【シビけるところが】広沢虎造(二代目)2【コマツ村】
一時は日本刀そのものの存続が危ぶまれたが、日本側の必死の努力により、登録制による所有が可能となった。
日本刀自体には登録が義務付けられており、登録がなされていない刀は、警察に届け出た後審査を受ける必要がある。
所持に関しては銃刀法による制限を受けるが、所有については許可などは必要なく、誰でも可能である
(条例により18歳以下への販売を規制している所はある)。なお、購入などの際には、登録証記載の各都道府県教育委員会へ
の名義変更届が必要である。
今日では日本刀は武器ではなく、居合・抜刀といった武道用の道具、絵画や陶器と同格の立派な美術品であり、
その目的でのみ製作・所有が認められている。現在では、本来の武器としでは無く、美術品としての価値が高いものである。
世界の刀剣の中でも日本刀は、美術品としての価値が高く、国宝、重要文化財、重要美術品に指定されている。
日本刀独自の鍛錬により、さまざまな、刀姿、刃文、帽子、茎形、銘を鑑賞する、いわば鉄の芸術品である。
その美術品としての価値は、その特色をよく理解しなくてならない。日本刀の鑑賞の歴史は古く、千年以上の歴史がある。
事実、名刀と言われる日本刀は、実際に武器として、使われたものはあまりなく、日本刀の名品といわれるものは、
千年以上の時を経ても健全な形で残っている。現代刀に関しては、刀匠一人当たり年に生産してよい本数の割り当てを決め、
粗製濫造による作品の質の低下を防いでいる。しかしその一方で、一部の刀匠を除き多くの刀匠は本業(刀鍛冶)だけでは
当たり前ながら作刀需要が少ない為に生活が難しく、かと言っては上述の本数制限もあり無銘刀は作刀出来ず、
武道家向けに数を多く安く作りその分稼ぐという事も出来無い為、他の伝統工芸の職人と同じく数々の問題を抱えているという
事も理解しなくてはならない。
そのような状況の中でも現代の刀匠も、美術品としての日本刀の作刀を、さまざまな形で現代に伝えている。