。でも、ある種のクセの強さが
なきゃあ、面白いモノってうまれないんじゃないか。
あの、ダメ幸四郎が一番面白い「勧進帳」をみせたのは
吉右衛門を富樫に迎えたときで、火花が散っていた。
そういうのが、ないかもな。
708 :
重要無名文化財:03/03/26 00:29
クセの強さは一概に悪いとはいえない
そうではなくて、役を抱え込んで自分以外の女形にはさせないとか、
舞台の裏の「罪」の方が大きかったんじゃないか
709 :
重要無名文化財:03/03/26 07:43
>>704 いや、成駒屋だってつぶされたと思ってるよ。
それどころか、養子だって立役の元福助の梅玉以外の魁春はどうよ?
もっと育てようがあったけど、いつも便利に自分の脇やらせて、
結果大きさがなくなってしまったもんね。
>>706 そうそう。なんでもかんでも「思い入れ」「思い入れ」だった。
で、歌舞伎も心理ばかり取りざたされるようになってしまった。
710 :
重要無名文化財:03/03/26 09:53
>>708,709
禿同、禿同
ホント、独り占めしていた役、多いですよね。
八ツ橋なんて、ほとんど歌右衛門だけジャン。ジャッキーに廻ってきたのも、本人がやり切れなくなってから。
魁春ちゃんも、同情しますよ。
本人はもっと能力あるのに、いつまでもお姫様ばっか。
世話物にだすのさへ、難色を示して、松緑が説得して実現したらしい。
そのせいか、最近の魁春ちゃん、のびのび溌剌としていいね。
逆に言えば、それだけ押さえ込んでいたことの証明かも。
八ツ橋はまあ歌さんが復刻上演して評判にした作品だから。
でも、歌さんの時代は歌舞伎でも実験的なことをかなり本格的にやれたし、
大向こうも、お芸術性からみて優れた舞台だなんだかんだと支持してたから、
歌さんの野心と歌舞伎業界とが両輪でなんとかなった時代ではあるよね。
712 :
重要無名文化財:03/03/26 10:41
実際つぶされちゃった女形いるの?
713 :
重要無名文化財:03/03/26 11:00
つぶされた、というか、出演機会がめちゃ少なくなった女形は多いと思う。
ジャッキーだって、長生きしていなかったら、と思うとゾッとする。
また、縁故贔屓で、若い世代の芝雀、時蔵などの出演も少ない、と思われ。
児太郎時代の福助だって悲惨だよ。
時蔵は梅枝時代、まだ歌舞伎座での役についてた方。
715 :
重要無名文化財:03/03/26 11:33
>>705 漏れも、成駒屋の存在感は圧倒的なんだが、ほっとして楽しめたのは
音羽屋の梅幸だったよ。梅幸みると気分よかったな。
成駒屋は「いかがです?どうです?よろしいですか?」と舞台上から
鬼気迫るもんが正直怖かった。
ご見物どころじゃなかったね。
716 :
重要無名文化財:03/03/26 11:47
>>714 児太郎は20代のころから大役ついて恵まれてたよ
717 :
重要無名文化財:03/03/26 12:32
そう思う。
八ツ橋だって、玉三郎より児太郎の方が若い頃から何回もやってるよね
718 :
重要無名文化財:03/03/26 13:21
政岡も八重垣姫も年齢で比べると福のほうが早かったんじゃないか?
玉は大役つくようになったの意外と遅いぞ たぶん。
719 :
重要無名文化財:03/03/26 13:24
歌は晩年になってやっと玉に自分の持ち役を許したり、教えるようになったんでそ
玉は歌に憧れて梨園に入ったというのに・・・
721 :
重要無名文化財:03/03/26 13:41
11代目団十郎の襲名に合わせて、芸術院会員だかになっているしね。
普通は、もそっと気配りするもんだろうが。
三段にのぼりたがる女形、と非難されていたよ。
だから歌さんが玉さんのこと嫌ってたのは有名なんだってば。
今となっては思い出話よのお・・・。
723 :
重要無名文化財:03/03/26 13:52
>>722 へーっ、そうなの。
全然知らなかった。玉は歌が認める唯一の若手だと思ってた。
もし、それが事実なら、玉ってすごいね。
楽屋の廊下で、周囲に聞こえる大音声で罵倒していたっていう・・・
>722
うん、おいらべつに恨んでないっす
もう思い出話だっす
昔のことは忘れました(玉の口癖
727 :
重要無名文化財:03/03/26 14:15
玉が悪い意味で第二の歌にならんとも限らん罠
だんごっぱなだから大丈夫だと思う、人相占いでスマソ。
役を抱え込むという意味では弛緩の方が歌の悪習を継いでいるかと
そりゃしょうがないよ。
歌の芝翫に対する風当たりはひどかったんだから。
芝翫もなあ、劇団で面倒見てもらってたから正当な成駒屋といえない芸質に
なってるし。それもこれも、歌との軋轢だよね。
私としてはいっそ歌右衛門は元通り立役の名跡にしてもらいたい気分。
今のまま、歌右衛門伝説で歌右衛門マンセーしてるのはもういい。
玉みたいに一代限りの芸だったんだと思うしね。
732 :
重要無名文化財:03/03/27 00:02
一度に、ドッと出てきたね
ついでに関西に戻せば?
734 :
重要無名文化財:03/03/27 00:06
歌が玉に先代萩を教えたとき、舞台稽古で「お話にならないわね」
と車椅子のきびすをかえしてどこかに行っちゃったのは有名な噺。
735 :
重要無名文化財:03/03/27 00:08
同じく先代萩だけど、何時間も稽古をつけてくれたというエピソードを聞いたことがある
お玉を歌右衛門と一緒にされても、
タモツじゃなくても困る罠
>>736 ついつい一緒くたに語るのは、あざらしのたまちゃんとうたちゃんのせい。
>731
そうするとつまりハッシーに名跡を継げと・・・いうことかね?
考えて置こう。
740 :
重要無名文化財:03/03/27 00:15
怪鳥!このままでは福は氏にます!
