★歌右衛門の思い出★

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18重要無名文化財
死去したとき、ロンドンの「ザ・タイムズ」紙が、6段抜きで巨大な死亡記事
を載せ、現地の日本人社会を驚かせたそうだ。
「世界で最も偉大な俳優の一人が死去した」「彼は本当は左足が不自由であり、
それを隠すための歩き方を工夫していたが、その歩き方を観客には『女らしい
優雅な歩き方だ』と思わせることに成功していた」などと、知る人ぞ知ること
ばかり書かれていたそうだ。
しかも、署名記事でなく、一般の死亡記事扱いという奥ゆかしさだった。
これを書いた記者も、掲載を許したデスクや編集長も、日本で言う「イキな」
連中すぎる。

米国のフォービアン・バワーズ氏は死んでしまったけれど、世界には「歌舞伎
に信じられないほど理解のある外人」というのが、まだまだいるんだな。