市川海老蔵 九十

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441重要無名文化財
■「ABKAI」市川海老蔵×宮沢章夫×宮本亜門

市川海老蔵が、初の歌舞伎自主公演「ABKAI」(えびかい)を8月にシアターコクーンで上演します。

"伝統の継承"と"新時代の歌舞伎の創造"に積極的に取り組んできた市川海老蔵。
今回の自主公演では、「歌舞伎十八番」の復活として、
1763年に4代目市川團十郎が初演した『蛇柳(じゃやなぎ)』を、
松岡亮脚本、藤間勘十郎振付・演出で、舞踊劇として66年ぶりに上演。

さらに新作歌舞伎として、かねてから、日本昔ばなしを歌舞伎にする構想を持っていた海老蔵が、
『はなさかじいさん』の歌舞伎化に挑みます。
脚本は、作家として芥川賞や三島賞の候補になり、劇作家・演出家としては実験的な問題作の上演が続く宮沢章夫。
演出は、今回が歌舞伎初演出となる宮本亜門。

「ABKAI」(えびかい)は、8月3日から18日にBunkamuraシアターコクーンで上演。
チケットは5月18日発売。
442重要無名文化財:2013/02/21(木) 19:21:35.75
●「ABKAI」
日程:2013/8/3?8/18 シアターコクーン(東京)
演目:歌舞伎十八番『蛇柳』(脚本:松岡亮 振付・演出:藤間勘十郎)
   新作歌舞伎『はなさかじいさん』(脚本:宮沢章夫 演出:宮本亜門)
出演:市川海老蔵

【市川海老蔵コメント】
歌舞伎俳優としての道を歩み30年、今まで父や諸先輩に教えていただいてきた伝統を守りつつも、
これからの歌舞伎、 そして自分のことを考え、新たなことに挑戦したいという想いに駆られ、初めて
自主公演を行うことを決断しました。
演目内容は、昔から日本昔話の中でも非常に興味があった『はなさかじいさん』。宮本亜門さん、
宮沢章夫さんと共に 新たな息吹を吹き込んで新作歌舞伎として織り上げます。
また、父 十二世團十郎は歌舞伎十八番の復活に意欲のある人でした。
その遺志を受け継ぎ、十八番の中でほとんど勤められてこなかった演目『蛇柳』の復活に挑みます。
シアターコクーンという劇場で歌舞伎をするというのは、僕としても勘三郎のお兄さんの想い出も
ありますし、非常に特別な思いがあります。
そうした中で、僕の新たな歌舞伎人生の始まりということも含めて気合を入れ直し、もう一回り役者
としても人間としても大きくなれるよう考えながら、この舞台に挑みたいと思います。

【演出:宮本亜門コメント】
「枯れ木に花を咲かせましょう」と桜花爛漫の如く、日本を元気にしたいと思います。
そして、新たな道を歩まれる海老蔵さんはじめ、出演者、スタッフの皆さんと協力して、少しでも
多くの方に新歌舞伎を楽しんでいただけるよう、夢と希望に満ちた舞台のため精進して参ります。
私にとって初の歌舞伎創作ですが、すでにその様式の楽しさ、その日本力の凄みに日々興奮して
おります。
新たな挑戦、新作「はなさかじいさん」を是非ご覧いただければ幸いです。

【脚本:宮沢章夫コメント】
貴重な機会を与えられ、たいへん幸福です。歌舞伎の作劇法にはまったく無知ですが創作の過程で、
海老蔵さん、亜門さんに多くのことを教えられました。これはポストドラマ演劇と言ってもいいほど
の新鮮な体験です。