741 :
重要無名文化財:03/03/27 00:18
氏ぬのは勝手だが、人は殺すな
轢き逃げの詳細きぼんぬ
アザラシはタマちゃんよりウタちゃんのほうが可愛かった
タマちゃんはドブ川にすんでいるせいか、
怪鳥みたいな小汚い顔になってきた
>>744 あれは汚れてるんじゃなくて、成長過程で生え変わってる途中なんで汚いんですよ。
それを愛誤団体が「汚い川で汚れてる!」って脳内変換して大変な事に…って、スレ違いすぎ。
顔の変化は兎も角、帷子川が汚いのは事実ですよ
地元の人間はよく知ってる筈
梨園も居過ぎると顔が汚く。。
水質はマシになったんだろね
じゃなきゃ生きてられないし
昔は悪臭がして汚そうなあぶくがぶくぶく立ってる川だた
そら最高齢の役者に対するあてつけだすか
玉の顔は白塗りしないと化けないので、歌舞伎以外の世界ではただのだんごっぱなだったかと…
そして、玉の実父のごとく太ましいオヤジになっていたかと…
だから私は玉さんが憧れた歌右衛門さんには感謝せざるを得ない。
篠山はその素顔がイイ!と惚れたのだ
自分もバリシニコフとコラボレートした時のすっぴんが好きだ
玉の話題は玉スレでやってほすぃ
>>755 そうですね、それでは玉スレに帰ります。
ところで、一般のサイトで歌右衛門さんについて語れるとこってあるんでしょうか?
最近2chでしか話していないような。
ないんじゃないかな?
なにしろ、歌右衛門は誰もが絶対視してる「神」だから、
うっかり何も書けないよ。
いっそ九代目くらい昔の人になれば、もっと自由に歌右衛門の功罪を
語れるだろう。歴史的な位置づけもある程度確定するだろうしね。
758 :
重要無名文化財:03/03/28 22:30
あと数日で命日だぽ…。
759 :
重要無名文化財:03/03/28 22:35
桜 を見ると思い出す 六世歌右衛門
760 :
重要無名文化財:03/03/29 22:23
あの手のクネクネもう一度みたいな。
761 :
重要無名文化財:03/03/30 16:36
明日命日でござる。
762 :
重要無名文化財:03/03/30 16:37
まことに ろくせい うたえもん
763 :
ネットdeDVD:03/03/30 16:39
764 :
重要無名文化財:03/03/30 16:40
大成駒、大好きでした。
家の庭の桜ももうすぐ満開。
去年も思ったけど、
こうして毎年、桜の季節になると大成駒を思い出します。
あぁ、あなたは素晴らしかった・・・・・゚・(ノД`)・゚・。
765 :
重要無名文化財:03/03/31 12:42
ご命日ですね
766 :
重要無名文化財:03/03/31 17:21
命日ですね・・・
767 :
重要無名文化財:03/03/31 18:31
そう、命日です
768 :
重要無名文化財:03/03/31 18:41
二年前の今日は雪が降ったんでつよね・・・
769 :
重要無名文化財:03/03/31 18:48
雪月花ですた。>2年前
770 :
重要無名文化財:03/03/31 22:27
なむあみだだだだぶーつぅぅ
771 :
重要無名文化財:03/04/05 23:11
今思えば歌右衛門という稀有な女形は六代目菊五郎以降のヘンに西洋を意識した劇界を
江戸時代の元に戻してくれた功績はでかい。
歌右衛門がいてくれたからこそ我々は現代でも歌舞伎”を観ることができるのだ。
772 :
重要無名文化財:03/04/06 00:10
って言う事はつまり、「歌舞伎」を古典劇として位置付けたって言う事なのかな。
平たく言えば、「しばや」を殺した……
773 :
重要無名文化財:03/04/10 01:52
そういや、「将門」みたいなあんまり大芝居で
やらなかったオドロオドロしいものを
戦後の空間に甦らせたのも岡本町でした。
こういうもんって、六代目はきらいだったんでしょ?>>772
______
/_ |
/. \ ̄ ̄ ̄ ̄|
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~~~~~  ̄ ̄ ~~~~~ ~~~~~
>773 六代目はどうかわかりませんが、大成駒はアンチ六代目だったようで。。
(アンチというよりは「超」かな?)
779 :
重要無名文化財:03/04/10 06:21
菊五郎劇団と吉右衛門劇団っていう二大派閥の時代だったからねェ
大成駒は吉右衛門劇団の立女形だったし
780 :
重要無名文化財:03/04/10 10:25
小山観翁さんの言葉「空前とは言わないけど絶後の名優」これに
尽きるかと思います。鏡山の尾上・籠釣瓶の八ツ橋ばかりは、見
る度に正直「此れが歌舞伎だろうか?」と感じたけれど...
九段目や先代萩での力強さ+糸に乗った台詞と身体の動き、一方
井筒屋おゑん・我孫子屋お蔦の溢れるような優しさ、口上の姿、
珍しかった徳川家綱・山門での長浜御前。ああ子供の頃から
見続けて、良かった良かった。ただ残念なのは、かの白雪姫、
八世幸四郎と一緒した金幣猿島ダイリ(郡でしたっけ)、そして
競伊勢物語を見ていないのです。これが未だに口惜しくて口惜
しくて....。
実見された方「いかなるものであったか」お教えください!
781 :
重要無名文化財:03/04/13 02:34
六代目は歌右衛門を嫌っていたようだし歌右衛門もまたって図式じゃない?
罪について歌舞伎の高尚性を確固たるものにしたという声もあるけれど、
それは社会が変わって紀伊国屋系や河内屋系のような役者がいなくなった
要因もあって歌右衛門にすべて被せる事はできないと思う。女形芸に限定
した意味でなら全否定はできないけれど。
相手役が亡くなってから権力が集中してしまったのが問題かなぁ。
782 :
とくとく情報:03/04/13 02:37
783 :
重要無名文化財:03/04/13 13:06
15年くらい前かしら…
大成駒マニアの学生さんがいたように思いますが、
3F席で一興行皆勤とかしてた。
髪型も刈り上げで、大成駒ワナビーズって雰囲気の人。
どうしてるのかな。
たしか、大成駒の事を「ウチの旦那」って言ってた。
784 :
重要無名文化財:03/04/13 21:50
その人、元気ですよ。こないまだ歌舞伎学会の
『歌舞伎』で劇評してました。
大成駒のやった役で、「ヘン」な役、珍物は何を見ましたか?
