スレで何度か紹介されたことのある「圓生の録音室」ゲト。
一通りざっと目を通して、またじっくり読み直しているところだがこれ本当に面白いな。
圓生のお内儀さんがマネージャー的立場だったことも書いてある
>出口氏の話
協会分裂〜三遊協会の時期の、
会社組織に無理解なまま個人感覚で仕事していたことの
脆さや危うさなんかもわかる。
>W社が三遊協会支援のためのレコード製作を企画したが失敗した話
圓生が命をすり減らして三遊協会のために仕事を増やしてた姿の描写には
弟子達よりもひょっとしたら京須氏の方がリアルに実感してたかも知れないと思ったし、
何故か「御乱心」の円楽5が
>出来ることならおそなえの円生には寝てて貰って、実権を握りたかったのだ。
というのを思い出した。
争奪杯の時に川柳が円楽党の若い者達に語ったけど彼らには理解されなかった芸論も
最初の方で圓生自身の言葉として同じようなことが語られていて興味深い。
>やはり力のある演者が自分なりの独自な工夫をし、
>ただ古いまま後生大事にやるというのではなく、自分のものにしてやらなくては、
>今のお客様はついてこないとあたくしは思いますね。
>今のお客ばかりでなく、どの時代だって同じでしょう。