【シビけるところが】広沢虎造(二代目)2【コマツ村】

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817重要無名文化財
鎌倉時代中期になると、実用性を重視した結果、身幅が広く元幅と先幅の差も少なくなり、
平肉がよくついてくる。鋒は幅が広く長さが詰まって猪首(いくび)となり、質実剛健の気風がよくでている。
この頃から短刀の制作が活発になり、作例がしばしば見うけられる。この時期の短刀の特徴としては、
反りがないか(刺刀:さすが)、わずかに内反り(棟が研ぎ減ったと考えられているか
あるいは元から筍反:たけのこぞりと呼ばれる筍造:たけのこずくり)になっており、
茎は反りのないものと振袖形(ふりそでがた)がある。この時期の有名な刀工として、
山城の粟田口派の国友、則国、国吉、吉光、国安、同国来派(らいは)の国行、来国俊、
二字国俊(銘字を「来国俊」でなく単に「国俊」と切る)、大和国の当麻派「国行」、手掻派「包永」、保昌派、
千住院派、備前国の福岡一文字派、少し遅れて吉岡一文字派、長船派の光忠、その子長光、
備中国の青江貞次一派が存在する。