語ってくだされ。
わたすはとりあえず、
勘太郎・七之助初舞台「門出二人桃太郎」の庄屋女房。ちなみに庄屋は13代仁左。
えらく不機嫌で愛想笑いばかりの庄屋女房でちた…
漏れは、牧の方。
お岩さまより恐かったでつ。
787 :
重要無名文化財:03/04/15 02:50
昭和60年5月/「團十郎襲名」二ヶ月め/昼の部
『暫』 桂の前
ちなみに、夜の部の襲名披露狂言『勧進帳』では義経でしたね。
↑そう、義経。凄〜く良かったっす。
出のところ「逢坂の山隠す」で花道七三のキマリ、
あんな形の良い人見たことないよん。
っつーことで、「勘当場」の延寿。
源太は菊五郎、千鳥は雀右衛門で、
珍しく朝幕でした。
大成駒の朝幕出演はこれが最後。
789 :
重要無名文化財:03/04/16 02:15
「命は兄 頼朝にたてばつり 屍(かばで)を西海の・・・」
四天王が富十郎、辰之助、福助、蓑助。(何れも当時)
巨大な岩のごとき富樫/松緑さんの「歌舞伎美」
二ヶ月目で、声も消耗を隠し切れない新團十郎丈でしたが、
美と恩愛に溢れた1時間15分でしたね。
790 :
重要無名文化財:03/04/16 11:23
万野よかったぁ
あと、地獄変みたいけど。誰もやるヒトいない・・・
(^^)
792 :
重要無名文化財:03/04/18 00:35
歌右衛門最高でした。
793 :
重要無名文化財:03/04/18 11:01
晩年の女五右衛門が、松緑最期の舞台と
かぶると演技をかついでとりやめになったのと、
梅幸との二月堂が飛んでしまったのは
かへすがへす残念無念で。
794 :
重要無名文化財:03/04/18 11:09
女五右衛門、チラシも出来てたのにね。
そういう理由だったのれすか!
795 :
重要無名文化財:03/04/18 12:52
松緑復帰の木挽町顔見世「楼門五三桐」
22日まで團&菊の出演でしたが、最後の三日間だけなら
ということで、久吉役23日が勘三郎、24日が歌右衛門、
25日の楽が梅幸さんでしたね。
五右衛門にからむ捕り手も豪華版。
成駒屋さんはさすがに「久吉女房」という設定でしたが(笑
浅葱色の着付け・おいづる姿
お決まりの一言ゼリフも、何度かブレスで繋ぎながら
苔の生えたような 大〜〜〜カブキの 味わいでした。
796 :
重要無名文化財:03/04/20 13:53
国立でやった女五衛門、古代眉に帽子を付けた
大〜時代なあのカオ。よく似た拵えの阿古屋ですと
性根専一の凝縮性が求められるところですが、
こちらはモウ、全山盛りの桜花を背に大道具方
大盤振舞のヌリの金門の中央で、存分におお見得を
決めればいいんですから、その晴れがましくも
爽快なこと。
肝心の筋のほうは余り覚えてませんが・・・・(笑
797 :
重要無名文化財:03/04/22 19:30
最期のじゃなくて、その前に藤間勘祖の会でやった
関寺小町はすごかった。最期のよりはうごけたし…
娘になって、一瞬でおのれが百歳の婆に
なってしまったことに気づくあのイキの鋭さ…。
あと、復帰後初日の淀君でしょう。
乱戦の幕があくまえから
「オオナリコマヤー」ってかけてる人が
いましたね。今から考えりゃ豪華キャストです。
宗十郎に羽左衛門、みんな故人です。
798 :
重要無名文化財:03/04/23 15:57
そら最高齢の役者に対するあてつけだすか
799 :
重要無名文化財:03/04/23 22:44
797です。京屋さんをさしてるんでしょうが
そのつもりはないですよ。すきですし。
ちなみに最高齢は又ちゃんこと又五郎丈です。
798は
>>750のコピペ、件のコピペ上げの人が来たらしい。
保存委員会によるage
大成駒は「だいなりこま」ですか「おおなりこま」ですか
お手数でございますが教えてください
おーなりこまっ!
804さん
ありがとうございました
おお 道具、階段、地震、男、騒動、捕り物、芝居、歌舞伎、仕(じ)掛け・・・
だい 統領、往生、団円、丈夫、どんでん返し、車輪、熱演・・・
806さん
ありがとうございます
親切に教えてくださって恐縮しています
念にはネンを入れる・・・・
舞台と同じくファンの性分ですわな(苦笑)
梅幸丈なら「あとはタチバナヤさんにでもお聞きなさいナ」
なんて具合でしょうね。
咲き乱れたる絵襖の アノ黒百合を見るにつけ
思いぞいづnるゥ〜 過ぎ・越しィ・方〜ァ 『桐一葉』大広間
809 :
重要無名文化財:03/05/17 01:54
国立演芸場の「男の花道」気になる。
キャッチコピーが
「歌右衛門生涯一度のお願いにござりまする」ってどの歌右衛門でつか?
加賀屋歌右衛門
三代目さんですね。
ありがd。三代目…?
814 :
重要無名文化財:03/05/18 00:04
>808
「咲き乱れたる絵襖の、アノ黒百合を見るにつけ」じゃなくて、
「咲き乱れたる花百合の、アノ絵襖を見るにつけ」だよ。
それに、「大広間」より「夢醒め」と言ったほうがいいねえ。
815 :
重要無名文化財:03/05/18 00:24
三部制導入の公演、「演劇界」の表紙になりましたね。
夜の部が吉右衛門の「俊寛」&富十郎の「舟弁慶」で、
会社帰りに何度も通った記憶が・・・
816 :
重要無名文化財:03/05/18 00:26
歌右衛門伝説読んでいます。
たもっちゃん、ここまで歌右衛門を神格化しちゃって・・・
817 :
重要無名文化財:03/05/18 01:16
読み手も書き手も・・・・ひと時別世界へ思いを馳せる
渡辺流の「しゃれのめし」 面白いやおまへんか
何しろ<ひとりの女の啜り泣きが聴こえる> ですから(笑
818 :
重要無名文化財:03/05/18 01:34
保は歌右衛門の奴隷ですから。
819 :
重要無名文化財:03/05/18 02:01
一生を賭して惚れ込める役者との出遭い・・・・・・
さながら「ラ・マンチャの男」ですね。
あるときは眼前に立ちはだかる風車、ときに夢の国へ
いざなうキューピッド。そして永遠に消えることのない
ドルシネア姫の面影・・
だから息子に対してフィルターかかってるのか
821 :
重要無名文化財:03/05/18 03:52
紗幕ですね。逢坂山の薄墨の古木、洞(うろ)の中に浮かび
あがる傾城墨染みたいなものか。
ちぇえェ〜 お前はナァぁ
822 :
重要無名文化財:03/05/18 23:58
「ぬしは、すけてくんなますか…?」あの拡張された媚態、
娼婦性、籠釣瓶の幕切れ。異様に長い指の美しさ。
酔えましたな、観客も
823 :
重要無名文化財:03/05/20 12:25
>785 女暫(勘三郎の舞台番)、玉藻前(確か狐の面を掲げて幕。前に白0の
安部清明)、長浜御前(松緑の五右衛門)、お岩(団十郎が民谷伊右衛門だっ
たような)、徳川家綱(勘三郎の佐倉惣五郎)、阿国御前(他に誰が出ていた
か、ドンナ筋だったかサッパリ覚えていない)、箱根霊験イザリ仇討の初花
(白0・勘三郎が一緒)。こんな所かなあ。そうそう、切支丹道成寺てえの
を観てます!西洋の坊さん=バアドレが中村鴈治郎、役名は確か花子ならぬ
細川ガラシャでした。
なのに、雪姫・時姫を見物していないのが口惜しうて口惜しうて.....
