【削除厨】立川こらく【粘着コピペ】

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20重要無名文化財
■[仕事]○○は力の入れどころが違う
さて、昼夜の間で・・・例の鰻とお酒でしくじっていた前座さんにもう一度小言を言わなくてはならない
羽目になってしまった。彼は、何をやるにしても力の入れどころが違うのである。例えば、芝居に関係な
いところに妙にこだわって、芝居で必要な部分がおろそかになっていたりするのだ。第5幕の囲碁のシー
ンである。水田と門倉が囲碁を打っている。明転になった時、碁盤の上に碁石が並んでいる。動かしたと
きに碁石がずれないように、両面テープで石を固定している。その並べ方は、その前座さんがこだわりを
もって、定石通りに置いているそうだ。まず、そんなことにこだわらなくてもいい。そんなところはお客
様は見ないだろう・・・いや、本当はそういうところまでちゃんとやらなくてはならない・・・と言われ
るかもしれないが、それは、芝居で必要なところにちゃんとこだわったあと、関係ないところにいくのな
らばいい。それもできてないのにそんなところに気を使うな。この置き石が毎日違っているのだ。そんな
事する暇にもっと他の用事をしろ。そしてその日、舞台に出てから、黒い碁石入れのふたに白の碁石が貼
り付いていた。碁のルールをよく知らない私は、まず黒のふたに白石があることに違和感を覚えた。昼の
部が終わったあと、前座に何でこんなことしたんだと聞いたら、「いや、これは碁のルールで、相手の石
を取ったら、自分のふたに入れておくんです」と知識をひけらかした。「いや、そんなことはどうでもい
い。何でそんなことをしたかと聞いてるんだ」、「いや、碁のルールはこうですから」・・・「そんなこ
と言ってるんじゃねぇ!!」大声で怒鳴りつけた。もうこいつと口を利くのも嫌である。