かなり早くから演じるのを止めてしまったのですか?それとも、私がたまたま
見逃しただけなのでしょうか?
824 :
重要無名文化財:03/05/20 12:49
歌右衛門の御殿政岡、それはそれは素晴らしい舞台でした。
雪もち笹の打ち掛けに目の醒めるような朱色。
825 :
重要無名文化財:03/05/20 13:49
826 :
重要無名文化財:03/05/20 21:37
緋色 じゃないですか?
827 :
重要無名文化財:03/05/21 13:18
>785 日本振袖始の大蛇。床には竹本津大夫・竹本南部大夫・野澤松之輔
など居たような.....
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
829 :
重要無名文化財:03/05/22 02:26
>>823 「女暫」の巴御前。
昭和54年4月の五世歌右衛門四十年祭でしょうか。
中村屋さんの舞台番、座紋が首抜きになった浴衣姿で
ごく軽い粋さと、同時に隠し切れないライバル心・・・・
東の三階席おお賑わいでしたね。
830 :
重要無名文化財:03/05/22 21:01
オオナリコマ万歳アゲ
831 :
重要無名文化財:03/05/24 09:05
>823・829
「あたしゃ六法なんて知らないよ」とボケる成駒屋に、中村屋の突っ込み。
「テヘヘ、何だって知ってるクセに〜」……
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
833 :
重要無名文化財:03/05/31 09:25
834 :
重要無名文化財:03/06/05 00:16
国立の「柳」の魁春、あの人間ならぬ感じ、
なんだか大成駒ににてきたような…
みなさんそう思いません?
835 :
重要無名文化財:03/06/13 04:29
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
838 :
重要無名文化財:03/07/15 23:49
鶴助十三回忌に「合邦」の講中。
これは鶴さんの、あたり役!
839 :
重要無名文化財:03/07/15 23:53
>>834 今月見てないからそこまではわかんないけど、最近見直しちゃってる
840 :
重要無名文化財:03/07/16 00:02
大成駒!この大向こうが合うのは
歌右衛門と先代鴈治郎のみ!
あとは知らん。
842 :
重要無名文化財:03/07/16 00:26
週末忙しいのよ、今月は。
鶴助さんと言えば、戸無瀬がアナイを頼むのに呼応して
♪飛んで出るゥ〜 の「九段目」の下女おりん。←ねずみ色。
大セレモニーの道中が一段落して、筋が動き出すハナを飾る黒!
「助六」の文使い・・・・
ビューラーでハネあげたかのような(笑)、色気と品のある
あの目元が、瞬時に思い浮かびますね。
844 :
重要無名文化財:03/07/16 21:24
「道成寺」の後見。
成駒屋が「鶴さんで頼むわ」
前にNHKの「伝統花舞台」って番組で「伝説の至芸」ってので見たことがある。
すごい、すばらしいと思った。ぬいぐるみが大好きというのも本物っぽくて面白かった。
846 :
重要無名文化財:03/07/26 22:49
歌右衛門と歌江の仲。
847 :
重要無名文化財:03/07/26 22:55
で?
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
849 :
重要無名文化財:03/08/07 19:07
保存会によるage
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
853 :
重要無名文化財:03/09/08 04:32
山崎屋といえば、国立二十周年の大幹部総出演による大忠臣蔵。
発表当初は三ヶ月興行の悼尾を飾るべし の筈だったのが、
松緑さんやっぱり無理となって、前月の平右衛門役は羽左衛門丈に。
で12月。さすがに「山科閑居」から「天川屋」〜「花水橋引揚げ」
まで通すとあって、橘屋の由良之助はそのまま。
九段目の加古川本蔵に、元は服部ひと役だった権十郎さんが。
雪こかし/大星の(祇園街からの)戻りから、お石とのじゃらっとした
「時代」の枠内での睦まじい夫婦ぶりがあり・・・
サテ、皆奥へ入った無人の大舞台となり、おおどかな雪音の響く
凛とした空気の中、花道からの戸無瀬の出。
という段取りのオープニングでした。
お石:芝翫、小浪:松江(魁春)、下女りん:鶴助、力弥:福助(梅玉)
854 :
重要無名文化財:03/09/19 03:29
昭和50年代からの観客ですが、どういうわけだか この優の
当り役の一つである「将門」。観る機会の無かったのが悔やまれます。
(「演劇界」等ではさんざん写真・劇評を読んだものですが・・・)
後に確か教育TVの番組で、同狂言白黒のフィルムを見ながら(相手は
壽海さんか、三世左團次丈か?)、「若いわねぇ」「芸がまだ、コウ
若うございますですね。」
なんぞと感想をもらす歌右衛門さん、というのもありました。
テレ東で「極める」〜匠と至芸の世界〜 まことの花〜歌舞伎 中村歌右衛門
ってやつやってた。
61年ぐらいの映像でインタビューの背後には大きなわんわん(アフガンハウンド?)。
菊五郎さん(ひぃちゃんと呼ばれてた)と孝夫さんが稽古つけてもらってました。
ゲートル姿の写真もでてました。
856 :
重要無名文化財:03/11/03 17:35
BS2放送中ヽ(゚∀゚)ノ
857 :
重要無名文化財:03/11/05 02:01
福助が平成20年頃襲名するらしい。
平成100年ぐらいきぼんぬ
860 :
重要無名文化財:03/11/05 12:07
861 :
重要無名文化財:03/11/05 15:20
平成二十年襲名ねぇ。
福助は50歳くらいか?ま、いいんじゃないの?
せいぜい歌右衛門の名前を汚さぬように維持してくれ。それだけ。
862 :
重要無名文化財:03/11/05 23:05
863 :
重要無名文化財:03/11/05 23:57
鶴助、合邦の講中が最後。ところがもう10年になろうとしてるのに
まだ生きてるというウワサがある.97歳
864 :
重要無名文化財:03/11/06 00:31
>>854 白黒の放送のは昭和36年のじゃないかな。
だとすれば、左團次。この時のブロマイドやスチール写真持ってるけど、
玉さんなんか比べ物にならない綺麗さと妖しさだった。
最後の「将門」は足腰が弱って、御所の階上がるのに
裾を足首まで見えそうなほど持ち上げてたのが悲しかった。
出の妖気などはさすがに真似手のないほどだったんだけど。
>860
継ぎたくない人が継ぐのよ
皮肉やのう
継いだら市にそ〜ね、29
こういう大きな名前って有無を言わさずさっさと継いじゃうのと
亡くなってから何十年もたって生で見た人が少なくなってからと
どっちがいいんだろう?
生で見た人が少なくなってからだと、比較される事は少なくても
伝説化しちゃってえ〜?継ぐの〜?みたいになりそうだし。
思い出は美化して記憶されるから、生で見た人がいなくなってから継ぐ方が楽じゃないかなあ。
何代目か忘れたけど、歌右衛門襲名を遺族側に反対されたんでそ?
たしか奇行や急に記憶が飛ぶなど、品格に合わないって理由で。
29が酒で問題起こすのも、精神的に弱くて酒に逃げてる面があるから
ますます精神的に追い詰められそうだし、襲名でよくなるかどうか…
襲名って、化けてくれよって期待込めてる部分もあるよな。
自滅しちゃ本末転倒な訳で。
平成20年のソースは知らんが、まさか弛緩のあぼーん待ち?
>869
逆逆
歌右衛門襲名が重荷でアル中なんですよ
872 :
重要無名文化財:03/11/12 03:14
酒に酔うのはまだしも。何よりてめェに酔ってる芸風がイヤ。
歌右衛門さま、永山会長の夢枕にたって、
29が心を入れ替えない限り、襲名なんて100年早いと、
言ってやってくださいまし。
873 :
重要無名文化財:03/11/12 19:13
歌さん、ハッシーの結婚式には出たのに、
29の時はハワイに行っちゃったんだよねー。
どう思われてたかを物語るエピ。
874 :
重要無名文化財:03/11/13 23:54
歌右衛門さんはカラオケが下手だったらしい。
そりゃ、歌えんもんね〜
874に座ぶとん
876 :
重要無名文化財:03/11/14 09:09
これは、昔から言われていて、周知のネタだよ。
877 :
重要無名文化財:03/12/25 12:56
三島由紀夫の「女方」と千谷さんの「幸四郎三国志」を並べて読んだら面白かった。
「幸四郎〜」で三島由紀夫が「弓張月」を演出する場面と、
「女方」のストーリーがかみ合ってて。
そういや、楽屋で三島由紀夫と並んで撮った写真の、
花子の歌右衛門さん、ホント綺麗だったなぁ。
真ん中にパンダのぬいぐるみが置いてあるのも可愛かった。
歌右衛門が福助を褒めたのは、生涯たった一度、たった一言
92年10月9日、伊勢音頭恋寝刃のお紺。
福助、頑張れよ。
879 :
重要無名文化財:04/01/20 21:11
ご生誕記念日らしい
880 :
重要無名文化財:04/01/21 00:24
オイラ、どう転んでも、歌右衛門、好きになれない。
息がつまりそう。
それに、やぱーり、今話題になっている徳三郎の伝記でも、
歌右衛門の冷たさが浮き彫りにされてるし。
いいんでないの?別に転ぶ必要もなかろう。
好き嫌いは当たり前。人間だもの。
882 :
重要無名文化財:04/01/21 13:35
本人は戦後滅亡しかけた歌舞伎をここまでもり立てた自負があるからね、女形だてらに、強靭な精神力と意志の強さ、政治力は、勘三郎ですら太刀打ちできなかったし。
十一代目が生きてくれてりゃ、歌舞伎の勢力図も変わってたろうね。無理押しがたたって、色々問題も多いし、芸はともかく幕内では納得いかない事多かったなあ、最晩年のベットの上での院政なんて、すっかり我が出ちゃって、困った人多かったもんね。
これからの、ウメタマとクァイタマにしわ寄せくるねえ
883 :
重要無名文化財:04/01/21 16:05
1月24日(土)nhk教育 13:00〜13:45
『芸能花舞台』 伝説の至芸「十七世 中村勘三郎」
(1)舞踊・清元「お祭り」 放送/昭和56年9月27日
(2)歌舞伎「鰯売恋曳網」 放送/昭和29年11月17日
三島由紀夫 作。 昭和29年、勘三郎と歌右衛門で初演。
このほか「連獅子」の一部もオンエアされる模様。
ゲスト:中村勘九郎、司会:生稲晃子・古谷敏郎アナ
【再放送】1/31(土)05:15〜06:00 & 2/1(日)24:15〜25:00
884 :
重要無名文化財:04/01/21 20:33
いつだったっけ、福助が初役の八つ橋の時、次代へ残す成駒屋の家の芸にするためにお弱りになった体を押して、それこそ手取り足取りお教えになられてました。
その時の舞台は緊張感もあって、大成駒を彷佛とさせる部分もあって、ああこれで次のウタエモンが出来たなと嬉しゅうございましたが、再演するにつれ我流になったのがガッカリでした。
大成駒もさぞお力落としでしたろう、あきらめて雀、玉、鴈に伝授なさいましたね。
カンクに玉手もおしえたのに。もったいないね(´・ω・`)
失礼ながらワロタ >884
>>884ジャッキーの八ツ橋もそうなの? ( ・∀・)つ〃∩ ヘェ
889 :
重要無名文化財:04/01/22 07:28
まああヒデリンたらHPなんか作ってんだ
しかもモバイルの
秀太郎ドットコムってイッタイ
>現代の上方歌舞伎を代表する女方として「忠臣蔵」のお軽や「加賀見山」の尾上などでは、
>上方独特の型を伝える貴重な存在。
自分でゆうなよ(汗
HOKANI
稽古付けてくれる人他にいないでしょ、特に八ツ橋は。
892 :
重要無名文化財:04/01/22 20:23
歌右衛門はいろんな役誰に習ったんだ?
襲名した頃には大梅玉くらいしかいなかったんじゃない。
もっともその頃は他の役者もそうだろうが。
893 :
重要無名文化財:04/01/23 00:33
>>892 そりゃ、パパ歌右衛門や兄貴の福助、あとは初代吉右衛門とか。
六代目とかにも教わったことってあるのかな?
昔はすごい腕と記憶力の弟子たちがどこの家にもいて、
そういう人が教えることが多かったみたい。
内弟子とか師匠べったりの人が一杯いた。
生き字引の存在がなくなってこれからの伝承は
難しくなる一方。
895 :
重要無名文化財:04/01/23 01:10
六代目は好きじゃなかったんだyp
896 :
重要無名文化財:04/01/23 10:02
そうみたいだね
897 :
重要無名文化財:04/01/23 10:04
898 :
重要無名文化財:04/01/23 10:54
六代目は好き嫌い激しかった。人格、芸共に陰性な歌を嫌った。
歌は吉に可愛がられ、六代目は芝カンをかわいがり。
歌と芝の確執を生む遠因に。歌の最晩年、歌舞伎学会の芝の対談で、
露骨な歌批判は止むことがなかった。
自分も歌のことは、結構微妙だな。
舞台は生涯忘れられないほどのインパクトだったけど、
あの権力欲には萎えるところもある。
その対談のこともう少し知りたいな。
確執から辿って歌舞伎はどうあるべきか?まで考えられそうじゃないですか。
へ〜〜
シカンさんて六代目に可愛がられてたんだ
なんかソンケ〜
ウザとシカンさんの関係はどうだったんですか?
902 :
重要無名文化財:04/01/23 13:13
シカン曰く道成寺を「俺のは六代目直伝だ」と。
有名な話しで下帯一丁で鍛えられて、水を飲むと体がナマルから極限まで我慢させられて、最後にレモンを口に含むと甘かった。みたいなね。
雨の日も雪の日も夜明けから、あくまで六代目邸の門前で待っていた。云々。
梅幸に云わせれば、「ほんとは少し違うンだけどね。」
歌に云わせれば、「まあ、あれはまあウチの型ではないんでございますよ。」と
それに対して芝は「藤雄の兄なんて、ウチから云わせれば傍流ですからね、ウチの型がなんだと云うのもアレなわけですよ。」となる。
結局だれでも自分が一番ってことかいな
いいハナシだ
905 :
重要無名文化財:04/01/23 17:50
芝翫は歌右衛門を嫌いだったかも知れないが、歌右衛門は芝翫をどう思ってたの?
菊五郎が亡くなった時はまだ二十代でしょ、
その後は、なんだかんだ言っても歌右衛門の元にいた訳ですよねえ?
906 :
重要無名文化財:04/01/23 17:58
歌右衛門の「茨木」
その迫力たるや、天地がひっくり返りそうであった。
907 :
重要無名文化財:04/01/23 17:59
嫌ってないんじゃない?
だって芝翫は歌右衛門を第二の恩人だっていってるし。
908 :
重要無名文化財:04/01/23 18:19
茨木、テレビでしか見たことないけど凄かった。
テレビでもあんなに迫力あるのはそれしか見たことない。
906さんは生で観たんですか?それならかなり羨ましい。
シカンとウザ、歌の関係はどうよ?
910 :
重要無名文化財:04/01/23 20:40
歌右衛門,河内屋使い捨て・・・。
芝翫は六代目没後もずいぶん長いこと菊五郎劇団にいたじゃない。
911ゲト♪
芸能花舞台、勘三郎の鰯売ってことは蛍火、期待していいのかいな?
914 :
重要無名文化財:04/01/24 13:11
花舞台来まっせ〜
中村屋あー
916 :
藤原LOVE:04/01/24 21:45
やっぱ中村 七之助っしょー!!!
917 :
重要無名文化財:04/01/25 03:31
勘三郎臭いねえ、まさに父歌六の血。今の役者じゃ照れてできんだろうな。
小生三十五歳、当年とって喜寿になられる某劇評家よりの一言。
「あんたが物心付いた頃に見た成駒家なら、そりゃあ権力に取り憑かれた老人位にしか見れんだろう、若い頃はそりゃあ良かったんだから。」
まあ蛍火見るとわからんでもない。
918 :
重要無名文化財:04/01/25 12:25
シカンのお父さんの「慶ちゃん福助」って人が病気療養中に看護婦さんとイイ仲になっちゃって出来たのが、歌右衛門てことはシカンとは異母兄弟だから、今の福助とはどんな関係になるの?
「慶ちゃん福助」て人の古い写真みると、今の福助に似ててびっくりした。
きのうの鰯賣戀曵網の歌右衛門みてたら、福助と比べて細くて儚気なトコは違うけど声が似てる気がした。
919 :
重要無名文化財:04/01/25 23:14
魁春の首くねくね、昨日のNHK見て歌右衛門の真似か?と思った。
ですYO!!!
921 :
重要無名文化財:04/02/27 12:38
歌右衛門を知ったのは、中学から高校にかけて長者番付けに2年くらい連続で出てきたとき。
あれは千駄ヶ谷御殿の土地を売ったから?
だとしたら今思うとあの時土地売ったのはいい判断。
千駄ヶ谷じゃなくて、宇田川町でしょ?
千駄ヶ谷は、五世歌右衛門の屋敷があったところ。
宇田川町は、六世歌右衛門が岡本町に引っ越す前に住んでいたところ。
924 :
重要無名文化財:04/02/27 19:52
千駄ヶ谷の土地はどうなったの?
925 :
重要無名文化財:04/02/29 15:41
歌右衛門の顔って、写真で見るだけでも、悪寒がするような陰気なものを感じていた。
ありゃあ確かに、若くてきれいな玉や29をいじめた顔だな。
弱は、歌にいじめられ役に恵まれなかったぶん、今長生きしまくって大成してるのも
皮肉だ。
歌はあと十年早く死んでるべきだったな。功徳もあったが、害毒も垂れ流したというこっちゃ。
926 :
重要無名文化財:04/02/29 22:31
「写真で見るだけ」・・・
間に合わなかったのね(涙
写真でしか観たことがないのと比べると、
島田正吾との「建礼門院」や最後の「井伊大老」をみれた
漏れは、幸せものです・・。
>>925 弱→雀
スマソ。
建礼門院って、2000年?
漏れ厨房だった。
もっと前。1995年11月。
井伊大老が1996年4月。歌右衛門はこれが最後の本公演に。
本当の最後はこの年7月の国立劇場での「関寺小町」だった。
930 :
重要無名文化財:04/03/01 12:18
タブースレからのコピペです。
徳三郎自伝より抜粋
日大歌舞伎の頃「日大の歌右衛門」とある評論家が云った事が御大の逆鱗に触れ、梨園に入った後も苛め抜かれ一度猿之助と共演した以外は生涯歌舞伎座の舞台に立てなかった。
雀右衛門が上方歌舞伎にいたころ、芸風が徳三郎が似てると云う評論家の何気ない一言に逆上、徳を苛め抜いた。
徳曰く「あの人の芸は,やっぱり袖から見たくなるようなモノだけれども、人間的には嫌いです。」
>>930 コピペするなら次のレスもしろ、これだけだと雀右衛門が苛めたみたいだ。
元よりこんなコピペいらんが。
歌さんが権力欲、政治力ともに、梨園に君臨してたのは今更の話題だな。
雀右衛門は舞台をすっかり干されてたし、劇団預けの芝翫だって大変だった。
その後の世代も同じ。玉も干され、児太郎時代の福も出番がなく、
みんな猿之助劇団で役をもらってなんとか過ごしてたんだよ。
養子の松江改魁春だって脇ばかりで時分の華もへったくれもなく、
歌さんは倒れてからも病院で院政を振るってた。
そのせいで、女形の層が薄くなってしまったことは事実だ。
歌さんと棲み分けて舞台で華を咲かせてたのは、東京じゃ梅幸くらい。
劇団の立女形という立場だから可能だった。
團菊あっての歌舞伎ということがデカイ。
菊五郎も恵まれてたね。
扇雀改鴈治郎は父と組んで上方で頑張っていたけどね。
読解力がなくてごめん。
徳三郎が人間的に嫌ってたのは歌のこと?
930の抜粋だけ読むと雀右衛門が徳を苛めたようにも読めるんだけど。
歌と雀、どちらもでしょう。
梨園は名跡の大きさ(家)と親の力の大きさ(家)が全てだよ。
徳三郎のような家の後ろ盾がない役者は、どれほど芸がよくても役にもつけない。
大成駒があれだけになったのは、(戸籍上の)父親五代目歌右衛門が息子の福助
よりも長生きして力を振るったからだ。
福助の実子扱いとなった芝翫は、父が死んだ時の年齢も年齢だったから、
その時点で行き場がなくなった。
大成駒は吉右衛門劇団の吉右衛門の相手役だったから、その後勘三郎や白鸚と
組んで栄華を極めたけどね。
玉三郎だって、勘弥がもっと長く生きてたら話は違ったろう。
雀右衛門はどうだったのかな?
関西歌舞伎のことはよく知らないから、雀右衛門の軌跡はイマイチわからん。
936 :
重要無名文化財:04/03/01 16:30
>>933 徳三郎がいじめられ、嫌っていたのは、歌右衛門です。雀右衛門ではありません。
私はおばあちゃんに連れられて、歌の芝居を何度も見ています。
歌の芸は、確かに立派だったのでしょう。
しかしこの人は、自分以外の芸を認めようとはしなかった。
どの女形に対しても、その人の良い所を認めて伸ばすのでなく、
自分のコピーになるように求めたように思えてなりません。
手塚治虫は偉大でしたが、藤子不二雄に、石森章太郎に、自分のコピーになれ、と
言いましたか?
それを求めた歌のおかげで、最もダメージを受けたのは福助ではないでしょうか?
玉三郎や雀右衛門が今あるのは立派ですが、女形の層は薄くなってしまいました。
937 :
重要無名文化財:04/03/01 16:50
やっと、功罪の罪もおおっぴらに語られるようになったわな。
>>933 「あの人の芸は・・・」の件は、ジャッキーのことを語った時の言葉として掲載されてる。
939 :
重要無名文化財:04/03/01 17:32
あとにもさきにも勲一等の歌舞伎役者なんざ歌右衛門だけだな
●積んだのか?(w
ジャッキーだって聖人君子じゃない。
ただ、ジャッキーは歌右衛門をみて、
梨園の政治からは一歩も二歩も退いてるよね。
それが京屋一門にとっていいか悪いかは微妙。
歌右衛門の場合、成駒屋一門などということは
無関係だったな。
徹頭徹尾己れだけの人。
芝翫や福助に対する仕打ちを見てりゃわかる。
梅玉が福助だった位だからな。
941 :
重要無名文化財:04/03/01 18:30
バイギョクの福助は加賀やでしょ?
942 :
重要無名文化財:04/03/01 18:31
高砂屋福助だった。
でも遺書ではソング右衛門の名は血が繋がっている者が継ぐようにおっしゃったんでそ
944 :
重要無名文化財:04/03/01 18:35
近親憎悪?
歌右衛門は福助にいろいろ教えたじゃん。
946 :
重要無名文化財:04/03/01 18:37
>梅玉が福助だった位だからな。
どうゆう意味合いですか?
>>937 昔っから2Chがあれば言われてたでしょ。
八代目中村福助の時の屋号って加賀屋?
>>928 近頃若い奴が一人いるなと思ったら二十歳前か。
他のスレで叩く寸前だったがやめとく。
この板の人達皆さん優しいのであなたも今後新しく来た初心者には、叩かず優しくしてやって下さい。
スレ違いスイマセン
>>947 成駒屋。高砂屋は関西の名跡だし、平野兄が襲名したときは
三代目梅玉の息子の高砂屋福助がまだ健在だった。
あまりいっちゃいけないんだろうけど、平野兄が・・・
梨園の声帯豪として・・・うぅつ!
>>949 やっぱ成駒屋だったよね、ありがd。
>>941で加賀屋ってあったから記憶違いかと。
加賀屋福之助時代もあったし、混同する。
951 :
重要無名文化財:04/03/01 23:05
>>948 あなた様が若い人にはやさしくするとおっしゃるので、わたくしも叩きかけましたが
ぐっとこらえることにいたします。
ほんとに若い方は、先輩への礼節をわきまえず(涙)。
でも若い歌舞伎ファンも貴重ですから(涙)。
スレ違い、申し訳ありません(涙とともに退場)。
>>951 若い人が全員あんなのだとは思わないでくださいね…
リアル厨房が全員厨房じゃないようなもんです。
953 :
重要無名文化財:04/03/02 00:06
>949 戦後のある時期、東京に成駒屋の福助<今のしかん> AND
東京にも頻繁に出演した関西名跡の福助<筋書には高砂屋福助or大阪福助
と但し書き>が並列していたんだな。今はスッキリ1本化、決着つけたのは
松竹と大成駒じゃなかったかな。勘違いだったらドナタか訂正たのむ。
954 :
重要無名文化財:04/03/02 10:23
yes, 高砂屋さんの方は、悪、脇役だったね。
すると、現梅玉になった福助の名跡は、福助→芝翫の成駒屋名跡ってこと?
自分はてっきり関西の福助(高砂屋)だったのかと思ってた。
たしか東西に同じ家の同じ名跡が揃っちゃって、色々マズーだったと聞いた
ことがあったような。
でも、現梅玉の福助時代は成駒屋の方だったのか。
それにしても、歌はなんで養子に福助名を継がせたの?
当時、芝翫はすでに芝翫だった。児太郎(現福助)もいた。
「福助」は芝翫、歌右衛門に出世する名跡というイメージだったから、
現梅玉の福助はどうもピンと来なかったんだよね。
956 :
重要無名文化財:04/03/02 11:52
大体ね元は加賀屋福之助って訳の分かんない名前から始まって、言わば出世名の「福助」を無理やり継がした事に無理がある。
所詮本家は現芝翫家だし(五代目の遺言にもそうある)やっぱり名跡は返上せねばならんモノだから、上方の三世歌右衛門に繋がる大名跡高砂屋の梅玉を「福助」つながりで継いだんだよね、
あるいみ、自家保全の為に強引に名跡を引っ張ってきたわけで、上方歌舞伎に対する冒涜だと思う。
松江しかり、これは魁車襲名計画が遺族の反対により頓挫したけどね
すると、上方の大名跡「梅玉」を養子に残すために、成駒屋にもあった
福助の名跡を強引に現梅玉に継がせたってことか?
同じ福助だからってんで?
福助名跡は二つあって、東は五代目歌右衛門からの成駒屋福助。
これは現芝翫が掌握しており、将来的には芝翫になると。
西は加賀屋の福助で、これは三代目歌右衛門からの高砂屋福助。
こっちは上方の遺族が掌握しており、将来的には梅玉につながると。
その間隙をついて、六代目歌右衛門が「福助」つながりで
上方遺族を無視し、強引に梅玉名を継がせた訳か・・・・
そりゃ、むごいわな。天下の歌右衛門だから通せたんだろうな。
そもそも現梅玉が福助になったのも、おかしいといえばおかしい。
延若という大名跡が欠番になってるのも、こういうことがまかり通ったせいか、
と思ってみたりして。
間違えたぞ、話がややこしすぎて。
高砂屋福助が高砂屋梅玉になるんだったな。
加賀屋は福之助だった。すまん
は〜、難しくて頭痛くなったぞ。
結局、歌はやっぱり悪よのお、ってことだな。
あっと、漏れ19歳っす。
先輩の皆さん、脳梗塞を起こさずと、長生きするがよろし。
どうしても善悪をつけたいか…米のようだ
現梅玉に福助を継がせたのは、ただ芝翫襲名に伴い福助の名が空いたからだろ。
時期が来たら現福助に九代目を継がす前提で。
成駒屋同時襲名の時でそ?
歌右衛門のしたら自分とこの子供に七代目を継がせれ無いのも何でだと思ってたんじゃない?
本人自身全然関係無いとこから継いだ訳でもないし。
964 :
重要無名文化財:04/03/02 21:14
日本語 勉強しろよ↑
「福助を空位にすべからず」という家訓があるらしく、
児太郎がまだ子供(当時6歳)だったせいもあり、福之助に
福助の名跡が回ったのである。もっとも、不死雄さま自身は義兄の
子供にソングゑもんを継がせるつもりはなかったと思われる。
いずれは真喜雄さんとこに自身がなくなったら名跡は返されるのは
わかっていたはず。
966 :
重要無名文化財:04/03/02 21:27
>961
五世歌右衛門の遺言で,「成駒屋福助の名跡は空位にするなかれ」と
いうのがあったから。
高砂屋の福助も,成駒屋の福助も両方にちゃんと理屈がある。
いずれも三世歌右衛門が源流。南北朝みたいなもの。
でも梅玉継がすのは、問題あったんじゃないの?
高砂屋福助に理屈があるなら尚更ね。
968 :
重要無名文化財:04/03/02 22:30
結局、歌の身体も力も弱って 養子2人が本流から外されたのよ。梅たま、魁はる
969 :
重要無名文化財:04/03/02 22:37
>968 以前から故高砂屋の遺族から梅玉・福助の名跡の扱いは
松竹と歌右衛門に委ねるという話があったということを
同時襲名のときに聞いたことがあるよ。
970 :
重要無名文化財:04/03/02 22:40
松江に魁車襲名の話があったんですか。
いつのこと?
971 :
重要無名文化財:04/03/02 22:53
そんなこんなでもう970越えたね。
次スレだけど、
六世中村歌右衛門スレッド2
誰か作っておくれ。スレタイは任せた。なんかいいのおながいします。
972 :
重要無名文化財:04/03/03 12:30
>成駒屋福助の名跡は空位にするなかれ
もし去年福助の七代目襲名が流れてなかったらどうなってたんだ?
児太郎はまだ早すぎるし。
それでお流れだったんでない?
>>970 魁春よりは松江のほうがいい名前だったのに......
やっぱり魁車継ごうとしたんでしょうか?
>>974 すっげー写真、グラサンは歌右衛門さんのお気に召さなかったのだろうか?
>>975 もし継いでたら梅玉、魁車の名が兄弟になった訳ですね。
先代は犬猿の仲じゃなかった?
978 :
重要無名文化財:04/03/09 12:43
いいえライバルではあっても犬猿の仲ではありません、初代鴈治郎をまん中にまるで本妻(梅玉)と妾(魁車)のようだと云われたそうです。
新駒屋が防空壕で焼死したあと、高砂屋がその墓にこっそり一人で参って、墓石に縋って泣いた。なんて話もあるくらいやし。
何かの本で、魁車は梅玉が嫌いだったというのを読んだ記憶があったのでそう思いました。
ちょっといい話ですね。
鯖移転。
981 :
重要無名文化財:04/03/22 06:40
980越えたからage
982 :
重要無名文化財:
桜が咲いているのに雪が降ると思い出すの